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女子「留沢、今日は桐谷に告白するんでしょう?」
―私の名前は留沢梨美。今日は初恋の人に好きと告白する日なのです。
留沢「うん」
女子「がんばりなよ、留沢。」
―友達と話し込んでいると放課後チャイムが鳴った。
女子「もう放課後か、じゃあ留沢ファイトだよ。」
留沢「あっ、ありがとう。」
―友達と別れると桐谷君に告白する急いで待ち合わせ場所に移動した。
?「あっ、留沢。」
―私は驚いてその声の主に目を合わせると 桐谷君が階段の手すりに座っていた。
桐谷「よっ!」
ー桐谷君は手すりから降りて、わたしの前に立つ。
留沢「きっ、桐谷君……」
桐谷「で?俺になんか用か?」
留沢「えっ……えっと……」
―わたしは突然の桐谷君の質問で動揺した。
?「たくよっ!桐谷の奴、俺達がたばこ吸ってんのチクりやがった。
?「あいつ見かけたら、ギタギタにしてやるぜ」
―私たちが下の階を見ると二人の男子が階段で上ってきていた。
桐谷「やべえ!笹木と斎藤だ!」
留沢「……」
桐谷「留沢、屋上に行くぞ!」
留沢「えっ?桐谷君!」
―わたしは桐谷君に腕を引かれ屋上扉の廊下まで階段を上った。
桐谷「ちっ、あいつらがいるのか」
―桐谷君が屋上の様子を見て唇を噛み締めたため  
わたしも一緒に見てみると、男子が煙草を吸っていた風景だった。
留沢「タバコ……」
桐谷「俺があいつらがタバコ吸ってるって先生に言ったんだ。」
留沢「えっ……そうなの?」
―桐谷君は周りを見ると古びたロッカーを見ると近づいた。
桐谷「俺はこのロッカーに隠れる。留沢、お前はどうする?
留沢「私は……一緒に入りたい……」
桐谷「留沢は関係ないだろう……だがあいつらもただで返さないか……」
留沢「桐谷君……わたし怖い……」
桐谷「はぁ~分かったよ。」
―桐谷は古びたロッカーを開ける。
桐谷「留沢、先に中に入れ」
留沢「うん……」
―下の階段から二人の足音が近づいてくる。
桐谷「急げ急げ、あいつらが来る」
―わたしはいそいでロッカーに入ると桐谷君も一緒に入った。
桐谷君「ちょっと、狭かったな」
留沢「少しだけだから……」
―わたしはわたしと桐谷君の顔が近いことで胸がドキドキした。
留沢「桐谷……」
桐谷「しっー」
―桐谷君が口に人差し指を立てる。  あの二人が屋上扉前の廊下に着いて屋上扉を開けたようだ
?「おい、先公にバレてるから散るぞ」
?「はやくしろよ!」
―そんな大きな声がロッカーの中までにも聞こえると、
 その後ぞろぞろと下の階段を駆け下りる足音がした。
桐谷「そろそろ、大丈夫だろう。」
留沢「うん……ああっ!!」
―私は体の態勢を崩し、桐谷君の体に体当たりしてしまった。
桐谷「る……うわあ!!」
―わたしとわたしの体を庇った桐谷君はロッカーごと倒れてしまった。
桐谷「いててっ……留沢……大丈夫か?」
―わたしを庇った桐谷君は背中を強打しながらも苦笑いで話しかけてきた。
留沢「うん、いたっ!」
―わたしは足を少し動かすと、右足が捻挫していたことに気づいた。
桐谷「どこか痛むのか?」
留沢「右足、捻挫したみたい……」
桐谷「まいったな、ロッカーの扉は俺の背中にあるし……」
留沢「閉じ込められたの?」
桐谷「ああ、大声で助けを呼ぶしかない」
―桐谷君はその言葉通り大声を出して、助けを求めた。  
 しかし放課後だったこともあって反応がなかった。
桐谷「くそっ!」
―桐谷君のキックがわたしの右足に直撃した。
留沢「いったあ!!」
桐谷「わっ、悪い!!」
―桐谷君は申し訳なさそうな顔でわたしの顔に謝った。
留沢「へっ、平気だよ」
桐谷「まいったな、やっぱり完全に閉じ込められたか……」
留沢「桐谷君、携帯は持っていないの?」
桐谷「そうか、携帯があったな!」
―桐谷君は背中のズボンにある携帯を取り出して、一緒に携帯の状態を見る。
留沢「ああ!画面のパネルが!!」
桐谷「倒れた衝撃で壊れたんだな……」
桐谷「留沢は持ってないのか?」
留沢「携帯はもってないんだ、ごめん。」
桐谷「そうか……留沢、一緒に大声で助けを呼ぼうぜ」
―桐谷君はロッカーの壁を周辺に聞こえる様に叩き続けた。
桐谷「おーい!だれかー!」
留沢「気づいて―!」
―わたし達は出せる声を限界まで張り上げた。
 しかし努力むなしく誰も反応してくれないのだった。
桐谷「はあ……はあ……」
留沢「ふう……ふう……」
