213 / 220
最終章 神造七代の創生
後編 最後は笑顔で未来を(1)
しおりを挟む
戦いの場面を戻し、紅や奏たちと戦う二機の悪神は奥の手を使う。それは、二体に分身したものをもう一度、元に戻し自らの腕で機体をその場で改造する荒業。
『――――っ!?』
その行動に誰もが驚き、ただ立ち竦み見てしまう。この時、誰でもいいから動き、改造する悪神を阻止して機体を破壊するべきだった。
悪神は、機械で創られた体から不要な物を抉り出し、新たなに創り出した部品を埋め込んでいく。そうして、改造を終えた頃には肥大化が進んでいた。もはや、怪獣映画などに飛び出してくるほど。
「な、なにっ!?」
「嘘でしょ!?」
アザゼルとルシファーが、巨大化した悪神を見上げ同時に叫ぶ。
五十メートルの巨大な機械仕掛けの怪物が、全員を見下ろしその足を振り下ろす。それだけで、半径数十メートルは地割れを起こし、その衝撃は地震までも発生させた。
「全員、待避しろっ!!」
アザゼルの叫びに、全員が即座に行動を起こす。
飛べるアザゼルとルシファーは即座に飛躍、残るメンバーも神獣のお陰で被害はない。フェニックスが元来の大きさへ戻り、全員を背に乗せ離脱したのだ。
上空から地上を見下ろせば、避難所にしていた球場は半壊し傾いていた。瓦礫の山、というよりも瓦礫に埋め尽くされ街らしい面影は皆無。
誰もが言葉を失い眺めるだけ。そんな時に悪神は、飛び回るアザゼルたちに向け手の平を向けた。そこから、弾丸の如くのビームの塊を無数に放つ。
「回避に専念するんだ、フェニックス!」
と言う春人の命令でフェニックスが旋回、アザゼルとルシファーも回避行動を取る。
「みんな、振り落とされないように!」
春人の言葉に、フェニックスにしがみつく仲間たち。
ビームの塊の威力は絶大。一撃だけで地上にクレーターを作り、周辺の瓦礫の山を穿ち火の海へと変えてしまう。
「こうなれば! 大蛇!」
紅は、大蛇を解き放ち頂上決戦の如く悪神にぶつける。八つの頭の蛇が悪神を襲う。がしかし、悪神は腕の数を増やしており合計十二。そのうち半数は、それぞれ武器を持っていた。剣や薙刀、金棒に鎌など。
その武器の雨が大蛇を斬り、穿ち、叩き潰し、切断していく。が、大蛇も神話に登場する凶悪な怪物だ。傷口を一瞬で完治させ、その顎を大きく開き腕に噛みつく。武器を持たない手が伸びる。またしても、ビームを放ち大蛇を焼き、紅たちにも襲い掛かりフェニックスの必死な回避に、振り落とされないよう掴む手に力を込める面々。
ビームの次は、まさかのミサイルを作り発射する。
「う、嘘っ!? ミサイルってあり!?」
「奏、危ないから身を屈めて!」
発射されるミサイルを見て驚愕する奏は、つい上体を起こそうとするのを遥の手が押さえる。
追尾型に追いかけられ、フェニックスに直撃するも纏う業火がミサイルを破壊。背に乗る面々は、爆風に巻き込まれるが何とか無事だ。
「チッ、鬱陶しい!」
「面倒ね!」
アザゼルとルシファーも、己の力でミサイルを撃ち落とし無事。
だが、このまま大蛇にだけ相手をするのは無理があった。そこで、真冬とレヴィアタンが動く。
「レヴィアタン、出番よ!」
コクコク、と何度も頷く真冬の神獣。彼女の命でレヴィアタンも元来の大きさへ、そして大蛇の加勢に飛び出す。白い龍が悪神の機体に巻きつき動きを封じ、大蛇の攻撃が入り巨大な機体を薙ぎ倒す。
しかし、何事もなかったかのように傷一つない姿で機体を起こし拳を振り上げ、大蛇の一頭とレヴィアタンの顔をぶん殴る。吹き飛ぶレヴィアタン、仰け反る大蛇。
残りの七つの頭で、強烈な頭突きで反撃。機械の腕の関節があらぬ方へ折れ曲がり、悪神も大蛇によって吹き飛ばされた。
『………………』
その怪獣対決のような光景を、フェニックスの背に乗り上空で見守る紅たちだった。
『――――っ!?』
その行動に誰もが驚き、ただ立ち竦み見てしまう。この時、誰でもいいから動き、改造する悪神を阻止して機体を破壊するべきだった。
悪神は、機械で創られた体から不要な物を抉り出し、新たなに創り出した部品を埋め込んでいく。そうして、改造を終えた頃には肥大化が進んでいた。もはや、怪獣映画などに飛び出してくるほど。
「な、なにっ!?」
「嘘でしょ!?」
アザゼルとルシファーが、巨大化した悪神を見上げ同時に叫ぶ。
五十メートルの巨大な機械仕掛けの怪物が、全員を見下ろしその足を振り下ろす。それだけで、半径数十メートルは地割れを起こし、その衝撃は地震までも発生させた。
「全員、待避しろっ!!」
アザゼルの叫びに、全員が即座に行動を起こす。
飛べるアザゼルとルシファーは即座に飛躍、残るメンバーも神獣のお陰で被害はない。フェニックスが元来の大きさへ戻り、全員を背に乗せ離脱したのだ。
上空から地上を見下ろせば、避難所にしていた球場は半壊し傾いていた。瓦礫の山、というよりも瓦礫に埋め尽くされ街らしい面影は皆無。
誰もが言葉を失い眺めるだけ。そんな時に悪神は、飛び回るアザゼルたちに向け手の平を向けた。そこから、弾丸の如くのビームの塊を無数に放つ。
「回避に専念するんだ、フェニックス!」
と言う春人の命令でフェニックスが旋回、アザゼルとルシファーも回避行動を取る。
