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海へ
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「やっほーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー! おひさーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
俺達の前には巨大な火竜がいた。
「フレイムさん!」
そう、竜人の国であった少女フレイム。その竜バージョンである。
「乗り物ってフレイムさんの事だったんですか」
「まあね。エルフの国は森に囲まれているから、普通の乗り物だと移動しつらいんだよ。馬車とかね」
「でもよかったんですか。フレイムさん」
「鍛冶師のお兄ちゃんがおいしいもの食べさせてくれるっていうからーーーーーーーーー!」
「ははっ」
「おいしいもので釣られるんですか」
まるで子供のようと言いたかった。まあいい。
「竜に乗れば速いからね。海に着くのもあっという間さ」
「まあ、空のドライブというのもなかなか素敵ですよね。風を切る感じで」
一応前に体験はしているが、あの時は純粋な移動であった。また旅行の時とでは気分が異なる。
「それじゃあ、行こうか」
「はい。行きましょう。フェイ様」
「いい? みんな乗った? じゃあ、しゅっぱーつ!」
「「「しゅっぱーつ!」」」
フレイムははばたく。そして一瞬にして大空へと旅立っていった。みるみるエルフの国が小さくなっていく。
「みてください! フェイ様! エルフの国があんなに小さく」
「ああ。すごいね」
そして間もなく見えてきた。
「海! 海ですよ! フェイ様!」
珍しくユースが興奮していた。あまり感情的になる事がない印象だった彼女。だが、あまり見る事のない、もしかしたら初めて見る海には興奮を隠しきれないようだ。
「ああ。海だな。ユース」
「はい。私は海を始めて見ました。ああまで雄大で綺麗なものなのですね。ありがとうございますフェイ様。フェイ様は私に新しい世界を見せてくれます」
「喜んでくれてうれしいよ。俺を新しい世界に連れてきてくれたのはユースだからその恩を返せたらとは思ってたんだ」
「フェイ様。フェイ様は十二分に恩を返しすぎて、私では返しきれないほどであります」
「っと、着いたようだよ」
俺達は浜辺へ降り立つ。
「おおっ! 海だああっ!」
フレイムは降り立つなり、人型に戻った。当然のように全裸である。いきなり海に入って遊びだした。人気がないからいいが、いたら大変だった。
「うわあっ! 気持ちいい!」
「フレイムさん! いい年をした女性が裸で水遊びをするんじゃありません」
ユースは持っていたタオルをフレイムにかける。
「ええーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー! やだーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
「そ、そんな子供のように駄々をこねないでください」
「ところでみんな、水着を持ってるの?」
「水着ですか?」
っていうか、俺も持ってないんだけど。
「エルフの国には海がありませんから。あまり泳ぐ習慣がないのです。ですので水着も売っているところがありません」
「じゃあ、近くの街まで買いに行こうか」
「はい」
こうして俺達は水着を買いに行った。
◆◆◆
「いらっしゃいませ」
そこは近くの街にある水着ショップだった。
「水の都アクアの水着ショップです」
そこは水産物が特産の都市だった。漁業や貿易で盛んな国だ。海が近いため、海用のレジャー施設も整っている。いろいろな種族が行きかっているため、あまり亜人種であるエルフも気にならない様子だった。
「あの、水着が欲しいんですが」
「どのような水着をご要望でしょうか?」
「は、はい。普通の水着を」
「お近くの男性は恋人ですか?」
「え、えっと。まだ恋人ではないですけど、ゆくゆくはそうなったらいいと考えている方で」
「だったら、だったらもっと攻めていった方がいいとは思いませんか? ねぇ」
「そ、それは確かにそうですけど」
「私がおすすめする水着、是非試着してみてはくれませんか? 彼氏の感想を聞きながら決めた方がそのニーズに応えられると思うんですよ」
「そ、それは……確かにそうかもしれません」
ユースは何やら言いくるめられていた。
男の俺は簡単だ。トランクスタイプの普通の水着を購入する。男なんて適当である。着れればいいのだ。そこら辺が女子と違って、簡単で楽だが、味気ないところでもある。
「フェイ様……」
ユースは試着室から顔を出した。
「ん? ユース」
「ちょっと水着を見て頂きたいのですが」
「いいけど」
「は、恥ずかしいんでちょっと中に」
「う、うん」
俺は試着室でユースと二人きりになる。
「う、うわっ!」
俺は驚いて声をあげた。ユースが着たのは布面積のえらく小さな水着だった。
「い、いかがでしょうか?」
鏡で後ろまで見えているが、お尻まで丸見えだ。かろうじて胸の突起を布で隠せているだけだった。
マイクロビキニというやつだった。目のやり場に困る。
「い、些か。露出が多すぎるような気がします」
「い、いいと思うよ」
「ほ、本当ですか」
「け、けど! ユースのそんな姿、他の男に見られたくない! わがままかもしれない! 独占欲かもしれない! 見せたくないんだ! その水着もいいんだけど、もっと普通の水着にしてくれないか?」
「そ、そうですよね。私もそう思いました」
「いかがでしたでしょうか?」
店員が声をかける。
「もっと普通の水着をお願いします」
「普通の水着ですね。わかりました」
