いつか、愛に跪くまで

夏芽玉

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本編

【23】コレが欲しい*

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「唯織さん、気持ち良かったですか……?」

 ぼんやりとしていた意識が戻ると、久我が至近距離でオレを見つめていた。

「う、ぁ……?」

 叫び過ぎたからか、絶頂があまりに激しかったからか……あるいはその両方なのか。頭がクラクラする。身体もダルい。

「唯織さんのイき顔、すげぇ可愛かったです……我慢もちゃんとできて、Commandでも上手にイけて、本当に偉かったですよ。ご褒美は……」
「……コレがほしい……」

 オレは、欲望のままに久我のペニスに手を伸ばして言う。

「いいですよ。オレは全部、唯織さんのものですから……って、あっ! しまった……」

 蕩けるような笑顔を向けられたと思ったが、次の瞬間、何かに気づいた久我が顔を顰める。不思議に思って首を傾げたら、久我がものすごくバツの悪そうな表情をしていた。 

「えーっと、あのー……唯織さん、今からお風呂場って行けそうですか? うわぁー……オレ、マジで手際悪っ……あの、始める前にここ、洗ったほうがいいと思うんですけど……」

 なんだ、そんなことか。

「いらない……もう、来る前に洗ったからぁ……続き、はやく……」

 ここに来る前、自宅で洗浄までは頑張った。
 というか、羞恥に耐えながら自力でできたのがそこまでだった。流石に、自分で後孔を解してローションを仕込んでプラグで栓をしてここまで来るなんて上級技は……オレにはとてもじゃないが、できなかった。

「えっ!? 唯織さん、本当に最初から今日はそのつもりで……?」
「全部は準備、できなかったから……あとは……オレのこと、お前とセックスできる身体に……久我がして……?」

 力の入らない腕を持ち上げて久我に触れ、思いっきり甘えた声を出す。

「……っ!! 心臓ブチ抜かれるかと思いました。いや、もうブチ抜かれた?……え、オレ生きてる? マジで?」

 なにやら久我がぶつぶつ言っていたが、腰の下にバスタオルを敷き、薬局の袋の中からローションを取り出す。それを掌に垂らして温めると、久我はオレのアナルにそれを塗り込んだ。
 ゆっくりと孔の縁を指先で解すように撫でられる。

「唯織さん、力、抜けますか?」
 
 誰にも触られたことのないところに触れられ、自然と身体が強張る。

「力を抜くの、上手にできたらもっといっぱいGlareあげますから、頑張ってくださいね」
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