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第二章
5-2 厄介ごとを惹きつける、よくありがちな体質
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ベーヴェに案内されるまま進むこと数日。
辿り着いた先は、一見すると普通の農村だった。
「あぁ、補給に寄ったのね。補給はできるときにするべきだ、ってなにかで読んだことがあるわ」
「慧眼です、勇者様!」
勇者様は補給の大切さを分かっていらっしゃる。特に速度が求められているわけでもないのだから、物資は余裕を持って補充していくべきだろう。
感心していると、ベーヴェが笑いながら村へ向かって歩き出す。慌てて肩を掴んで止めた。
「待て待て。まだお前に死なれたら困る。普通に村へ入ろうとするな」
「……今、まだって言いませんでしたか?」
「気のせいだ」
ベーヴェはめちゃくちゃ不服そうだったが、手を開いて説明をしてくれた。
「まぁ面倒なので端的に言いますが、この村と我々は協力関係にあります。というか、この村には戦いたくない魔族と、それに同調した人間が住んでいるのですよ」
「ハッハッハッ、なんだそれ、面白いな」
「冗談じゃありませんからね!?」
冗談じゃないんですか? と勇者様を見る。勇者様が、冗談じゃないの? とエルを見る。エルは、うむ、と頷いた。
いまだ信じられないまま、ベーヴェを先頭にして後へ続く。もしかしたら罠の可能性もあるのではと、周囲を警戒していた。
しかし、予想に反してなにも起きず、誰かに声をかけられることすらないまま村の奥へ進む。そしてやけに大きな扉の小屋の前で止まった。……いや、これはどちらかと言えば馬小屋などの類ではないだろうか?
「馬小屋の、中にあるのは、転移点」
勇者様は、なにか語感の良い言葉を口にして、満足げに頷いていた。
「後は季語をいれれば完璧ね」
よく分からないが、少し足りないらしい。学のある人の考えは難しいものだ。
「まぁ見た目は馬小屋ですが、中に馬は……馬がいますね!?」
このベーヴェというやつは、一人でなにを遊んでいるのか。面白いやつだなと見ていたら、彼は一人慌てながら奥へ行き、ホッとした顔を見せた。
「ちゃんとここは空いていたようですね。それにしても、先日使ったときは馬がいなかったのですが……」
「……見て分かる場所に転移点があるのは良くない。使用されると分かれば、当然、隠蔽くらいはするだろう」
「姉上の仰る通りです。村のものたちグッジョブですね」
薄々思ってはいたのだが、このベーヴェという男は、姉の意見を肯定するだけである。決して逆らわず、否定をしない。なんとも都合の良いやつだ。
男児として情けなくないのか、それでも忠臣かと、少しだけ憐れんでしまった。
「いや、ラックス。お主も人のことを言えんぞ……?」
「エル? 俺がなんだって?」
「……そうか、自分では気付いていないのだな」
なぜだ。心を読んだらしいエルは、憐れむように俺を見ている。オロオロしながら勇者様を見ると、似た顔をしていた。
え? もしかして、俺もあいつと同じようなところがあるの? 憐れまれちゃう感じ?
そんなはずはない、と勇者様を真っ直ぐに見た。
「自分は、ベーヴェとは違います」
「ラックスさん。お手」
「なにかの遊びですか? はい」
「お座り」
「……?」
「右手上げ、左手上げ、左手下げ、右手下げ」
よく分からないまま言われた通りにしていると、勇者様に頭をわしゃわしゃと撫でられた。
「ベーヴェよりは可愛げがあるわね!」
「うむ、ベーヴェよりは可愛げがあるな」
「どうしてあいつと比べるんですか!?」
なにか釈然としない感じで、俺は眉間に皺を寄せる。理由は結局分からなかった。
そんな間にも奥でなにかをしていたベーヴェが、こちらを呼んだ。
「準備が整いましたよ」
「ほうほう……ほう?」
そこには、歪んだ水面のような壁があった。触れれば吸い込まれ、もう二度と出てこられない。見ているだけで、そういった錯覚を覚える。
一歩後ずさると、ベーヴェが嬉しそうに笑った。
「おっやぁ? もしかして怖いんですか? 分かります、分かりますよ。未知を恐れるのは当然のことです。手を繋いで一緒に通り抜けてあげましょうか!? なんなら勇者、も……」
物凄い勢いで煽ってきたベーヴェは、前を見て唖然としていた。視線の先を追って、俺も同じように唖然とした。
――そこには、平然と腕を突っ込んでは引っ込める勇者様の姿があったからだ。
「へぇー! これがよくゲームとかであるやつね。興味深いわ! 距離はどれくらいまでいけるのかしら? 時間はどれくらいかかるの? 高さや重量の制限は? 無制限にいけるのかしら?」
あのよく分からないものを潜ったら、暗黒大陸へ辿り着く。それってなにか、こう、物凄い怖くないだろうか?