こうして俺達は水着を購入した。ユースは普通の白いワンピースタイプの水着を選んだ。シャロは赤いビキニ。そしてソフィアが青いビキニ。フレイムは赤いワンピースだった。
必要なものを街で購入し、俺達は再び浜辺へと戻っていった。
俺達の前には巨大な火竜がいた。
「フレイムさん!」
そう、竜人の国であった少女フレイム。その竜バージョンである。
「乗り物ってフレイムさんの事だったんですか」
「まあね。エルフの国は森に囲まれているから、普通の乗り物だと移動しつらいんだよ。馬車とかね」
「でもよかったんですか。フレイムさん」
「鍛冶師のお兄ちゃんがおいしいもの食べさせてくれるっていうからーーーーーーーーー!」
「ははっ」
「おいしいもので釣られるんですか」
まるで子供のようと言いたかった。まあいい。
「竜に乗れば速いからね。海に着くのもあっという間さ」
「まあ、空のドライブというのもなかなか素敵ですよね。風を切る感じで」
一応前に体験はしているが、あの時は純粋な移動であった。また旅行の時とでは気分が異なる。
「それじゃあ、行こうか」
「はい。行きましょう。フェイ様」
「いい? みんな乗った? じゃあ、しゅっぱーつ!」
「「「しゅっぱーつ!」」」
フレイムははばたく。そして一瞬にして大空へと旅立っていった。みるみるエルフの国が小さくなっていく。
「みてください! フェイ様! エルフの国があんなに小さく」
「ああ。すごいね」
そして間もなく見えてきた。
「海! 海ですよ! フェイ様!」
珍しくユースが興奮していた。あまり感情的になる事がない印象だった彼女。だが、あまり見る事のない、もしかしたら初めて見る海には興奮を隠しきれないようだ。
「ああ。海だな。ユース」
「はい。私は海を始めて見ました。ああまで雄大で綺麗なものなのですね。ありがとうございますフェイ様。フェイ様は私に新しい世界を見せてくれます」
「喜んでくれてうれしいよ。俺を新しい世界に連れてきてくれたのはユースだからその恩を返せたらとは思ってたんだ」
「フェイ様。フェイ様は十二分に恩を返しすぎて、私では返しきれないほどであります」
「っと、着いたようだよ」
俺達は浜辺へ降り立つ。
「おおっ! 海だああっ!」
フレイムは降り立つなり、人型に戻った。当然のように全裸である。いきなり海に入って遊びだした。人気がないからいいが、いたら大変だった。
「うわあっ! 気持ちいい!」
「フレイムさん! いい年をした女性が裸で水遊びをするんじゃありません」
ユースは持っていたタオルをフレイムにかける。
「ええーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー! やだーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
「そ、そんな子供のように駄々をこねないでください」
「ところでみんな、水着を持ってるの?」
「水着ですか?」
っていうか、俺も持ってないんだけど。
「エルフの国には海がありませんから。あまり泳ぐ習慣がないのです。ですので水着も売っているところがありません」
「じゃあ、近くの街まで買いに行こうか」
「はい」
こうして俺達は水着を買いに行った。
◆◆◆
「いらっしゃいませ」
そこは近くの街にある水着ショップだった。
「水の都アクアの水着ショップです」
そこは水産物が特産の都市だった。漁業や貿易で盛んな国だ。海が近いため、海用のレジャー施設も整っている。いろいろな種族が行きかっているため、あまり亜人種であるエルフも気にならない様子だった。
「あの、水着が欲しいんですが」
「どのような水着をご要望でしょうか?」
「は、はい。普通の水着を」
「お近くの男性は恋人ですか?」
「え、えっと。まだ恋人ではないですけど、ゆくゆくはそうなったらいいと考えている方で」
「だったら、だったらもっと攻めていった方がいいとは思いませんか? ねぇ」
「そ、それは確かにそうですけど」
「私がおすすめする水着、是非試着してみてはくれませんか? 彼氏の感想を聞きながら決めた方がそのニーズに応えられると思うんですよ」
「そ、それは……確かにそうかもしれません」
ユースは何やら言いくるめられていた。
男の俺は簡単だ。トランクスタイプの普通の水着を購入する。男なんて適当である。着れればいいのだ。そこら辺が女子と違って、簡単で楽だが、味気ないところでもある。
「フェイ様……」
ユースは試着室から顔を出した。
「ん? ユース」
「ちょっと水着を見て頂きたいのですが」
「いいけど」
「は、恥ずかしいんでちょっと中に」
「う、うん」
俺は試着室でユースと二人きりになる。
「う、うわっ!」
俺は驚いて声をあげた。ユースが着たのは布面積のえらく小さな水着だった。
「い、いかがでしょうか?」
鏡で後ろまで見えているが、お尻まで丸見えだ。かろうじて胸の突起を布で隠せているだけだった。
マイクロビキニというやつだった。目のやり場に困る。
「い、些か。露出が多すぎるような気がします」
「い、いいと思うよ」
「ほ、本当ですか」
「け、けど! ユースのそんな姿、他の男に見られたくない! わがままかもしれない! 独占欲かもしれない! 見せたくないんだ! その水着もいいんだけど、もっと普通の水着にしてくれないか?」
「そ、そうですよね。私もそう思いました」
「いかがでしたでしょうか?」
店員が声をかける。
「もっと普通の水着をお願いします」
「普通の水着ですね。わかりました」
こうして俺達は水着を購入した。ユースは普通の白いワンピースタイプの水着を選んだ。シャロは赤いビキニ。そしてソフィアが青いビキニ。フレイムは赤いワンピースだった。
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