料理屋「○」~異世界に飛ばされたけど美味しい物を食べる事に妥協できませんでした~

斬原和菓子

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第3章 咲き誇る竜花と大龍の意志 料理屋「○」拡大成長編1

リナとジークの初デート〜心配症の仲間達〜3

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アースドラゴンは飛竜というより地を這い餌を得る生態であり、鉱山周りを餌場とする地竜だ
その為、自然発生した鉱石が地肌を覆い強靭な鱗と共に頑強な鎧を形成している
通常の武器では歯が立たず、最悪の場合、武器が先にやられる

大概の戦闘では剣士達が前衛で足留めしたドラゴンに魔法士達が魔法でダメージを与えて倒す消耗戦、かなり長丁場の戦いになる

・・・本来ならそうなる筈で、だからこそバッツとフレイ、ダリア、アメリは心配してついていったのだが・・・



「じゃあ今日は新たな出会いに乾杯!」
「かんぱーい!」

魔法騎士団の団員二人を追加して呼び3対3の形となった宴会が料理屋「◯」では始まっていた

「プハー!美味い!エールが沁みるわぁ」

「これがリナのおすすめ、から揚げね・・・うーん!美味しい」

「本当に最高ねー、良い男達と飲むお酒と美味しいご飯は!」

「こちらもまさか聖竜の花メンバーとご飯を食えるとは思ってもういなかったから光栄だよ」

「そうねぇ・・・本来なら今日は飲みに来れるとしてももっと遅くなるか、後日に予定変更かな?と思ってもいたんだけどね」

「・・・瞬殺でしたね」

「瞬殺だったな・・・」

事情をよく知らない追加組の魔法騎士団の二人も始めは信じなかったが、最終的にギルドにアースドラゴンの討伐証明が提出されたと聞いて信じざるを得なくなってしまった

「どんな感じだったんですか?まさかの『竜殺し』を二人で成し遂げるカップルって・・・」



「俺たちもいつでも助けに行ける様に後ろにいたんだけどな・・・そもそもリナさんがあんなに硬いはずのアースドラゴンの鱗を簡単に剥がし斬り出来るのか・・・俺は目が点になってしまったよ」

「それを言うならジークさんもその剥がれた鱗の隙間に的確に巨大な光の槍を魔法で打ち込んでいってたわよね?あれ最上級の光魔法でしょう?あんなに正確に早く大量に打てるなんて天才的だったわ」

「手伝いに行く隙も無いくらいだったわね・・・リナ完全復活だわ、むしろ前より強くなった気がする」

「思った!ちょっと前まで調子悪そうで動きも大分悪かったのに、この店に通い出したって聞いた辺りから体質も変わったみたいに調子良くなってて・・・彼氏も出来たし絶好調ね」

「まぁあの二人をくっつけたのは他でも無い俺なんだけど・・・まさかこんなに相性が良いとはね・・・」

「とんでもない化け物カップル誕生ね!」

「まあ確かにしばらくは竜殺しの噂は消えないだろうな・・・」
(本音を言えばここのマスターが一番やばいけどな)
・・・バッツは心の中で呟く

「なんにせよ無事に帰って来れたし、美味しい物食べて飲んで、日頃の気疲れを癒しましょ」

「そうだな!あらためて出会いに感謝して乾杯だ!」

「かんぱーい!」



楽しい宴会を盛り上げるマスターの料理と美味しいお酒


「それにしても本当にここの料理はおいしいわね…アナスタシアの料理屋で一番美味しいんじゃない?」
「本当にそうね…2か月後の王国創立祭で出店しないのかしら?」

「確かにそうだな…いつもは大規模なパレードや花火、大道芸だけが楽しみだったが…飯は期待できなかったけど…」
「この店の料理が露店であったら最高のお祭りになりそうだな」

「確かに…マスターに聞いてみるか…マスター!」

ふいにバッツに呼ばれ

「なぁマスター、今度の王国創立祭に出店やるつもりはないのかな?」


「創立祭ですか?今のところは何も考えてなかったですが…面白そうだなとは思いますね」

「だよな!ぜひ出店してくれよ!今までの祭りの出店は酷いもんだったからマスターなら面白いもの作ってくれるんだろう?」

「えぇ無茶言われても…人手も足りるかわかんないし…」

「そこは私たちも手伝いますから!聖竜の花全員で売り子しますよ♡」
かぶせ気味で言われてしまった

「俺たちも何かあればすぐ駆けつけるからさ!頼むよマスター考えてみてくれよな!」


「えぇぇ…まぁわかりました従業員みんなとも話してみてやれそうなら考えますよ!」

「やったぁ!!」
6人がみんな明るい笑顔になり楽しそうにしている…

そんなに前向きになられるとこちらも後に引けなくなるけど…そういえば今まで祭りの出店はやってこなかったな

明日みんなにも相談してみるか…



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