―わたしと桐谷君はへとへとになってしまっていた。
桐谷「夜まで我慢するしかないか……」
留沢「………」
 夜
桐谷「おーい!はあ……はあ……
―わたしはあることで我慢していた。
桐谷「だめだ……声だすだけつかれるだけだ」
留沢「うん……そうだね……」
桐谷「留沢、体をもじもじさせてどうかしたのか?」
留沢「そう……」
桐谷「寒いのか?」
留沢「うんうん……別の理由……」
桐谷「もしかして……トイレか?」
―わたしは桐谷君に図星を言われると顔が急に熱くなった……
桐谷「実は……俺もしたいんだよな、トイレさ。」
―桐谷君にそう言われた、わたしは膀胱が緩みだした。
桐谷「留沢、俺が巻き込んだから、トイレしてもかまわないぜ」
留沢「じゃあ桐谷君、目を瞑ってて」
―わたしがそういうと、桐谷君は目を瞑ってくれた。  
 もはや我慢できなかった膀胱をそのまま排泄した。
留沢「パンツの中にもらしちゃった……」
―わたしの尿は桐谷君の股間付近のロッカーの床に付着した。
桐谷「もういいか?」
留沢「目を開けてもいいけど、下は見ないでね」
―桐谷君は目を開けると、手で再び叩き始めた。
桐谷「留沢、早くここから出よう」
留沢「うん!!」
―少し休憩した私たちは大声とロッカーを叩き続けた。
桐谷「悪い、やっぱり俺もそろそろ限界かも……」
留沢「えっ……桐谷君?」
桐谷「あっ……ああ……」
―緊張した顔をしていた桐谷君の顔が少しずつ安らいでいく
留沢「桐谷君、どうしたの?」
桐谷君「もらした……トランクスに……」
留沢「え?本当に
桐谷「ああっ、ぐしょぐしょだよ」?」
留沢「スカートについたかも……でも……しょうがないよね……」
―桐谷君は苦笑いした。
桐谷「しかし留沢で良かった、このことは二人だけの秘密だぜ」
留沢「そう、だね……わたしのこともお願いね」
桐谷「留沢のしたものはおれがしたものにしておけばいいのさ」
留沢「桐谷君……それでいいの?」
桐谷「そんなこと気にするなって、腐っても人間なんだぜ。」
留沢「桐谷君……」
―桐谷君の言葉に感動して、私は涙が止まらなくなった。
桐谷「泣くことないだろう、待ってろ。」
―桐谷君はポケットからハンカチを出してくれた。
桐谷「これで涙をふきなよ」
―わたしは桐谷君からハンカチをもらうと顔に流れていく涙を拭き続けた。
?「おーい!留沢!」
桐谷「おおっ、俺達の事探してる!」
留沢「早く、気づいてもらおう!」
 学校の校門前
留沢の母「桐谷君のお母さんはどういう教育をしているのかしら?」
桐谷の母「俊哉、相手の両親の人に謝りなさい!」
桐谷「ああ、すいませんでした。」
留沢の父「すいませんで、済む問題じゃないだろうが!」
警察官「まあまあ、こうやって無事だったんですし」
校長「双方の両親とも、落ち着いて。」
 留沢の家
留沢の父「先生にはお前と相手の子が近づいたら     
     注意するように言っておいたからな。」
留沢「そんな……」
留沢の母「梨美、休日は外に出ることはしばらく禁止よ」
―両親の説教を終えた私は居間の扉を抜けて廊下に出ると、  
 急に涙が出てきて止まらなくなってしまった。
留沢「わたしが桐谷君を待ち合わせ場所に誘ったから……何もかもお終いね」
―わたしは悲しみに暮れていると、近くの電話機が鳴り出した。
留沢「こんな時間に……誰かしら?」
―わたしは鳴り出している電話機の受話器を取り、耳に当てた。
留沢「もしもし?」
?「もしかしてその声は、留沢か?」
―聞いたことがある声……桐谷君だ!
留沢「桐谷君!?どうして?」
桐谷「兄貴の携帯使って電話してるんだ。留沢、明日さ遊園地一緒に行かないか?」
留沢「えっ?ゆう、遊園地?」
桐谷「俺、留沢に迷惑かけたじゃん。だから遊園地に誘うかなって思って電話したのさ」
留沢「遊園地……でも両親から休日は……」
桐谷「俺も一緒だよ。早朝、兄貴の車で 。迎えに行くんだけど、どうだい?」
―桐谷君からデートの誘いを受けているみたい、遊園地行きたいっ!!
留沢「一緒に行きたい!」
桐谷「そうか。後さ留沢、一つ言いたいことがあるんだけどいいか……」
留沢「何?」
桐谷「おまえの体って柔らかいんだな……マシュマロみたいにさ。」
留沢「えっ……エッチ!!」
​              ラブロッカー 終わり
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