レベル0の最強剣士~レベルが上がらないスキルを持つ俺、裏ダンジョンに捨てられたが、裏技を発見し気が付いたら世界最強になっていた。

つくも/九十九弐式

文字の大きさ
16 / 90

第16話 炎魔法でイビルアイを焼き払う

しおりを挟む
 ミスリルゴーレムを打倒したソルは第五階層で寝泊りをしていた。火で炙ったモンスター肉を頬張り、今後の事を考えていた。

 ミスリルゴーレムを倒したという事もあり、普段よりも大量の『500』というSPを獲得したが、まだまだ予断できない状況は続く。

 階層の地下へ行けば行くほどより強力な敵が出現する事が容易に予測できたからだ。

 スキルとは限定された能力だ。限定された状況下で的確に刺さればステータス以上の結果を発揮する事もある。

 だが、反面汎用性や万能性には欠ける。使えない局面であったのならばそのスキルは無意味だ。

 そうなると汎用性のあるステータスの方を優先するべきか。

 ソルはそう考えた。これからどんな敵が出てくるかもわからないので至極真っ当な選択といえた。パーティー戦ではなく、ソロ戦を行っていく上で、あまり偏りのあるステータス割り振りにするわけにもいかない。

 ソルは『ステータス変換』のスキルを用い、SPを万遍なくステータスに割り振る。
【名 前】 ソル・ユグドラシル


 【年 齢】 15歳


 【固有スキル】 レベル0



 ※レベル0で固定される。経験値取得が意味をなさない。



 【レベル】 0



 【HP】    200



 【MP】     100



 【攻撃力】    200



 【防御力】    200



 【俊敏性】    200



 【魔力】     200



 【魔力防御力】  100



 【運気】     100


 【スキル】 

技スキル

『回し斬り』『一刀両断』

補助スキル

『ステータス変換』『鑑定』『錬成』

魔法スキル

『炎魔法(フレイム)』

 残SP0。※注ソルのHPが101でしたが、キリが悪いので100にしました。

 ソルは満遍なくSPをステータスに割り振った。その結果、SPの残はゼロになった。

 だが、これから攻略していく上でまたモンスターと遭遇する機会はある。否応なく。そこでまた稼いでいけばいい、ソルはそう考えていた。

 一度割り振ったSPやステータスは元には戻せない為、温存するという選択肢もあるかもしれないが。

 同時に出し惜しみはリスクであった。出し惜しみした結果、SPを抱えつつ死んだらどうしようもない。

 そこでソルは出し惜しみはしない事にしたのである。

「……よし」
 
 食事中にステータスの割り振りを済ませたソルは立ち上がる。

 第六階層以下の攻略へ挑む。

 ◇

 第六階層にいたのは悪魔系のモンスターであるイビルアイだ。

 イビルアイは大きな目玉型モンスターである。

HPや防御力に優れていないモンスターではあるが、俊敏性が高く、『熱視線』という、目玉からレーザーのような攻撃をしてくる、厄介な敵であった。

 しかも、厄介な事にイビルアイは群れを成すモンスターである。イビルアイは一体だけではなく、数体いたのだ。

 イビルアイは無数の『熱視線』を放つ。レーザーのような攻撃が無数に飛んでくるのである。

「うわっ!」

 ソルはその攻撃を瞬時に避けた。今まで俊敏性を上げていたおかげで、回避率がそれなりに上がっているのである。

「はああああああああああああああああああああああああああ!」

 ソルは回し斬りを放った。だが、イビルアイは俊敏性が高い為、いとも容易くその攻撃を避けてしまう。

(ダメだ……この攻撃じゃ)

 物理攻撃ではなかなかイビルアイ相手には当たらなかった。

(そうだ……)

 そして、ソルは思い出した。自分が調理用に習得した魔法スキルがある事を。

『炎魔法(フレイム)』

 今のソルは魔力の値もそれなりに高い。だから、それなりにダメージも与えられるはずだ。

 迷っている余地などなかった。イビルアイの群れは再び、あの『熱視線』による攻撃を行おうとしていたのである。

「『炎魔法(フレイム)!」」

 ソルは初めて炎魔法(フレイム)を敵モンスター相手に放った。

 紅蓮の炎がイビルアイの群れを襲う。

「「「「キュイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイン!」」」

 イビルアイの群れは形容しがたい謎の悲鳴を上げて、果てた。

 イビルアイは防御力及び魔法防御力に乏しい為、一撃で片付いたようだ。

 ソルはイビルアイ一匹につきSP100。6匹を倒したので実に『600』ものSPを獲得したのである。

「はぁ……何とかなったか」

 ソルは胸を撫で下ろした。仲間のいないソロプレイは常に緊張が伴う。自分のミスがそのまま死に直結するからだ。当初よりは希望が持てているとはいえ、依然として油断はならなかった。敵はこれからどんどん強力になっていくのが明白だったからだ。

 ソルはより一層気を引き締めた。

 第六階層を攻略したソルは第七階層の攻略に向かった。





しおりを挟む
感想 57

あなたにおすすめの小説

荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明

まったりー
ファンタジー
主人公はダンジョンに向かう冒険者の荷物を持つポーターと言う職業、その職業に必須の収納魔法を持っていないことで悲惨な毎日を過ごしていました。 そんなある時仕事中に前世の記憶がよみがえり、ステータスを確認するとユニークスキルを持っていました。 その中に前世で好きだったゲームに似た空間魔法があり街づくりを始めます、そしてそこから人生が思わぬ方向に変わります。

【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~

きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。 前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。

