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学校
片鱗
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ギルドマスターに残される
理由がはてな
思い付かない
別に俺の正体がバレた訳でもないし
「ジュン君に残って貰ったのは
どうして学校に行こうと思ったのか聞きたくなってね。」
ガクッ
それだけかよ
一人だけ残した意味無いし
「パートナーが欲しくて、」
嘘は言ってない
「パートナー?
使い魔の事か
確かに、手っ取り早く手に入れられるのは学校だが。」
「そうですね。
僕も早く欲しいもので。」
もう何年待ったか
「そうか。
別に変なことではないか。」
最後をボソッと言ったようだが生憎耳には自信がある
成る程
「それで、ギルドマスター
用はそれだけじゃないですよね?」
ニッコリ笑って鋭く笑う
意表をつかれたように驚くギルドマスター
しかしニヤリと口角を上げ
「ほう、やっぱりただ者ではないか。
お前何者だ?」
「へぇ、これは驚いた。
よく分かったね、誉めてあげるよ。
その前に、ひとつ。
どうして分かった?」
「誉めて貰った所悪いが、分かったのは俺じゃない。
俺にはさっきまで普通のひ弱な少年にしか見えなかった。
雰囲気変わりすぎじゃねえか。」
「ふうん、なら誰が?」
「お前も言っていた使い魔だ。」
「はあ?」
まさか俺の国の民にバラされるとは
「誰だ、
俺の気配、力を読み取れる奴はかなり強いはず。
近衛隊?特攻隊?文官?上の地位の…」
「おい、さっきからぶつぶつどうした?
しかもなんか物騒な単語出てるし。
お前本当何者だ?
どこかの国のお偉いさんか?
でも情報だと0歳から孤児院にいて他国なんて行ってないしな。」
「もう、考えるの面倒だな。
直接確認しよう。
ギルマス、お前の使い魔出せ。」
「何で、」
「いいから、悪いことは誓ってしない。」
「分かったよ。」
抵抗するのを止めたのか使い魔を呼び出す
「…、出でよ、
ウンディーネ。」
そう言って出てきたのは
四大精霊、水の精霊ウンディーネ
相変わらす見た目だけは立派だ
役職は俺の直属の部下だ
だから分かったんだろう
気配等には敏感なこいつだから
「マスター、お呼びですか?」
「ウンディーネ、これ例の奴。」
「あー、この人です。
なんか凄く謎の人です。
不気味です。
こんな分からないの初めてです。」
「お前、上司に向かってそれはねーだろ。
ディー。」
「はあ?
上司がここにいるわけ、
というより知らない奴がその名前呼ばないでください。」
「はあ、これなら分かるか?」
姿を元の体に戻す
髪色が銀色に変わっていく
それと一緒にウンディーネの顔色も変わっていく
「え、えー!
ど、ど、どうしてここにいるのですか、ジュピター様。
人間界にいるなんて聞いてないですよ!」
「いちいちウルサイ、ディー。
言ったら皆集まって来るだろ、面倒。」
「おい、ウンディーネ。
結局何者だ、こいつ。」
「こいつなんて言わないでください!
不敬です!
私達が敬愛する王様です!」
「んな!」
表情が固まりギ、ギ、と壊れた人形のようにこちらを向く
「ご紹介に預かりました。
使い魔の王ジュピターです。
以後、お見知りおきを。」
ニヤリと笑う
驚き過ぎて動かなかったギルマスがポツリと
「マジか。
使い魔に王なんていたのか。」
「はい。
知らないかったのは私達がジュピター様を隠したい一心に秘密にしてましたから。」
「何で、それを俺にバラした。
他の奴に言うかもしれないのに。」
「ディーが使い魔なんだ、こんな奴だけど一応信頼できるからな。
ディーが選んだなら心配はない。
それにバラす奴はそんなこと言わないだろ?」
「こんな奴って酷い!」
「お前、突っ込むのそこか?」
「はぁ、言わないよお前の事。
言ったらウンディーネに一生恨まれそうだし。
お前からの報復を受けるのもなー、」
「それが懸命だな。」
「ジュピター様、どうして人間界にいるんですか?
誰かの使い魔になった訳じゃないのに。」
「パートナーを探しに、だ。
俺も使い魔になりたいのに人間が誰も呼び出してくれないじゃないか。」
「そういえばさっき言ってたな。」
「嘘は言ってないだろ。」
「まあ、でも普通使い魔の事言ってると思うぞ。」
「誰も呼び出してくれないのジュピター様が強すぎるせいですよね。
自分が悪いじゃないですか。」
「分かってるよ、だから自分から探しに来てるんだろうが。
まあ、何だ、協力感謝する。
貸しにしてやるから困ったら俺に言え。
助けてやる。」
「それはどうも。
王様から貸し1は怖いが心強いな。」
「当たり前。
そろそろおいとまするよ。長いと不信がられるし。」
「ああ、できれば俺の胃のためにもう会いたくないな。
キリキリする。」
「何だそれ。
俺はお前の事気に入ったぜ、グレン。
ディー、マスターに迷惑かけるなよ。
じゃあな。」
後ろでウンディーネが文句言ってるような気がしたが気のせいにしとこう
俺は応接室を出て皆がいる所へ戻った
理由がはてな
思い付かない
別に俺の正体がバレた訳でもないし
「ジュン君に残って貰ったのは
どうして学校に行こうと思ったのか聞きたくなってね。」
ガクッ
それだけかよ
一人だけ残した意味無いし
「パートナーが欲しくて、」
嘘は言ってない
「パートナー?
