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フィテアトル編
絶対私は勝つ!!仲間のために
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彼は幼いころから厳格な両親のもと兵士としても教育され格闘技などの経験を常人とは比べ物にならないほど経験してきた。そのため動体視力が鍛え上げられ、常人とは比べ物にならないほどすごかった。だから今もレベリオの反射からのタイムラグが理解できたのであった。
「でも、そんなわずかな時間にあいつにどうやって致命傷を与えるんだ?」
「わしならできる」
ジャミアは腕を組みながら疑問をこぼす、それに答えたのは幸乃の肩に乗っていたシェリンだった。
シェリンは自らの力を使えば一定の結界の中だけ時間の侵攻を50分の1ほどにまでできるそれならその時間を使ってレベリオに打撃を与えられる、しかしそれには条件があるようで自分の今の魔力では足ない。
5人を同時に空中に浮かせていてさらに幸乃に強制的に新たな術式を使えるようにするために相当量の特殊な魔力をさっきから送っていたのである。
だから皆の魔力を吸収する術式を使うので幸乃以外の4人の魔力を吸収する、その魔力でシェリンが幸乃の肩に乗ったまま接近、直後に誰かがレベリオを攻撃、そして攻撃を反射する直前、シェリンが結界を周りに作り時を遅くする、そして接近した幸乃が新しい術式でレベリオに大打撃を与える、そういう作戦をシェリンが提案した。
粗いところもあるがほかに打つ手は無く、やみくもに攻撃しても反射によりこっちが全滅しかねないのでその案でいくことになった。
決まった直後シンクレアがさっきさらっと流した内容が気になり幸乃に聞いてみる。
「そんなことやっていたんですの? 身体への負担は大丈夫なんですか?」
「何とか大丈夫。さっきシェリンから相談されたんだよね、今の私の力じゃあいつには勝てないって、だからそのための魔力を送ってもらっていたんだ。奴は反射の力もすごい、けどあの外部の装甲だって最強クラスの魔術師だって簡単には打ち破れない、それをできるだけの術式が私に使えるとしたら勇者としての力を呼び覚ますしかない、だからそのための特殊な魔力を送ってもらっているんだよ」
「ぐわあああ」
幸乃は痛みをこらえながらシェリンの供給する魔力に耐える。そして一瞬その痛みが強くなり思わず悲鳴を上げる。そして幸乃の左腕に新たな術式の文字列が登場する。
「完成じゃ!!」
「これが、新たな術式……」
こうしてレベリオを打ち破る術式、新たな戦法、作戦全てがそろった。そしてレベリオの正面に幸乃、4方を取り囲むようにシンクレア、ロニー、ジャミア、レオポルトが配置される。
「では、いきますわ……」
最初に大きな攻撃を与えるのはシンクレアだった、彼女は深呼吸をして息を整える、
そして自身の兵器である自分の身長ほどの大きさの杖を繰り出してその杖に魔力を込める。
「爆裂なる魂、大嵐となって大地を貫く炎王となれ
バーニング・ソウル・ヴォルカン・ノヴァ・トルネード」
シンクレアの放った攻撃は強力な威力で空に浮かんでいたレベリオに直撃、大爆発を起こす。
ロニー、レオポルト、ジャミアが自身の魔力をシェリンに供給する
シンクレアの遠距離攻撃を吸収し、反射へ転じようとしたレベリオが減速して動きを止める。
レベリオに攻撃が通るのはこの約1秒の間のみ。
幸乃とシェリンはその一瞬に自身が持てるすべての魔力を叩きこむ
アブソルート・ゼロ・コンフィージュ・ランス
「ヴェァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ」
断末魔のような絶叫をジェノサイド・キング・レベリオが上げる中、自身の魔力を兵器に込め、レベリオに向かって一直線に進む
それは絶対零度の氷に剣を変質させ直進、剣を凍らせたことによる鋼鐵の硬さとすべての物質を凍らす温度で相手を貫く技だった。
その力で幸乃はレベリオの体内を1直線に貫く。
魔力で自身を覆い、絶対零度の剣から距離がある下半身が焼けつくような熱さを帯びるが止まらない。
自らの 身体を張って戦ってくれた仲間たち、そんなことを考えているだけで最後の力が湧いてくる。
(みんな、私は絶対に勝つ!!)
