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第三章 林間合宿と主なき神獣
エピローグ
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一年生が林間合宿から戻ってきた数時間後。
――コンコン。
と、夕日が差し込み廊下を茜色に染める。ノックがされる部屋は、神山学園の三階の一室だ。
そこは、風紀委員会室。
「入れ」
扉の奥から、女性にしては低い声が聞こえノックをした男子生徒が「失礼します」と静かに扉を開け入室。
コの字に並べられたテーブルの一番、奥の席に座るのは一人の女子生徒。明るめの青色の髪と、カーテンが締めきった薄暗い部屋の中でも一際、輝きを放つ金色の瞳。
「報告します」
男子生徒は、手に持つ報告書を読み上げていく。そこに記されているのは、林間合宿で起きた神獣騒動の調査結果。神話オカルト研究会が、野良の神獣ことヨルムンガンドを抹殺ではなく保護し、使徒を倒し捕縛、覚醒して間もない神殺しが二体目と契約を交わしたという結末。
「以上が生徒会よりの報告と、神話オカルト研究会の部長からの報告となります」
「そう。ご苦労。下がっていいわ」
「はい」
報告を聞き終えた彼女は一言そう発し、風紀委員の役員は一礼をしてから退室させ笑みを作った。テーブルの上には、先程の報告にきた役員から受け取った報告書が置いてある。
生徒会長の春人、神話オカルト研究会の部長の美哉からの二枚。
報告通りの内容、この春に新たなに覚醒した神殺しの夏目と契約を交わしたヨルムンガンドのこと。
夏目の名を見た彼女は、くくっ、と笑いをこぼす。
「この後輩が、春人と決闘をして勝利し、何よりあの美哉が夢中になるほどの神殺し」
彼女も、春人と美哉のことを知っている。今まで、どんな男からの告白を受けようが一切合切、受け入れず一線を引き興味を示さなかった。そんな美哉が、自らの部活へ強引に引き入れ今では恋人へと関係を進展させ同棲中、だと春人から聞いている。
「春人と決闘をして勝ったということも驚きね」
報告書に視線を落とし、またしても笑う。
「逢真夏目と契約を交わす神獣フェンリルとヨルムンガンド。そして、美哉が愛する男。事故の怪我で一年、遅れて入学し歳は私たちと同じ。これといって特に取り柄もなく、過去に問題を起こしたこともない」
どこにでいる、ありふれた男子高校生。
しかし、彼女は指をトントンとテーブルに当て独り言。
「だが、私からしてはこれは風紀委員長として調べる必要がある。恋人とヤりまくるのはいいけど、神殺しと巫女の役目を忘れられては困る。そこを隅々まで調べてあげる」
などと口にする彼女は、夏目を危険視するのではなく新しい遊び道具を見つけたかのように、楽しげに目を細められ口の端を吊り上げ笑顔だった――。
――コンコン。
と、夕日が差し込み廊下を茜色に染める。ノックがされる部屋は、神山学園の三階の一室だ。
そこは、風紀委員会室。
「入れ」
扉の奥から、女性にしては低い声が聞こえノックをした男子生徒が「失礼します」と静かに扉を開け入室。
コの字に並べられたテーブルの一番、奥の席に座るのは一人の女子生徒。明るめの青色の髪と、カーテンが締めきった薄暗い部屋の中でも一際、輝きを放つ金色の瞳。
「報告します」
男子生徒は、手に持つ報告書を読み上げていく。そこに記されているのは、林間合宿で起きた神獣騒動の調査結果。神話オカルト研究会が、野良の神獣ことヨルムンガンドを抹殺ではなく保護し、使徒を倒し捕縛、覚醒して間もない神殺しが二体目と契約を交わしたという結末。
「以上が生徒会よりの報告と、神話オカルト研究会の部長からの報告となります」
「そう。ご苦労。下がっていいわ」
「はい」
報告を聞き終えた彼女は一言そう発し、風紀委員の役員は一礼をしてから退室させ笑みを作った。テーブルの上には、先程の報告にきた役員から受け取った報告書が置いてある。
生徒会長の春人、神話オカルト研究会の部長の美哉からの二枚。
報告通りの内容、この春に新たなに覚醒した神殺しの夏目と契約を交わしたヨルムンガンドのこと。
夏目の名を見た彼女は、くくっ、と笑いをこぼす。
「この後輩が、春人と決闘をして勝利し、何よりあの美哉が夢中になるほどの神殺し」
彼女も、春人と美哉のことを知っている。今まで、どんな男からの告白を受けようが一切合切、受け入れず一線を引き興味を示さなかった。そんな美哉が、自らの部活へ強引に引き入れ今では恋人へと関係を進展させ同棲中、だと春人から聞いている。
「春人と決闘をして勝ったということも驚きね」
報告書に視線を落とし、またしても笑う。
「逢真夏目と契約を交わす神獣フェンリルとヨルムンガンド。そして、美哉が愛する男。事故の怪我で一年、遅れて入学し歳は私たちと同じ。これといって特に取り柄もなく、過去に問題を起こしたこともない」
どこにでいる、ありふれた男子高校生。
しかし、彼女は指をトントンとテーブルに当て独り言。
「だが、私からしてはこれは風紀委員長として調べる必要がある。恋人とヤりまくるのはいいけど、神殺しと巫女の役目を忘れられては困る。そこを隅々まで調べてあげる」
などと口にする彼女は、夏目を危険視するのではなく新しい遊び道具を見つけたかのように、楽しげに目を細められ口の端を吊り上げ笑顔だった――。
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