異世界言ってみよう

サラニネル

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スキル確認の悲(喜)劇

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快晴で複数の小鳥の呑気な声が聞こえていた。
疲れた目をした3人は頭に枕を巻いて服の中に布類を詰め込みパンパンな姿で、何も残ってない畑に立っていた。

「ツッコ、動きにくいよ、これ。アリに向けて使うから大丈夫なんじゃないの?」ボッケは文句を言った。
「動きにくいぃ」アマリは少し、よろけていた。

昨日の夜の続きで「じゃあ昆虫でも捕まえて1回発動して確かめたら、みんなスキルわかるんじゃないの」というアマリの一言で、翌朝、昆虫を使いツッコとアマリもスキルを試すことになった。

外を探し回ってアリを捕まえると、やっとスキル発動のテストを始めた。
「馬鹿野郎!もし何か起こったら、ポーションなんてないんだぞ。1回でも安全第一だ!」ツッコは言い切った。
「本当に心配性だね」「うるせえ!あんだけ頭打てばお前にもわかるわ!」ボッケとツッコは通常運転だ。

「ボッケがボケて発動なら俺はツッコみゃ出るだろ!まず俺から始めるから、ボッケがアリ見ててくれ!」ツッコは3Mぐらい離れて捕まえた内の1匹のアリの前に立つ。
「いいよ、ツッコ」ボッケも2Mぐらい離れてアリの後ろに立った。そしてアマリは少し遠くで離れて見ている。
アリは元気だった。
「な!動くんじゃねえよこの」「この、ありさん結構元気だね」ボッケとツッコはアリを追いかけている。
頭に枕をつけ変な格好をして真剣な表情でノタノタ追い回す大人2人を見てアマリは笑っていた。

しばらくしてアリの動きが止まった時
「よし、『言葉の力を、始めます』」ツッコは続ける
「このアリ!、働きアリなのに休んでんじゃねえよ!」ツッコミを入れた。
瞬間アリが滑って後ろに倒れて頭を打った。
「よし!..じゃねえ『言葉の力を終わります』...これでステータス見ればいいはずだ」ツッコはステータスを確認する。

『言葉|(ツッコミ)LV1』
「使用回数:1日9回 範囲:対象が聞こえる所 対象:見て指定した単体限定 
対象の名前や見た目の特徴に関連したツッコミで、対象に能力が発動します。
発動するダメージや効果は、対象の強さと自分のLVによって決まります。
同じ相手に同じツッコミの使用不可になります。

対象にツッコミがウケた場合は
漫才がウケて『あったまる』を別の意味で実現させて、対象に火球が撃ち込まれダメージになります。
なお、連続2回『あったまる』していた場合は漫才の『爆笑』するを別の意味で実現させて、対象が爆発してダメージになります。

対象にツッコミがウケない場合は
漫才の『すべる』を別の意味で実現させ、対象を後ろに転ばせ頭を打ってダメージになります。
なお、連続2回『すべる』していた場合は漫才の『寒い、凍りつく』を別の意味で実現させ、LVに応じた厚さの氷で対象の足元から周辺ごと凍らせてダメージを与えます。

対象が『爆笑』か『寒い、凍りつく』になった場合は
対象と自分の仲間以外で爆笑が確認されると1回限りの追加ボーナスが発動します。1人目が爆笑してから10秒以内に笑った人数に応じて、対象に爆発が起こり人数倍の大ダメージになり、追加ボーナスが終了します。
ただし、この時3人以上が爆笑していた場合は、漫才の『爆笑の渦』を別の意味で実現させ、爆発炎上の後に炎の渦が起こります。

言葉|(ボケ)との連携した場合は
対象にボケスキル発動していた場合は、指定なしで、その発動したボケにツッコミを入れることで1回限定で対象にツッコミスキルが発動します。」

ツッコのスキルは、ほぼボッケと同じだったが、ボッケと違い連携があった。ボッケもステータスを見ると、ツッコのスキルが発動したことで連携部分が追加されていた。

追加された部分は
「言葉|(ツッコミ)との連携した場合は
対象にツッコミスキル発動していた場合は、指定なしで、その発動したツッコミにボケを入れることで1回限定で対象にボケスキルが発動します。」だった。

その後、追加された連携を試してみることになった。作戦を決めると、またアリを挟み向かい合うツッコとボッケ。
「よしボッケ、絶対余計なことは言うなよ!行くぞ!」「わかったよツッコ」
2人は、ほぼ同時に言った。『言葉の力を、始めます』
顔を見合わすと、それが合図のように始まった。
「アリさんがすべるなんて、ありえないね!」「お前が、すべるのはありえるがな!」ボッケとツッコは流れる様に言った。
ボッケのボケとツッコのツッコミの連携が始まる。アリは滑って頭を打ち、起き上がりかけたところでアリが弱かったのか全身が凍りつき、2cmの氷の円柱になった。

「ツッコ!アリが凍るなんて、ほんと、ありえないね。」ボッケは驚きながら言ってしまった。
「バッ」とツッコが悪態を言おうとした途端だった。滑って後ろに倒れて頭を打つ所だったが、枕のおかげで怪我はなかった。
「すぐに!スキル終了させろ!」ツッコは起き上がりながら声を上げた。すぐに2人はスキルを終了させた。
アマリは2人の安全を確認すると「お兄ちゃん」と呟きボッケを冷めた目でみていた。

「バカやろ、余計なこと言うなっつーたろが!...まーこれのおかげで助かったな。俺の言った通りだったな!」ツッコは枕を叩きながら笑っていたが、巻いていた枕がズレると顔が青ざめた。
「ごめんよツッコ、驚いて普通に感想言っただけなのにボケになっちゃってたよ」ボッケは申し訳なさそうに謝った。
「しかし、感想とかは戦闘中言わないようにしないとな..その辺難しいな」そう言うとツッコは腕を組んだ。

そして次はアマリの番になった。
他のアリを挟み向かい合うアマリとボッケ。ツッコは少し遠くで見ていた。

「それじゃーお兄ちゃん始めるよ!『言葉の力を、始めます』」アマリが言った。
その途端アマリの目の前が輝き中から何かが現れた。

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