今を生きて

宮浦透

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それは、劣等感まみれの僕だった

負け犬は僕のことだった

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 つくづく思い知った

 自分には才能がない

 空っぽなのかもしれない

 辛さから逃げるように

 殻にうずくまって

 誰からも干渉されないように

 怖がっている自分でさえもいる

 負け犬がいるなら出てこい

 俺がお前の生きる糧になってやる
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