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フィテアトル編
突破不能、弱点は?
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一方幸乃達との戦いも熾烈を極めていた。
相手は上空2000メートル上空にある敵。
当然そんな距離では地上からでは攻撃は届かない。
どうすればいいか考えた結果シェリンが自ら5人分の魔力を供給して空中に飛び上がり空中戦を行うというものだった。
「おい、ベルが危ないぞ」
「わかった、一回そっちに行くね」
ベルの危機を察知し、幸乃が一度地上に舞い降りた時以外は5人で力を合わせて戦っていた。
しかし……
戦っているのは冥王軍の3神官の1人その名前をシェリンは知っていた。
「これが冥王の3神官の1人ジェノサイド・キング・レベリオ」
それは巨大な黒い球状の形をしていて中央に大きな眼球が存在していた。
まるで気球のように空中をゆっくりと動いていて首都のフィテアトルの方へ進んでいた。
シェリンの力で以前幸乃がミリートと戦った時のように皆が魔力を使って空中に浮いている状態になっていた。
ただやみくもに攻撃しても倒せる強さではないことは理解していた、始めは様子を見るため四方を囲むような形で観察していたが結局何も進展せずこのまま何もせずに時間を浪費していくよりはたとえ罠だとしても攻撃を仕掛けたほうがいいとの結論になり反撃に出るということになった。
「まずは私から行こう」
ロニーがそう発言した後レベリオに接近する。
そして地属性であったロニーが重力制御の術式を発動する。
レベリオの全身に重力負荷をかけ、その身体を地面にたたきつける手はずだった。
しかし──
「えっ──?」
レオポルトが光属性の攻撃を仕掛けるため接近しマスケット銃の先端から攻撃を放出する。
耳がおかしくなるくらい大きな鳴き声を出したかと思うとレベリオに放ったはずの重力負荷が一瞬にして消えてしまう、すると四方を囲っていた幸乃達が一気に地面へ叩きつけられてしまう。
襲いかかる閃光の威力に5人は悲鳴を上げる。再び5人はレベリオと同じ高さまで浮上。
そして彼の特性に全員が気付く。
「やはりそうですわ、こいつ、私達の攻撃を跳ね返しているんですわ……」
シンクレアがレベリオをじっと見つめながらその事実に気付く、するとレオポルトが小さく顔を横に振り、それを否定する。
「それだけじゃない、威力が倍近くなってる。気をつけないと全員やられるぞ!!」
レオポルトとジャミアが今度はレベリオに接近する。
するとレベリオは身体を光らせ、高熱の閃光攻撃を周囲に向かって放つ。
その攻撃は幸乃らシンクレアにも及び、全員が一斉に障壁を張る。
「ちょっと!! 2人とも!!」
思わず幸乃は2人の身を案じて叫ぶ。
だが2人はレベリオの攻撃の直前自身の兵器ジャミアは長い槍、レオポルトはマスケット銃に魔力を込め詠唱、強力な斬撃の攻撃をレベリオに繰り出していた。
「あの2人、そんなことを考えていましたの?」
カウンター攻撃を決めるため、2人は捨て身の攻撃に出ていた。
しかしその攻撃さえも通らず周囲へ連続して衝撃波が放たれる。
「物理攻撃ですら、返すという事ですのね……」
2人が放った攻撃は倍近くの威力にして拡散されていた。
敵の攻撃と反射の攻撃を最小限にまでかわしていたものの、流石の2人もダメージを受ける。
「どうすればいいんですの……」
シンクレアが思わず声を漏らす、隣にいた幸乃は歯ぎしりをする。
5人とも魔術に関する能力は1級品であった、それが集まってもダメージを与えられない。
物理、衝撃波、遠距離攻撃、あらゆる攻撃がすべて反射されるのではなすすべがなかった。
奇怪な声でジェノサイド・キング・レベリオはゆっくりと進路を東へ進みフィテアトルの街へ進撃を始める。
「ちょっと、試してみたいことがあるんだが……」
レオポルトが周りに話しかける。
「レベリオの反撃を受けた時、気付いたことがある」
「え?」
幸乃の言葉にレオポルトが答える。
攻撃を与えてからその攻撃を反射するまでほんのわずかタイムラグが生じていたというのだ、ためしにその瞬間に銃から発砲するとその攻撃の反射は無く、その部分にわずかにヒビが生じていた、現にレベリオをよく見てみるとレオポルトが攻撃を行った場所には1cmほどのヒビがあった。
だからその瞬間に強力な攻撃をすればレベリオに打撃を与えられないかというものだった。
