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バードランド編
リルカの過去
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「んで、あんたは何しに来たのよ?」
幸乃はいまだ彼を信用せず毅然とした態度でカラブロに質問する。
「いや、まず俺は今からお前のディレクターになったからよろしくな、お前のテレビでの演出俺が管理しろって指示が来てな」
「えぇ~~あんたが?」
その言葉に幸乃は驚く、そして幸乃はまわりにディレクターというものを教えた。
番組で演出の管理を行う人の事だと、つまりおそらくこれから私が何やるかを指示していく案内役のようなものだと。
話しを聞くとビコフスキで幸乃と別れたカラブロはすぐにこのバードランドへ向かい幸乃が何をすればいいか事前に調査していたらしい。
そんなときに手紙が来て奈美からあなたが幸乃達を見てもらうために
ディレクターになって
「じゃあなんでこんな時間に私の部屋に忍び込んだのよ、場合によっては切り落としていたわ!!」
「ほら、お前の世界だったら出演者に夜討ち朝駆け奇襲はやらなきゃいけないお約束だって聞いたぞ俺は? それにちゃんと0時を回った後にここに来たんだから約束は守っているはずだぞ」
幸乃が時間を確認すると今は1時ごろ、時間を考えれば一応この日に来るという約束は守っていることになる。
「お前の世界じゃあディレクターは夜討ち朝駆け奇襲は当り前って聞いてたぞ」
「は? どこの世界に出演者に夜討ち、朝駈け、奇襲をするディレクターがいるってのよ、まあいいわ、んで? そのロケはいつからなのよ?」
明らかに疑心難儀な口調で幸乃は質問するとカラブロは明後日と答える、さらにどんなことをやるのか聞いてみるとカラブロは1枚の手紙を出し始める。
その言葉に幸乃は思わず奇声を発する、その手紙にはこう記してあった。
「アイドル観察バラエティ・チョット乗り、IN異世界」
「え? ここでこれやるの???」
アイドル観察バラエティ・チョット乗りとは、幸乃が元々出演していた「トーストチンしてますか」の企画の一つで、かつて人気番組「あにのり」をなじった企画であり出演者に10万円の資金を配り、決められたところ(美瑛や函館、釧路など)の観光地や食事店などを回ってその様子をテレビで放送するというものだった。
また、10万円きっちりしか与えられないので資金がわずかになるとその資金を巡って醜い争いが発生し(おもに幸乃)そこが視聴者に好評だった。
突然の出来事に驚く幸乃、しかしカラブロの伝える事はそれだけではなかった。
「え? この人と出演してほしいって?」
そう、共演してほしい人がいるとのことだった、1番驚いたのがリルカだった。
「どうしてウダーさんなのですか?」
そう、それがレジスタンス軍総司令官であったウダーだったからであった。
彼はここの指揮官の中でも誰もが認めるナンバー1の指揮官としての能力者だった、カリスマ性、作戦遂行の能力、奇抜勝つ相手の意表をついて効果的な作戦を立案する力、どれもずば抜けていた。
しかし、今はどこかやる気をなくしているようなそぶりが目立つと聞いていた、最近は仕事もどこか投げやりだったと評判だったのである。
「ああ、その理由なんだがな……」
カラブロが淡々と話し始める、何でも彼がやる気をなくした理由が、街の住民にあるかららしい。
本来味方同士で戦わなければいけない敵がいるにもかかわらず誰の言うことも聞かず好き勝手に傷つけあうのを目の当たりをしてここが本当に自分が命を賭けてでも守るべきものなのか悩んでいる、だから本当にそうなのか実際に住民たちと触れ合って確かめさせてほしいとのことだった。
幸乃はそれを聞いてにっこりと笑いウィンクをしながら両手を組んで言葉を返す。
「それなら了解! まかせて!!」
そしてその企画についての細かな詳細が記してある手紙を渡した後カラブロを追い出して幸乃達3人は就寝した。
その次の日は予定もないので街に出て住民の声などを聞いたりベルとトレーニング(当然負け越し)などを行った。
二日後の朝
チャドリやその奥さん、リルカの母親と共に幸乃達3人と一緒に朝食をとった。
食事はパンにコーンポタージュ、野菜の炒めた物にキジの肉を焼いたものだった。
幸乃は食事中に今日の仕事を伝えた、当然ウダーとの事も……
「ウダー、あいつか──」
チャドリとウダーは若いころから仲が良かった、互いに信頼し合い
ともに戦ってきた戦友だった。
しかし、1つの軍で戦うことを呼び掛けるウダーと、種族の長であるチャドリは次第に対立せざるおえなくなってしまった。
2人中で関係を修復しようとしてものチャドリも配下に関して盤石な権力を持っているわけではなく彼もまた配下たちが持ち上げる兵士団の長として持ち上げられる形で権力を持っているだけであり、何かあれば別の権力者を彼らが持ち上げて自分たちを失脚させることだってできるわけでこちらから一方的に彼らの感情を無視して何かをすることは出来ないらしい。
次に幸乃はリルカに質問する。
「そういえばさ、まだ聞いてなかったんだけどリルカちゃんのお兄さんってどうして敵になっちゃったの?」
リルカはその言葉に驚いた表情をする。
次にリルカと母のリルジュが気まずい顔をする、そしてしばしの時間がたち2人は顔を合わせる、そしてリルカがゆっくりと口を開き始める。
「ああ、あんまり気まずかったらいいんだよ、無理しなくたって……」
そんな表情をするリルカに幸乃は心配そうに言葉を返す。
「いいんです、遅かれ早かれこの話はしなければなりません、だったら今話します」
