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第三話
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第三話
鬱蒼とした森の中を、軽快な足取りで歩く猫‥‥に、咥えられている私。
木々の背丈は空に届きそうな程高く、幹は両手を広げたよりも遥かに太い。
それにしても、その辺に生えている草とかキノコとか、大きすぎないか? しかも、数百年前に絶滅したとか図鑑に載っていたようなものも多い。
「あのぉ‥‥できれば、周りを見ながら行きたいのですが」
「ニャフ」
「おぉう」
咥えられていた状態から、突然の空中遊泳(放り投げられた)と、猫の背中へと着地した。
「ありがとうございます」
「ニャ」
やはり言葉が通じているようですね。
これで周りが良く見えるようになりました。
日が登ったのか、森が徐々に明るくなってきている。木洩れ日や鳥のさえずりも聞こえ始めています。
「ホ~‥‥ホクケッキョ」
聞いた事のない鳴き声ですが、何かが微妙に間違っている気がする。
声のした方を見ると、綺麗な薄緑色の大きな鳥が枝にとまっていました。
猫のような黒いモヤモヤは出ていませんね。となると、あのモヤモヤは巨大化には関係ないのでしょうか。
森を抜けた先、猫の目的地には完全に日が登ったあたりで到着した。
「ニャ」
「これは‥‥とても立派な樹ですね」
王都の城が幹にすっぽりと入ってしまいそうな程に太い幹。
広げられた枝は王都よりも広く、地面から出た根は山程の高さがありそうだ。
そして、その樹を取り囲むように澄んだ水がキラキラと日の光を反射している。
なんとも幻想的な光景だが、少し気になる事がある。所々だが、葉が茶色く変色していた。
今の季節は春。通常なら樹が葉を落とす時期ではない。
「何か原因が?」
「ニャッフ~」
猫は私の考えなどお構いなしに、樹へと近づいて行く。
水辺にたどり着くと、猫は器用に水面からせり出した樹の根に飛び移りながら、根本までやって来た。
遠くから見ても凄かったが、近付くと更に凄い。
風に揺れた葉が、サワサワと音を立てる。近くに落ちている葉を見ると、一枚で寝台になりそうな程に大きい。
「とても、快適そうな場所ですね。ありがとうございます、猫さん」
樹の根元だというのに何故か陽当たりは良く、地面もあるので畑も作れそうだ。
猫の背から降りようとすると、「まだだよ」と言わんばかりに猫が歩き始め、樹の根に飛び乗った。
すると、半分壊れかけた両開きの扉が樹の幹に立てかけられていた。
この島に来て初めて見る人工物。
猫の背から降りて扉に近寄ってみると、扉の向こう側に空間があるのが見えた。
立てかけられていると思った扉は、ちゃんとした出入口だったようだ。
幸い、扉は私から見て通常の大きさだったので、壊れて落ちた方の扉を持ち上げて横に置いた。
『灯れ』
唱えると、空中に光の球が現れた。
自動追尾型の灯りで、洞窟内を探索する時にとても便利で助かる。
とりあえず中を覗いてみるが、薄暗い。
一歩中へ入ると、足元からふわりと埃が舞った。随分長い間、人の出入りがなかったようだ。
もしや、この穴が枯れかけている原因では? 小さな穴とは言え、そこから虫や菌が入ると樹は枯れてしまう。まして、人為的に掘ったとなると適切な処理が必要となる。
床は滑らかな平。見上げると、随分と高い天井に照明器具が見えた。間違いなく、人が住んでいた痕跡だ。
まるで通路の様な細長い部屋。側面を触ってみると、埃はあるものの滑らかな感触。とても人の手で掘ったとは思えない。
奥まで進むと、また扉があった。こちらも朽ちかけており、外れて立てかかっているだけの扉から隙間から光が漏れている。
一応扉を軽く叩いてみるが、中から返事は無い。
「よっ」
扉を持ち上げると、漏れる光が増した。そのまま横の壁に扉を立てかける。
目が慣れたのを見計らって部屋の方を向くと、そこは広間の様になっており、外の景色が見える。どうやら幹を貫通しているようだが、それにしては空気の流れが無い。
外からの光で十分なので、魔法で出した光を消した。
「これはまさか‥‥ガラスか」
広間と外の境目に、まるで境界線の様に置かれた長い台。近付いてみると、透明なガラスに薄っすらと自分の姿が映った。
こんなに大きく、曇りの無い一枚のガラス板など、見た事が無い。というか、作れるとも思えない。
「凄い‥‥」
呆然としていると、足に何か柔らかいものが‥‥猫?