「みんな、振り落とされないように!」
春人の言葉に、フェニックスにしがみつく仲間たち。
ビームの塊の威力は絶大。一撃だけで地上にクレーターを作り、周辺の瓦礫の山を穿ち火の海へと変えてしまう。
「こうなれば! 大蛇!」
紅は、大蛇を解き放ち頂上決戦の如く悪神にぶつける。八つの頭の蛇が悪神を襲う。がしかし、悪神は腕の数を増やしており合計十二。そのうち半数は、それぞれ武器を持っていた。剣や薙刀、金棒に鎌など。
その武器の雨が大蛇を斬り、穿ち、叩き潰し、切断していく。が、大蛇も神話に登場する凶悪な怪物だ。傷口を一瞬で完治させ、その顎を大きく開き腕に噛みつく。武器を持たない手が伸びる。またしても、ビームを放ち大蛇を焼き、紅たちにも襲い掛かりフェニックスの必死な回避に、振り落とされないよう掴む手に力を込める面々。
ビームの次は、まさかのミサイルを作り発射する。
「う、嘘っ!? ミサイルってあり!?」
「奏、危ないから身を屈めて!」
発射されるミサイルを見て驚愕する奏は、つい上体を起こそうとするのを遥の手が押さえる。
追尾型に追いかけられ、フェニックスに直撃するも纏う業火がミサイルを破壊。背に乗る面々は、爆風に巻き込まれるが何とか無事だ。
「チッ、鬱陶しい!」
「面倒ね!」
アザゼルとルシファーも、己の力でミサイルを撃ち落とし無事。
だが、このまま大蛇にだけ相手をするのは無理があった。そこで、真冬とレヴィアタンが動く。
「レヴィアタン、出番よ!」
コクコク、と何度も頷く真冬の神獣。彼女の命でレヴィアタンも元来の大きさへ、そして大蛇の加勢に飛び出す。白い龍が悪神の機体に巻きつき動きを封じ、大蛇の攻撃が入り巨大な機体を薙ぎ倒す。
しかし、何事もなかったかのように傷一つない姿で機体を起こし拳を振り上げ、大蛇の一頭とレヴィアタンの顔をぶん殴る。吹き飛ぶレヴィアタン、仰け反る大蛇。
残りの七つの頭で、強烈な頭突きで反撃。機械の腕の関節があらぬ方へ折れ曲がり、悪神も大蛇によって吹き飛ばされた。
『………………』
その怪獣対決のような光景を、フェニックスの背に乗り上空で見守る紅たちだった。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
マンションのオーナーは十六歳の不思議な青年 〜マンションの特別室は何故か女性で埋まってしまう〜
美鈴
ファンタジー
ホットランキング上位ありがとうございます😊
ストーカーの被害に遭うアイドル歌羽根天音。彼女は警察に真っ先に相談する事にしたのだが…結果を言えば解決には至っていない。途方にくれる天音。久しぶりに会った親友の美樹子に「──なんかあった?」と、聞かれてその件を伝える事に…。すると彼女から「なんでもっと早く言ってくれなかったの!?」と、そんな言葉とともに彼女は誰かに電話を掛け始め…
※カクヨム様にも投稿しています
※イラストはAIイラストを使用しています
魔眼の剣士、少女を育てる為冒険者を辞めるも暴れてバズり散らかした挙句少女の高校入学で号泣する~30代剣士は世界に1人のトリプルジョブに至る~
ぐうのすけ
ファンタジー
赤目達也(アカメタツヤ)は少女を育てる為に冒険者を辞めた。
そして時が流れ少女が高校の寮に住む事になり冒険者に復帰した。
30代になった達也は更なる力を手に入れておりバズり散らかす。
カクヨムで先行投稿中
タイトル名が少し違います。
魔眼の剣士、少女を育てる為冒険者を辞めるも暴れてバズり散らかした挙句少女の高校入学で号泣する~30代剣士は黒魔法と白魔法を覚え世界にただ1人のトリプルジョブに至る~
https://kakuyomu.jp/works/16818093076031328255
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!
マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。
今後ともよろしくお願いいたします!
トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕!
タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。
男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】
そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】
アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です!
コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】
マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。
見てください。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる