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3章
解き放て アカシック・レクイエム
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一度攻撃が通らなかったくらいで、折れる私たちではない。私達の想いが通るまで、勝利するまで戦い続ける。
「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
フェイントをかけたのだ。今まで力比べだったから、よく効いている。魔王が突っ込んできて、こっちは再び接近戦に。
娑婆掛け──そこからの振り下ろし。さらに突き。さっきと変わらない連続攻撃。だけど、全然力負けしないし圧倒的な速度で攻撃が出来てしっかりと動きについていけている。
(大丈夫? 私も一緒に動くよ)
(ありがとう)
ミシェウと一緒に動かないと力が発揮されないが、互いにずっと一緒だったから思考パターンがよくわかるし脳裏に語り掛けられるから何の問題もない。
一度視線が合って、コクリと互いにうなづく。さあ、行こう。私たちの運命が決まる、本当に最後の戦い。
再び距離を取ってから、互いに攻撃を放つ。
「天候・大嵐──テンペスト・シムルグ!」
「混沌なる世界の亡者 今、その魂を一つに溶かし、混濁とした世界に降臨せよ! ブラッド・ハリケーン」
今度は、ミシェウの術式。自分で放ったことは当然ないけれど、どんな術式かは隣りにいたから十分わかる。
私達を中心に、占星術の力が宿った竜巻が展開される。
対して魔王が放ったのは、これまた竜巻のような大きな風の攻撃。しかし、赤い水を纏っていてそれが今までにないくらいの魔力を纏っている。
匂いからわかる。この赤い水は血だ。今まで戦った人たちの血なのか、こいつの仲間たちの血なのかはわからない。
小細工なしに全力でぶつかり合う。ミシミシとぶつかった攻撃が衝突。
負けないよう魔力を込め──ぶつかり合った攻撃は大爆発を起こす。こっちが全力を出しても、中々有効打を与えられない。
(そうそううまくはいかないか)
(当然ねミシェウ。でもまだまだいける)
それでも、互いに攻勢を緩めたりしない。これは、互いの未来──存在理由を掛けた戦いだから。どちらかが立てなくなるまで戦う。
(次行くよ、用意はいいシャマシュ)
(当然。勝つまで戦うわ)
「天候は──雷。私たちに力を──集いし光が、新たに輝く閃光となる。
サンダー・ヨシュア・メタイオン」
「轟け冒涜の化身! エクスチャージ・キマイラ」
天空から大きな雷が放たれる。それが、魔王が放った大きな電撃の塊と衝突。今度は、放ってそれっきりじゃない。
遠距離攻撃だけで対応されてしまうなら、そこから詰めていけばいい。一気に距離を詰めていき私が攻撃を放つ。
攻撃を受けて、こっちが攻めていく。
突きをかわされてもそこから振り上げて。受けられてもそこから体を回転させ斬撃をぶつける。受けられたっていい。どこかで攻撃を当てられれば。
少しずつだけど、押し返し始めている。今までは攻撃することなんてできなかったけど、少しずつ魔王に傷を負わせ始めている。
「これでわかった? 私たちが本気だという事」
「な、なんだと。この我が、押されているだと……」
今まで感じたことがない強さ。
少しでも気を抜いたら、そこで戦いは終わるだろう。肉体がそれを感じている。けど、気を抜くわけがない。
そして、一歩一歩攻撃を受けながらも前に進んでいく。有利に進めている。
大丈夫。勝てる。
(これが最後の一撃。後悔がないように私たちの全力を込めましょう)
(そうね。そして、最後に勝つのは私達。行きましょう)
ミシェウの自信たっぷりの言葉に、コクリと頷く。そうだ、最後に勝つのは私達。
ようやく来た優勢な時間帯。この機を逃すわけにはいかない──ここで勝負を決める。
「さあ行くよ、勝とう」
「ええシャマシュ。絶対にここで勝負を決めるわ」
指を絡めあう恋人つなぎで手を繋ぎ、2人で握った剣をそのまま魔王に向け、剣に自分の持てるすべてを込める。
2人の力が合体し、今までにない力を生み出す。
「世界の想いを守護する力」
「世界を束に奏でよ星の力」
「「ともに重ね合わせ遍あまねく世界に光を放ち、解き放て アカシック・レクイエム」」
「そんなものに、我は負けはしない。この一撃で、貴様らの肉体もろとも消滅させてやる」
ミシミシと音を立てながら、互いの攻撃が衝突。私は、一度見つめあった後全力を込めた。全身の隅々から全部の力を引き出すように──この後動けなくたっていい。全部出しきって勝つ。
全力を出しているのは、魔王も一緒。術式越しに感じている魔力は、今までの魔力をはるかに上回る力だった。
怨念じみたような力を感じる。分かる。こいつが、今まで生きてきて感じ取ったものを私たちにぶつけているのだろう。私達が、自分の想いを全力でぶつけているように。
これは、そんな想いをぶつけた戦い。それが、強い方が勝つ。だから、全力で行こう。
私もミシェウも、全力の魔力をぶつけていく。
「届けぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
「いっけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
ゆっくりと、一歩一歩それでも確実に私たちの攻撃が魔王の攻撃を押していく。
「馬鹿な、我の攻撃が──負けているだと?」
