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過去と決意
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勝利の余韻を感じることもなく ただ安堵だけがソコにある
目の前にあるバラバラになった人形が何なのかは分からないが
自分が今予測不可能な状況に置かれている事は理解できる
それでも焦らずに 襲いかかる人形に対処できたのは
ここに至るまでの数々の経験や 心の中に家族の声が聞こえるからだ
足元に落ちている薄汚れたカミソリを拾い上げ思い出す
学生の頃にはひどいイジメに遭い
我流で体を鍛え 我流で格闘技を覚えて
全員に仕返しをして 結果クラスから恐れられ無視に変わり
親は身長190センチ近くの巨体で 不機嫌になる度虐待をされ
母と自分を守るために更に体を鍛え 高校になる頃には180センチ90キロ
ベンチプレス120キロ スクワット160キロ デッドリフト180キロ
100メートル12秒 握力78キロ
垂直飛び102センチ
それが20代になる頃には最大でBIG3が500キロを超えた
一般人には中々到達できないレベルだと自分では思う
しかし上にはいくらでも上がいる
試しにボクシングジムで、ミドル級のプロボクサーに3ラウンドのスパーリングしてもらった結果
ボコボコにされたこともある
しかし、3ラウンド目にクリンチから腕力のみの投げ飛ばしただけでプロボクサーは逆にすぐにダウンした
その場で反則だ ルールを守れなどいわれたが 意図しない自然な流れだった
そんな簡単な投げ飛ばしだけで、受け身も取れずにダウンするなんて逆に予想外である
打撃があれだけ上手くても、それ以外の攻撃は防御に対して体力面、技術面に対しても一般人より凄い程度しか持ち合わせていない
ただしその選手のバックグラウンドや、ダメージの耐性にもよって結果は変わるだろう
ただ、そこで気付いてしまったのは 戦いに必要なのは総合力
スピードで勝てなければパワーと技術で勝ち 技術で勝てなければパワーとスピードで勝ち
1の負において2の正で勝てばいい
パワーやスピードので勝てなければ玉を潰し 目を潰し 武器を使い 不意を付き 後頭部を殴り 絞め落とし かみつき
それでも無理ならば 許しをこい 防御をして 耐え抜き 最後の最後の瞬間まで相手を欺き 不意を作り 一撃で殺す策を思考する
それでも負ける相手もいるだろうが
ルール外からの不意の一撃で簡単に「人」は倒せる
卑怯だとは思わない それが当然の摂理だと思う
それが卑怯なら百獣の王ライオンは茂みに隠れて狩りをするのではなく 力のみで狩りをするはずだ
パワーでありスタミナでありスピードであり、それぞれ特化した動物に単体の能力では勝てないのだ
よってパワー スタミナ スピード 全てを使い思考して不意の一撃を狙い獲物を仕留めるのだ
ただそれも100%ではなく、なかでも警戒心の強い個体やスピードやパワーやスタミナのどれかが極端に強い個体は、ライオンの想像を越え逃げきる事が出来る
これは個体の他の能力を平均値とした場合にそれに付加して個の能力を特化する事により総合力が上がり 結果ライオンの総合力を越えたのだ
これを人間に置き替えた場合
その道を極めた格闘家やIQの高い殺人鬼 武器を持った自衛隊の特殊部隊などには勝てないだろう
目の前で銃を自分に向ける相手がいるとして そこから100%の確率で逃れる術はない
また個ではなく集団や組織として活動する勢力に対しては個対個で勝つことが出来ても 個対集団や組織では勝つことは難しいだろう
その場合 パワーや格闘技を身につけることよりも密輸された銃を手に入れるルートを持つ相手のほうが総合力としては上なのだ
結果 自分で自分の個の力を採点をするとして 1億5000万人の日本人がいるとして
そのうちの半分7500万人の男がいるとして
そのうちの3分の1の健康な大人が2500万人いるとして
そのうちのおよそ1万人に1人の2500人がBIG3を500キロ超えられるとして
そこから予測での格闘技の経験や 武器の扱いや入手などの確率を考え
およそ日本全体では5000人はいるであろう総合的な格闘能力を持つ男であろう
予測であり頂点ではないが、日本全体として30000人に一人の人と思えばまあ良い方だろう
ならば、また人形が落ちてくるとして戦う事を想定した場合
この状況に自分が対処できなければ日本人の149970000人はすぐに死ぬだろう
この場所がどこなのかは分からないが 自分の知っている地球の法則とは違う領域にいると思う
自分で息をして 自分の鼓動を感じ 地面に立っている感触があり ここに地球での生きている状態として存在している
ならば最後まで全力を尽くす その先に家族に会えることを信じて