私の足にすり寄る、真っ白な猫。
「もしや、先程の猫さんでしょうか」
「ニャ」
随分と大きさが違いますが、どうやら私をここへ連れてきてくださった猫と同じ猫らしい。三段変形?
猫が私から離れ、近くに置いてあった布の匂いを嗅いだ。
外の景色に気を取られていましたが、部屋の中には幾つかの物が置いてあるようで、埃を被らないように布が掛けられていました。
そっと布をめくってみると、寝台にもなりそうな程に立派なソファーでした。
「あ、猫さん。それは多分、テーブルですよ」
猫がソファーの前に置いてある台の様な物の上に乗っていました。
その台の中心にポッコリとした突起物があり、それを猫がテシテシと前足でつついていた。
猫を抱き上げ、なるべく埃を立てないように布を取ると、そこには台座に乗せられた水晶の球が置いてありました。
何故か吸い寄せられる様にその水晶球にそっと触れると、指先からピリッとした痛みと共に微量の魔力が吸われた感覚がした。
すると次の瞬間、空中に女性が現れた。
『初めまして。私の名前は藤堂あき。異世界から聖女として召喚されたの』
異世界? そう言えば、教会の古い文献に「異世界から来たる聖女」がどうとか載っていた。その時は情報を頭の中に詰め込むだけの作業だったため、「へぇ~」くらいにしか思っていなかった。
『私は日本という国から来たんだけど‥‥あ、もしかして外国の人とか⁉ ど、どうしよう⁉ あ、アイムえっと‥‥ま、いいや。どうせ言葉は自動通訳されるし!』
開き直った。
『聖女として召喚されて、枯れかけてるこの世界樹を何とかしろって言われたんだ。むこうでは樹木医をしてたから、どうにかなってたんだけどね。せっかく異世界に来たのに、世界樹が枯れたら世界が滅んじゃうから』
「え、世界樹?」
この樹が、世界樹? 世界の何処かにあり、世界の要と言われている、あの?
『異世界に来たなら、イケメン王子様とか強面騎士団長とかと恋したいじゃない?』
「いや、そんな事言われても」
『それなのに‥‥王子はク〇ナルシーだし、騎士団長は女とっかえひっかえのクズだった!』
「あ、あ~‥‥?」
要は、異世界に来て男性と素敵な恋をする夢を見ていたのに、ことごとく打ち砕かれたと言う事だろう。
『ショック過ぎて、この島に引きこもってやったわ!』
なんとも豪快なお嬢さんのようだ。
『まぁ、私の話は置いておいて。お願いがあるんだ。世界樹を助けてほしい。本当は私が最後まで面倒見てあげたかったんだけど、病気になっちゃって‥‥その変わり、ここの物は全部好きにしちゃっていいから! どうせ引きこもるなら環境は万全にと思って、ちょっとやり過ぎた感はあるんだけど‥‥あぁ、そこは世界樹の洞を補強して作った空間だから、心配しないでね!』
所々言っている事がよく分からないが、世界樹がもっと酷い状態だったというのは分かった。ざっと見た限りでは腐敗臭や変色はない。
この空間が枯れる原因かと思ったが、大丈夫そうだ。
異世界から来た者は異能を持ち、世界に繁栄をもたらすとも言われている。
今当たり前に使われている様々な魔道具の中には、そういった異世界から来た者が作って広めた物もあるらしい。とは言え、ここ数百年は確認されていない。
『家の説明書も色々と置いておくから‥‥その‥‥お願いします!』
トウドウさんが勢いよく頭を下げた。
彼女からしたら、期待外れの世界だっただろうに。彼女が亡くなった後、その世界がどうなろうと彼女が気にする事ではない。必死に頭を下げて懇願するその姿に、なんとも不思議な気持ちになった。
『サクッと世界樹治して、素敵な恋をしてね!』
そこで映像は終わった。
「世界樹はともかく、素敵な恋と言われても‥‥」
つい先日島流しにあった自分ではどうする事もできない。
それに、産まれてこのかた恋などした事がない。
貴族のご令嬢方がキャッキャウフフと流行りの恋愛小説の話に花を咲かせていたのは見た事があるが‥‥。
「ニャ?」
「おっと、すみません」
ずっと抱っこしたままだった猫を解放すると、水晶球の横に分厚い本が置かれているのに気が付きました。
表紙に「取り扱い説明書」と書いてあります。
「やれやれですね」
どのみち、私に選択肢など無いのです。
