~~婚約破棄から始まる天才少女と占星王女の天聖革命~~ 最強無敵の冷徹令嬢は最愛の王女様を救うため、世界をやり直すようです

静内燕

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3章

再び遺跡へ

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 アルルとミシェウが別の獣道の方に視線を向ける。以前は、雑草が生い茂る長い間人が歩いてないであろう道。その道に誰かが通った後。近づいてみてみると、地面には誰かの足跡。それが、何パターンか。
 誰かが、こっちに歩いてきたといのがわかる。それも単独ではなく何人も──誰だろうか。

「誰だかわからないけれど、中に入ってみるしかないわ。足跡も、例の遺跡の中へ向かっているし」

「確かにそうね」

 アルルの言葉通り、答えは遺跡の中にしかなさそう。なにが待っているかわからない。もしかしたら、戦いになってしまうかもしれない。それでも行かないわけには行かない。

 ちょっと躊躇したけど、コクリと首を縦に振った。

 そして、私たちは遺跡の中へ。中は、どんなことになっていたのだろうか。


 うろ覚えだけど、聞いたことがある。こういった重要な遺跡は、もし侵入されても遺跡の機密が漏洩するのを防ぐために防御本能のようなものがあるはず。

 色々な罠が張り巡らされていて、中には侵入者もろとも海に沈むようなものだってあると聞いた。ここにも、そんな装置はあるのだろうか。

「ここの造りはわからないけど、簡単に侵入を許す構造にはなっていないはず」

「とりあえず、行くしかないわ」

「そうね……何が待っているかはわからないけど。いつでも敵と遭遇してもいいように、警戒はしておきましょう」

 アルルの言葉に、コクリとうなづく。警戒はするけど、どうなっているかは自分の目いないとわからない。
 行ってみよう。

 私達は、周囲を警戒しながら遺跡の中へと入っていった。

 入ってすぐ気づく。ミシェウもわかっていたようで、思わずつぶやいた。

「これ、私が行った時と変わってるわ」

「そうよね。明らかににおかしいもの」

「それ、私も思った」

 アルルが周囲を見ながら、ララーナも呟く。

 壁がいたるとこに現れ、私たちを阻むように立ちはだかっている。それも所々破壊されていたり、入り組んでいたりして歪な形になっていたり。

 まるで、迷宮であるかのように。明らかに、以前来た場所とは様相が異なっていた。

 アルルが周囲をキョロキョロ警戒するような表情が見て、呟く。

「魔力の気配から見ても防衛状態にあるわ。侵入者が奥に進んでいくのを防ぐために、迷宮に変わっているみたい」

 そう、入った先は──迷宮だった。大きな壁で道が分断されていて、その先を見るとまだ道が分かれている。巨大な迷路。

「そうなのね」

「私が先端を歩きます。申し訳ありませんが、誰か後ろや横。周囲の警戒をお願いします」

 ララーナがそう言って、先頭に立って歩き始めた。私たちは、互いに顔を合わせながら、恐る恐る迷宮の中に入っていく。そうね、行かなきゃ何も始まらないもの。

 迷宮の壁には、見たことがない古代文字。アルルにも聞いてみたけど、分からないみたい。

「かなり昔の古代文字だわ。私も、見たことない」

「そうなんだ。けど、不思議な雰囲気よね」

 時折、天使や悪魔、魔物の壁画を見かける。どれも、明らかにこの世界にいる生き物ではない、雰囲気も、どこか神々しい。これらは、どういう目的で作られたのだろうか。今みたいな時期じゃなったら、じっくりと考察したり眺めてみたいわ。

 私は神経を集中させ、周囲に何かないか警戒。時折、小さな魔物が襲って来るが難なく倒していく。

「これはデュラハンね」

 首から上がない、ボロボロの甲冑を着た闇の力を持つ騎士。それが時折出てきて襲ってきたが難なく倒していく。数匹ほど倒したところで、何やら叫び声が聞こえた。

 ギャァァァァァァァッッッッッ!!!!

 悲鳴のような叫び声が迷宮の奥から聞こえた。

 私達は互いに顔を合わせて、コクリとうなづく。

「何があるかわからないけど、行きましょう」

「うん。ただ、あれ人間じゃないっぽいわね」

 ミシェウの言うとおり、叫び声はどこか人間ではない気がする。甲高く、動物っぽい声。それでも、行かないわけにはいかない。悲鳴があるという事は、確実に何かがあって、何か起こったという事なのだから。

 自然と早足になり、迷宮を迷いながらもどんどん進んでいく。進んでいくごとに、道の先から血の匂いがしてきて、思わず鼻をつまんでしまう。ウッとなる。


 けど我慢。血の匂いがするという事は、確実に戦いが起きているという事だ。
 何度か魔物と出くわして、倒して。行き止まりにぶつかってきた道を何度か戻って──たどり着いた。

「血の匂いはここからしてる。こいつが悲鳴を出していたのね」

 ビッグウルフだろうか
 しかし、この死体は──普通の死体とは全く異なるものだった。

「この遺体──どう考えてもおかしいわ」


 手足はバラバラ。
 肉体は傷だらけ──というか体のほとんどが傷になっている。

 胴体も、何十にも切り裂かれ、見るも無残という表現が本当に正しい。

 ただこいつを殺すだけなら、ここまでする必要がない。
 相当、怒りの感情をため込んでいるのがわかる。

「必要以上に、この迷宮にフラストレーションがたまっているのがわかるわ」

「そうねララーナ。そして、ここまで残虐性が高いという事もね」
 アルルの言葉通りだ。そんな集団……なんとなく想像がついた。まさか……。

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