使い魔の王はパートナーを求めて

幼少期

孤児院

人間界に降り立った俺は赤ちゃん状態になった
何で普通の成人した状態で行かないのかって？

まあまあ、理由があるんだよ

成人して行っても良かったんだけど身元が証明出来ないし、何より周りから浮きそうだ
一般常識がないから
それに人間を自分で体験してこそ人間が分かるというもの
なので赤ちゃんになり孤児院に拾ってもらうのだ
そして、籠に入り調べて分かった安心の出来る孤児院の前に配置する

暫くして人がきた

さあ、拾ってください！
かわいい、かわいい赤ちゃんですよ！

「あらまぁ、また赤ちゃんが玄関の前に。
名前が書いてあるわ、
えーと、ジュンね。
素敵な名前ねぇ。
今日から貴方はここの一員よ。」

おばちゃんは俺を連れて孤児院の中へ入っていった

国お墨付きの孤児院なのでまあまあ中は綺麗だった
色々な子どもがそこらを走り回っている
俺らに気付くとわーっと群がってきた

「あれぇ、ヤンおばちゃん。
新しい家族？」

「名前何て言うの？」

子ども達がヤンおばちゃんを質問攻めにする

「そうよ、新しい家族よ。
名前はジュンというの。
よろしくしてね。」

「はーい！」

ヤンおばちゃんは質問に落ち着いて返し、子ども達は元気よく返事をする


ここで俺が力を入れて練習した
必殺技ベビースマイルをくり出す！


「ジュン君笑った！」

「喜んでるよ！」


ふははは、
これで俺は人気者


…あ、ヤベ
調子乗ってしまった
最近誰も構ってくれなかったから

俺の計画では目立たず過ごす予定だったのに
注目されている中から見る視点より目立たず地味な人の視点から客観的に見たい
慎重にパートナーを見極めるつもりなのだ

取り合えず最初の段階はクリアした
順調にいって何よりである
これからの生活に期待しよう