鬱蒼とした森の中を、軽快な足取りで歩く猫‥‥に、咥えられている私。
木々の背丈は空に届きそうな程高く、幹は両手を広げたよりも遥かに太い。
それにしても、その辺に生えている草とかキノコとか、大きすぎないか? しかも、数百年前に絶滅したとか図鑑に載っていたようなものも多い。
「あのぉ‥‥できれば、周りを見ながら行きたいのですが」
「ニャフ」
「おぉう」
咥えられていた状態から、突然の空中遊泳(放り投げられた)と、猫の背中へと着地した。
「ありがとうございます」
「ニャ」
やはり言葉が通じているようですね。
これで周りが良く見えるようになりました。
日が登ったのか、森が徐々に明るくなってきている。木洩れ日や鳥のさえずりも聞こえ始めています。
「ホ~‥‥ホクケッキョ」
聞いた事のない鳴き声ですが、何かが微妙に間違っている気がする。
声のした方を見ると、綺麗な薄緑色の大きな鳥が枝にとまっていました。
猫のような黒いモヤモヤは出ていませんね。となると、あのモヤモヤは巨大化には関係ないのでしょうか。
森を抜けた先、猫の目的地には完全に日が登ったあたりで到着した。
「ニャ」
「これは‥‥とても立派な樹ですね」
王都の城が幹にすっぽりと入ってしまいそうな程に太い幹。
広げられた枝は王都よりも広く、地面から出た根は山程の高さがありそうだ。
そして、その樹を取り囲むように澄んだ水がキラキラと日の光を反射している。
なんとも幻想的な光景だが、少し気になる事がある。所々だが、葉が茶色く変色していた。
今の季節は春。通常なら樹が葉を落とす時期ではない。
「何か原因が?」
「ニャッフ~」
猫は私の考えなどお構いなしに、樹へと近づいて行く。
水辺にたどり着くと、猫は器用に水面からせり出した樹の根に飛び移りながら、根本までやって来た。
遠くから見ても凄かったが、近付くと更に凄い。
風に揺れた葉が、サワサワと音を立てる。近くに落ちている葉を見ると、一枚で寝台になりそうな程に大きい。
「とても、快適そうな場所ですね。ありがとうございます、猫さん」
樹の根元だというのに何故か陽当たりは良く、地面もあるので畑も作れそうだ。
猫の背から降りようとすると、「まだだよ」と言わんばかりに猫が歩き始め、樹の根に飛び乗った。
すると、半分壊れかけた両開きの扉が樹の幹に立てかけられていた。
この島に来て初めて見る人工物。
猫の背から降りて扉に近寄ってみると、扉の向こう側に空間があるのが見えた。
立てかけられていると思った扉は、ちゃんとした出入口だったようだ。
幸い、扉は私から見て通常の大きさだったので、壊れて落ちた方の扉を持ち上げて横に置いた。
『灯れ』
唱えると、空中に光の球が現れた。
自動追尾型の灯りで、洞窟内を探索する時にとても便利で助かる。
とりあえず中を覗いてみるが、薄暗い。
一歩中へ入ると、足元からふわりと埃が舞った。随分長い間、人の出入りがなかったようだ。
もしや、この穴が枯れかけている原因では? 小さな穴とは言え、そこから虫や菌が入ると樹は枯れてしまう。まして、人為的に掘ったとなると適切な処理が必要となる。
床は滑らかな平。見上げると、随分と高い天井に照明器具が見えた。間違いなく、人が住んでいた痕跡だ。
まるで通路の様な細長い部屋。側面を触ってみると、埃はあるものの滑らかな感触。とても人の手で掘ったとは思えない。
奥まで進むと、また扉があった。こちらも朽ちかけており、外れて立てかかっているだけの扉から隙間から光が漏れている。
一応扉を軽く叩いてみるが、中から返事は無い。
「よっ」
扉を持ち上げると、漏れる光が増した。そのまま横の壁に扉を立てかける。
目が慣れたのを見計らって部屋の方を向くと、そこは広間の様になっており、外の景色が見える。どうやら幹を貫通しているようだが、それにしては空気の流れが無い。
外からの光で十分なので、魔法で出した光を消した。
「これはまさか‥‥ガラスか」
広間と外の境目に、まるで境界線の様に置かれた長い台。近付いてみると、透明なガラスに薄っすらと自分の姿が映った。
こんなに大きく、曇りの無い一枚のガラス板など、見た事が無い。というか、作れるとも思えない。
「凄い‥‥」
呆然としていると、足に何か柔らかいものが‥‥猫?
