異世界言ってみよう

サラニネル

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西の森の悲(喜)劇

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完了報告書をマーサに渡し西の森について聞いてみることにした。
「おや、エーリカに聞いたのかい。そうだねぇ、西の森は…」
マーサはそう言うと、棚から本を取り出し調べながら続けた。
「あそこはツノウサギやスライム、それからグリーンスライムもいるね。言った通り、毒消しは必要だよ。それに、オオトカゲはツノウサギと同じくらいの大きさだけど、力が強いから、複数いたら逃げるんだよ、他はオオヤ..」
「オオトカゲとグリーンスライムは買取ってくれるの」ボッケが質問する。

「オオトカゲも買い取るから持ってきておくれ、買取はええと..ツノウサギより大体銅貨20枚多いってとこだね。グリーンスライムはスライムと違って毒があるから体液は買い取れないから、魔石だけ持ってきておくれ」マーサは顔を上げ答えた後また本に目を落とした。
「え~と何処まで言ったかね...稀に、この前バルと一緒に苦労して倒したと言ってた、あのアオイノシシも出るみたいだね。あなたたちだけなら絶対走って逃げたらダメだよ。木の上に登ってれば、そのうち諦めるからね。..でもあなたたちだと、すぐ落ちてきそうだね」マーサは想像して呟くと、3人は木じゃなく椅子から、ずり落ちそうになった。

「え~と、地面に足跡とか、木に牙の跡があったら近づかないことだね」マーサは本を見ながら話し、さらにページをめくる。
「それから森の中に泉もあるね..奥の山の方は記録も残って無い所が多いから、まあ行かないことだね。それと、もし木の伐採とか傷つけたりするなら、森の精霊が程度か、木の種類によっては怒ってくるから、極端にはしないことと、変わった木とか立派な大木には触らないことだよ。なるべく落ちた枝とかで我慢しなさい、まあ普通の人は見えないけど、見える人が交渉できるらしいけどね。まあこれくらいだね」マーサは本の情報を読むとにっこり笑った。

3人は結界の家に帰り夕食を済ますと明日の作戦会議をした。
「どうする?西の森っていうと、今いる森だもんな、そういや奥に行ったこともなかったな」ツッコは周辺の地図を見ながら言った。
「そうだね、まずは結界の家の周辺で探そうよ、ここに逃げれば安全だろうし」ボッケは地図で結界の家の周辺を指さした。
「でもこのままじゃ、見分けつかないし迷っちゃうよ、ナイフで印つけてくの?」アマリが提案する。
「まあ慣れるまでは、何かわかる印つけて周辺を探すしかねえだろな。あと暗くなる前に絶対に戻ることが大事だからいつもより速く切り上げるぞ」ツッコもボッケ同意した。

そして3人で木に登れるか確認したところLV3に上がっていたからか普通にできたので地味に喜んだ後、明日からということで眠った。気付けば、夜中になると虫の声がする。一定のリズムで流れる澄んだ音のリズムに心が安らぐというよりは緊張から少しうるさく感じた。

朝食を済ませると、少し緊張しながら、いつもと逆方向の結界から外に進んだ。森の中は、思ったより暗くなかった。同じような木々が不規則に並び、幹は苔に覆われているが、なんとか掴む場所はあった。木陰には、あまり草は生えておらず、落ち葉や腐葉土が見え、足元の感触は柔らかかった。しかし所々隙間の日の当たる場所は背の低い草や木が生い茂っていた。なので、エーリカに言われた薬草と、毒消し草を探す為、隙間の日の当たる場所に狙いをつけて探すことにした。

「まばらだけど草も生えてるし、明るいうちに探してれば、いくつか見つかるだろ」ツッコはしばらく歩いた先で、何か硬いものを踏んだ感触がしたので下を見ると、テラテラした黒くて長く、ワキワキと細かい足がいくつも蠢く2Mぐらいある硬い物を踏んでいた。
「!!!!!!!」言葉にならない悲鳴を上げ、逃げ出すツッコの表情を見て、ボッケとアマリも「何ぃ何ぃ!」と言いながらツッコについて逃げていった。
踏まれた物体は足は余り速くなく、特にこちらに興味を示してないのか余り動かなかった。

「デケェ!ムカッ!ムカッ!」ツッコは手を広げ、青い顔をしてボッケに焦って伝えようとした。
「大きい?飲み過ぎ?そんなに自分に頭に来てたの?」ボッケはツッコを見ながら考える。
「違うわあ!..でっけえ、ムカデがいたんだよ!気持ち悪りぃ、あ!鳥肌たった」ツッコは若干震えていた。
「昔はカブトムシとかクワガタとってたじゃん!..でもムカデは怖いな」ボッケも嫌そうな顔をする。
「私も嫌だけど、追ってきてないから動き遅いのかな?」アマリもほっとしている。

「マーサさんの話に出て来なかったから、レアモンスターなのかも?動きも遅いなら、倒せば大金かも!」ボッケは興奮して話し出す。
「おいおい、強かったら、どうすんだよ!無しだ!きもい!」ツッコやはり即座に否定した。
「マーサさんに聞いてからにしようよ」アマリが冷静に言う。
「レアモンスターかもしれないじゃん!ちょっと確認してくるね」ボッケはムカデに興味が出たのか一人で確認しに行くと、すぐ戻ってきた。
「ムカデじゃなかったよ、あれ大きいヤスデだね!足も遅いし倒せそうだね!でもあれだけ大きいと少しかっこいいね!あいつも分解者で森の役に立ってるんだろうな!」ボッケ少し興奮し笑顔で話した。
「ヤスデえ?まあ、襲って来ないならほっとけよ!あときもい!..きもい!」ツッコは何故か2回言った。
「きもい!」アマリも便乗し「キモイ キモイ」ドゥエンデ腕を上げ下げ便乗するとボッケは寂しそうな顔をした。

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