俺はそう思っているのに、勇者様は新しい玩具を見つけた童の如く笑っていた。
そうか、とここで気づく。
勇者様は、一度似たような経験をしているではないか。……そう、異世界転移だ。
一人納得し、勇者様の後ろへ立った。
「では、行きましょう。このラックス。不肖の身ながら、どこまでもお供させていただきます」
「えぇ、行きましょう! 楽しみだわ!」
あ、あれぇ? もしかして、俺はなにか勘違いをしていないだろうか? どうにも勇者様は心の底から楽しんでいるように思える。
同じことを疑問に思ったのか、エルが言った。
「ミサキのいた異世界には、転移点のようなものがすでにあったのかもしれんな」
「それか!」
「え? 無いわよ?」
エルの言葉に納得したが、勇者様に即否定された。
一体どういうことだ? ほとほと不思議だったのだが、勇者様が後ろへ回り、俺の背中を押し出した。
「早く行きましょう! ワープよワープ! 旅の扉よ! どんな風になるのか楽しみだったの!」
「お、押さないでください! お願いです! 押さないで!」
「……あのね、ラックスさん」
「なんですか!? とりあえず押すのをやめて話し合いましょう! 別にビビッているわけではありませんけどね!」
「わたしの世界では、『押すなよ』は『押せ』って意味にもなるのよ。それぇ!」
「そんな世界あるはずないでしょおおおおおおおおおおおお!?」
反論空しく背中を突き飛ばされ、揺らめく水面のような鏡に似たなにかへ体が入り込む。
ずぶり、ではない。薄い膜を潜り、空気や質感の違う場所へ入った感触。背筋がゾッとして鳥肌が立つ。
……そして、見知らぬ声が聞こえた。
「――あれぇ? 人間ですかぁ?」
どこか抜けた明るい声。周囲に一人はいる、いつも笑っていて、みんなを和ませるタイプだ。
姿は見えない。だが声は聞こえる。
「ここ、空間の狭間なんですよぉ。わたくし、たまにここで休憩しているんですぅ。一人になるには最適ですよねぇ。……でも、わたくしたち以外に、魔族でも使っている人がいるんですよねぇ。あれ? 人間が通ったことはあったかなぁ? うーん、覚えてないですぅ」
この空間はほぼ白く、所々に赤や青に緑と様々な色が点在している。彼女の姿が見えない理由は分からないが、輪郭だけはおぼろげに分かる感じだった。
「背中に、四枚の羽根……?」
人と似たような形。だが背の羽根だけが、決定的に違うことを示している。
彼女はにんまりと笑った――気がした――後、背の羽根を一枚抜いて、俺の兜へ差した。
「幸運のお守りですぅ。あなたに祝福あれ。……大事にしてくださいねぇ?」
「あぁ、うん……? ありがとう?」
「それでは引き留めるのもあれなので、さよならしますぅ。良き旅路を。ばいばーぃ」
ほんの少し体が押され、彼女から離れて行く。手を振っている少女は、一体何者だったのか――。
「ラックスさん!」
「はい! かしこまりました!」
目を開き、勇者様に答える。なにをかしこまったのかは分からないが、とりあえずかしこまっておいた。
「大丈夫? ラックスさんとエルだけ、中々出て来ないから心配したのよ?」
「これはご心配をおかけしました。しかし、なにも問題はありません。少し夢見心地ではありましたが……あれ?」
答えつつ、兜に触れて気付く。滑らかな肌触りをした柔らかい羽根が、兜へ刺さっていた。
「それは……っ!」
「落ち着け、ベーヴェ」
「しかし!」
「良い。……それより、これを使うこともできるのではないか?」
「なるほど、さすが姉上です」
この姉弟は二人で訳の分からない話をして、勝手に納得をしていた。
勇者様も不思議そうに羽根へ触れ、顔をほころばせる。
「柔らかくて、温かいわね」
「えぇ、そうですね。幸運のお守りと言ってくれました」
「へぇー……。えっ、誰が?」
「さぁ……」
そういえば名前も聞いていなかったなぁと思ったところで、勇者様がハッとした表情で言った。
「まさか、有翼人!?」
「大当たりだ。いい読みをしているな、ミサキ」
え? どうして有翼人がいたんだ? そして、なぜ俺に羽根を?
困惑していると、エルが言った。
「どうやらラックスは惹きつけるところがあるようだな」
「惹きつける? なにをだ?」
俺の問いに対し、彼女は鼻を鳴らして答える。
「――厄介ごとを、だ」
ベーヴェとオルベリア以外に厄介ごとを惹きつけたことがあっただろうか?
