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カケル×ミライ(前編)
しおりを挟む俺には大切な、そう大切な友達がいた・・・
友達の名前はミライ。
ミライは交通事故で死んだ。
本当なら今頃、仲直りしていつもみたく
笑いあってるはずだった・・・
明日、謝ろう!と思っていたのに
もう、その明日は永遠に来なくなった。
俺は自分自身を恨んだ。
恨んで、恨んで
でも、どうにもならなかった。
部屋にこもって毎日泣いた。
どうしていいか、
どうしたらいいのかも分からず、
泣くことしかできなかった。
ある日、父さんが神妙な様子で
声をかけてきた。
「カケル、父さん、考えがあるんだ。
タイムマシーンだ!」
俺は何を言ってるんだ、と思った。
けれども、父さんの次の一言は
意外なものだった。
「父さんのご先祖様が残した
タイムマシーンがあるんだ。」
「!?」
そんなことあるのか、ある訳ない!!
でも、もしあったら・・・
そこまで考える間もなく、体は動いていた。
(ガチャッ)
「カケル!!」
父さんは俺を抱きしめた。
けれども、
「父さん、タイムマシーンは?」
俺は冷たい声で言った。
「・・・ある、あるんだ。」
「・・・・・」
「父さんは本気だ!ただ、これは
とっても危険な代物なんだ!!」
「構わない。」
両腕を掴んで父さんは諭すように言う。
「良く聞きなさい。」
「構うもんか!!
危険だってなんだって、それでミライに
また会えるんだろ!!」
「・・・・そうか。
分かった。ついて来なさい。」
そう言う父さんは
何かを覚悟しているようだった。
車に乗って山道を行き、洞穴の前で降りた。
「こんな所、あったんだ。」
「ここは何代にもわたって
父さんのご先祖様達が守ってきた場所だ。」
「ってことは・・・」
「あぁ、この中だ。」
懐中電灯で足下を照らし、洞穴を進む。
しばらく誰も人が入ってなかったのだろう、
荒れ放題に荒れていた。
「着いたぞ。」
「!!・・・これがそうなの?」
「あぁ、タイムマシーンだ。」
それはカプセル型の機械だった。
「これ、使えんの?」
「あぁ、多分な。
しばらく誰も使ったことがないが、
中に入った人が消えたと聞いている。」
「それって神隠しとかじゃなくて?」
「あぁ、いなくなったその人は未来、つまり
その数十年後に若い姿のままのその人が
ここに現れたらしい。
記録によると、中にパネルがあって
行きたい年と月日をいれるだけで
いいそうだ。」
「分かった。」
「あぁ、だが・・」
「父さんっ!!それ以上言わないで!!」
「くっ・・・・・分かった・・・」
そして俺はタイムマシーンに乗り込み、
ミライが死ぬ前日に向かった。
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