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奥様はお仕置き中

神力の譲渡

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「レナ神??」

 何を!?え、何を吸うの!?あ、や、この流れから行くと、そりゃ、おっぱいだろうけどもさ!!

「神の力は血液や体液で譲渡します。女神の場合は乳がもっとも効率が良いのです。」

「……。ちょっと、イヤーな事に思い当たったのだけど、まさか、男神の場合は……。」

「もちろん精「いやあああああああああああ!!何してくれとんじゃあ!!あいつらぁあああ!!!」

 ちょ、アーロンが私をキモうさに戻すためにちょっと多めにくれた神力ってなによ!!それ以前に自分の娘になにしてくれとんじゃあ!!こっちは信頼してパオラの体を預けてたんだぞ!!くっそーー!!何てことしやがる!!

「まさか、あの親父、手鏡にもぶっかけてたんじゃ……!!」

 ひーー!!もう、触りたくない!!

「お、落ち着きなさい、パオラ。ゼスは鏡を使うときは指先に針を刺していましたから!!ゼスの神力はそれほど強いのです。パオラに、その、注ぐことは無かったはずです!そもそもそんなことしていたら私が怒り狂って止めます!!」

「はっ!!注ぐ!?ま、まさか、そっちの方法もあるの!?って、アーロン、もしかしてパオラに突っ込み済みなの!?」

「あ、安心なさい!その体はまだ清いままです!」

「え、レナ神にはわかるの!?」

「ええ。パオラにはまだは見えません。私は子供が授かる行為をした者にはその台座が見えるのです。パオラにはまだそれが無いですから。」

 ーー流石に睡眠姦で処女膜無くしたくないわ。ホッ。

「それなら……。」

 良くないけど、まあ、いいや。と、あれ、何してたんだっけ。

「ようやく落ち着けましたか?さあ、納得したなら早くなさい。」

 それも、いやあああああああああ。

 でも。

 世界が無くなっちゃったらえらいことだし……。

 うう。

 そりゃあ、女神さまのおっぱいだよ!?ボリュームは無いけど白くてふわふわで桜色の綺麗な乳首ですよ。

 神々しいよ!?

 泣きべそ顔でレナ神を見上げると、レナ神も複雑な顔をしていた。そ、そうだよね、乳吸われる方も嫌だよな……。

 それでもレナ神が胸を突き出して私の顔に押し付けてくる。--この年でオッパイを吸う羽目になるとは……。

 ーー無心。

 ーー無心だ。

 ぱくりとピンクのそれに吸い付いてちゅうちゅうと吸いだす。

 思っていたよりそれは甘くて温かかった。


 ーー無心。

 ーー精神的ステージは完全に上がった。

 ΘΘΘ





「このままでは世界が滅びてしまうので、ゼス神を探すことになりました。」




 現実に戻ってきた私は皆にそう宣言する。さっきまでの事は記憶から消し去るのである。

「うさちゃん、頭大丈夫?なんか目がいっちゃてない??なにがあったの?体も少しの間パオラにもどってたし。」

 ーーさっきまで女神のアリガタイおぱーいを両方とも吸ってきたからな!!もう、怖いものなんてないや!!

 オッパイ吸ってきたこと以外はリアムたちに説明する。ゼス神がいないと大変なことになってしまう。

「ヴィーテ神たちよりも早くゼス神を見つけないといけないのか。で、ゼス神に力をもどす方法は?」

「あ。それは聞いてないや。」

 正直レナ神のオッパイが強烈すぎて。いや、女神のオッパイ吸う!?この年で吸う!?だめだ、考えちゃ……。

「とりあえずはレナ神が体張って神力をくれたんでしょ?ゼス神を探すしかないね。」

「うん。ライリーやエイデン、ノーラちゃんが戻る方法もゼス神に聞けば何かわかるかもしれないし、ここでゼス神に恩を売るのは重要だと思う!!」

「パオラ、しかし慎重にな。また倒れたりしたら心配でならん。」

 心配そうにイーサンが私を見る。うん、無鉄砲な性格は治りそうもありません。よいしょっと、ライリーの膝に載って鏡を自分の方に向ける。ライリーの膝に載るのは単純に安心できるからだ。わかってくれているのかフッと笑う気配がしてごつい両手でキモうさの腰を押さえてくれた。

「ゼス神の居場所を教えて。」

 念じて鏡を見る。なんか、凄まじく体のが吸い取られて行っている感覚がした。ぐにゃり、と鏡面が歪む。暫くするとどこかの風景が映し出された。

「これ、どこだかわかる?」

 緑が広がる山岳地帯。塔の様にそびえたつ山が数か所見える。ところどころに岩肌が見え、向こうには広がる草原に湖らしきものも見えた。取り立てて建造物もないのになんだか神聖な雰囲気の場所だ。

「どこかの……田舎??」

 エイデンもリアムも鏡を覗いて首をかしげていた。これって、どこか分からなかったら鏡に映ってもしょうがないじゃんか。

「ゼス神も映ってないし……。」

「あ、いや、ここの影みたいなの、足なんじゃない?」

「もしかして、ゼス神が今見ている風景なのかもね。」

「うーん、イーサンはどこだかわかる?普段飛んでいたら色々見ていそうだけど。」

「リアム殿にも分からないなら……。あ。」

「ん?え、なに?」

 鏡を覗き込みに来たイーサンがそれを見て固まる。

「ここは。」

「心当たりあるの!?」

「我が竜の里である。」

 思いがけずその場所はすぐに判明したのである。
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