GAMEなら何でもいいってわけじゃないよね  五十路のオッサンゲーマーは異世界で何かする

なかのしま

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110話:怒涛の次は

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 怒涛の数日が無事終わった。
 大変な宿題も山盛りで頭が痛いけれど、ニヤニヤが止まらないほど散財してくれたようで村の中は特需後のお祭り騒ぎだ。
 早朝から職人たちは機織り機をはじめ受注した製品の製造にかかりきりで、活き活きとしている。
 機織り機は木工品だけではなく、金属部品や紐などの繊維質な部品も多く使われている。
 大工に木工細工師に鍛冶師に縫製所と、多くの職人の手によってようやく完成する。
 つまり、売れればいろんな職種の職人たちに恩恵があるわけだ。
 一度完成させてテストをしてから分解、商人たちの手によって輸送され、現地で再び組み立てることになる。
 木のパーツが多く非常に繊細な機械でもあるので、完成したまま運んだ場合、輸送中の振動などでゆがんだりズレたりする可能性が高い。
 その状態で使用すれば、最悪壊れてしまうこともあるため、どうしても必要な措置だ。
 組み立てには再調整などを行う必要があるため、習熟した技術者が必要になる。
 現地で組み立て、再調整までこなせる人員が必要で、若手の職人の中から選抜して訓練が始まった。
 
 ハンターたちは大量に受注した干し肉や瓶詰に使う肉や果実を求めて狩りに出た。
 新しく村に移住してくる若者も増えてきていて、その中にはハンター希望も少なくなかったので、急遽師弟制度を導入した。
 この村周辺は、ユーキをはじめ警備隊によって危険な魔物は駆除しているとは言え強力で凶暴な魔獣も多く、熟練のハンターですら大怪我や命を落とす者もいる。
 ハンター経験5年未満の若手ハンターは、村が認めたハンターからお墨付きが出るまで見習いとして従卒することを義務付けた。
 人出が増えるのはいいけれど、無茶して命を落とされたら村の評価にも関わるだろうしね。
 
 商人達も仕入れや梱包、配送にと大忙しだ。
 テルグリナにも恩恵はあって、酒の席に出したポテチ(魔素抜き済み)などの乾き物を気に入ってくれたようで、これも大量に受注をもらったし、ムーンファクトリーで作成したガラス製のコップや皿、自由時間にちょっと体験してもらったテニスやパターゴルフにも興味を持ってもらえたようで、いずれ領都にも、なんて話が出ている。
 パターゴルフなんて、まだ数コースしか無いんだけどね、子供や運動が苦手だという方にも好評だったみたいだ。
 ザキも手ごたえを感じたみたいで、次はショートコースを作ると意気込んでいた。
 ゴルフ場経営シミュレーションだから、コースづくりと運営こそゲームのキモ。
 インストラクターとして働くプロゴルファーの育成や、大会を開いて育てたゴルファーを優勝させる、といったこともゲームの醍醐味なので、いつかフルコースのゴルフ場を作るんだとやる気に満ちている。
 テニスはすでに、領都にテニス場を作ることが確定、クボタは近々視察のため領都に出張することが決まった。
 近い内に地獄のマナー教育が始まるそうだ。
 ご愁傷さま。
 
 そんな大賑わいな周囲をよそに、
 王都への献上旅の準備と作法やら腹芸の勉強で缶詰になっている俺。
 なんでこうなった。
 コリント伯爵領側へ向けた街道整備も始まるので、土方(どかた)ぁ~ズまでもが忙しくしているというのに。
 オヤカタやトウリョーの配下多数に、現場監督のクリフト、輸送兼護衛のユーシンに土方ぁ~ズのエース、アオイとカイト、村での仕事の合間にアカネも手伝いに入り盤石の布陣。
 構造もカルケール伯爵領側と同じにする、ということでかなりのスピードアップが見込めるそうだ。
 雪が降る前には余裕で開通させられるだろうとクリフトが太鼓判を押していた。
 
 テルグリナに本格的なレース場を新設することになったので使われなくなったみどり村のレース場。
 解体という話もあったらしいけれど、週一でシルバーウルフや騎乗用モンスターのレースを開催して、仕事に追われる住人たちのストレス発散にしようと計画している。
 金銭をかけた賭けはいまだに禁止しているので、モンスターレースでは1~3位までの順位を当てたらポイントを付与、そのポイントでマスターのレストランで豪華ディナー無料券とか、アオイとユーコのスイーツ店の無料券とかに交換できるようにしてガス抜きを図る予定になっているとか。
 単純に1位を予想して、レース結果で1~3位に入ったらポイント付与という複式チケットを販売、売上は村の収入になる。
 すでにソワソワしている連中がいるみたいなのがちょっと不安だ。
 
 劇場では、全員揃っての公演を週一くらいのペースで行うほか、個別のコンサートや、興味を持った住人への体験レッスンなどを予定している。
 演者が少ないうえ、アカネがちょいちょい街道整備に出るので全員揃っての公演回数を多くできないからだ。
 観客もまだ多くはない。
 なんせ、住人がまだ200人程度だし、一般的な住人に歌劇を見る習慣はない。
 そもそも、住人のほとんどが男だし。
 こけら落としでは物珍しさと伯爵が来る、ということで満席になったが、日々の仕事や生活に追われる住人にとって敷居が高いことに変わりはない。
 来訪者は多くが商人なので、それだけでフル稼働満席はとても無理。
 ということで、歌劇とかを見る習慣を持ってもらうために一案を投じなければならなくなった。
 実際の公演と同じ演目を無観客で何パターンか録画しておいて、縦4m、横6mのスクショDe絵画最大級のキャンバスに張り付けて、誰でも気軽に見られるように格安で流すことにした。
 昼と夜、実際の公演が無い時はその動画をローテーションで流す。
 価格は実際の公演の半額以下。
 ステージに対して画面は小さく、音質も実際とは比べるべくもない。
 とりあえずそれで稼働させて様子を見ようということになった。
 まぁ、劇場での観劇なんて生涯縁が無いなんて人が大半だ、せいぜい、興行団のお芝居見るのが関の山、な世界だから、軌道に乗るまでにだいぶ時間がかかるだろう。
 
