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断章Ⅱ〜最終兵器にアイの花を〜
真実
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「863、864っ!!!!」
クラッシャーは迫り来る灰の液体に対し、的確にその剛腕を振るい、1体1体確実に灰へと戻してゆく。
「……おい!……もういいぞ、道は開けた!……クラッシャー、聞いてんのかっ?!」
「872ぃ、874っぅ!!!!」
まったくのシカトだ。
「ちくしょう……全っ然聞いてねえ……」
「……もう、無視、で……いい」
「……つーわけで先に行っとくからな、満足したらちゃんと着いてこいよっ!!」
「なあカーオ。そう言えば、クラッシャーには……その……興奮とかしないのか?」
———なんでコレを聞こうと思ったのであろうか。こんな大変な時に。
アホなことでも話して、自らが向き合うべき真実から目を逸らそうとでもしていたのだろうか。
「一体私を何だと思ってるわけ?! どんな男にでも好きになると思ってたら大間違いよ?!」
「そ……そうなのか、俺はてっきり……男なら誰でもいいかと……」
「……ハア、理解がほんっとうに足りてないわね……私にだって、好きな男のタイプとかあるわけよ。……白ちゃんがあんな可愛らしいロリっ子に興奮するのと同じで、ね?」
「ロリ……っ子?……って、なに、しろ?」
可愛らしいロリっ子…………って、アテナ……?!
「てんめええええ言いやがったなこのぉーーっ!」
「……あっ、しろ、あそこ」
「ああっ?!」
横にて俺たちと一緒に(本人は自由自在に飛べるのでその必要はないのだが) 全力疾走していたアテナが指を指したのは、暗がりの中に1つ落とされた、何らかの機械だった。
「なんだ、コレ?」
その機械は、片手で持てるくらいにはコンパクトに仕上がった、縦長な長方形の何かだった。
黒い風貌に、てっぺんには伸びた棒らしきものが。
長方形の上半分には、何のためだろうか、ストライプ状に形取られた模様……というより溝があり、下半分には上下方向の矢印模様が刻まれた2つのボタン、そして赤い丸のボタンと同じく丸の形をした黒いボタンが取り付けてあった。
が、俺の記憶からしてもこんなものは知らない、ある程度の知識はアテナが俺に与えてくれていたものと思っていたが、こればかりは違ったようだ。
「これは……トランシーバーね……白ちゃん、知らない?」
「俺の記憶には……ないけど」
「じゃあ教えてあげるけど、音声通話による意思疎通を図るための装置。ゴルゴダ機関は……あまり使ってないけど、トランスフィールドの国々だったらしょっちゅう使われてるはずよん」
「お……おう、説明ありがとな。……で、どうすりゃいいんだ?」
「とりあえず……赤いボタンは電源だろうから……黒いボタンを押して話しかけてみたら?」
「……あー、あー、これでいいのか? おーい、おーい、聞こえてますかーー?」
『こちら0-01。……死傷者は、死……者は、1名。死傷…………名です、ど———』
瞬間、そのトランシーバーよりセンの声が漏れ出す。
———死傷者?
「その声……センか?!…………え……お、おい、死傷者って……誰なんだよ、なあセン、お前のところには誰か向かったはずだろ?!
……俺たちの———『ワンダー・ショウタイム』の中の誰かでも、お前が連れてた魔族の奴らでも、とにかく誰かがお前に同行したんだろ?!……じゃあ誰だ、その死傷者ってのは、一体誰———」
『………は———死傷者は、イデア…………バー。イデア・セイバー、ただ1人です…………どうぞ……!』
絶句、だった。
言葉も出ない、とはこの事だろうか。
こんなにもあっさりと。
こんなにも簡単に。
あまりにも呆気なく、死ぬなんて。
「———にい、さん」
その指は、既にトランシーバーからは離れていた。
お前が、まさかお前ともあろう者が、そう簡単に死ぬ、だなんて。
だって———だって、ちょうどこの前、ようやく俺に勝って、それでめちゃくちゃ喜んでただろ?