そう言ってリルカは兄と昔のことを話し始める。
それは8年ほど前の出来事だった……
幸乃はいまだ彼を信用せず毅然とした態度でカラブロに質問する。
「いや、まず俺は今からお前のディレクターになったからよろしくな、お前のテレビでの演出俺が管理しろって指示が来てな」
「えぇ~~あんたが?」
その言葉に幸乃は驚く、そして幸乃はまわりにディレクターというものを教えた。
番組で演出の管理を行う人の事だと、つまりおそらくこれから私が何やるかを指示していく案内役のようなものだと。
話しを聞くとビコフスキで幸乃と別れたカラブロはすぐにこのバードランドへ向かい幸乃が何をすればいいか事前に調査していたらしい。
そんなときに手紙が来て奈美からあなたが幸乃達を見てもらうために
ディレクターになって
「じゃあなんでこんな時間に私の部屋に忍び込んだのよ、場合によっては切り落としていたわ!!」
「ほら、お前の世界だったら出演者に夜討ち朝駆け奇襲はやらなきゃいけないお約束だって聞いたぞ俺は? それにちゃんと0時を回った後にここに来たんだから約束は守っているはずだぞ」
幸乃が時間を確認すると今は1時ごろ、時間を考えれば一応この日に来るという約束は守っていることになる。
「お前の世界じゃあディレクターは夜討ち朝駆け奇襲は当り前って聞いてたぞ」
「は? どこの世界に出演者に夜討ち、朝駈け、奇襲をするディレクターがいるってのよ、まあいいわ、んで? そのロケはいつからなのよ?」
明らかに疑心難儀な口調で幸乃は質問するとカラブロは明後日と答える、さらにどんなことをやるのか聞いてみるとカラブロは1枚の手紙を出し始める。
その言葉に幸乃は思わず奇声を発する、その手紙にはこう記してあった。
「アイドル観察バラエティ・チョット乗り、IN異世界」
「え? ここでこれやるの???」
アイドル観察バラエティ・チョット乗りとは、幸乃が元々出演していた「トーストチンしてますか」の企画の一つで、かつて人気番組「あにのり」をなじった企画であり出演者に10万円の資金を配り、決められたところ(美瑛や函館、釧路など)の観光地や食事店などを回ってその様子をテレビで放送するというものだった。
また、10万円きっちりしか与えられないので資金がわずかになるとその資金を巡って醜い争いが発生し(おもに幸乃)そこが視聴者に好評だった。
突然の出来事に驚く幸乃、しかしカラブロの伝える事はそれだけではなかった。
「え? この人と出演してほしいって?」
そう、共演してほしい人がいるとのことだった、1番驚いたのがリルカだった。
「どうしてウダーさんなのですか?」
そう、それがレジスタンス軍総司令官であったウダーだったからであった。
彼はここの指揮官の中でも誰もが認めるナンバー1の指揮官としての能力者だった、カリスマ性、作戦遂行の能力、奇抜勝つ相手の意表をついて効果的な作戦を立案する力、どれもずば抜けていた。
しかし、今はどこかやる気をなくしているようなそぶりが目立つと聞いていた、最近は仕事もどこか投げやりだったと評判だったのである。
「ああ、その理由なんだがな……」
カラブロが淡々と話し始める、何でも彼がやる気をなくした理由が、街の住民にあるかららしい。
本来味方同士で戦わなければいけない敵がいるにもかかわらず誰の言うことも聞かず好き勝手に傷つけあうのを目の当たりをしてここが本当に自分が命を賭けてでも守るべきものなのか悩んでいる、だから本当にそうなのか実際に住民たちと触れ合って確かめさせてほしいとのことだった。
幸乃はそれを聞いてにっこりと笑いウィンクをしながら両手を組んで言葉を返す。
「それなら了解! まかせて!!」
そしてその企画についての細かな詳細が記してある手紙を渡した後カラブロを追い出して幸乃達3人は就寝した。
その次の日は予定もないので街に出て住民の声などを聞いたりベルとトレーニング(当然負け越し)などを行った。
二日後の朝
チャドリやその奥さん、リルカの母親と共に幸乃達3人と一緒に朝食をとった。
食事はパンにコーンポタージュ、野菜の炒めた物にキジの肉を焼いたものだった。
幸乃は食事中に今日の仕事を伝えた、当然ウダーとの事も……
「ウダー、あいつか──」
チャドリとウダーは若いころから仲が良かった、互いに信頼し合い
ともに戦ってきた戦友だった。
しかし、1つの軍で戦うことを呼び掛けるウダーと、種族の長であるチャドリは次第に対立せざるおえなくなってしまった。
2人中で関係を修復しようとしてものチャドリも配下に関して盤石な権力を持っているわけではなく彼もまた配下たちが持ち上げる兵士団の長として持ち上げられる形で権力を持っているだけであり、何かあれば別の権力者を彼らが持ち上げて自分たちを失脚させることだってできるわけでこちらから一方的に彼らの感情を無視して何かをすることは出来ないらしい。
次に幸乃はリルカに質問する。
「そういえばさ、まだ聞いてなかったんだけどリルカちゃんのお兄さんってどうして敵になっちゃったの?」
リルカはその言葉に驚いた表情をする。
次にリルカと母のリルジュが気まずい顔をする、そしてしばしの時間がたち2人は顔を合わせる、そしてリルカがゆっくりと口を開き始める。
「ああ、あんまり気まずかったらいいんだよ、無理しなくたって……」
そんな表情をするリルカに幸乃は心配そうに言葉を返す。
「いいんです、遅かれ早かれこの話はしなければなりません、だったら今話します」
そう言ってリルカは兄と昔のことを話し始める。
それは8年ほど前の出来事だった……
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