    **
 
 詰め込み授業を終えて、テンションダダ下がりのまま帰途につく俺。
 帰途、といっても、テルグリナの拠点は遠いのでソンチョー宅の庭に簡易拠点を設置させてもらって寝泊まりしている。
 レベルも60を超えているので知力も結構高い、記憶力がかなり高いおかげで暗記物は問題無いけど・・・姿勢だの歩数だのとやたらと細かい。
 さらには腹の探り合いだの言い回しだの隠語やらと、もうドン引きよ。
 軽く夕食を済ませてから帰ろうと思ったけれど、すでにマスターのレストランは閉まっていた。
 (久しぶりにベリッサの顔でも見に行くか。)
 ベリッサの酒場には、この世界の酒場では珍しく入り口横にテラス席がある。
 みどり村の治安が飛びぬけて良いからこそできることだ。
 他の街だと、酔っ払いに破壊されるか、かってに座り込んだり眠り込んだりされてしまうからだ。
 酒場の中の喧騒がちょっと苦手なので、テラス席が使えればいいな、なんて思いながら酒場へと向かった。
 そのテラス席には、見知った顔が黄昏ていた。
 美女なお兄様、姉御ことマチルダことガストンだ。
 なんかややこしいな。
 歌劇場の一員に加わってくれた元奴隷の5人も医療ポッドで焼き印の痕を消していた。
 公演も忙しそうだし、さぞ喜んでいると思ったんだけれど。
 ガッツリ視界に入ってしまったから、スルーするのもなんなんで、社交辞令で声を掛けたんだけどね。
 「もちろんうれしいのよ。
 本当にね・・・でも、もっと早く知っていたら、家元に帰した子たちの痕も消せてたかなって。
 ミサの言うことを聞いて、先にこの村へきていればよかったかなって、そう思っちゃってね。」
 そう言ってため息を吐いた。
 責任があるわけでもないのに家路につくまで付き添い、しかもその後まで気にかけている。
 慕われるわけだな。
 「なら招待すればいいじゃない。
 家元に帰したなら、どこにいるかも知ってるんでしょ?
 今はバタついてるけど、もう少しして落ち着いたら休みでも取って呼びに行けばいいよ。
 ちょっと遊びに来ないかって感じでさ。
 ここに来られれば痕なんて簡単に消せるし、その時の旅費くらい出してくれるさ。」
 そう、ソンチョーもスロークもやさしいからね。
 ガタンッ!
 へ?
 目の前で立ち上がって、じっとこちらを見る美女(?)
 目の前で立たれると完全に見上げなきゃならないんですけど・・・。
 「惚れていい?」
 は?
 いや、美女に告白されるのは悪い気はしないけどね、美女になら。
 男性ですよね。
 (今の時代、LGBTとかに偏見は持たないようにしてるけど・・・あ、それは向こうの世界の話か、こっちではどうなんだろう・・・とりあえず偏見は無い・・・つもりだけど、それはあくまでも自分以外のことに関してであってですね、同性を恋愛対象に考えるのは・・・というか、恋愛そのものが俺には・・・ちょっと無理ですぅ。)
 なんて、頭の中で考えるのが精いっぱいで口からは出てこない、それくらいの衝撃である。
 「冗談よぉ、あたしのタイプって、あなたよりカブロちゃんだものぉ。」
 と、アワアワしている俺を察してくれたのかネタバラシしてくれた。
 ホッとした自分に、今の時代それもアウトなのか?とか頭をよぎった。
 面倒な時代だ。
 あ、この世界じゃないからいいのか?
 しかしだな、人生50年、初めて告られたのが男性からで、しかも冗談だったなんて・・・救えねぇ。
 「でも、すごく気が楽になったわ。
 あ・り・が・と。
 旅費も期待してるわよ。」
 はぁ~、良かったんだか何なんだか・・・。
 ん?
 旅費、俺が出すことになってない?
 と、訂正しようとしたらすでにテラス席に姿は見えず。
 速えよ・・・。
 軽い気持ちで言ってしまったけれど、この世界の人々にとって、特に女性にとって旅は決死の覚悟が必要なもの。
 だからこそ、ママと姉御の二人は最後まで付き添ったのだろう。
 考えが足らなかったな。
 これは、旅費だけじゃなく護衛も考えないといけない。
 口は災いの元。
 うん、気を付けよう。
 