使い魔の事か
確かに、手っ取り早く手に入れられるのは学校だが。」
「そうですね。
僕も早く欲しいもので。」
もう何年待ったか
「そうか。
別に変なことではないか。」
最後をボソッと言ったようだが生憎耳には自信がある
成る程
「それで、ギルドマスター
用はそれだけじゃないですよね?」
ニッコリ笑って鋭く笑う
意表をつかれたように驚くギルドマスター
しかしニヤリと口角を上げ
「ほう、やっぱりただ者ではないか。
お前何者だ?」
「へぇ、これは驚いた。
よく分かったね、誉めてあげるよ。
その前に、ひとつ。
どうして分かった?」
「誉めて貰った所悪いが、分かったのは俺じゃない。
俺にはさっきまで普通のひ弱な少年にしか見えなかった。
雰囲気変わりすぎじゃねえか。」
「ふうん、なら誰が?」
「お前も言っていた使い魔だ。」
「はあ?」
まさか俺の国の民にバラされるとは
「誰だ、
俺の気配、力を読み取れる奴はかなり強いはず。
近衛隊?特攻隊?文官?上の地位の…」
「おい、さっきからぶつぶつどうした?
しかもなんか物騒な単語出てるし。
お前本当何者だ?
どこかの国のお偉いさんか?
でも情報だと0歳から孤児院にいて他国なんて行ってないしな。」
「もう、考えるの面倒だな。
直接確認しよう。
ギルマス、お前の使い魔出せ。」
「何で、」
「いいから、悪いことは誓ってしない。」
「分かったよ。」
抵抗するのを止めたのか使い魔を呼び出す
「…、出でよ、
ウンディーネ。」
そう言って出てきたのは
四大精霊、水の精霊ウンディーネ
相変わらす見た目だけは立派だ
役職は俺の直属の部下だ
だから分かったんだろう
気配等には敏感なこいつだから
「マスター、お呼びですか?」
「ウンディーネ、これ例の奴。」
「あー、この人です。
なんか凄く謎の人です。
不気味です。
こんな分からないの初めてです。」
「お前、上司に向かってそれはねーだろ。
ディー。」
「はあ?
上司がここにいるわけ、
というより知らない奴がその名前呼ばないでください。」
「はあ、これなら分かるか?」
姿を元の体に戻す
髪色が銀色に変わっていく
それと一緒にウンディーネの顔色も変わっていく
「え、えー!
ど、ど、どうしてここにいるのですか、ジュピター様。
人間界にいるなんて聞いてないですよ!」
「いちいちウルサイ、ディー。
言ったら皆集まって来るだろ、面倒。」
「おい、ウンディーネ。
結局何者だ、こいつ。」
「こいつなんて言わないでください!
不敬です!
私達が敬愛する王様です!」
「んな!」
表情が固まりギ、ギ、と壊れた人形のようにこちらを向く
「ご紹介に預かりました。
使い魔の王ジュピターです。
以後、お見知りおきを。」
ニヤリと笑う
驚き過ぎて動かなかったギルマスがポツリと
「マジか。
使い魔に王なんていたのか。」
「はい。
知らないかったのは私達がジュピター様を隠したい一心に秘密にしてましたから。」
「何で、それを俺にバラした。
他の奴に言うかもしれないのに。」
「ディーが使い魔なんだ、こんな奴だけど一応信頼できるからな。
ディーが選んだなら心配はない。
それにバラす奴はそんなこと言わないだろ?」
「こんな奴って酷い!」
「お前、突っ込むのそこか?」
「はぁ、言わないよお前の事。
言ったらウンディーネに一生恨まれそうだし。
お前からの報復を受けるのもなー、」
「それが懸命だな。」
「ジュピター様、どうして人間界にいるんですか?
誰かの使い魔になった訳じゃないのに。」
「パートナーを探しに、だ。
俺も使い魔になりたいのに人間が誰も呼び出してくれないじゃないか。」
「そういえばさっき言ってたな。」
「嘘は言ってないだろ。」
「まあ、でも普通使い魔の事言ってると思うぞ。」
「誰も呼び出してくれないのジュピター様が強すぎるせいですよね。
自分が悪いじゃないですか。」
「分かってるよ、だから自分から探しに来てるんだろうが。
まあ、何だ、協力感謝する。
貸しにしてやるから困ったら俺に言え。
助けてやる。」
「それはどうも。
王様から貸し1は怖いが心強いな。」
「当たり前。
そろそろおいとまするよ。長いと不信がられるし。」
「ああ、できれば俺の胃のためにもう会いたくないな。
キリキリする。」
「何だそれ。
俺はお前の事気に入ったぜ、グレン。
ディー、マスターに迷惑かけるなよ。
じゃあな。」
後ろでウンディーネが文句言ってるような気がしたが気のせいにしとこう
俺は応接室を出て皆がいる所へ戻った
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