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国王品質低下の原因を突き止める
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「なぜじゃ? なぜ我が国で生産している武具の品質が低下したのじゃ」
国王はその謎を突き止めるべく工房へ向かった。
工房では多くの若手鍛冶師が作業をしている。国王は久方ぶりに作業場へ行ったのだ。だが見慣れた光景にしか見えない。モノづくりというのは基本的に地味な作業なのだ。
どんな仕事でも突き詰めれば地味なものかもしれないが。
鍛冶師の上に立つのが支持を出す監督役である。監督役はいわば見張りである。
人間上のものの見張りがない場合怠ける事が多い。監督役は8時間交代で朝昼晩と変わっていく。鍛冶師は12時間交代で一日中工房は動いているのだ。
その結果としての贋作品ではあるが、武具の大量生産が可能であり、安く仕上がっているのである。
「少しいいかな」
「はい。なんでしょうか?」
「最近武具の品質が偉く悪くなったという話が他国からあったのじゃ」
「はぁ」
「何か心当たりのある事はないか?」
「うーん……そうですねぇ。フェイ殿がいなくなった事でしょうか」
すんなりとフェイの名が出てきた。
「そ、それはなぜじゃ?」
「彼は出来上がった武具を仕上げる、いわば最終確認のような役割を担っておりましたから。その彼がいなくなると必然品質は悪くなってしまうかもしれません」
「仕上げ役をフェイはしていたというわけか。だが、なぜ他の鍛冶師ではできないのだ?」
「それは無理な話ですよ。ここに来た鍛冶師の方々は新米の方々ばかりです。必然的にできる事は単純な事、初歩的な事になります。出来上がった武具を仕上げてまともにするなんて高等な事、そんなやすやすはできませんよ」
「そ、そうか……大体、できるようになるまでどれくらいかかるのじゃ? その作業は?」
「大体10年から20年でしょうか」
「10年か、20年じゃと。フェイが鍛冶師学院を卒業してうちに入ってから数年も経っていなかったではないか」
「それだけ彼は飲み込みが早かったのでしょう。いつの間にか上達しておりましたから」
「は、はぁ。そうか。そうなのか」
「しかもあれだけ大量の武具を彼一人で仕上げておりましたから、そのスピードも尋常ではありません。恐ろしいまでの才覚でしたよ」
「な、なんだと。そうなのか。そんなに早くできていたのか」
「ええ。王国が生産する武具は彼一人の仕上げ作業により品質を保たれていたといっても過言ではありません。しかも彼はまともでない扱いを受けても不平不満をもらさずに愚直に仕事をこなしておりました。誠に性格の良い人格者でもあります」
「そ、そうだったのか……はぁ」
国王は歯ぎしりをした。
「国王陛下、どうかされたのですか? ご気分がよろしくないのですか?」
「いや。そういうわけではない」
(全ては現場を見ずに遊び惚けていた自分の落ち度だと? フェイ程の才覚を全く見抜けなかったわしの落ち度? い、いや、認めん! わしは絶対認めんぞおおおおおおおおおおおお!)
国王は品質低下の原因をある程度突き止める事ができた。しかしその原因がフェイがいなくなった事だとわかると、頑なに否定を始めたのだ。
(なにか手はある! 絶対に! フェイの代わりなどいくらでもいる! そうだ! 少々値は張るかもしれないが他国や今どこにも所属していない鍛冶師を雇いその仕上げ役をしてもらおう。そうすれば品質を改善できるはずだ。名案ではないか。ぐふっふっふ)
原因を突き止められた国王はフェイ抜きでも品質低下は改善できると考え、次なる行動へと移していったのである。
国王はその謎を突き止めるべく工房へ向かった。
工房では多くの若手鍛冶師が作業をしている。国王は久方ぶりに作業場へ行ったのだ。だが見慣れた光景にしか見えない。モノづくりというのは基本的に地味な作業なのだ。
どんな仕事でも突き詰めれば地味なものかもしれないが。
鍛冶師の上に立つのが支持を出す監督役である。監督役はいわば見張りである。
人間上のものの見張りがない場合怠ける事が多い。監督役は8時間交代で朝昼晩と変わっていく。鍛冶師は12時間交代で一日中工房は動いているのだ。
その結果としての贋作品ではあるが、武具の大量生産が可能であり、安く仕上がっているのである。
「少しいいかな」
「はい。なんでしょうか?」
「最近武具の品質が偉く悪くなったという話が他国からあったのじゃ」
「はぁ」
「何か心当たりのある事はないか?」
「うーん……そうですねぇ。フェイ殿がいなくなった事でしょうか」
すんなりとフェイの名が出てきた。
「そ、それはなぜじゃ?」
「彼は出来上がった武具を仕上げる、いわば最終確認のような役割を担っておりましたから。その彼がいなくなると必然品質は悪くなってしまうかもしれません」
「仕上げ役をフェイはしていたというわけか。だが、なぜ他の鍛冶師ではできないのだ?」
「それは無理な話ですよ。ここに来た鍛冶師の方々は新米の方々ばかりです。必然的にできる事は単純な事、初歩的な事になります。出来上がった武具を仕上げてまともにするなんて高等な事、そんなやすやすはできませんよ」
「そ、そうか……大体、できるようになるまでどれくらいかかるのじゃ? その作業は?」
「大体10年から20年でしょうか」
「10年か、20年じゃと。フェイが鍛冶師学院を卒業してうちに入ってから数年も経っていなかったではないか」
「それだけ彼は飲み込みが早かったのでしょう。いつの間にか上達しておりましたから」
「は、はぁ。そうか。そうなのか」
「しかもあれだけ大量の武具を彼一人で仕上げておりましたから、そのスピードも尋常ではありません。恐ろしいまでの才覚でしたよ」
「な、なんだと。そうなのか。そんなに早くできていたのか」
「ええ。王国が生産する武具は彼一人の仕上げ作業により品質を保たれていたといっても過言ではありません。しかも彼はまともでない扱いを受けても不平不満をもらさずに愚直に仕事をこなしておりました。誠に性格の良い人格者でもあります」
「そ、そうだったのか……はぁ」
国王は歯ぎしりをした。
「国王陛下、どうかされたのですか? ご気分がよろしくないのですか?」
「いや。そういうわけではない」
(全ては現場を見ずに遊び惚けていた自分の落ち度だと? フェイ程の才覚を全く見抜けなかったわしの落ち度? い、いや、認めん! わしは絶対認めんぞおおおおおおおおおおおお!)
国王は品質低下の原因をある程度突き止める事ができた。しかしその原因がフェイがいなくなった事だとわかると、頑なに否定を始めたのだ。
(なにか手はある! 絶対に! フェイの代わりなどいくらでもいる! そうだ! 少々値は張るかもしれないが他国や今どこにも所属していない鍛冶師を雇いその仕上げ役をしてもらおう。そうすれば品質を改善できるはずだ。名案ではないか。ぐふっふっふ)
原因を突き止められた国王はフェイ抜きでも品質低下は改善できると考え、次なる行動へと移していったのである。
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