料理屋「○」~異世界に飛ばされたけど美味しい物を食べる事に妥協できませんでした~

斬原和菓子

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第3章 咲き誇る竜花と大龍の意志 料理屋「○」拡大成長編1

リュカの願い〜健康的な生活はダンジョンから?!〜2

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「思ったより早く着いたな」

さっさと仕事は終わらせてしまおう
セーフポイントの結界を構成強化している結界石の交換と、非常用の備蓄品の数量チェックと補充をする

初期のセーフポイントとは言え、備蓄品の量は少ない

それだけ10階層という場所までに振り落とされる初級冒険者は多いという事か

ここまで来るだけで満身創痍の冒険者は一度引き返し装備やパーティの構成を見直す必要があるという事だ
その際に怪我や疲労と空腹に耐えれず備蓄に助けられる冒険者は多い

その為にギルドは無償で備蓄品の補充とセーフポイントの維持をしている

未来ある冒険者の無駄な死を防ぐためにやっているそうだ
リュカさんの話してくれた冒険者の未来を案じる言葉に感銘を受けた為に協力したいと心から思った

俺も料理屋のマスターとして協力できる事はないかと考え、一つの考えを実行してみる事にした

まずは第一手順、セーフポイントや、ボス部屋の前に俺の魔力の残滓をあえて残しておく

そして第二手順、それらのポイント空間を繋げるように俺の、仮の入り口と出口を俺のマジックバックに繋げる

この時点で実験的に俺の作ったおにぎりをマジックバックに入れてセーフポイントに出るイメージで入れる
するとマジックバックに入れたおにぎりは目の前のセーフポイントの繋げた空間からおにぎりが出てきた

「良かった・・・実験は成功だな、味も問題無さそうだ」

つまり俺はマジックバックと俺の魔力の残滓ポイントを空間的にショートカットして物を送れるシステムを構成したのだ
空間転移の応用といったところか
これが出来れば、空間転移もいけそうだなw

ひとまず現時点ではここまで、仕上げはリュカさんに許可を得てからかな

俺はせっかくのダンジョンなので、どこまで行けるか時間が許す限り進んでみる事にする
魔力も体力的にも問題はない

10階層のボスはワーウルフ
鋭い牙と爪を強い力で振り回してくる
・・・だが、遅い

俺はエアアブソーブで全く傷つける事なく倒すとマジックバックに入れる

これどこまでも行けるんじゃないか?
大体の生き物には通用しそうだけど・・・

さらに階層を下る

地図の注意ポイント喚起のおかげで罠には一度も掛からなかった
だが地図は10階層分までしかない

ここからは自分の力で進まないといけない

周囲の探索から始める
常に探索魔法を発動出来るようにレーダー探知機のようなイメージで薄く魔力を伸ばす
これで違和感が有れば魔力に反応がある

素材の採取もしたいところだけど、今は先に進む為にレアな物以外は無視して先に進む
罠に引っかかる事は無さそう

しかしながら他の冒険者はこれをパーティでやるから効率よく回れるのかなぁ?

まぁ俺は神様に色々頼み込んでチート寄りだからな
とりあえず命懸けの仕事なのは間違いない

驕らずに行こう

慎重に、かつ効率的に
気付けば15階層のボスまで来る

15階層のボスはラインベアという特徴的な3本の線が身体にある熊型の魔物

しかしながら生き物なので先程と同じ戦法で終了!→マジックバックに収納

もはや作業と化してしまった

そのまま20階層まで一気に下る

20階層のボスは大型の蛇、ビッグサーペントだ
鎌首をもたげ、こちらを狙って赤い目を光らせている
しかしながらデカいな
こちらの魔物はデカいのがマストなの?

まぁ同じ倒し方で行けちゃうからな
蛇皮とか高く売れそうだし、極力綺麗な状態で倒したいしな
ラッキーという事にしときましょう

ところが、異変は25階層で起きる

ボスが大きい出っ歯のネズミ型の魔物達だったんだが、エアアブソーブが効かない

正確には効くんだけど時間が経つと起き上がるという現象が起きた
さらに数が多く、気持ち悪い事この上ない
まさかの事態に慌てた

どうやら、即死は無理だけど、しばらくは無反応になるようだ

かつての知識を何となく思い出す

そういえば、地下の巣に大量に住むハダカデバネズミが、巣の中で酸素濃度が下がるとミニ冬眠状態になるみたいな話聞いた事あったな

という事は、燃やすか?

いやその阿鼻叫喚は見たくないな

ここは華麗にスルーします
オールターゲットにしてエアアブソーブ
デバネズミ達が寝てる間に次の階層へ向かう
意外にも・・・倒さずで行けるんかーい

まぁ助かるけどねw

さらに30階層まで一気に進むとついに人型の魔物が現れてきた
アンデッドだけど

これは・・・エアアブソーブは通じない

死んでるからなんだろうな

普通に燃やしてしまうか
龍の炎をイメージして少し風魔法を混ぜてみる

「ドラグトルネード」

豪炎とも言える炎がアンデッド達を包み込んで燃える

残ったのは骨だけど・・・
これ持ってくの?

いや何かキラキラした石みたいな物がある・・・宝石か?

これは貰っておこう!

とりあえずボス部屋の前にセーフポイントを見つけ、魔力の残滓を残して空間を繋げておいた

今日はここまでかな?

充分にダンジョンを堪能させて頂きましたw

帰還石を持って祈ると光る魔法陣が前に現れたので乗ってみる

全身が光に包まれると気付けば外に出ていた!

これめちゃくちゃ便利!

貴重な物なんじゃ?

とりあえず無事と仕事の報告をリュカさんに報告だな!

俺はギルドに急ぐのであった





























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