力を込めた手に
右手に握ったカミソリが震える
「パパパは頑張ります」
目の前にあるバラバラになった人形が何なのかは分からないが
自分が今予測不可能な状況に置かれている事は理解できる
それでも焦らずに 襲いかかる人形に対処できたのは
ここに至るまでの数々の経験や 心の中に家族の声が聞こえるからだ
足元に落ちている薄汚れたカミソリを拾い上げ思い出す
学生の頃にはひどいイジメに遭い
我流で体を鍛え 我流で格闘技を覚えて
全員に仕返しをして 結果クラスから恐れられ無視に変わり
親は身長190センチ近くの巨体で 不機嫌になる度虐待をされ
母と自分を守るために更に体を鍛え 高校になる頃には180センチ90キロ
ベンチプレス120キロ スクワット160キロ デッドリフト180キロ
100メートル12秒 握力78キロ
垂直飛び102センチ
それが20代になる頃には最大でBIG3が500キロを超えた
一般人には中々到達できないレベルだと自分では思う
しかし上にはいくらでも上がいる
試しにボクシングジムで、ミドル級のプロボクサーに3ラウンドのスパーリングしてもらった結果
ボコボコにされたこともある
しかし、3ラウンド目にクリンチから腕力のみの投げ飛ばしただけでプロボクサーは逆にすぐにダウンした
その場で反則だ ルールを守れなどいわれたが 意図しない自然な流れだった
そんな簡単な投げ飛ばしだけで、受け身も取れずにダウンするなんて逆に予想外である
打撃があれだけ上手くても、それ以外の攻撃は防御に対して体力面、技術面に対しても一般人より凄い程度しか持ち合わせていない
ただしその選手のバックグラウンドや、ダメージの耐性にもよって結果は変わるだろう
ただ、そこで気付いてしまったのは 戦いに必要なのは総合力
スピードで勝てなければパワーと技術で勝ち 技術で勝てなければパワーとスピードで勝ち
1の負において2の正で勝てばいい
パワーやスピードので勝てなければ玉を潰し 目を潰し 武器を使い 不意を付き 後頭部を殴り 絞め落とし かみつき
それでも無理ならば 許しをこい 防御をして 耐え抜き 最後の最後の瞬間まで相手を欺き 不意を作り 一撃で殺す策を思考する
それでも負ける相手もいるだろうが
ルール外からの不意の一撃で簡単に「人」は倒せる
卑怯だとは思わない それが当然の摂理だと思う
それが卑怯なら百獣の王ライオンは茂みに隠れて狩りをするのではなく 力のみで狩りをするはずだ
パワーでありスタミナでありスピードであり、それぞれ特化した動物に単体の能力では勝てないのだ
よってパワー スタミナ スピード 全てを使い思考して不意の一撃を狙い獲物を仕留めるのだ
ただそれも100%ではなく、なかでも警戒心の強い個体やスピードやパワーやスタミナのどれかが極端に強い個体は、ライオンの想像を越え逃げきる事が出来る
これは個体の他の能力を平均値とした場合にそれに付加して個の能力を特化する事により総合力が上がり 結果ライオンの総合力を越えたのだ
これを人間に置き替えた場合
その道を極めた格闘家やIQの高い殺人鬼 武器を持った自衛隊の特殊部隊などには勝てないだろう
目の前で銃を自分に向ける相手がいるとして そこから100%の確率で逃れる術はない
また個ではなく集団や組織として活動する勢力に対しては個対個で勝つことが出来ても 個対集団や組織では勝つことは難しいだろう
その場合 パワーや格闘技を身につけることよりも密輸された銃を手に入れるルートを持つ相手のほうが総合力としては上なのだ
結果 自分で自分の個の力を採点をするとして 1億5000万人の日本人がいるとして
そのうちの半分7500万人の男がいるとして
そのうちの3分の1の健康な大人が2500万人いるとして
そのうちのおよそ1万人に1人の2500人がBIG3を500キロ超えられるとして
そこから予測での格闘技の経験や 武器の扱いや入手などの確率を考え
およそ日本全体では5000人はいるであろう総合的な格闘能力を持つ男であろう
予測であり頂点ではないが、日本全体として30000人に一人の人と思えばまあ良い方だろう
ならば、また人形が落ちてくるとして戦う事を想定した場合
この状況に自分が対処できなければ日本人の149970000人はすぐに死ぬだろう
この場所がどこなのかは分からないが 自分の知っている地球の法則とは違う領域にいると思う
自分で息をして 自分の鼓動を感じ 地面に立っている感触があり ここに地球での生きている状態として存在している
ならば最後まで全力を尽くす その先に家族に会えることを信じて
力を込めた手に
右手に握ったカミソリが震える
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