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君に会いにきた
10.言えない想い
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ほんの数ヶ月。
僕がイオといられた時間。
とても楽しかった。
多少の読み書きはできるからと、学院で生きていくための普通まで知識をあげるため一緒に家庭教師に講義をうけたり、
散歩したり、遊んでもらったり、
寝る前には絵本を読んでもらって、寝付くまで手を握っていた。
しかし、学院入学があるからと、分かっていてもイオがいた時間に慣れた僕にしてみれば大人達にイオがとられたも同然だった。
でも、約束したから
イオは夏には帰ってくる。
はずだった。
こない。
冬帰っきた時にはうんと甘えてやろう。
…こない。
春こそ帰ってくるよね?
…………。
『 帰ってこないと忘れちゃう。』
これはいつもお父様やお兄様に言う催促文句だった。
僕のこと忘れないで、より、僕は忘れちゃうよ。
の方が相手の意識に残るのよ。
小悪魔みたいな笑みでこんなこと言ったお母様。きいてないよ。僕の大好きなイオには…。
だって帰ってこないし。
もう、僕のこと忘れちゃったかなぁ
「イオは頑張ってるみたいだぞ。また飛び級したらしい。長期休暇も帰って来れんほど忙しいらしいな。」
ムスッとしてる僕を慰めようと、火に油を注いでますよお父様。
「僕より学院の方がいいんだ。」
ひどい言い方したと思う。
この言葉にお父様もお兄様もなんとも言えない顔をした。
イオ…今何してるの。誰と一緒に居るの。
「僕のこと忘れちゃやだよ……。」
早く帰ってきて、
僕がイオといられた時間。
とても楽しかった。
多少の読み書きはできるからと、学院で生きていくための普通まで知識をあげるため一緒に家庭教師に講義をうけたり、
散歩したり、遊んでもらったり、
寝る前には絵本を読んでもらって、寝付くまで手を握っていた。
しかし、学院入学があるからと、分かっていてもイオがいた時間に慣れた僕にしてみれば大人達にイオがとられたも同然だった。
でも、約束したから
イオは夏には帰ってくる。
はずだった。
こない。
冬帰っきた時にはうんと甘えてやろう。
…こない。
春こそ帰ってくるよね?
…………。
『 帰ってこないと忘れちゃう。』
これはいつもお父様やお兄様に言う催促文句だった。
僕のこと忘れないで、より、僕は忘れちゃうよ。
の方が相手の意識に残るのよ。
小悪魔みたいな笑みでこんなこと言ったお母様。きいてないよ。僕の大好きなイオには…。
だって帰ってこないし。
もう、僕のこと忘れちゃったかなぁ
「イオは頑張ってるみたいだぞ。また飛び級したらしい。長期休暇も帰って来れんほど忙しいらしいな。」
ムスッとしてる僕を慰めようと、火に油を注いでますよお父様。
「僕より学院の方がいいんだ。」
ひどい言い方したと思う。
この言葉にお父様もお兄様もなんとも言えない顔をした。
イオ…今何してるの。誰と一緒に居るの。
「僕のこと忘れちゃやだよ……。」
早く帰ってきて、
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