コミュ障マッド魔術師と残念お気楽騎士の噛み合わない恋の話

夏芽玉

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6.約束*

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「ああっ……」

 胸に張り付いていたスライムが、チュポンと音を立てて剥がされる。
 まるで、乳首を両方同時に強く吸い上げられたみたいで、オレはその刺激に仰け反った。

「スライムは、気持ち良かったですか?」
「あ、ぁあ……気持ち、よ……」

 良かったと言ってしまってもいいのだろうか。
 というか、サシャがオレの痴態を見て引いていないかが気になって、オレは口籠った。

「良さそうでしたね」

 サシャが笑いながら言ったので、オレは身体の力を抜く。引かれてはいなかったみたいだけど、オレが何に感じているのか、全てバレてしまっていることが恥ずかしい。

「あの粘液による催淫効果がなくなるまで、たっぷりお相手してあげますね」

 まるで舌なめずりするような表情で見つめてくるサシャが壮絶に色っぽく見えてしまって、オレは「もうなんでも好きにしてくれ」という気持ちでサシャに全てを委ねることにした。

「ところで……こっちも触って欲しいですか?」
「あっ、そこは……」

 だけど、サシャが精液まみれになった汚いチンポに触れたので、オレは慌てて首を振った。

「そ、そこは……自分でするから……」

 何度射精したのか正確には数えていないが、何度もイったことは間違いない。おかげで、オレの性器は自分が出したものと植物の粘液でぐちゃぐちゃのドロドロになっていた。そんなところをサシャに触らせるのは、忍びない。

「本当に……?」

 そう言われてオレはコクコクと首を縦に振った。
 あんなに射精していれば、すでに空っぽになっていてもおかしくないのに、サシャのベッドでこんな痴態を晒しているのだと思うと、オレのチンポは際限なく勃ち上がってしまう。
 サシャは、そんなオレの手を取って、チンポを握らせた。

「あ、あれ……?」

 だけど、指に全く力が入らず、オレは握ったはずのチンポを手放してしまった。自分の腕が、パタリとベッドの上に落ちる。これでは、とてもじゃないが、扱くどころではない。

「あの樹液には、催淫作用だけでなく、筋肉を弛緩させる作用もあるんです。だから、身体を起こそうとしても、起こせないでしょう?」

 身体からくったりと力が抜けてしまっているのは、射精し過ぎて力が出ないのではなく、樹液の影響だったらしい。

「あのツタは、筋肉弛緩作用と催淫効果で狙った獲物を逃がさないっていう植物なんですよ」

 流石、学園始まって以来の天才と呼ばれるだけあって、サシャは博識なんだな。説明を聞きながら、オレは感心した。

「だから、リュドヴィグ先輩のオナニーショーは、また今度じっくり見させてくださいね」
「あ、ああ……って、え!?」

 サシャの声に聞き惚れていたので、オレはうっかり頷いてしまった。

「絶対ですよ。約束ですからね!」

 慌てて前言撤回しようとしたら、食い気味にサシャに念押しされた。
 え、そんなに見たいか!? 他人のオナニーなんて……いや、サシャのオナニーだったら、オレだったら金を払ってでも見たいと思う。いくらくらい払ったら見れるだろうか。あのキレイな手が、サシャの局部に触れて……想像したら、またチンポがピクリと反応した。

「……今、私に見られることを想像しましたか?」
「うっ……いや、これは……」

 サシャのオナニー姿を想像していましただなんて、とてもじゃないけど言えるはずがなくて、オレは口籠った。

「本当に、楽しみにしていますからね」

 いや、念押ししなくても。ていうか、そんなに見たいか?
 ……いや、そういえば。今、サシャは責任とお礼でオレに付き合ってくれているだけだ。
 ということは、これはリップサービスか……そう考えると納得できる。この場を白けさせないための言葉遊びみたいなものだろう。それなら、あまりガチで否定するのも悪い気がする。

「ああ。なんなら、どエロい下着を履いて、オナニーショーをしてやろうか?」

 オレはサシャのリップサービスに乗って、笑いを取るためにそう言った……つもりだった。「何、馬鹿なこと言ってるんですか」と笑い飛ばされるために。

「っ……!! 絶対……絶対にその約束、忘れないでくださいよ!!」

 それなのに、ガチで念押しされてしまって、オレは「お、おぅ……」と勢いに押されて頷いてしまったのだ。
 えーっと、マジで? オレ、本当に、サシャの前でどエロい下着を履いてオナニーすることになっちゃったのか……?

 い、いや……それについては、また後日ゆっくり考えよう。


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