そして硬い身体の表面を突き破る感触の直後幸乃は球体の外へ突き抜けた。
核を貫いた確かな手ごたえ。
幸乃は体勢を立て直した後レベリオがどうなったか後ろを振り返ってみる。
するとその巨体には幸乃が貫いた穴が広がっていて蒸発するように消滅していった。
シェリンが少しずつ5人に供給する魔力を減らしゆっくりと下におろす。
すぐにそこにシャレーとヴェラッティがやってくる、幸乃はすぐにベルの様子を聞いてみるとすでに決着をつけて勝利はしたが体力の消耗が激しく医務室で寝ているとのことだった。
そして草原の地上に降り立った後幸乃達5人は倒れ込みしばしの間戦いの余韻に浸りはじめた。
「僕たち、勝ったんだね」
「幸乃さんのおかげですよ」
たわいもない会話をジャミアとシンクレアがしていると幸乃が安堵しながら言葉を返す。
「そんなことないよ、みんなのおかげだよ」
事実だった、幸乃一人では到底かなわなかった、シンクレアが最初の1撃打ってくれたから、ロニー、レオポルト、ジャミアがシェリンに魔力を与えてくれたからそしてベルがいたからカレンシアを倒れた。みんなでつかんだ勝利だったのだ。
幸乃達は皆でつかんだ勝利をかみしめながらその想いをしたためていた。
「でも、そんなわずかな時間にあいつにどうやって致命傷を与えるんだ?」
「わしならできる」
ジャミアは腕を組みながら疑問をこぼす、それに答えたのは幸乃の肩に乗っていたシェリンだった。
シェリンは自らの力を使えば一定の結界の中だけ時間の侵攻を50分の1ほどにまでできるそれならその時間を使ってレベリオに打撃を与えられる、しかしそれには条件があるようで自分の今の魔力では足ない。
5人を同時に空中に浮かせていてさらに幸乃に強制的に新たな術式を使えるようにするために相当量の特殊な魔力をさっきから送っていたのである。
だから皆の魔力を吸収する術式を使うので幸乃以外の4人の魔力を吸収する、その魔力でシェリンが幸乃の肩に乗ったまま接近、直後に誰かがレベリオを攻撃、そして攻撃を反射する直前、シェリンが結界を周りに作り時を遅くする、そして接近した幸乃が新しい術式でレベリオに大打撃を与える、そういう作戦をシェリンが提案した。
粗いところもあるがほかに打つ手は無く、やみくもに攻撃しても反射によりこっちが全滅しかねないのでその案でいくことになった。
決まった直後シンクレアがさっきさらっと流した内容が気になり幸乃に聞いてみる。
「そんなことやっていたんですの? 身体への負担は大丈夫なんですか?」
「何とか大丈夫。さっきシェリンから相談されたんだよね、今の私の力じゃあいつには勝てないって、だからそのための魔力を送ってもらっていたんだ。奴は反射の力もすごい、けどあの外部の装甲だって最強クラスの魔術師だって簡単には打ち破れない、それをできるだけの術式が私に使えるとしたら勇者としての力を呼び覚ますしかない、だからそのための特殊な魔力を送ってもらっているんだよ」
「ぐわあああ」
幸乃は痛みをこらえながらシェリンの供給する魔力に耐える。そして一瞬その痛みが強くなり思わず悲鳴を上げる。そして幸乃の左腕に新たな術式の文字列が登場する。
「完成じゃ!!」
「これが、新たな術式……」
こうしてレベリオを打ち破る術式、新たな戦法、作戦全てがそろった。そしてレベリオの正面に幸乃、4方を取り囲むようにシンクレア、ロニー、ジャミア、レオポルトが配置される。
「では、いきますわ……」
最初に大きな攻撃を与えるのはシンクレアだった、彼女は深呼吸をして息を整える、
そして自身の兵器である自分の身長ほどの大きさの杖を繰り出してその杖に魔力を込める。
「爆裂なる魂、大嵐となって大地を貫く炎王となれ
バーニング・ソウル・ヴォルカン・ノヴァ・トルネード」
シンクレアの放った攻撃は強力な威力で空に浮かんでいたレベリオに直撃、大爆発を起こす。
ロニー、レオポルト、ジャミアが自身の魔力をシェリンに供給する
シンクレアの遠距離攻撃を吸収し、反射へ転じようとしたレベリオが減速して動きを止める。
レベリオに攻撃が通るのはこの約1秒の間のみ。
幸乃とシェリンはその一瞬に自身が持てるすべての魔力を叩きこむ
アブソルート・ゼロ・コンフィージュ・ランス
「ヴェァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ」
断末魔のような絶叫をジェノサイド・キング・レベリオが上げる中、自身の魔力を兵器に込め、レベリオに向かって一直線に進む
それは絶対零度の氷に剣を変質させ直進、剣を凍らせたことによる鋼鐵の硬さとすべての物質を凍らす温度で相手を貫く技だった。
その力で幸乃はレベリオの体内を1直線に貫く。
魔力で自身を覆い、絶対零度の剣から距離がある下半身が焼けつくような熱さを帯びるが止まらない。
自らの 身体を張って戦ってくれた仲間たち、そんなことを考えているだけで最後の力が湧いてくる。
(みんな、私は絶対に勝つ!!)
そして硬い身体の表面を突き破る感触の直後幸乃は球体の外へ突き抜けた。
核を貫いた確かな手ごたえ。
幸乃は体勢を立て直した後レベリオがどうなったか後ろを振り返ってみる。
するとその巨体には幸乃が貫いた穴が広がっていて蒸発するように消滅していった。
シェリンが少しずつ5人に供給する魔力を減らしゆっくりと下におろす。
すぐにそこにシャレーとヴェラッティがやってくる、幸乃はすぐにベルの様子を聞いてみるとすでに決着をつけて勝利はしたが体力の消耗が激しく医務室で寝ているとのことだった。
そして草原の地上に降り立った後幸乃達5人は倒れ込みしばしの間戦いの余韻に浸りはじめた。
「僕たち、勝ったんだね」
「幸乃さんのおかげですよ」
たわいもない会話をジャミアとシンクレアがしていると幸乃が安堵しながら言葉を返す。
「そんなことないよ、みんなのおかげだよ」
事実だった、幸乃一人では到底かなわなかった、シンクレアが最初の1撃打ってくれたから、ロニー、レオポルト、ジャミアがシェリンに魔力を与えてくれたからそしてベルがいたからカレンシアを倒れた。みんなでつかんだ勝利だったのだ。
幸乃達は皆でつかんだ勝利をかみしめながらその想いをしたためていた。
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