転生先は上位貴族で土属性のスキルを手に入れ雑魚扱いだったものの職業は最強だった英雄異世界転生譚

熊虎屋
ファンタジー
現世で一度死んでしまったバスケットボール最強中学生の主人公「神崎 凪」は異世界転生をして上位貴族となったが魔法が土属性というハズレ属性に。 しかし職業は最強!? 自分なりの生活を楽しもうとするがいつの間にか世界の英雄に!? ハズレ属性と最強の職業で英雄となった異世界転生譚。

ボッチになった僕がうっかり寄り道してダンジョンに入った結果

安佐ゆう
ファンタジー
第一の人生で心残りがあった者は、異世界に転生して未練を解消する。 そこは「第二の人生」と呼ばれる世界。 煩わしい人間関係から遠ざかり、のんびり過ごしたいと願う少年コイル。 学校を卒業したのち、とりあえず幼馴染たちとパーティーを組んで冒険者になる。だが、コイルのもつギフトが原因で、幼馴染たちのパーティーから追い出されてしまう。 ボッチになったコイルだったが、これ幸いと本来の目的「のんびり自給自足」を果たすため、町を出るのだった。 ロバのポックルとのんびり二人旅。ゴールと決めた森の傍まで来て、何気なくフラっとダンジョンに立ち寄った。そこでコイルを待つ運命は…… 基本的には、ほのぼのです。 設定を間違えなければ、毎日12時、18時、22時に更新の予定です。

「餌代の無駄」と追放されたテイマー、家族(ペット)が装備に祝福を与えていた。辺境で美少女化する家族とスローライフ

天音ねる(旧:えんとっぷ)
ファンタジー
【祝:男性HOT18位】Sランクパーティ『紅蓮の剣』で、戦闘力のない「生産系テイマー」として雑用をこなす心優しい青年、レイン。 彼の育てる愛らしい魔物たちが、実はパーティの装備に【神の祝福】を与え、その強さの根源となっていることに誰も気づかず、仲間からは「餌代ばかりかかる寄生虫」と蔑まれていた。 「お前はもういらない」 ついに理不尽な追放宣告を受けるレイン。 だが、彼と魔物たちがパーティを去った瞬間、最強だったはずの勇者の聖剣はただの鉄クズに成り果てた。祝福を失った彼らは、格下のモンスターに惨敗を喫する。 ――彼らはまだ、自分たちが捨てたものが、どれほど偉大な宝だったのかを知らない。 一方、レインは愛する魔物たち(スライム、ゴブリン、コカトリス、マンドラゴラ)との穏やかな生活を求め、人里離れた辺境の地で新たな暮らしを始める。 生活のためにギルドへ持ち込んだ素材は、実は大陸の歴史を塗り替えるほどの「神話級」のアイテムばかりだった!? 彼の元にはエルフやドワーフが集い、静かな湖畔の廃屋は、いつしか世界が注目する「聖域」へと姿を変えていく。 そして、レインはまだ知らない。 夜な夜な、彼が寝静まった後、愛らしい魔物たちが【美少女】の姿となり、 「れーんは、きょーも優しかったの! だからぽるん、いーっぱいきらきらジェル、あげたんだよー!」 「わ、私、今日もちゃんと硬い石、置けました…! レイン様、これがあれば、きっともう危ない目に遭いませんよね…?」 と、彼を巡って秘密のお茶会を繰り広げていることを。 そして、彼が築く穏やかな理想郷が、やがて大国の巨大な陰謀に巻き込まれていく運命にあることを――。 理不尽に全てを奪われた心優しいテイマーが、健気な“家族”と共に、やがて世界を動かす主となる。 王道追放ざまぁ × 成り上がりスローライフ × 人外ハーモニー! HOT男性49位(2025年9月3日0時47分) →37位(2025年9月3日5時59分)→18位(2025年9月5日10時16分)

転生貴族の移動領地~家族から見捨てられた三子の俺、万能な【スライド】スキルで最強領地とともに旅をする~

名無し
ファンタジー
とある男爵の三子として転生した主人公スラン。美しい海辺の辺境で暮らしていたが、海賊やモンスターを寄せ付けなかった頼りの父が倒れ、意識不明に陥ってしまう。兄姉もまた、スランの得たスキル【スライド】が外れと見るや、彼を見捨ててライバル貴族に寝返る。だが、そこから【スライド】スキルの真価を知ったスランの逆襲が始まるのであった。

クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした

コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。 クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。 召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。 理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。 ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。 これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。

身寄りのない少女を引き取ったら有能すぎて困る(困らない)

長根 志遥
ファンタジー
命令を受けて自らを暗殺に来た、身寄りのない不思議な少女エミリスを引き取ることにした伯爵家四男のアティアス。 彼女は彼と旅に出るため魔法の練習を始めると、才能を一気に開花させる。 他人と違う容姿と、底なしの胃袋、そして絶大な魔力。メイドだった彼女は家事も万能。 超有能物件に見えて、実は時々へっぽこな彼女は、様々な事件に巻き込まれつつも彼の役に立とうと奮闘する。 そして、伯爵家領地を巡る争いの果てに、彼女は自分が何者なのかを知る――。 ◆ 「……って、そんなに堅苦しく書いても誰も読んでくれませんよ? アティアス様ー」 「あらすじってそういうもんだろ?」 「ダメです! ここはもっとシンプルに書かないと本編を読んでくれません!」 「じゃあ、エミーならどんな感じで書くんだ?」 「……そうですねぇ。これはアティアス様が私とイチャイチャしながら、事件を強引に力で解決していくってお話ですよ、みなさん」 「ストレートすぎだろ、それ……」 「分かりやすくていいじゃないですかー。不幸な生い立ちの私が幸せになるところを、是非是非読んでみてくださいね(はーと)」 ◆HOTランキング最高2位、お気に入り1400↑ ありがとうございます!

処理中です...