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第四話
導雷の針(ライトニング・ロッド)
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「……え、男?」
理科準備室に、シシルの素っ頓狂な声が響いた。
彼女は、鉄屑を弄るレオンの横顔をまじまじと見つめる。
長い睫毛に、白く細い首筋。古びた白衣(を模した上着)を羽織ったその姿は、どう見てもどこかの令嬢にしか見えなかった。
「……五回目だ。俺は男だ。……ほら、避雷針(これ)ができたぞ」
レオンが差し出したのは、先端が鋭利に尖った、ただの細長い鉄棒だった。
シシルはそれを怪訝そうに受け取る。
「何よ、ただの鉄の棒じゃない。こんなもので、私の『雷神の息吹(ライトニング)』を防げるっていうの?」
「防ぐんじゃない。……『誘導』するんだ」
レオンはシシルを連れて、旧校舎の屋上へと向かった。
夕闇が迫り、雨雲が低く垂れ込めている。絶好の実験日和だ。
「いいか。君の魔法は、空気中の電位を無理やり引き上げている。だが、雷(電気)には『通りやすい場所を選んで流れる』という性質がある」
レオンは屋上の端に鉄棒を固定すると、そこから太い銅線を地面の湿った土まで繋いだ(アース)。
「さあ、シシル。あの棒を目掛けて、全力で雷を撃ってみろ」
「……知らないわよ。壊れても」
シシルが杖を掲げる。
彼女の魔力が大気を震わせ、青白い火花が散った。
次の瞬間、轟音と共に巨大な雷撃が放たれる――!
バリバリィィィィン!!
凄まじい閃光。だが、雷はレオンたちの数メートル先で不自然に折れ曲がり、吸い込まれるように鉄棒へと直撃した。
電流は火花を散らしながら銅線を伝い、そのまま地面へと消えていく。
「なっ……曲がった!? 魔法を、ただの棒が引き寄せたっていうの!?」
「これが科学だ。この世界では神の裁きかもしれないが、俺にとってはただの『最短経路の選択』に過ぎない」
レオンは、まだ熱を帯びている鉄棒を見つめ、少しだけ口角を上げた。
その微笑みは、あまりに可憐で――そして、残酷なまでに理知的だった。
「これで分かったろ。あんたたちの魔法には『穴』がある。……俺と一緒に、その穴を全部暴いてみる気はないか?」
シシルは呆然と立ち尽くしていた。
目の前の少年――いや、少女のような外見の怪物は、この世界の根幹を揺るがそうとしている。
(なによ、この子……。男だなんて嘘でしょ……こんなに綺麗で、恐ろしいのに……っ!)
シシルの胸の鼓動が、雷の余韻とは別の理由で速まっていた。
理科準備室に、シシルの素っ頓狂な声が響いた。
彼女は、鉄屑を弄るレオンの横顔をまじまじと見つめる。
長い睫毛に、白く細い首筋。古びた白衣(を模した上着)を羽織ったその姿は、どう見てもどこかの令嬢にしか見えなかった。
「……五回目だ。俺は男だ。……ほら、避雷針(これ)ができたぞ」
レオンが差し出したのは、先端が鋭利に尖った、ただの細長い鉄棒だった。
シシルはそれを怪訝そうに受け取る。
「何よ、ただの鉄の棒じゃない。こんなもので、私の『雷神の息吹(ライトニング)』を防げるっていうの?」
「防ぐんじゃない。……『誘導』するんだ」
レオンはシシルを連れて、旧校舎の屋上へと向かった。
夕闇が迫り、雨雲が低く垂れ込めている。絶好の実験日和だ。
「いいか。君の魔法は、空気中の電位を無理やり引き上げている。だが、雷(電気)には『通りやすい場所を選んで流れる』という性質がある」
レオンは屋上の端に鉄棒を固定すると、そこから太い銅線を地面の湿った土まで繋いだ(アース)。
「さあ、シシル。あの棒を目掛けて、全力で雷を撃ってみろ」
「……知らないわよ。壊れても」
シシルが杖を掲げる。
彼女の魔力が大気を震わせ、青白い火花が散った。
次の瞬間、轟音と共に巨大な雷撃が放たれる――!
バリバリィィィィン!!
凄まじい閃光。だが、雷はレオンたちの数メートル先で不自然に折れ曲がり、吸い込まれるように鉄棒へと直撃した。
電流は火花を散らしながら銅線を伝い、そのまま地面へと消えていく。
「なっ……曲がった!? 魔法を、ただの棒が引き寄せたっていうの!?」
「これが科学だ。この世界では神の裁きかもしれないが、俺にとってはただの『最短経路の選択』に過ぎない」
レオンは、まだ熱を帯びている鉄棒を見つめ、少しだけ口角を上げた。
その微笑みは、あまりに可憐で――そして、残酷なまでに理知的だった。
「これで分かったろ。あんたたちの魔法には『穴』がある。……俺と一緒に、その穴を全部暴いてみる気はないか?」
シシルは呆然と立ち尽くしていた。
目の前の少年――いや、少女のような外見の怪物は、この世界の根幹を揺るがそうとしている。
(なによ、この子……。男だなんて嘘でしょ……こんなに綺麗で、恐ろしいのに……っ!)
シシルの胸の鼓動が、雷の余韻とは別の理由で速まっていた。
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中古でもノーパソ買えるだけの値段するやんと思っただろうけど、ノーパソの場合は妥協しての機種だけど、BlackBerryは使ってみたかった機種なので(後で「こんなの使えない」とぶん投げる可能性はあるにしろ)。それに電話機は壊れなくても後二年も経たないうちに強制的に買い換え決まってたので、最低限の覚悟はしてたわけで……もうちょっと壊れるのが遅かったらそれに手をつけてた可能性はあるけど。それにタブレットの調子も最近悪いのでガラケー買ってそっちも別に買い換える可能性を考えると、妥協ノーパソより有意義かなと。妥協して惰性で使い続けるの苦痛だからね。
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