「よくあるやつね! 分かるわ!」
勇者様は腕を組み納得していたが、俺はよく分からず、首を傾げるのだった。
辿り着いた先は、一見すると普通の農村だった。
「あぁ、補給に寄ったのね。補給はできるときにするべきだ、ってなにかで読んだことがあるわ」
「慧眼です、勇者様!」
勇者様は補給の大切さを分かっていらっしゃる。特に速度が求められているわけでもないのだから、物資は余裕を持って補充していくべきだろう。
感心していると、ベーヴェが笑いながら村へ向かって歩き出す。慌てて肩を掴んで止めた。
「待て待て。まだお前に死なれたら困る。普通に村へ入ろうとするな」
「……今、まだって言いませんでしたか?」
「気のせいだ」
ベーヴェはめちゃくちゃ不服そうだったが、手を開いて説明をしてくれた。
「まぁ面倒なので端的に言いますが、この村と我々は協力関係にあります。というか、この村には戦いたくない魔族と、それに同調した人間が住んでいるのですよ」
「ハッハッハッ、なんだそれ、面白いな」
「冗談じゃありませんからね!?」
冗談じゃないんですか? と勇者様を見る。勇者様が、冗談じゃないの? とエルを見る。エルは、うむ、と頷いた。
いまだ信じられないまま、ベーヴェを先頭にして後へ続く。もしかしたら罠の可能性もあるのではと、周囲を警戒していた。
しかし、予想に反してなにも起きず、誰かに声をかけられることすらないまま村の奥へ進む。そしてやけに大きな扉の小屋の前で止まった。……いや、これはどちらかと言えば馬小屋などの類ではないだろうか?
「馬小屋の、中にあるのは、転移点」
勇者様は、なにか語感の良い言葉を口にして、満足げに頷いていた。
「後は季語をいれれば完璧ね」
よく分からないが、少し足りないらしい。学のある人の考えは難しいものだ。
「まぁ見た目は馬小屋ですが、中に馬は……馬がいますね!?」
このベーヴェというやつは、一人でなにを遊んでいるのか。面白いやつだなと見ていたら、彼は一人慌てながら奥へ行き、ホッとした顔を見せた。
「ちゃんとここは空いていたようですね。それにしても、先日使ったときは馬がいなかったのですが……」
「……見て分かる場所に転移点があるのは良くない。使用されると分かれば、当然、隠蔽くらいはするだろう」
「姉上の仰る通りです。村のものたちグッジョブですね」
薄々思ってはいたのだが、このベーヴェという男は、姉の意見を肯定するだけである。決して逆らわず、否定をしない。なんとも都合の良いやつだ。
男児として情けなくないのか、それでも忠臣かと、少しだけ憐れんでしまった。
「いや、ラックス。お主も人のことを言えんぞ……?」
「エル? 俺がなんだって?」
「……そうか、自分では気付いていないのだな」
なぜだ。心を読んだらしいエルは、憐れむように俺を見ている。オロオロしながら勇者様を見ると、似た顔をしていた。
え? もしかして、俺もあいつと同じようなところがあるの? 憐れまれちゃう感じ?
そんなはずはない、と勇者様を真っ直ぐに見た。
「自分は、ベーヴェとは違います」
「ラックスさん。お手」
「なにかの遊びですか? はい」
「お座り」
「……?」
「右手上げ、左手上げ、左手下げ、右手下げ」
よく分からないまま言われた通りにしていると、勇者様に頭をわしゃわしゃと撫でられた。
「ベーヴェよりは可愛げがあるわね!」
「うむ、ベーヴェよりは可愛げがあるな」
「どうしてあいつと比べるんですか!?」
なにか釈然としない感じで、俺は眉間に皺を寄せる。理由は結局分からなかった。
そんな間にも奥でなにかをしていたベーヴェが、こちらを呼んだ。
「準備が整いましたよ」
「ほうほう……ほう?」
そこには、歪んだ水面のような壁があった。触れれば吸い込まれ、もう二度と出てこられない。見ているだけで、そういった錯覚を覚える。
一歩後ずさると、ベーヴェが嬉しそうに笑った。
「おっやぁ? もしかして怖いんですか? 分かります、分かりますよ。未知を恐れるのは当然のことです。手を繋いで一緒に通り抜けてあげましょうか!? なんなら勇者、も……」
物凄い勢いで煽ってきたベーヴェは、前を見て唖然としていた。視線の先を追って、俺も同じように唖然とした。
――そこには、平然と腕を突っ込んでは引っ込める勇者様の姿があったからだ。
「へぇー! これがよくゲームとかであるやつね。興味深いわ! 距離はどれくらいまでいけるのかしら? 時間はどれくらいかかるの? 高さや重量の制限は? 無制限にいけるのかしら?」
あのよく分からないものを潜ったら、暗黒大陸へ辿り着く。それってなにか、こう、物凄い怖くないだろうか?
