偽りの神人 ~神造七代の反逆と創世~

ゆー

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最終章 神造七代の創生

最後は笑顔で未来を(2)

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 吹き飛ばされたレヴィアタン、さすがに殴り飛ばされキレた様子。全身から粘り気のある酸を溢れさせ、地面を這うように悪神に接近。そして足元から全身に巻きつき、機体の表面が粘り気のある酸で見る見る溶けていく。



「神獣如きがっ!」



 毒つきながら引き剥がそうと武器を持たない手が伸び、レヴィアタンの胴体を掴み上げる。それでも引き剥がされまいと抵抗する。すると、今度は剣がレヴィアタンを襲う。突き刺さし、グリグリと抉られ血飛沫が舞う。



「邪魔だ!」



 そう叫び、悪神がさらに剣を握る手に力を込める。その光景を目の当たりにした真冬が怒った。



「レヴィアタン! よくも、私の相棒を!」



 フェニックスの背の上で立ち上がり、デュランダルの聖なる波動を力任せに振り下ろす。



「神殺しか。無駄だ!」

「なっ!?」



 しかし、真冬の攻撃は鎌で起こした旋風で難なく防がれ、レヴィアタンの援護にすらならないことに苛立ちだけが募る。



「ならば、これでどうだ! 大蛇!」



 そこで紅が動く。二本の神器たる剣へ、神通力をありったけ流し込み巨大化。それを、大蛇へ投げ渡す。

 大蛇は、紅から天叢雲剣と天羽々斬を口で受け取り、レヴィアタンへ突き刺し抉る悪神の腕を斬り落とす。器用に頭を使い二振りで斬り込み、レヴィアタンを助ける。

 逃れたレヴィアタンも自身の力で傷口を塞ぐ。



 大蛇と悪神による剣戟が始まった。そこに、レヴィアタンの水が大蛇の援護に回り、剣や鎌などの攻撃を水で作ったクッションが盾の役割を担う。

 大蛇が扱う剣は、レヴィアタンの水の抵抗を受けることなく、悪神へ刀身が届き機体を斬る。火花が散り、動きが鈍ったところへ六つの頭とレヴィアタンによる同時攻撃。



「ぬぅうっ……!」



 苦しな顔と声をもらす悪神へ、腕に噛みつき無数の牙で噛み砕く大蛇、頭に巻きつき絞め上げひしゃげさせるレヴィアタン。神獣二体の攻撃に機体は耐え切れず、破壊されるが悪神は諦めない。



「まだだ!!」



 もう一度、機体を復活させる。ただし、腕の数が十二から十に減っていた。武器も、剣と金棒の二つしか持っていない。



「まさか……」

「もしかして……」



 復活させるのにも限界があると睨むアザゼルとルシファー。両名も戦闘に参加、協力し合い重力操作の陣を展開。



「やれるな、ルシファー!」

「もちろんよ、アザゼル!」



 悪神の頭上に描き、魔力を流し込み発動。その場に平伏す悪神、陣の中に大蛇とレヴィアタンがいたが神獣には効果が及ばないよう、アザゼルがルシファーが展開する魔法陣と魔力を調整。



「こ、これは重力操作だと……!? は、羽虫共め!」



 起き上がれない悪神へ、大蛇は二振りを胴体へ突き刺す。レヴィアタンも、滝の如くの水量を生み出し流す。

 アザゼルとルシファーは、神器によって地面に固定され重力操作で身動きが取れず、レヴィアタンの力で機体が浸水している。



「もう一撃、叩き込むぞ!」

「ええ!」



 この機を逃す手はないと、雷雲を作り雷を落とし感電させた。一度ではなく三度、四度と互いの力が尽きるまで落雷で悪神を叩く。何度も受け爆発を起こす悪神の機体。アザゼルとルシファーは力が尽き、肩で息をしこれ以上は戦えない。

 魔法陣と重力操作の効果も切れてしまう。だが、これで終わるはずもなくまたしても復活を遂げる悪神。

 けれど、その腕の数は減る一方だ。十からまさかの二本と激減し、体長も半分ほどにまで縮まっていた。

 そろそろ、限界が近いと悟る紅たち。大蛇もレヴィアタン、疲労が濃くアザゼルとルシファーたちみなも限界。



「遥」

「ん、行こう。奏」



 最後になるであろう今、奏と遥が頷き合いフェニックスの背から飛び降りた。



「お、おい、お前たち!」

「二人共!?」



 そんな二人を止めようとした燐と桜だが間に合わず。

 空中で奏と遥は抱き合い、額を擦り合わせ唱える。



「「〝二人で一つ。完全なる無限へと――〟」」



 と、言い終わると二人の体は眩い光に包まれた。光が消えた時、巨大な漆黒のドラゴンの姿へと変わっていた。ウロボロスドラゴンとなり、咆哮を上げ最終対決へと。
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