何故だか知らないけど、ずっとセンに付き添って———あ。
そうか、それか。
だから、死んだのか。
だから、お前はそんなにも———声を必死に殺して……!
「…………でも…………そうだな、今はそんな事で悩んでる場合じゃ……ねえな」
俺にしては……珍しいかな、この死にあまり動揺しないなんて。
なんだか別人に成り代わられた気分だ。
「……なあ、セン。……俺はどこに行けばいい?」
『サナさんたちが向かった通路を……あれ……どの通路…………だっけ……あー、いやでも…………そうですね、適当に進んでください。
その先に分かれ道があるので、とりあえず白さんはどこでもいいので進んでください、ただし左端の通路以外でお願いします、どうぞ』
「適当に……進んでください……って、本当にそれでいいのか? あまりにもざっくりとしすぎじゃ……」
『……』
返答は無し。完っ全にシカトされてるな、こりゃ。
それもそのはずだ、俺は一度アイツから『戦うな』と言われたのにも関わらず、ここまで来てしまったんだから。
それにしてもアイツの反応、どこか不自然だったな……。
「———だったら俺は、こっちに進ませてもらうとするかぁ……」
だと呟くクラッシャーは、なぜかいつの間にか俺たちの前に立っており、その指は奥にある4つの通路の内、左から2番目を指していた。
「じゃあな、俺は勝手に向かって、勝手に戦わせてもらうとするぜ」
別れの挨拶———だったが、とてもそれとは思えないほどに嫌悪感増し増しの雰囲気だった。
なんせこっちはずっと無視、ただクラッシャーが1人喋っているだけだったのだから。
……だってさっきアテナが無視だって言ったもんな、仕方ない。
「———じゃあ、私は……」
カーオが指した道は、通路の右端の道だった。
「……おいおい、俺に着いてくるわけじゃ……」
「そういうわけにもいかないのよ。白ちゃんとアテナちゃんが行かない穴を埋めるのが私の務め。……この先に、何が待ち受けていようと、ね……」
「———そっか。…………カーオ、俺は———」
「分かった、私の事が好きって言いたいんでしょう?」
「んなわけあるかーーーーっ!」
なんだよ、せっかくしんみりとした雰囲気になってきたってのに。
最後に1つ、『死ぬなよ』と、戦友として伝えようと思っただけだってのに。
もうそんな事、言えるような雰囲気じゃなくなっちまったじゃねえかコノヤロー。
……だからそんな軽口を叩いたってか?
「まあ……私は大丈夫よ、それよりも貴方は、アテナちゃんの心配をしてあげて。……その子の事、愛してるんでしょ?」
「んな……!」
「…………」
「それじゃあ私は行くわ、ディルちゃんには———よろしく言っといてね」
「ああ、そうだな———もうアイツにすら、会えるかは分からないけど」
その俺より一回りも大きな背中が、だんだんと遠ざかってゆく。
虚しさが心に囁いた気がした。
「……ばい……ばい」
「あらアテナちゃん、こういう時はばいばいじゃなくて『またね』って言うのよ! じゃないと縁起が悪いわ、もう2度と会えないみたいで!
帰ってきたら、もう一度ほっぺ触ってあげるから、今はこれで我慢よ!…………それじゃあ今度こそ、またね~~~っ!」
———ああ、さっきの虚しさが嘘みたいに晴れてった。
そんな事言いながら陽気に走りやがって。
「また……ね……!」
なぜだろう。一瞬アテナが、その目に涙を浮かべているように思えたのは。
「……よし、アテナ行くか。残るは右から2つ目の道だし、俺たちはこっちに進もう」
「しろ」
服を掴まれ名前を呼ばれる。
「あ、どうした?」
「もう1度、会える……かな……? レイラ……さんと、カーオ、さんと……!」
「なんだお前、そんなに……優しくしてもらってたのか。
…………ああ、もう1度、会えるさ。きっとな」
クラッシャーは迫り来る灰の液体に対し、的確にその剛腕を振るい、1体1体確実に灰へと戻してゆく。
「……おい!……もういいぞ、道は開けた!……クラッシャー、聞いてんのかっ?!」
「872ぃ、874っぅ!!!!」
まったくのシカトだ。
「ちくしょう……全っ然聞いてねえ……」
「……もう、無視、で……いい」
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「なあカーオ。そう言えば、クラッシャーには……その……興奮とかしないのか?」
———なんでコレを聞こうと思ったのであろうか。こんな大変な時に。
アホなことでも話して、自らが向き合うべき真実から目を逸らそうとでもしていたのだろうか。
「一体私を何だと思ってるわけ?! どんな男にでも好きになると思ってたら大間違いよ?!」
「そ……そうなのか、俺はてっきり……男なら誰でもいいかと……」
「……ハア、理解がほんっとうに足りてないわね……私にだって、好きな男のタイプとかあるわけよ。……白ちゃんがあんな可愛らしいロリっ子に興奮するのと同じで、ね?」
「ロリ……っ子?……って、なに、しろ?」
可愛らしいロリっ子…………って、アテナ……?!
「てんめええええ言いやがったなこのぉーーっ!」
「……あっ、しろ、あそこ」
「ああっ?!」
横にて俺たちと一緒に(本人は自由自在に飛べるのでその必要はないのだが) 全力疾走していたアテナが指を指したのは、暗がりの中に1つ落とされた、何らかの機械だった。
「なんだ、コレ?」
その機械は、片手で持てるくらいにはコンパクトに仕上がった、縦長な長方形の何かだった。
黒い風貌に、てっぺんには伸びた棒らしきものが。
長方形の上半分には、何のためだろうか、ストライプ状に形取られた模様……というより溝があり、下半分には上下方向の矢印模様が刻まれた2つのボタン、そして赤い丸のボタンと同じく丸の形をした黒いボタンが取り付けてあった。
が、俺の記憶からしてもこんなものは知らない、ある程度の知識はアテナが俺に与えてくれていたものと思っていたが、こればかりは違ったようだ。
「これは……トランシーバーね……白ちゃん、知らない?」
「俺の記憶には……ないけど」
「じゃあ教えてあげるけど、音声通話による意思疎通を図るための装置。ゴルゴダ機関は……あまり使ってないけど、トランスフィールドの国々だったらしょっちゅう使われてるはずよん」
「お……おう、説明ありがとな。……で、どうすりゃいいんだ?」
「とりあえず……赤いボタンは電源だろうから……黒いボタンを押して話しかけてみたら?」
「……あー、あー、これでいいのか? おーい、おーい、聞こえてますかーー?」
『こちら0-01。……死傷者は、死……者は、1名。死傷…………名です、ど———』
瞬間、そのトランシーバーよりセンの声が漏れ出す。
———死傷者?
「その声……センか?!…………え……お、おい、死傷者って……誰なんだよ、なあセン、お前のところには誰か向かったはずだろ?!
……俺たちの———『ワンダー・ショウタイム』の中の誰かでも、お前が連れてた魔族の奴らでも、とにかく誰かがお前に同行したんだろ?!……じゃあ誰だ、その死傷者ってのは、一体誰———」
『………は———死傷者は、イデア…………バー。イデア・セイバー、ただ1人です…………どうぞ……!』
絶句、だった。
言葉も出ない、とはこの事だろうか。
こんなにもあっさりと。
こんなにも簡単に。
あまりにも呆気なく、死ぬなんて。
「———にい、さん」
その指は、既にトランシーバーからは離れていた。
お前が、まさかお前ともあろう者が、そう簡単に死ぬ、だなんて。
だって———だって、ちょうどこの前、ようやく俺に勝って、それでめちゃくちゃ喜んでただろ?