俺はそう思っているのに、勇者様は新しい玩具を見つけた童の如く笑っていた。
そうか、とここで気づく。
勇者様は、一度似たような経験をしているではないか。……そう、異世界転移だ。
一人納得し、勇者様の後ろへ立った。
「では、行きましょう。このラックス。不肖の身ながら、どこまでもお供させていただきます」
「えぇ、行きましょう! 楽しみだわ!」
あ、あれぇ? もしかして、俺はなにか勘違いをしていないだろうか? どうにも勇者様は心の底から楽しんでいるように思える。
同じことを疑問に思ったのか、エルが言った。
「ミサキのいた異世界には、転移点のようなものがすでにあったのかもしれんな」
「それか!」
「え? 無いわよ?」
エルの言葉に納得したが、勇者様に即否定された。
一体どういうことだ? ほとほと不思議だったのだが、勇者様が後ろへ回り、俺の背中を押し出した。
「早く行きましょう! ワープよワープ! 旅の扉よ! どんな風になるのか楽しみだったの!」
「お、押さないでください! お願いです! 押さないで!」
「……あのね、ラックスさん」
「なんですか!? とりあえず押すのをやめて話し合いましょう! 別にビビッているわけではありませんけどね!」
「わたしの世界では、『押すなよ』は『押せ』って意味にもなるのよ。それぇ!」
「そんな世界あるはずないでしょおおおおおおおおおおおお!?」
反論空しく背中を突き飛ばされ、揺らめく水面のような鏡に似たなにかへ体が入り込む。
ずぶり、ではない。薄い膜を潜り、空気や質感の違う場所へ入った感触。背筋がゾッとして鳥肌が立つ。
……そして、見知らぬ声が聞こえた。
「――あれぇ? 人間ですかぁ?」
どこか抜けた明るい声。周囲に一人はいる、いつも笑っていて、みんなを和ませるタイプだ。
姿は見えない。だが声は聞こえる。
「ここ、空間の狭間なんですよぉ。わたくし、たまにここで休憩しているんですぅ。一人になるには最適ですよねぇ。……でも、わたくしたち以外に、魔族でも使っている人がいるんですよねぇ。あれ? 人間が通ったことはあったかなぁ? うーん、覚えてないですぅ」
この空間はほぼ白く、所々に赤や青に緑と様々な色が点在している。彼女の姿が見えない理由は分からないが、輪郭だけはおぼろげに分かる感じだった。
「背中に、四枚の羽根……?」
人と似たような形。だが背の羽根だけが、決定的に違うことを示している。
彼女はにんまりと笑った――気がした――後、背の羽根を一枚抜いて、俺の兜へ差した。
「幸運のお守りですぅ。あなたに祝福あれ。……大事にしてくださいねぇ?」
「あぁ、うん……? ありがとう?」
「それでは引き留めるのもあれなので、さよならしますぅ。良き旅路を。ばいばーぃ」
ほんの少し体が押され、彼女から離れて行く。手を振っている少女は、一体何者だったのか――。
「ラックスさん!」
「はい! かしこまりました!」
目を開き、勇者様に答える。なにをかしこまったのかは分からないが、とりあえずかしこまっておいた。
「大丈夫? ラックスさんとエルだけ、中々出て来ないから心配したのよ?」
「これはご心配をおかけしました。しかし、なにも問題はありません。少し夢見心地ではありましたが……あれ?」
答えつつ、兜に触れて気付く。滑らかな肌触りをした柔らかい羽根が、兜へ刺さっていた。
「それは……っ!」
「落ち着け、ベーヴェ」
「しかし!」
「良い。……それより、これを使うこともできるのではないか?」
「なるほど、さすが姉上です」
この姉弟は二人で訳の分からない話をして、勝手に納得をしていた。
勇者様も不思議そうに羽根へ触れ、顔をほころばせる。
「柔らかくて、温かいわね」
「えぇ、そうですね。幸運のお守りと言ってくれました」
「へぇー……。えっ、誰が?」
「さぁ……」
そういえば名前も聞いていなかったなぁと思ったところで、勇者様がハッとした表情で言った。
「まさか、有翼人!?」
「大当たりだ。いい読みをしているな、ミサキ」
え? どうして有翼人がいたんだ? そして、なぜ俺に羽根を?
困惑していると、エルが言った。
「どうやらラックスは惹きつけるところがあるようだな」
「惹きつける? なにをだ?」
俺の問いに対し、彼女は鼻を鳴らして答える。
「――厄介ごとを、だ」
ベーヴェとオルベリア以外に厄介ごとを惹きつけたことがあっただろうか?
「よくあるやつね! 分かるわ!」
勇者様は腕を組み納得していたが、俺はよく分からず、首を傾げるのだった。
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