私の足にすり寄る、真っ白な猫。
「もしや、先程の猫さんでしょうか」
「ニャ」
随分と大きさが違いますが、どうやら私をここへ連れてきてくださった猫と同じ猫らしい。三段変形?
猫が私から離れ、近くに置いてあった布の匂いを嗅いだ。
外の景色に気を取られていましたが、部屋の中には幾つかの物が置いてあるようで、埃を被らないように布が掛けられていました。
そっと布をめくってみると、寝台にもなりそうな程に立派なソファーでした。
「あ、猫さん。それは多分、テーブルですよ」
猫がソファーの前に置いてある台の様な物の上に乗っていました。
その台の中心にポッコリとした突起物があり、それを猫がテシテシと前足でつついていた。
猫を抱き上げ、なるべく埃を立てないように布を取ると、そこには台座に乗せられた水晶の球が置いてありました。
何故か吸い寄せられる様にその水晶球にそっと触れると、指先からピリッとした痛みと共に微量の魔力が吸われた感覚がした。
すると次の瞬間、空中に女性が現れた。
『初めまして。私の名前は藤堂あき。異世界から聖女として召喚されたの』
異世界? そう言えば、教会の古い文献に「異世界から来たる聖女」がどうとか載っていた。その時は情報を頭の中に詰め込むだけの作業だったため、「へぇ~」くらいにしか思っていなかった。
『私は日本という国から来たんだけど‥‥あ、もしかして外国の人とか⁉ ど、どうしよう⁉ あ、アイムえっと‥‥ま、いいや。どうせ言葉は自動通訳されるし!』
開き直った。
『聖女として召喚されて、枯れかけてるこの世界樹を何とかしろって言われたんだ。むこうでは樹木医をしてたから、どうにかなってたんだけどね。せっかく異世界に来たのに、世界樹が枯れたら世界が滅んじゃうから』
「え、世界樹?」
この樹が、世界樹? 世界の何処かにあり、世界の要と言われている、あの?
『異世界に来たなら、イケメン王子様とか強面騎士団長とかと恋したいじゃない?』
「いや、そんな事言われても」
『それなのに‥‥王子はク〇ナルシーだし、騎士団長は女とっかえひっかえのクズだった!』
「あ、あ~‥‥?」
要は、異世界に来て男性と素敵な恋をする夢を見ていたのに、ことごとく打ち砕かれたと言う事だろう。
『ショック過ぎて、この島に引きこもってやったわ!』
なんとも豪快なお嬢さんのようだ。
『まぁ、私の話は置いておいて。お願いがあるんだ。世界樹を助けてほしい。本当は私が最後まで面倒見てあげたかったんだけど、病気になっちゃって‥‥その変わり、ここの物は全部好きにしちゃっていいから! どうせ引きこもるなら環境は万全にと思って、ちょっとやり過ぎた感はあるんだけど‥‥あぁ、そこは世界樹の洞を補強して作った空間だから、心配しないでね!』
所々言っている事がよく分からないが、世界樹がもっと酷い状態だったというのは分かった。ざっと見た限りでは腐敗臭や変色はない。
この空間が枯れる原因かと思ったが、大丈夫そうだ。
異世界から来た者は異能を持ち、世界に繁栄をもたらすとも言われている。
今当たり前に使われている様々な魔道具の中には、そういった異世界から来た者が作って広めた物もあるらしい。とは言え、ここ数百年は確認されていない。
『家の説明書も色々と置いておくから‥‥その‥‥お願いします!』
トウドウさんが勢いよく頭を下げた。
彼女からしたら、期待外れの世界だっただろうに。彼女が亡くなった後、その世界がどうなろうと彼女が気にする事ではない。必死に頭を下げて懇願するその姿に、なんとも不思議な気持ちになった。
『サクッと世界樹治して、素敵な恋をしてね!』
そこで映像は終わった。
「世界樹はともかく、素敵な恋と言われても‥‥」
つい先日島流しにあった自分ではどうする事もできない。
それに、産まれてこのかた恋などした事がない。
貴族のご令嬢方がキャッキャウフフと流行りの恋愛小説の話に花を咲かせていたのは見た事があるが‥‥。
「ニャ?」
「おっと、すみません」
ずっと抱っこしたままだった猫を解放すると、水晶球の横に分厚い本が置かれているのに気が付きました。
表紙に「取り扱い説明書」と書いてあります。
「やれやれですね」
どのみち、私に選択肢など無いのです。
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