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第四章
81:作戦会議
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ゼノンの背を追って錬が向かったのは、砦の応接室だった。
部屋の中央には上品なソファとテーブルが置かれ、絵画や燭台に壺などが飾られている。
厳しい面構えで椅子に座り、腕組みするゼノン。そんな彼にメリナが身振り手振りを交えて必死に状況を説明する。
錬が黙ってそれを眺めていると、ひとしきり話を聞いたゼノンに鋭く睨まれた。
「――なるほど、では大賢者殿は本当にテラミス様を救いに戻ってくれたというのか」
「そうだ」
その途端、何を思ったかゼノンはテーブルに丸い頭を叩き付けた。
「大変失礼した! 我輩、大賢者殿の寛大な心に感服いたす!」
「いや、感服はいいですから頭を上げてください……」
「しかしそれでは我輩の気が収まりませぬ! なにとぞテラミス様を……!」
「そのテラミス様を助けるために来たんだって。時間を無駄にしないためにも言う事を聞いてください」
「そ、そうであった!」
がばっとゼノンは顔を上げ、メリナが持ってきた大きな羊皮紙をテーブルに広げた。
黄ばんだ色の表面には黒のうねった線の他、赤で文字が無数に書き込まれている。
「これは地図ですか?」
「左様。ゾルダート領周辺の地理を写したものだ。本来は軍事機密だが、大賢者殿はテラミス様のため立ち上がってくださった御方。この際出し惜しみは致しませぬぞ」
ゼノンは地図の上に木彫りの駒を置き、敵軍の位置と規模を表現する。
「報告によれば、敵の魔獣部隊の規模は魔法兵が二千、魔法騎士が百、そして地竜兵が十との事。位置と進軍速度から見て、それらが王都へ帰還するまで残りは早くて丸一日といったところ。それまでにテラミス様を救い出さねばならん」
「地竜なら戦った事がありますけど、そんなに強いんですか? テラミス王女はエムトハの魔術師がありますし、二属性の魔石銃を持っていたはずですから、地竜くらい倒せそうですけど」
「それなのだが、どうも敵の地竜は二属性魔法を使う変異種らしくてな……」
「変異種? そんなのがいるんですか」
「うむ……。地竜だというのに燃え盛る氷の吐息を吐く恐るべき敵だ。しかも二属性魔法ですら数発耐えると聞く。我輩とて素の魔力では二属性魔法など一回使えるだけ。魔石がなくては地竜一匹すら屠る事もできん」
「この砦にある魔石の残量は?」
「残念だがあまりない。王立魔法学園での戦闘と、地竜討伐戦でほとんど消耗してしまった。魔石をかき集めようにも流通制限のせいで周辺の町にはなく、ゾルダート領の魔石鉱山へ行く時間もない……」
「なるほど……」
敵は千を超える軍隊。地竜兵は複数で、二属性魔法を連発し、こちらの攻撃はほとんど効かない。その上こちらの魔石はほとんどない。
窓の外では小雨が降っており、空は分厚い雨雲が覆っている。今夜もこの天気なら月の光を浴びるのは不可能。
状況はかなり厳しそうだ。
「だったらこちらも出し惜しみはなしにしよう。騎竜を単騎で走らせたら、ローズベル公爵領へはどれくらいで着きますか?」
「む……そうだな。帰りを考えず、荷物を極力減らして全力で飛ばせば半日といったところだが」
「ならすぐに準備してください。ジエットに手紙を出したい」
「ジエッタニア様に? 援軍でも頼むのですかな?」
「いや、雨雲を払ってもらう」
ジエットの手には天候を操る王家の秘宝アラマタールの杖がある。
どれほどの距離まで届くのかはわからないが、それでもやれる事はやっておいた方がいい。
「それとこの砦に魔光石はありますか?」
「それはあるが……どうされるつもりか?」
「細かい説明をしてる場合じゃない。とにかく集められるだけ集めてください。あと火炎石や核石もお願いします」
「承知した。メリナ嬢、使者の準備も含めて頼めるか?」
「かしこまりました!」
急いでメリナは応接室を出て行く。
錬は地図の上に置かれたテラミスの駒を眺めながら、あごに手を当ててうなった。
「しかしテラミス王女が敵の手に落ちている以上、人質にされた場合がやっかいだな……。その場合どうします?」
