異世界言ってみよう

サラニネル

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獲得スキル確認の悲(喜)劇

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休日も明け、またいつものようにプルを誘い西の森で採集を始めていた。

「今日はツッコ以外も色々防具つけてきたんだね?」
プルは興味深そうにボッケとアマリの周りを飛んでいる。
「ワタイもなんかつけようかな」
プルはボッケの運のつく兜のヘリに座るとコンコン叩きボッケが嫌そうな顔をして言った。
「プルがつけたら飛べなくなるんじゃないの?」
「てか、お前の場合、何つけても普通に当たったら大怪我だろ。上の方で飛んで当たらないとこか俺達の後ろにいた方がいいぞ」ツッコは攻撃が当たった場合を考えてみたが悲惨そうなので心配になったようだ。プルは一瞬少し嬉しそうな顔をしたが、やっぱりまだ未練があるようだった。
「うぅ。アマリもなんかかっこいいし、ワタイも何かつけたかったなあ」
プルがアマリを褒めると、ドゥエンデは満足げな顔でプルの頭を撫でていたが微妙な顔をされていた。
その様子を見て、アマリはプルが重装備して動けない所をドゥエンデにバカにされる想像が浮かんで苦笑していた。
「まあ、今の所これが活躍する場はそんなねえと思うけど、安全第一だ!ほら、みんな採集続き開始だ!」
ツッコは革鎧を叩きながら言うとみんな採集や周りの警戒を始めた。

「そういえばさ、僕たちLV3だよね?何か発動してない新しいスキルがあるかもと思ってさ」ボッケは探すのを中断すると、ツッコに近寄り相談を始めた。
「確か発動させないと確認できなかったんだよな...あるのかもな?」
ツッコも中断し話に加わった。
「けど下手するとまた俺達が転ぶことになるんじゃねえのか」
「まあそうだけどさ...試してみたいことがあるんだ、対象でボケた時に発動してたからさ、攻撃された時にツッコミとかボケたらどうなるのかなって思ってさ」
「おま、そんな時に話してる時間ねえんじゃねえのか」

「だから攻撃受けた後に、ツッコミなら『効いてねえし』とかボケなら『攻撃したの?』とか言ったら何か起きないかな?」
「...でも、それだと相手の指定する言葉が無いぞ?...まあ、それで駄目なら次は、いつもみたいに指定して試してみる事にするか?」
「...それでいこうよ。...けどアリだと攻撃してこないから、スライムで試そうよ」
2人が気になったのかアマリと妖精達(ドゥエンデとプル)も近づいてきた。
「お兄ちゃん達何話してるの?」
「ちょっとスライムで試したい事があるから泉に行くよ」
ボッケが、そう言うと全員でスライムを探す為に泉に向かった。

暫く歩き泉に着いた。周りの湿地や草原で単独でいるスライム探すことにしたがグリーンスライムは簡単に見つかるが本命は中々見つからなかった。しかし、若干湿り気のある湿地特有の植物の中に透明なスライムがいたので、少し離れると作戦会議を始めた。

「それじゃあアマリ達は少し離れたとこで合図あるまでは待機してくれ」
そう言うとツッコとボッケがスライムを挟み込むような形で5Mぐらいまで近づいた。アマリと妖精達は周りを伺いながらと様子を見ていた。
「それじゃあボッケ行くぞ!」「「言葉の力を始めます」」
二人の声に気付いたスライムがツッコに向かって行くと盾に体当たりをした。
その衝撃を確認したツッコは急いで言った。「効いてねえし」
ツッコは衝撃が減った感じはなかったし何も起こる気配もなかった。

「ツッコ今度は指定してみてよ」ボッケも反応も無いのを確認すると言った。
依然スライムはツッコの盾に体当たりしてきていた。
衝撃を確認し、次は攻撃を指定してツッコミを入れることにした。
「スライムなんて当たっても効かねえし」
ツッコは言った後で、これいつもと同じじゃねえか?とスライムを見たら予想通り、滑って体の上部を打ち付けていた。
「ツッコ、そういえばそれだと、いつもと同じだったね。まあいっか」ボッケは笑った後しまったという顔をする。

その瞬間、気付いて怒りの表情になったツッコが後ろに滑り頭を打ちつけようとしていた。しかし、ちょうど攻撃してきたスライムが巻き込まれ「ウガェ」の声と共にバック回転頭突きがスライムに決まった。しかも装備した運の良くなる兜の角がグサリと刺さって地面に縫い付けられた。
それを見たボッケは心の中で自爆技「怒りのバック回転頭突き」と名付け、緊急時に使えるかもと思ったがツッコが怒っていたので言うのをやめて、すぐにスライムの追撃の体制に移った。
ツッコは兜の角を地面から抜くと少しフラつきながら怒りの表情で立ち上がった。スライムは穴が塞がる間は動きを止めていたが治ると再びツッコを攻撃してきた。しかしボッケがその前に入り攻撃を防ぎながら言った
「酢ライムより蜂蜜かけた方が美味しいよね」
「お前にかける言葉は無えがな」ツッコはボッケを睨みながらツッコミを入れた。
攻撃中だったスライムは滑って後ろに倒れると約半径50cmの範囲が体の下部ごと5cmの厚さで凍りついた。

「終わるぞ!」ツッコの声が響きツッコとボッケはスキルを終了させた。
「やっぱり、予想通りになったじゃねえか!毎回、毎回失敗してんじゃねえよ!」
素早くボッケを捕まえ鎧の無いお尻を10秒程つねると気が済んだのか手を離した。
「イッ痛ったああああぁ...うぅ、ごめんよ、また口に出ちゃったよ」ボッケは飛び上がって痛がった後、しょんぼりした顔で謝った。
「まあ、しょうがねえな。...しかし何も起きなかったな。やっぱ攻撃に対して言っても出ないんじゃねえか?」
ツッコは少しスッキリした顔になると、さっきの事を思い出しながら話した。
「そうだね。...でもレベルが上がってスキル増えたか確認するには、上がった後に毎回、色々思いついた事を試すしかないからね」ボッケは疲れた顔をした。
「だよな、でもめんどくせえな」ツッコも同じように疲れた顔をした。

そこへプルがパタパタ飛んで来て言った。
「ねぇねぇ、あんた達スキルが知りたいの?」
「知りたいから、さっきから試してるんじゃねえか」
ツッコは疲れた顔でプルに言った。
「スキルなら調べて貰えばいいじゃん。ワタイの応援スキルは調べてもらったよ」
「そんなんあるの?...ギルドでも誰も教えてくれなかったよ」
ボッケは不思議そうな顔で聞いた。ツッコもアマリも同様だった。

プルはわからない3人を見て少し笑いながら話した。
「カンフォラだよ!カンフォラはスキルが見れるんだ」
プルは両手を頭の後ろに組み少し後ろに傾きながら言った。
「何?本当か?」ツッコは驚きの声をあげ、ボッケもアマリも驚いた顔になった。
「ワタイはカンフォラに応援のスキルがあるって教えてもらったんだから」
「以前のあれってカンフォラだったの。...私達も教えてもらえるのかな」
アマリは思い出し納得するとプルに聞いた。
「そんなのワタイが頼んであげるよ」
「よし!...ありがとなプル」「やったあ!...ありがとうプル」
「ほんと!...ありがとうプル」
プルは全員に褒められ照れながら言った。
「ワタイじゃなくてカンフォラに言ってよ!」
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