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バードランド編
幸乃の趣向は?
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リルカの力強い呼びかけに彼は黙って窓から外を見ていた、まるでなにかを考えこむかのように。
そして20分ほどで料理のビーフストロガノフが完成し4人に料理が配られる。
デミグラスソースを中心にサワークリームの入った特性のスープと小さく切った牛肉、マッシュルームと刻んだ玉ねぎ、そしてバターライスが絶妙にマッチしていた。
それでいて肉のしつこさが無くすっきりとした味わいになっていた。
「うん、いい味だねぇ」
そんな感想をカメラの前でほほ笑みながら話す幸乃。
食べながら幸乃はウダーに話しかける、まずどんな悩みがあるのかを聞いてみた、するとカラブロが言っていた通りこれから先も血を流しながら戦いを続けることに疑問を抱いていたらしくそんな時にカラブロがやってきてこの企画に参加してほしい、そこに答えはあると先日言ってきてこうなったと。
話しを終え、食事が終わると幸乃は1枚の張り紙を見る。
そこには確かにそう書いてあった、最後にノニジュースを飲んだら食事代をタダにするという張り紙が。
(ちょっと、企画としては面白そう……まずい飲み物ってことは)
幸乃はそう考えビダルにノニジュースの一気飲みに挑戦することを伝える。
幸乃の世界でもノニジュースは存在していてまずいジュースとして知られていて罰ゲームなどでよくつかわれていた。
また、これを成功させて食事代をいただくという形で自分のものにしようとするという魂胆もあった。
すぐにビダルはノニジュースを持ってくる、それは親指くらいの小さなコップに入っていた、それがここに来たとたん──
「何ですか?このにおいは……」
そのにおいにベルは思わずけげんな表情をして幸乃に話しかける、それはまるで腐った果物のようなドブのような強烈なにおい──
その臭いからここにいる全員がその強烈なにおいに自分の鼻をつぐんだ。
そして幸乃が息を止めてジュースを飲みだす、そして──
「うううええええええええええええええ~~~~~~~~~~うぇぇぇぇぇぇ~~~~」
幸乃はすぐさま水場に直行し飲んだノニジュースを吐きだす、味は想像を絶するまずさだった、舌に触れた瞬間。
緑茶のような苦みとレモンの様な酸味、ブラックコーヒーの苦みを一気に味わったような刺激が幸乃に襲いかかり、反射的にこれは飲めないということを体が瞬時に理解し水場へと足を運ばせてジュースを吐いたのである。
「幸乃さんこれどうぞ、よかったら飲んでください」
あまりの強烈な味にむせかえりながら涙目になり苦悶の表情を浮かべている幸乃にミルクを手渡す。
幸乃はすぐにそのミルクを受け取りごくごくと水を飲み干す、そして平常心を取り戻す。
その後、ウダーや店主たちと会話としながらいろいろと情報などを聞き出した、そして最後にごちそうさまでした、と頭を下げこの店を後にした。
馬車に戻り、次の行き先を幸乃達は考え始める。
「昼食の後はデザートなんか食べたいなぁ~~」
リルカが甘ったるい声でそう囁く、幸乃がそれを察して地図を見ると近くにサクランボ狩りの文字があった、幸乃はそれを差してリルカにフルーツ狩りはどうか誘ってみる。
そしてリルカはすぐに喜んで賛成する。
「うん、いいね、チェリー!!サクランボ狩りだね」
「よっしゃ!!じゃあそこ行こうか」
幸乃が盛り上げるような口調でサクランボ狩りに行こうと決める、すると今まで黙っていたベルが口を開き始める。
「幸乃さんがそう言うと男狩りって感じになりそうですね、チェリーボーイ的な」
「え……ベルちゃん、どういうこと?」
「果物を男に例えて私は果物狩りは好きだけど、中でもチェリー狩りは最高っていう感じで例えているとか」
ベルの淡々としながら指摘してくる言葉に対し明らかに驚いた表情で両手をあわあわと振りながら答える。
「いやいやいやいやそんなわけないでしょ、私そんな女の子じゃないし、変な噂広めないでよ!!」
そしてカメラに向かって慌てて弁解をする、そして慌てたまま次に行く場所をカメラに向かって行う。
「ち、ち、ち、違うからね、私そんなんじゃないからね!! じゃあ次の場所、サクランボ狩りいっくよー」
そしてシェルリがカメラをしまうのを見るとすぐ逃げるに詰め寄る。
「ちょっと、ベルちゃん、変な設定作らないでよ!! ベルちゃんにとっての私ってそんなイメージだったの?」
「まあ、少し明るくていろんな人と話しているのを見てそう言うところもあるかなーって感じたのと、あのディレクターがそういうことで幸乃さんをいじってほしいって言われているんですよ」
(あいつ……もう、私そんな軽い女じゃないし)
ベルは淡々とそっぽを向きながらそう答える、幸乃はどこか納得いかない表情をしながらブツブツとカラブロに対する不満をしゃべっていた。
そこから30分ほどするとチェリー狩りの場所に到着した、そこは丘陵地帯となっていて山の傾斜を利用した果樹の栽培がおこなわれていた。
誰かが敬礼のポーズをとっていた、その人物を見てウダーが思い出す。