「使徒を差し向けましょう」
「使徒?」
「聖堂教会の暗部を担う者達です。こういう事は連中の得意分野ですぞ」
「一気にきな臭い組織になりましたね……。まぁその人達にお任せするとして、失敗した場合は?」
「それならば金の力を借りてはいかがか」
「金で?」
ゼノンは眉を寄せてうなずいた。
「王国魔法騎士団の魔獣部隊はハーヴィン王太子殿下により新設された部隊でな、ごろつきだろうと盗賊だろうと従う者なら誰でもなれるのだ。団長とその側近ならばいざしらず、下っ端の兵士は忠誠心の欠片もない有象無象どもよ。金をちらつかせれば寝返る者もいよう」
「なるほど……。でも王女様の身代金となると、めちゃくちゃ高くないです?」
「それならば心配ご無用。そういう事態も想定して、金ならすでに用意しておいた」
ゼノンは懐から小箱を一つ取り出し、テーブルへ置いた。
アンティーク調の模様があしらわれたオシャレな箱で、手のひらに収まる程度の大きさだ。
「ずいぶんと小さいですね。大金貨ですか?」
「いいや、これは結晶貨である」
カパッと開けられた箱の中身を見て、錬は目を剥いて身を乗り出した。
「これは……っ!?」
黄色く透明度の高いその石は、前にも一度見た事があった。
アラマタールの杖に取り付けられた魔法具ケラットラットの錠前を分解し、取り出した風の属性詞の石とそっくりだ。
「この黄色い石が結晶貨なんですか?」
「うむ。一枚で大金貨五枚の価値がある。これを見せればさすがにごろつきどもも心が揺れよう」
「なるほど……これがそうだったのか」
まさかこんな形で見つかるとは思わなかった。
大金貨五枚となると莫大な金額だ。前世の価値基準にすれば一億円前後にもなる。底辺生活をしていた頃の錬の目に触れるはずもない。
「結晶貨がどうされた?」
「もしかしたらそれは重要な材料かもしれません。ちょっと貸してもらえますか?」
「む? 別に構わぬが」
錬はゼノンから結晶貨を借り、魔石銃に組み込んで指を押し当てる。
すると風の魔弾が射出された。
「なんと……!? 大賢者殿、もしやこれは!?」
「ええ、風属性魔法ですね」
思わぬ収穫が得られた。これがあれば地竜対策は万全だ。
「これで三属性の魔石銃とシールドを作ります。変異種だろうと何だろうと全部吹き飛ばしてやりましょう!」
部屋の中央には上品なソファとテーブルが置かれ、絵画や燭台に壺などが飾られている。
厳しい面構えで椅子に座り、腕組みするゼノン。そんな彼にメリナが身振り手振りを交えて必死に状況を説明する。
錬が黙ってそれを眺めていると、ひとしきり話を聞いたゼノンに鋭く睨まれた。
「――なるほど、では大賢者殿は本当にテラミス様を救いに戻ってくれたというのか」
「そうだ」
その途端、何を思ったかゼノンはテーブルに丸い頭を叩き付けた。
「大変失礼した! 我輩、大賢者殿の寛大な心に感服いたす!」
「いや、感服はいいですから頭を上げてください……」
「しかしそれでは我輩の気が収まりませぬ! なにとぞテラミス様を……!」
「そのテラミス様を助けるために来たんだって。時間を無駄にしないためにも言う事を聞いてください」
「そ、そうであった!」
がばっとゼノンは顔を上げ、メリナが持ってきた大きな羊皮紙をテーブルに広げた。
黄ばんだ色の表面には黒のうねった線の他、赤で文字が無数に書き込まれている。
「これは地図ですか?」
「左様。ゾルダート領周辺の地理を写したものだ。本来は軍事機密だが、大賢者殿はテラミス様のため立ち上がってくださった御方。この際出し惜しみは致しませぬぞ」
ゼノンは地図の上に木彫りの駒を置き、敵軍の位置と規模を表現する。
「報告によれば、敵の魔獣部隊の規模は魔法兵が二千、魔法騎士が百、そして地竜兵が十との事。位置と進軍速度から見て、それらが王都へ帰還するまで残りは早くて丸一日といったところ。それまでにテラミス様を救い出さねばならん」
「地竜なら戦った事がありますけど、そんなに強いんですか? テラミス王女はエムトハの魔術師がありますし、二属性の魔石銃を持っていたはずですから、地竜くらい倒せそうですけど」
「それなのだが、どうも敵の地竜は二属性魔法を使う変異種らしくてな……」
「変異種? そんなのがいるんですか」