何故だか知らないけど、ずっとセンに付き添って———あ。
そうか、それか。
だから、死んだのか。
だから、お前はそんなにも———声を必死に殺して……!
「…………でも…………そうだな、今はそんな事で悩んでる場合じゃ……ねえな」
俺にしては……珍しいかな、この死にあまり動揺しないなんて。
なんだか別人に成り代わられた気分だ。
「……なあ、セン。……俺はどこに行けばいい?」
『サナさんたちが向かった通路を……あれ……どの通路…………だっけ……あー、いやでも…………そうですね、適当に進んでください。
その先に分かれ道があるので、とりあえず白さんはどこでもいいので進んでください、ただし左端の通路以外でお願いします、どうぞ』
「適当に……進んでください……って、本当にそれでいいのか? あまりにもざっくりとしすぎじゃ……」
『……』
返答は無し。完っ全にシカトされてるな、こりゃ。
それもそのはずだ、俺は一度アイツから『戦うな』と言われたのにも関わらず、ここまで来てしまったんだから。
それにしてもアイツの反応、どこか不自然だったな……。
「———だったら俺は、こっちに進ませてもらうとするかぁ……」
だと呟くクラッシャーは、なぜかいつの間にか俺たちの前に立っており、その指は奥にある4つの通路の内、左から2番目を指していた。
「じゃあな、俺は勝手に向かって、勝手に戦わせてもらうとするぜ」
別れの挨拶———だったが、とてもそれとは思えないほどに嫌悪感増し増しの雰囲気だった。
なんせこっちはずっと無視、ただクラッシャーが1人喋っているだけだったのだから。
……だってさっきアテナが無視だって言ったもんな、仕方ない。
「———じゃあ、私は……」
カーオが指した道は、通路の右端の道だった。
「……おいおい、俺に着いてくるわけじゃ……」
「そういうわけにもいかないのよ。白ちゃんとアテナちゃんが行かない穴を埋めるのが私の務め。……この先に、何が待ち受けていようと、ね……」
「———そっか。…………カーオ、俺は———」
「分かった、私の事が好きって言いたいんでしょう?」
「んなわけあるかーーーーっ!」
なんだよ、せっかくしんみりとした雰囲気になってきたってのに。
最後に1つ、『死ぬなよ』と、戦友として伝えようと思っただけだってのに。
もうそんな事、言えるような雰囲気じゃなくなっちまったじゃねえかコノヤロー。
……だからそんな軽口を叩いたってか?
「まあ……私は大丈夫よ、それよりも貴方は、アテナちゃんの心配をしてあげて。……その子の事、愛してるんでしょ?」
「んな……!」
「…………」
「それじゃあ私は行くわ、ディルちゃんには———よろしく言っといてね」
「ああ、そうだな———もうアイツにすら、会えるかは分からないけど」
その俺より一回りも大きな背中が、だんだんと遠ざかってゆく。
虚しさが心に囁いた気がした。
「……ばい……ばい」
「あらアテナちゃん、こういう時はばいばいじゃなくて『またね』って言うのよ! じゃないと縁起が悪いわ、もう2度と会えないみたいで!
帰ってきたら、もう一度ほっぺ触ってあげるから、今はこれで我慢よ!…………それじゃあ今度こそ、またね~~~っ!」
———ああ、さっきの虚しさが嘘みたいに晴れてった。
そんな事言いながら陽気に走りやがって。
「また……ね……!」
なぜだろう。一瞬アテナが、その目に涙を浮かべているように思えたのは。
「……よし、アテナ行くか。残るは右から2つ目の道だし、俺たちはこっちに進もう」
「しろ」
服を掴まれ名前を呼ばれる。
「あ、どうした?」
「もう1度、会える……かな……? レイラ……さんと、カーオ、さんと……!」
「なんだお前、そんなに……優しくしてもらってたのか。
…………ああ、もう1度、会えるさ。きっとな」
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