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影の軍団は宝石の獣たちの輝きに蹂躙され、失せた。そして防衛の手薄となったプラチナ髪の術師に向かい、宝石の獣たちは襲い掛かった。
シャドウモンスター対ジュエルモンスター。その雌雄を光鮮やかに決し、モンスターの練度でまさに勝り優勢となったミイラ男。ミイラ男の指揮で、宝石獣の数々がプラチナ髪へと一斉に群がっていく。
モンスターブリーダーとネクロマンサー、どちらの方が優れているのか。今その答えが絢爛豪華に塗り潰され、明かされようと──。
しかし、それはあくまで影。不黒文の異能と影魔法の見せる姿の一部にすぎない。そして円形校舎ダンジョンに挑むにあたって準備は万全、引っ提げてきた新要素が銀と緑の指輪から鋭い輝きを放ち、解き放たれた。
斉射され飛んできた宝石獣たちの放つ宝石の弾丸は、急成長したメタルジャガーが壁となりその超硬質の鉄色の毛皮で全て受け止める。
ならばと飛び付いてきた一角の蛙は、緑の獣ジャカジャカジャングルジャガーが、横からかっさらうように噛みつき、地へと今跳ねた獲物を押さえつけ倒した。
「めったるぅぅぅ!??? じゃがーーー!?? へへ、へへ?? へへへ……?」
空へと一発撃ち上がった──。閉じた傘の先端から放たれた魔力弾は、空から風音を潜め滑空して来た赤い烏を射抜く。烏は間抜けな返事をしながら、赤いルビーを一つ、砂地にぽとりと落とした。
すりすりと体をなすりつけるように擦り合わせてくる、主を守ってみせた大きな鉄色のネコ頭をそっと撫でながら、不黒文は笑う。
「ちょうどモンスター使い同士の戦いを経験しておきたかったのでな。それに今年の運動会で執り行う予定のモンスターレースの予行演習もいいものだが、今頃離れた生徒たちがこのスペシャルな校長のかわいい陰口を叩いているかもしれん、フッフ……。モンスターの育成及び合成はなにぶん手探り、鑑賞の時間がすぐ終わるともったいないと思ったが、遊びはここまでだ」
右目を覆っていた黒い眼帯を解放し、灰色の眼が妖しく灯り、プラチナ髪の纏う魔力が火柱のように迸り跳ね上がる。
「異能解放────」
不死身の影のゴブリン衆は元通りに復活し、更に影のキューブ、影の岩マジロ、影のドクターコウモリなどの隠して飼っていた新手が続々と現れた。
そして黒傘の華をぱっと咲かせて、頭上に差す。悠然と微笑うその女、その魔力、その瞳──これは虚仮威しではない。
影の軍団を従えるスペシャルな校長先生、不黒文、彼女の差す黒傘の影がじわり……不吉に広がり蠢いた。
シャドウモンスター対ジュエルモンスター。その雌雄を光鮮やかに決し、モンスターの練度でまさに勝り優勢となったミイラ男。ミイラ男の指揮で、宝石獣の数々がプラチナ髪へと一斉に群がっていく。
モンスターブリーダーとネクロマンサー、どちらの方が優れているのか。今その答えが絢爛豪華に塗り潰され、明かされようと──。
しかし、それはあくまで影。不黒文の異能と影魔法の見せる姿の一部にすぎない。そして円形校舎ダンジョンに挑むにあたって準備は万全、引っ提げてきた新要素が銀と緑の指輪から鋭い輝きを放ち、解き放たれた。
斉射され飛んできた宝石獣たちの放つ宝石の弾丸は、急成長したメタルジャガーが壁となりその超硬質の鉄色の毛皮で全て受け止める。
ならばと飛び付いてきた一角の蛙は、緑の獣ジャカジャカジャングルジャガーが、横からかっさらうように噛みつき、地へと今跳ねた獲物を押さえつけ倒した。
「めったるぅぅぅ!??? じゃがーーー!?? へへ、へへ?? へへへ……?」
空へと一発撃ち上がった──。閉じた傘の先端から放たれた魔力弾は、空から風音を潜め滑空して来た赤い烏を射抜く。烏は間抜けな返事をしながら、赤いルビーを一つ、砂地にぽとりと落とした。
すりすりと体をなすりつけるように擦り合わせてくる、主を守ってみせた大きな鉄色のネコ頭をそっと撫でながら、不黒文は笑う。
「ちょうどモンスター使い同士の戦いを経験しておきたかったのでな。それに今年の運動会で執り行う予定のモンスターレースの予行演習もいいものだが、今頃離れた生徒たちがこのスペシャルな校長のかわいい陰口を叩いているかもしれん、フッフ……。モンスターの育成及び合成はなにぶん手探り、鑑賞の時間がすぐ終わるともったいないと思ったが、遊びはここまでだ」
右目を覆っていた黒い眼帯を解放し、灰色の眼が妖しく灯り、プラチナ髪の纏う魔力が火柱のように迸り跳ね上がる。
「異能解放────」
不死身の影のゴブリン衆は元通りに復活し、更に影のキューブ、影の岩マジロ、影のドクターコウモリなどの隠して飼っていた新手が続々と現れた。
そして黒傘の華をぱっと咲かせて、頭上に差す。悠然と微笑うその女、その魔力、その瞳──これは虚仮威しではない。
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