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第五章 真実に近づく者たち
終幕 エピローグ
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東雲兄妹、燐の三人は帰宅路を歩く道中。
春人は、夏目の言葉に素直に感心を寄せていた。アザゼルたちから聞かされた話で、彼の心は迷い弱気になり勝手に絶望しかけていた。
これから、己はどうすればいいのか、神殺しに至った意味はあったのかと、そんなことばかり考え目の前が真っ暗になり、どう歩んでいけばいいのかと。だが、その時に夏目が語った想いを聞く。
誰よりも前向きで、真っ直ぐで揺るがない覚悟が夏目にはあった。
「本当に、逢真くんはすごい。己が成したいことを、僕に思い出させ奮起できたのは彼のお陰だよ」
「お兄様……」
桜は、春人が感情を代償にしたことを知っている。妹である自分を護るために、家族を傷つけさせない、奪わせないために神殺しの力を求め至り戦うと決めたこと。
それが、兄の決意であることを誰よりも理解しているからこそ、あのまま折れず立ち上がってくれたことが妹として嬉しいのだ。
春人同様に、夏目に感謝しているのは桜も同じ。
燐も、夏目の言葉のお陰で怒り染まらず冷静に考えられる時間が生まれた。そして、自分が何をしたいのかも答えを出せる。
「夏目と同じ護りたいものがある。そのために戦うのは、わたしも同じだ」
燐の瞳の奥には炎が灯る。それは覚悟であり決意の現れだ。
三人共に同じ気持ちだ、護るために戦う。そのための仲間であり力なのだと。
その頃の真冬と陽菜も、帰りの道中にこんな話をする。
「逢真くんは、すごいね。あの場の、嫌な空気を、言葉だけで変えちゃった。真冬ちゃんの始まりの、想いを思い出せてくれたの。陽菜、それが嬉しい」
真冬の手を握り、顔を上げて嬉しそうに話す陽菜の手を優しく握り返し笑う。
「本当にね。驚いたわ、まさか一番後輩の言葉で冷静になるなんて。おまけに思い出させてくれた。怒りで忘れてしまいそうになったけど、私が神殺しになった理由を」
夕焼けに染まる空を見上げ、今度こそ忘れないよう己に刻み込むように言葉にする真冬。
「逢真と同じ一般の出で何もなかった私は、巫女の力を持つヒナをどうしても護り切れない。いつか離れ離れになる、権力や暴力でヒナが傷つく、それだけはどうして許せない。だから求めた、全部を吹き飛ばして、護れる力を私は欲した。傀儡になる気も、死ぬ気もないわ。これから先、おばあちゃんになるまでヒナと一緒に生きて一緒の墓に入る」
空を見上げていた顔を、陽菜に向け笑みを浮かべ伝える。
「それが私の神殺したる意味で、理由だから戦うわ。ヒナとの日常を護るために。きっと誰もが、護るために戦うはずだから」
「うん!」
真冬の言葉に陽菜も頷く。お互いのために生きていくと決めている。二人だから、誰かのためとは言えない。それでも真冬と陽菜はお互いのために、戦い生き抜くと決めたのだ。それもまた一つの覚悟の形だろう。
夏目と美哉、春人と桜、燐、真冬と陽菜。新たな仲間の一人となるだろう紅。
アザゼルとルシファーが集めたメンバーで、機械仕掛けの神に対抗するべくそれぞれの想いを胸に抱き、能力を以てこの世界に残り、創造主の地位にある悪神に反逆する――――。
春人は、夏目の言葉に素直に感心を寄せていた。アザゼルたちから聞かされた話で、彼の心は迷い弱気になり勝手に絶望しかけていた。
これから、己はどうすればいいのか、神殺しに至った意味はあったのかと、そんなことばかり考え目の前が真っ暗になり、どう歩んでいけばいいのかと。だが、その時に夏目が語った想いを聞く。
誰よりも前向きで、真っ直ぐで揺るがない覚悟が夏目にはあった。
「本当に、逢真くんはすごい。己が成したいことを、僕に思い出させ奮起できたのは彼のお陰だよ」
「お兄様……」
桜は、春人が感情を代償にしたことを知っている。妹である自分を護るために、家族を傷つけさせない、奪わせないために神殺しの力を求め至り戦うと決めたこと。
それが、兄の決意であることを誰よりも理解しているからこそ、あのまま折れず立ち上がってくれたことが妹として嬉しいのだ。
春人同様に、夏目に感謝しているのは桜も同じ。
燐も、夏目の言葉のお陰で怒り染まらず冷静に考えられる時間が生まれた。そして、自分が何をしたいのかも答えを出せる。
「夏目と同じ護りたいものがある。そのために戦うのは、わたしも同じだ」
燐の瞳の奥には炎が灯る。それは覚悟であり決意の現れだ。
三人共に同じ気持ちだ、護るために戦う。そのための仲間であり力なのだと。
その頃の真冬と陽菜も、帰りの道中にこんな話をする。
「逢真くんは、すごいね。あの場の、嫌な空気を、言葉だけで変えちゃった。真冬ちゃんの始まりの、想いを思い出せてくれたの。陽菜、それが嬉しい」
真冬の手を握り、顔を上げて嬉しそうに話す陽菜の手を優しく握り返し笑う。
「本当にね。驚いたわ、まさか一番後輩の言葉で冷静になるなんて。おまけに思い出させてくれた。怒りで忘れてしまいそうになったけど、私が神殺しになった理由を」
夕焼けに染まる空を見上げ、今度こそ忘れないよう己に刻み込むように言葉にする真冬。
「逢真と同じ一般の出で何もなかった私は、巫女の力を持つヒナをどうしても護り切れない。いつか離れ離れになる、権力や暴力でヒナが傷つく、それだけはどうして許せない。だから求めた、全部を吹き飛ばして、護れる力を私は欲した。傀儡になる気も、死ぬ気もないわ。これから先、おばあちゃんになるまでヒナと一緒に生きて一緒の墓に入る」
空を見上げていた顔を、陽菜に向け笑みを浮かべ伝える。
「それが私の神殺したる意味で、理由だから戦うわ。ヒナとの日常を護るために。きっと誰もが、護るために戦うはずだから」
「うん!」
真冬の言葉に陽菜も頷く。お互いのために生きていくと決めている。二人だから、誰かのためとは言えない。それでも真冬と陽菜はお互いのために、戦い生き抜くと決めたのだ。それもまた一つの覚悟の形だろう。
夏目と美哉、春人と桜、燐、真冬と陽菜。新たな仲間の一人となるだろう紅。
アザゼルとルシファーが集めたメンバーで、機械仕掛けの神に対抗するべくそれぞれの想いを胸に抱き、能力を以てこの世界に残り、創造主の地位にある悪神に反逆する――――。
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