彼は幼いころから厳格な両親のもと兵士としても教育され格闘技などの経験を常人とは比べ物にならないほど経験してきた。そのため動体視力が鍛え上げられ、常人とは比べ物にならないほどすごかった。だから今もレベリオの反射からのタイムラグが理解できたのであった。
「でも、そんなわずかな時間にあいつにどうやって致命傷を与えるんだ?」
「わしならできる」
ジャミアは腕を組みながら疑問をこぼす、それに答えたのは幸乃の肩に乗っていたシェリンだった。
相手は上空2000メートル上空にある敵。
当然そんな距離では地上からでは攻撃は届かない。
どうすればいいか考えた結果シェリンが自ら5人分の魔力を供給して空中に飛び上がり空中戦を行うというものだった。
「おい、ベルが危ないぞ」
「わかった、一回そっちに行くね」
ベルの危機を察知し、幸乃が一度地上に舞い降りた時以外は5人で力を合わせて戦っていた。
しかし……
戦っているのは冥王軍の3神官の1人その名前をシェリンは知っていた。
「これが冥王の3神官の1人ジェノサイド・キング・レベリオ」
それは巨大な黒い球状の形をしていて中央に大きな眼球が存在していた。
まるで気球のように空中をゆっくりと動いていて首都のフィテアトルの方へ進んでいた。
シェリンの力で以前幸乃がミリートと戦った時のように皆が魔力を使って空中に浮いている状態になっていた。
ただやみくもに攻撃しても倒せる強さではないことは理解していた、始めは様子を見るため四方を囲むような形で観察していたが結局何も進展せずこのまま何もせずに時間を浪費していくよりはたとえ罠だとしても攻撃を仕掛けたほうがいいとの結論になり反撃に出るということになった。
「まずは私から行こう」
ロニーがそう発言した後レベリオに接近する。
そして地属性であったロニーが重力制御の術式を発動する。
レベリオの全身に重力負荷をかけ、その身体を地面にたたきつける手はずだった。
しかし──
「えっ──?」
レオポルトが光属性の攻撃を仕掛けるため接近しマスケット銃の先端から攻撃を放出する。
耳がおかしくなるくらい大きな鳴き声を出したかと思うとレベリオに放ったはずの重力負荷が一瞬にして消えてしまう、すると四方を囲っていた幸乃達が一気に地面へ叩きつけられてしまう。
襲いかかる閃光の威力に5人は悲鳴を上げる。再び5人はレベリオと同じ高さまで浮上。
そして彼の特性に全員が気付く。
「やはりそうですわ、こいつ、私達の攻撃を跳ね返しているんですわ……」
シンクレアがレベリオをじっと見つめながらその事実に気付く、するとレオポルトが小さく顔を横に振り、それを否定する。
「それだけじゃない、威力が倍近くなってる。気をつけないと全員やられるぞ!!」
レオポルトとジャミアが今度はレベリオに接近する。
するとレベリオは身体を光らせ、高熱の閃光攻撃を周囲に向かって放つ。
その攻撃は幸乃らシンクレアにも及び、全員が一斉に障壁を張る。
「ちょっと!! 2人とも!!」
思わず幸乃は2人の身を案じて叫ぶ。
だが2人はレベリオの攻撃の直前自身の兵器ジャミアは長い槍、レオポルトはマスケット銃に魔力を込め詠唱、強力な斬撃の攻撃をレベリオに繰り出していた。
「あの2人、そんなことを考えていましたの?」
カウンター攻撃を決めるため、2人は捨て身の攻撃に出ていた。
しかしその攻撃さえも通らず周囲へ連続して衝撃波が放たれる。
「物理攻撃ですら、返すという事ですのね……」
2人が放った攻撃は倍近くの威力にして拡散されていた。
敵の攻撃と反射の攻撃を最小限にまでかわしていたものの、流石の2人もダメージを受ける。
「どうすればいいんですの……」
シンクレアが思わず声を漏らす、隣にいた幸乃は歯ぎしりをする。
5人とも魔術に関する能力は1級品であった、それが集まってもダメージを与えられない。
物理、衝撃波、遠距離攻撃、あらゆる攻撃がすべて反射されるのではなすすべがなかった。
奇怪な声でジェノサイド・キング・レベリオはゆっくりと進路を東へ進みフィテアトルの街へ進撃を始める。
「ちょっと、試してみたいことがあるんだが……」
レオポルトが周りに話しかける。
「レベリオの反撃を受けた時、気付いたことがある」
「え?」
幸乃の言葉にレオポルトが答える。
攻撃を与えてからその攻撃を反射するまでほんのわずかタイムラグが生じていたというのだ、ためしにその瞬間に銃から発砲するとその攻撃の反射は無く、その部分にわずかにヒビが生じていた、現にレベリオをよく見てみるとレオポルトが攻撃を行った場所には1cmほどのヒビがあった。
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