その動きは、少しずつ大きくなっていく。
「当たり前じゃない。私達は、どんな窮地でも、傷ついても信じてきた。自分たちを」
「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
フェイントをかけたのだ。今まで力比べだったから、よく効いている。魔王が突っ込んできて、こっちは再び接近戦に。
娑婆掛け──そこからの振り下ろし。さらに突き。さっきと変わらない連続攻撃。だけど、全然力負けしないし圧倒的な速度で攻撃が出来てしっかりと動きについていけている。
(大丈夫? 私も一緒に動くよ)
(ありがとう)
ミシェウと一緒に動かないと力が発揮されないが、互いにずっと一緒だったから思考パターンがよくわかるし脳裏に語り掛けられるから何の問題もない。
一度視線が合って、コクリと互いにうなづく。さあ、行こう。私たちの運命が決まる、本当に最後の戦い。
再び距離を取ってから、互いに攻撃を放つ。
「天候・大嵐──テンペスト・シムルグ!」
「混沌なる世界の亡者 今、その魂を一つに溶かし、混濁とした世界に降臨せよ! ブラッド・ハリケーン」
今度は、ミシェウの術式。自分で放ったことは当然ないけれど、どんな術式かは隣りにいたから十分わかる。
私達を中心に、占星術の力が宿った竜巻が展開される。
対して魔王が放ったのは、これまた竜巻のような大きな風の攻撃。しかし、赤い水を纏っていてそれが今までにないくらいの魔力を纏っている。
匂いからわかる。この赤い水は血だ。今まで戦った人たちの血なのか、こいつの仲間たちの血なのかはわからない。
小細工なしに全力でぶつかり合う。ミシミシとぶつかった攻撃が衝突。
負けないよう魔力を込め──ぶつかり合った攻撃は大爆発を起こす。こっちが全力を出しても、中々有効打を与えられない。
(そうそううまくはいかないか)
(当然ねミシェウ。でもまだまだいける)
それでも、互いに攻勢を緩めたりしない。これは、互いの未来──存在理由を掛けた戦いだから。どちらかが立てなくなるまで戦う。
(次行くよ、用意はいいシャマシュ)
(当然。勝つまで戦うわ)
「天候は──雷。私たちに力を──集いし光が、新たに輝く閃光となる。
サンダー・ヨシュア・メタイオン」
「轟け冒涜の化身! エクスチャージ・キマイラ」
天空から大きな雷が放たれる。それが、魔王が放った大きな電撃の塊と衝突。今度は、放ってそれっきりじゃない。
遠距離攻撃だけで対応されてしまうなら、そこから詰めていけばいい。一気に距離を詰めていき私が攻撃を放つ。
攻撃を受けて、こっちが攻めていく。
突きをかわされてもそこから振り上げて。受けられてもそこから体を回転させ斬撃をぶつける。受けられたっていい。どこかで攻撃を当てられれば。
少しずつだけど、押し返し始めている。今までは攻撃することなんてできなかったけど、少しずつ魔王に傷を負わせ始めている。
「これでわかった? 私たちが本気だという事」
「な、なんだと。この我が、押されているだと……」
今まで感じたことがない強さ。
少しでも気を抜いたら、そこで戦いは終わるだろう。肉体がそれを感じている。けど、気を抜くわけがない。
そして、一歩一歩攻撃を受けながらも前に進んでいく。有利に進めている。
大丈夫。勝てる。
(これが最後の一撃。後悔がないように私たちの全力を込めましょう)
(そうね。そして、最後に勝つのは私達。行きましょう)
ミシェウの自信たっぷりの言葉に、コクリと頷く。そうだ、最後に勝つのは私達。
ようやく来た優勢な時間帯。この機を逃すわけにはいかない──ここで勝負を決める。
「さあ行くよ、勝とう」
「ええシャマシュ。絶対にここで勝負を決めるわ」
指を絡めあう恋人つなぎで手を繋ぎ、2人で握った剣をそのまま魔王に向け、剣に自分の持てるすべてを込める。
2人の力が合体し、今までにない力を生み出す。
「世界の想いを守護する力」
「世界を束に奏でよ星の力」
「「ともに重ね合わせ遍あまねく世界に光を放ち、解き放て アカシック・レクイエム」」
「そんなものに、我は負けはしない。この一撃で、貴様らの肉体もろとも消滅させてやる」
ミシミシと音を立てながら、互いの攻撃が衝突。私は、一度見つめあった後全力を込めた。全身の隅々から全部の力を引き出すように──この後動けなくたっていい。全部出しきって勝つ。
全力を出しているのは、魔王も一緒。術式越しに感じている魔力は、今までの魔力をはるかに上回る力だった。
怨念じみたような力を感じる。分かる。こいつが、今まで生きてきて感じ取ったものを私たちにぶつけているのだろう。私達が、自分の想いを全力でぶつけているように。
これは、そんな想いをぶつけた戦い。それが、強い方が勝つ。だから、全力で行こう。
私もミシェウも、全力の魔力をぶつけていく。
「届けぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
「いっけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
ゆっくりと、一歩一歩それでも確実に私たちの攻撃が魔王の攻撃を押していく。
「馬鹿な、我の攻撃が──負けているだと?」
その動きは、少しずつ大きくなっていく。
「当たり前じゃない。私達は、どんな窮地でも、傷ついても信じてきた。自分たちを」
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