「うむ……。地竜だというのに燃え盛る氷の吐息を吐く恐るべき敵だ。しかも二属性魔法ですら数発耐えると聞く。我輩とて素の魔力では二属性魔法など一回使えるだけ。魔石がなくては地竜一匹すら屠る事もできん」
「この砦にある魔石の残量は?」
「残念だがあまりない。王立魔法学園での戦闘と、地竜討伐戦でほとんど消耗してしまった。魔石をかき集めようにも流通制限のせいで周辺の町にはなく、ゾルダート領の魔石鉱山へ行く時間もない……」
「なるほど……」
敵は千を超える軍隊。地竜兵は複数で、二属性魔法を連発し、こちらの攻撃はほとんど効かない。その上こちらの魔石はほとんどない。
窓の外では小雨が降っており、空は分厚い雨雲が覆っている。今夜もこの天気なら月の光を浴びるのは不可能。
状況はかなり厳しそうだ。
「だったらこちらも出し惜しみはなしにしよう。騎竜を単騎で走らせたら、ローズベル公爵領へはどれくらいで着きますか?」
「む……そうだな。帰りを考えず、荷物を極力減らして全力で飛ばせば半日といったところだが」
「ならすぐに準備してください。ジエットに手紙を出したい」
「ジエッタニア様に? 援軍でも頼むのですかな?」
「いや、雨雲を払ってもらう」
ジエットの手には天候を操る王家の秘宝アラマタールの杖がある。
どれほどの距離まで届くのかはわからないが、それでもやれる事はやっておいた方がいい。
「それとこの砦に魔光石はありますか?」
「それはあるが……どうされるつもりか?」
「細かい説明をしてる場合じゃない。とにかく集められるだけ集めてください。あと火炎石や核石もお願いします」
「承知した。メリナ嬢、使者の準備も含めて頼めるか?」
「かしこまりました!」
急いでメリナは応接室を出て行く。
錬は地図の上に置かれたテラミスの駒を眺めながら、あごに手を当ててうなった。
「しかしテラミス王女が敵の手に落ちている以上、人質にされた場合がやっかいだな……。その場合どうします?」
「使徒を差し向けましょう」
「使徒?」
「聖堂教会の暗部を担う者達です。こういう事は連中の得意分野ですぞ」
「一気にきな臭い組織になりましたね……。まぁその人達にお任せするとして、失敗した場合は?」
「それならば金の力を借りてはいかがか」
「金で?」
ゼノンは眉を寄せてうなずいた。
「王国魔法騎士団の魔獣部隊はハーヴィン王太子殿下により新設された部隊でな、ごろつきだろうと盗賊だろうと従う者なら誰でもなれるのだ。団長とその側近ならばいざしらず、下っ端の兵士は忠誠心の欠片もない有象無象どもよ。金をちらつかせれば寝返る者もいよう」
「なるほど……。でも王女様の身代金となると、めちゃくちゃ高くないです?」
「それならば心配ご無用。そういう事態も想定して、金ならすでに用意しておいた」
ゼノンは懐から小箱を一つ取り出し、テーブルへ置いた。
アンティーク調の模様があしらわれたオシャレな箱で、手のひらに収まる程度の大きさだ。
「ずいぶんと小さいですね。大金貨ですか?」
「いいや、これは結晶貨である」
カパッと開けられた箱の中身を見て、錬は目を剥いて身を乗り出した。
「これは……っ!?」
黄色く透明度の高いその石は、前にも一度見た事があった。
アラマタールの杖に取り付けられた魔法具ケラットラットの錠前を分解し、取り出した風の属性詞の石とそっくりだ。
「この黄色い石が結晶貨なんですか?」
「うむ。一枚で大金貨五枚の価値がある。これを見せればさすがにごろつきどもも心が揺れよう」
「なるほど……これがそうだったのか」
まさかこんな形で見つかるとは思わなかった。
大金貨五枚となると莫大な金額だ。前世の価値基準にすれば一億円前後にもなる。底辺生活をしていた頃の錬の目に触れるはずもない。
「結晶貨がどうされた?」
「もしかしたらそれは重要な材料かもしれません。ちょっと貸してもらえますか?」
「む? 別に構わぬが」
錬はゼノンから結晶貨を借り、魔石銃に組み込んで指を押し当てる。
すると風の魔弾が射出された。
「なんと……!? 大賢者殿、もしやこれは!?」
「ええ、風属性魔法ですね」
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