「ああ、ここはお前が所持していた土地だったのか?」
「そうです、お久しぶりですウダー閣下」
そして20分ほどで料理のビーフストロガノフが完成し4人に料理が配られる。
デミグラスソースを中心にサワークリームの入った特性のスープと小さく切った牛肉、マッシュルームと刻んだ玉ねぎ、そしてバターライスが絶妙にマッチしていた。
それでいて肉のしつこさが無くすっきりとした味わいになっていた。
「うん、いい味だねぇ」
そんな感想をカメラの前でほほ笑みながら話す幸乃。
食べながら幸乃はウダーに話しかける、まずどんな悩みがあるのかを聞いてみた、するとカラブロが言っていた通りこれから先も血を流しながら戦いを続けることに疑問を抱いていたらしくそんな時にカラブロがやってきてこの企画に参加してほしい、そこに答えはあると先日言ってきてこうなったと。
話しを終え、食事が終わると幸乃は1枚の張り紙を見る。
そこには確かにそう書いてあった、最後にノニジュースを飲んだら食事代をタダにするという張り紙が。
(ちょっと、企画としては面白そう……まずい飲み物ってことは)
幸乃はそう考えビダルにノニジュースの一気飲みに挑戦することを伝える。
幸乃の世界でもノニジュースは存在していてまずいジュースとして知られていて罰ゲームなどでよくつかわれていた。
また、これを成功させて食事代をいただくという形で自分のものにしようとするという魂胆もあった。
すぐにビダルはノニジュースを持ってくる、それは親指くらいの小さなコップに入っていた、それがここに来たとたん──
「何ですか?このにおいは……」
そのにおいにベルは思わずけげんな表情をして幸乃に話しかける、それはまるで腐った果物のようなドブのような強烈なにおい──
その臭いからここにいる全員がその強烈なにおいに自分の鼻をつぐんだ。
そして幸乃が息を止めてジュースを飲みだす、そして──
「うううええええええええええええええ~~~~~~~~~~うぇぇぇぇぇぇ~~~~」
幸乃はすぐさま水場に直行し飲んだノニジュースを吐きだす、味は想像を絶するまずさだった、舌に触れた瞬間。
緑茶のような苦みとレモンの様な酸味、ブラックコーヒーの苦みを一気に味わったような刺激が幸乃に襲いかかり、反射的にこれは飲めないということを体が瞬時に理解し水場へと足を運ばせてジュースを吐いたのである。
「幸乃さんこれどうぞ、よかったら飲んでください」
あまりの強烈な味にむせかえりながら涙目になり苦悶の表情を浮かべている幸乃にミルクを手渡す。
幸乃はすぐにそのミルクを受け取りごくごくと水を飲み干す、そして平常心を取り戻す。
その後、ウダーや店主たちと会話としながらいろいろと情報などを聞き出した、そして最後にごちそうさまでした、と頭を下げこの店を後にした。
馬車に戻り、次の行き先を幸乃達は考え始める。
「昼食の後はデザートなんか食べたいなぁ~~」
リルカが甘ったるい声でそう囁く、幸乃がそれを察して地図を見ると近くにサクランボ狩りの文字があった、幸乃はそれを差してリルカにフルーツ狩りはどうか誘ってみる。
そしてリルカはすぐに喜んで賛成する。
「うん、いいね、チェリー!!サクランボ狩りだね」
「よっしゃ!!じゃあそこ行こうか」
幸乃が盛り上げるような口調でサクランボ狩りに行こうと決める、すると今まで黙っていたベルが口を開き始める。
「幸乃さんがそう言うと男狩りって感じになりそうですね、チェリーボーイ的な」
「え……ベルちゃん、どういうこと?」
「果物を男に例えて私は果物狩りは好きだけど、中でもチェリー狩りは最高っていう感じで例えているとか」
ベルの淡々としながら指摘してくる言葉に対し明らかに驚いた表情で両手をあわあわと振りながら答える。
「いやいやいやいやそんなわけないでしょ、私そんな女の子じゃないし、変な噂広めないでよ!!」
そしてカメラに向かって慌てて弁解をする、そして慌てたまま次に行く場所をカメラに向かって行う。
「ち、ち、ち、違うからね、私そんなんじゃないからね!! じゃあ次の場所、サクランボ狩りいっくよー」
そしてシェルリがカメラをしまうのを見るとすぐ逃げるに詰め寄る。
「ちょっと、ベルちゃん、変な設定作らないでよ!! ベルちゃんにとっての私ってそんなイメージだったの?」
「まあ、少し明るくていろんな人と話しているのを見てそう言うところもあるかなーって感じたのと、あのディレクターがそういうことで幸乃さんをいじってほしいって言われているんですよ」
(あいつ……もう、私そんな軽い女じゃないし)
ベルは淡々とそっぽを向きながらそう答える、幸乃はどこか納得いかない表情をしながらブツブツとカラブロに対する不満をしゃべっていた。
そこから30分ほどするとチェリー狩りの場所に到着した、そこは丘陵地帯となっていて山の傾斜を利用した果樹の栽培がおこなわれていた。
誰かが敬礼のポーズをとっていた、その人物を見てウダーが思い出す。
「ああ、ここはお前が所持していた土地だったのか?」
「そうです、お久しぶりですウダー閣下」
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