    **
 
 村では日々、いさかいが起こる。
 ヒト同士ですら当たり前のようにいさかいが起こるのだ、魔者とヒトとなれば、言わずもがなである。
 ゴブリンもオークも、森では弱小に数えられる存在だ。
 ゆえに文化レベルも低く、ヒトの暮らしにあこがれのような感情を抱いていたようだ。
 だからこそか、ヒトの生活様式をすんなりと、貪欲に受け入れ吸収していった。
 言葉や、読み書き、計算も同様に吸収していった。
 ソンチョーのチート能力があるとはいえ、望んで学ぼうとする彼らの成長ぶりは目を見張るものがあった。
 彼らは、ヒト並みに優秀で、ヒト以上に意欲的だったのだ。
 環境が彼らの成長を妨げていた。
 その環境が変わったことで、彼らの能力が開花していった。
 特に、勤勉さを好まれる職人たちは好んで彼らを雇い、彼らもその期待に応えた。
 栄養面や衛生面の向上も相まって、体格的にもヒトに近くなり(身長までは伸びないけれど)逞しい。
 瞬く間に成長するゴブリンやオークたち。
 その成長ぶりに、恐怖を感じる者たちがいた。
 特に、伸び悩む若者たちにとって、彼らの成長速度とひたむきさが、すぐにでも自分たちの居場所を乗っ取ってしまうのではないか、という恐怖心につながり、嫌悪感にまで膨らんできていた。
 そうして、ヒトから魔者に対するいさかいが急増しているのだ。
 これが憎悪にまで膨らめば、最悪の事態も起こりうる。
 ということで、村会でもその話題が上ることが多くなっていた。
 一応参加している以上はと、俺も軽い気持ちで提案を出してみた。
 「ヒトと魔者の飲み会を開催したらどうかな。」
 俺は性に合わなくて早々にリタイヤしたけれど、いわゆる飲ミニケーションってやつだ。
 「酒が入ったら、余計こじれないか?」
 速攻で反論された。
 ごもっともです。
 でもそれも理解しておりますです。
 「今はさ、付き合いって言ったら同じ職種だったり職場だったりって感じで、すごく狭い関係に限られてるでしょ、だからさ、そういった垣根を取っ払って、いろんな相手と酒のんで騒ぐ機会があれば、何かしら変化が起きるんじゃないかなって思うんだよね。
 席順ははくじ引きで、と言っても、ある程度こちらで操作して、ヒトと魔者、職種がうまく混ざるようにね。
 で、ほろ酔いくらいのところでゲームを仕掛けるんだ。
 周辺でグループを作らせてとか、お題を出して周辺の相手と話し合おう的なことでもいいし、とにかくヒトと魔者が会話しあう環境を作ってみようよ。
 最初はこじれるかもしれないけど、そこら辺は村で働きながら警戒してくれている悪魔たちを紛れ込ませて、とりなしたりしてもらおう。
 それを何度も繰り返していけば、解決の方向に進むかもしれないし、無理でも何かがつかめるんじゃないかなって思うんだ。
 まだ完全にこじれきる前に動いた方がいいと思うんだよね。
 定期的に、月一とかでもいいし、参加費無料で集められればいいんだけど、無理ならできるだけ低価格でさ。」 
 と、案だけ出した。
 実務的なことは丸投げだ。
 飲ミニケーション・・・俺はあんまり好きじゃないんだけど、効果があることは間違いないみたいだしね。
 酒でうっ憤を晴らして、言いたいことを吐き出させて、悪魔たちでちょっとだけズルもして・・・今ならまだ間に合う気がしたんだよね。
 まぁ、役職分の発言はしたし、不採用でも全然構わない。
 のにね・・・その飲み会が近く開催される方向でまとまってしまった。
 マジか?
 そこまで期待されても・・・俺知らないよ?
 翌日公表された告知文。
 マスターの料理、新作の酒も出すと大盤振る舞いの上、3回までは参加費免除にしたからか、初日から応募者も殺到しているらしい。
 ・・・頑張ってください。
 
    **
 
 レインは連日森へ入って狩りの日々。
 とはいえ、グレートベアクラスはそうホイホイといるわけじゃない。
 微妙な成果に、次第に焦りが出ているようだ。
 仕方ないので付き添ってやることにした。
 礼儀作法とかの勉強がイヤで逃げ出すわけじゃないぞ。
 あくまでもレインの手伝いだからな。
 グリフォンのエースに乗って、かなり奥深くまでひとっ飛びといこうじゃないか。
 レインに話をつけて準備をしていると、壁にかけていた上着から何か落ちた。
 ?
 紙だ。
 これまでにも何度か見つけている。
 最初はフブキの毛の隙間からだったかな、いまだに意味不明の、あの暗号らしきもののおかげでカタオカたちに出会えたようなものだし、それ以来気にはするようにしてるんだよね。
 ただ、残念ながら見つけるのが遅かった~!ってなことの方が多い。
 今回は何だ?
 <火酒3:水7〇 火酒2:ミード8〇 火酒1:果実酒9〇 火酒ST×>
 ??
 火酒?
 ラノベとに出てくるドワーフの酒だっけ?
 ドワーフなんて見たことないけど、なんでこんなメモが?
 しかし俺、なんでこんな物持ってるんだろうね?
 ちょいちょい出てくるし、ゲームで何か裏設定でもあったかな。
 う~ん、ぜんぜん思い出せない。
 まぁ、火酒以外は貯蔵庫に入ってるから、何かあったときのために覚えておこう。
 何かアイテムかポーションのレシピかもしれないし。
 ドワーフすら見たことも無いのに、火酒が手に入るとは思えないけどねぇ。
 「準備できました。」
 先に準備を進めていたレインが呼びに来てしまった。
 このメモはまたあとで考えるとしよう。
 
