偽りの神人 ~神造七代の反逆と創世~

ゆー

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第六章 機械仕掛けの神

第三幕 悪神の降臨15(1)

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 七月に入り、梅雨も明け初夏へと季節は巡る。

 神器と強化特訓は順調。美哉たちは、それぞれの神器の扱いに慣れ、力を発揮できるように。



 夏目も紅の指導の元、戦闘中は常に鱗を纏い続けられるように。精神力と互いの絆の強さがより強固へと、そして神通力の使い方を変更し新たな武器へと。

 とはいえ、まだ威力は弱いがそれでも以前とは比べ物にならないほどの威力と打撃力のある攻撃手段を得た。

 そうして、各々の強化は成功と言えるだろう。



(それはいいんだが、部外者であるはずの紅がまるで生徒のように堂々と、部室にいるのはおかしくないか……?)



 などと思う夏目であった。

 部室にフルメンバーが揃い情報共有。

 紅が部室にいるのは緊急であり、アザゼルと四音が遂に悪神の居場所を特定したからだ。



「紅が会っていた場所は、面会場に過ぎずそこへ行ったとしても無意味。だがその場所に、悪神の神格が僅かに残っていたからな。それを逆探知し割り出した」



 アザゼルの説明と、四音がテーブルの上に地図を広げある場所を指差す。



「場所は、雪平家でさえ所有が不可能だった山よ。遥か昔から、その山には神が住まうとされ、人の子が所有するべきではないとされているらしいわ」



 四音の話に全員が、地図に視線を落とし見つめた。

 神聖な領域なため、誰の手も入らない樹海となっている場所。その深層部に悪神がいると判明。



「フルメンバーでそこへ向かい悪神を討つ。日程は、海の日を含む三連休の初日。最深部まで、樹海の入り口から踏み込み一日は掛かると計算しての行動になる」

「そのため、ちょっとした山のキャンプね」

「まあ、楽しいキャンプにはならないがな」

「それは仕方がないわ」



 アザゼルと四音の二人が肩を竦め、呑気に話すがすぐに顔つきが真剣なものへと変わり伝える。



「表向きでは部活の活動キャンプとなっているから、それを踏まえて準備してね」



 そう四音から。最後にアザゼルからは、



「悪神を倒せば、神殺しとして戦う必要はなくなる。神殺しの力を酷使し、命を削り続けることも、大切な人を失うこともなくなる。ここで終わらせるぞ」

『はいっ!!』



 全員が意気込む。

 いよいよ、悪神との戦いに誰もの顔つきが真剣だ。

 神殺しの生き方も、巫女の役目も終わらせ、当たり前の大事な日常へ帰るために。

 そう誰もが望む。
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