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6.ただの怯者
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名前。そんなもの覚えなくたって良いさ。
僕は何処にでもいる世跨ぎ者。
ダークでローな世間に醜く這いつくばってなんとか生きてる端くれ者。変わりない日をいつも通り天邪鬼に生きてる。だから異端者だって罵る奴も居れば、何も無かったかのように目も合わせない奴も居る。
どうにも世界の色はブルーだけじゃないらしく、イエローやオレンジ、ピンクだってあるらしかった。それを知るに十分なほどの日を歩んでいない。ただの言い訳を並べる今日、遂にはそのブルーは反転までもする気がした。
眠気にすら嫌気がさしながら、それでもなお布団に包まる日々。そうやって、僕は殻に籠っていく。
あの日の言葉たちは、今やゴミと言うことも烏滸がましい。才能がないなんて分かっていても、心の何処かでそれを信じられなかった。もう少しだけ、もう少しだけ。夢を諦められず思案を繰り返す今日。
誰かに認められたくても才能なんていう足枷が邪魔なんだ。
無気力な今日という日は時間の進みがやけに早いようで、生き地獄を味合わせたい神の嫌がらせとしか感じ取れそうにない。
幾度となく太陽が昇っても。またそれによって自身の才能のなさに気づく時間が十分にあっても。きっと明日に向かって無駄なことを続けるんだろう。
夜は冷えるが、どうしても風を浴びたくなった。真冬にもなりそうな今、半袖に半ズボンで、窓を開ける。冷ややかな風が身体に纏わりつく。
このまま何も考えず眠りにつきたい。罵ってくる奴からも無視してくる奴からも、僅かな情を分けてくれる人からも、忘れられて。元から居なかったみたいに。それで世間は何も無かったようにまた朝を迎える。
このまま何もかも投げ捨てて逃げたい。どんな奴からも、逃げて。誰も皆んなが僕を対等に扱ってくれる。それでまた一年もしない間にその場を後にする。変わらず世間は朝になる。
そうして、何度も見た景色のように朝日は顔を出す。いつものように友達は挨拶をしてくれる。忘れられていないし、いつもの道を歩いている。
また天邪鬼が僕を支配する。やはりどうにも才能があると盲信したいらしい。
無駄だと知っていても、進み続ける他ないのだ。これでしか守れない精神があるのだ。
ダークでローな気取った昨日のことは忘れて、何事もなかったような平気な笑顔で空を見上げる。
欠伸をしながら家を出る。また帰ってきたら殻に閉じ籠るとしよう。そうしてる時間も必要なのだ。
人は完璧じゃないなんて知っていても、きっと僕は、不良品なんだろうな。
僕は何処にでもいる世跨ぎ者。
ダークでローな世間に醜く這いつくばってなんとか生きてる端くれ者。変わりない日をいつも通り天邪鬼に生きてる。だから異端者だって罵る奴も居れば、何も無かったかのように目も合わせない奴も居る。
どうにも世界の色はブルーだけじゃないらしく、イエローやオレンジ、ピンクだってあるらしかった。それを知るに十分なほどの日を歩んでいない。ただの言い訳を並べる今日、遂にはそのブルーは反転までもする気がした。
眠気にすら嫌気がさしながら、それでもなお布団に包まる日々。そうやって、僕は殻に籠っていく。
あの日の言葉たちは、今やゴミと言うことも烏滸がましい。才能がないなんて分かっていても、心の何処かでそれを信じられなかった。もう少しだけ、もう少しだけ。夢を諦められず思案を繰り返す今日。
誰かに認められたくても才能なんていう足枷が邪魔なんだ。
無気力な今日という日は時間の進みがやけに早いようで、生き地獄を味合わせたい神の嫌がらせとしか感じ取れそうにない。
幾度となく太陽が昇っても。またそれによって自身の才能のなさに気づく時間が十分にあっても。きっと明日に向かって無駄なことを続けるんだろう。
夜は冷えるが、どうしても風を浴びたくなった。真冬にもなりそうな今、半袖に半ズボンで、窓を開ける。冷ややかな風が身体に纏わりつく。
このまま何も考えず眠りにつきたい。罵ってくる奴からも無視してくる奴からも、僅かな情を分けてくれる人からも、忘れられて。元から居なかったみたいに。それで世間は何も無かったようにまた朝を迎える。
このまま何もかも投げ捨てて逃げたい。どんな奴からも、逃げて。誰も皆んなが僕を対等に扱ってくれる。それでまた一年もしない間にその場を後にする。変わらず世間は朝になる。
そうして、何度も見た景色のように朝日は顔を出す。いつものように友達は挨拶をしてくれる。忘れられていないし、いつもの道を歩いている。
また天邪鬼が僕を支配する。やはりどうにも才能があると盲信したいらしい。
無駄だと知っていても、進み続ける他ないのだ。これでしか守れない精神があるのだ。
ダークでローな気取った昨日のことは忘れて、何事もなかったような平気な笑顔で空を見上げる。
欠伸をしながら家を出る。また帰ってきたら殻に閉じ籠るとしよう。そうしてる時間も必要なのだ。
人は完璧じゃないなんて知っていても、きっと僕は、不良品なんだろうな。
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