 上空から獲物を探していると、前方で争う何かが見えた。
 モンスターと・・・ヒト?
 とにかく様子が分かる距離まで近づいてみる。
 「え?あれってまさか!」
 巨大な6本足の白いトカゲっぽい何かと争っているのは・・・
 「ど、ドワーフですよね、あれってドワーフですよね!」
 興奮しまくるレイン。
 柄は短いが、デカい刃のバトルアクスを振り回し、全長10mを優に超える巨大なトカゲと戦う複数の人影は・・・ガッチリした筋肉質な体つき、低めの身長に全員が長いひげ・・・見まごうはずもないドワーフだ。
 ケガで動けなくなっている者も見える。
 「た、助けた方がいいですかね?いいですよね?」
 当然である。
 エースを真っすぐ巨大白トカゲに向けると、一気に滑空。
 「いきまぁ~す!」
 レインが剣を振り上げて飛び降りた。
 同時に急停止、ホバリングさせると、俺はドワーフたちに広範囲回復魔法、エンジェルフェザーを発動させる。
 光り輝く羽が舞い散るエフェクトが現れ、その羽がドワーフに触れると、傷が瞬く間に回復してゆく。
 そのまま俺も飛び降りて、エンジェルフェザーでは回復しきれていない重傷者の下へ駆けつけた。
 エースから飛び降りたレインは、そのまま剣を真下に、落下スピードに乗せて巨大白トカゲの背に突き刺していた。
 ビクンっと震えた後、激しく暴れ出す巨大白トカゲに剣ごとレインが弾き飛ばされて、地面にたたきつけられた。
 次の瞬間、レインは体を回転させて叩きつけてきた尾の攻撃をかわす。
 レインはサッと体勢を立て直すと、そのまま突進、剣を、体を回転させて切りつける。
 まるで京劇の剣技を見ているようだ。
 あれ、見栄えはいいけどお芝居用の剣技、というより舞みたいなものなのでは?
 「無駄な動き多すぎない?」
 思わず漏らしてしまった。
 「まったくだ、隙だらけで無駄だらけ、身体能力に頼り過ぎとるな。」
 そう答えたのは、今救ったばかりの仮定ドワーフだ。
 「しかし、驚いたのう、もう駄目だと諦めたんだが・・・」
 そう言うと、ついさっきまで切り裂かれていた腹をバンバンと叩いて見せた。
 「ご無事なようで何よりです。
 で、あれなんですか?」
 巨大白トカゲはとんでもないタフさで、レインとの死闘を演じている。
 「分からん。
 突然真上から降ってきよった。
 どれだけ切ろうが突こうが、一向に衰えん。
 結局先にガス欠になったワシらが窮地に立たされてな、助かったわい。」
 確かに、他のドワーフたちも怪我が治っても立ち上がれない者が多い。
 かろうじて戦おうとする者もヘロヘロだ。
 「なるほど・・・で、あなたたちはドワーフでいいんですか?」
 場違いな気もするけど、重要なことだからね。
 モチベーション的にね。
 「うむ、ドワーフで間違いないぞい。」
 おお、なんか感動だ。
 「じゃぁ、ちょっと参戦してきます。」
 そう言うと、俺も剣を抜いて駆け出した。
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