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冷たくてねばねばするもの
71体目 暴走2
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「は、は、初めて……まだ実験すらしてない……無謀だ……」
絶句。言葉が途切れ途切れになりながら抗議にならない抗議の声を上げた。そうしている内に紅いコアはレモンの中に収まってしまう。
八雲は注射針を抜き、バッと両手を広げて自信たっぷりに楽の顔を見る。
「安心したまえよ! この僕が考案し、作り出した人工コアだよ! 万が一にも失敗はないさ!」
「……いったいその自信はどこから」
「ふー……いいかい、失敗しない。するはずもない。なぜなら、僕がやった事だからだ」
手を広げたかと思えば、今度は額に手を当てて溜息をつき、横に頭を振る。
「いや、それが凄く不安なんだけど……」
「まあ見ていたまえ! 必ずレモンくんは蘇生に成功する!」
灰色の景色の中、唯一色褪せない黄色の前で、まるで演説者のように力強く握り拳を作りながら説得する。やはりうるさい男だと楽は思った。
「どのくらいかかるのさ」
「コアは生体電気で動いているんだ。反応には数ミリ秒もかからないと見ていい。レモンくんの周波数と同期するまで数秒。レモンくんの身体が目覚めるには数十秒から数分。だから、早ければもうすぐ……」
八雲が全てを言い終わらない内に、ピクリとレモンの指先が動く。
「……!」
「言っただろう? 失敗しないと」
レモンは目を開けて身体を起こし、周りを見渡す。状況が掴めていないようだ。楽が嬉しそうに膝をつき、顔をのぞき込む。
「レモン! レモン、僕だよ!」
「う……」
掠れた声だが、はっきりとレモンは声を出した。
「レモン! 良かった! 無事でよかった!」
「ふっ。これにて一件落着……と」
楽は涙を流して喜ぶ。八雲は自分の仕事に満足し、車に腰掛けた。
「生きてる! 生きてるよ!」
「う……うう……楽様……」
「レモン! よかった……」
名前を呼ばれたことで、楽は一層強くレモンを抱きしめる。
だが、逆に八雲の顔は一瞬で険しくなった。
(なんだ……違和感が……! 蘇生後の同期に問題がでたのか……? だとすれば……!)
「楽……サマ……はなれテくダサイ」
「ああ! ごめんねレモン! ちょっと苦しかった……レモン?」
楽も異常に気づき、レモンに言われた通り、かつ警戒しながら離れる。
「ウウ……ガア……収まれ……ウアア……」
時折正気に戻ったように意味ある言葉を口にするが、苦しいのかほとんどは唸り、自らの身体を掻きむしるような行動を取っている。
「どうなってる……」
「レモンくんの自我が崩壊した」
「崩壊……!?」
八雲がメガネを手で上げ、恐ろしいことを言い始めた。
「うん。自我が崩壊すると、欲望や感情と同時に理想や良心が全て噴出する事になる。今、彼女は物凄い葛藤と戦っているはずだよ」
「なんとかなるのか!?」
「本能が勝れば獣と化し、理性が勝れば理想を追い求め続ける抜け殻となる。コアの改善点か……面白い結果が得られたよ!」
「面白いだと! 何呑気な事を!」
楽が怒気を含んだ声で八雲に食ってかかる。だが八雲は薄ら笑いを浮かべながら、興味有りげにレモンを見つめるばかり。
こんな状況でもヘラヘラとしていられる底抜けた能天気さ。だがそれ故に、冷静な分析も可能。
「僕の予想はこうだ。本能が勝り獣と化す。だから欲求が噴出するはずだ。楽くん、君はその欲求を満たしてやればいい。レモンくんは荒獣……性欲に生きる獣だ。即ち、レモンくんの欲求を満たすには性的刺激を与えてやれば、自我は戻る!」
八雲が説明している間にもレモンの唸り声は大きく苦悶に満ちたものとなり、言葉を失う。最後に一声唸ると、楽の方を向いて敵意を露にした。
その顔に、いつもの天使はいない。悪魔の形相で楽を睨む。
「ニンゲン……ユルサナイ!」
「レモン……くそっ! 八雲さん、要はいつも通りにやれば元のレモンに戻るって事か?」
「その通り」
楽の質問に、コクリと大きく首を縦に振る。
「分かった。レモンは僕が止める。後、やっぱりあなたの事は嫌いだ」
「みんなに言われているから慣れたよ。君だって元からそうだろう?」
「まあね」
言いたいことは言って、気持ちを落ち着かせる。レモンへの思いだけを、彼女にぶつける。
「レモン、戻れ……!」
どちらからともなくキスを始める。全てを貪るようなキスと、優しく癒すようなキスがぶつかり合う。
楽の舌が啄むようにレモンの舌をつつくと、それに反応して歯茎を舐め回してくる。最初から激しいキスに翻弄され、押される。
熱い吐息、いつも嗅いでいる相手の匂いとくすぐったい快感が口内を包んだ。
(ニンゲン……コロス……ニンゲン……オカス……ニンゲン……ナブル!)
(レモン、レモン戻ってくれ! 思い出して!)
「ングウ!?」
「ん……んー! ふー……あ……んんんっ!」
激しい責めで楽が不利。それでもあえて、楽は優しくレモンを抱きしめ頭を撫でる。
ジワリと染みる快感に、フワリと柔らかな安心感がレモンを蕩かしていく。
「グウウウウウウウッ!?」
(ニンゲン……ニンゲン……ユルサナイ……ニンゲン…………コワス!)
(レモン、レモン! レモンッ! お願い!)
身体が熱い。今すぐにでも激しく責め立てて屈服させ、反撃を許さずに犯したい。
それでも構わないのに、楽は優しく介抱する事を選んだ。
(ニンゲン……ニンゲン………………? ……ウグ、ユルサナイ……オカス…………?)
「んっ! くぅっ! はあっ……は……んんんっ!」
(好きだ。君が好きだ! 無邪気な笑顔を見せる君が好きなんだ! 元気な君に戻れ!)
度重なる舌の絡め合いにピンク色の霞が目の前に漂い始める。全身が熱く滾り、熱気が身体を覆い尽くす。舌根まで溶けてしまったような感覚の中、舐り合う。
愛液が太ももを伝って落ちる。今すぐ押し倒してしまえばどれほど楽だろうか。
(ニンゲン……ニンゲン……ウグゥ……ナゼダ…………ググ、コロス……)
(好きだ! レモンっ! レモン、君が好きだ! くそ、戻れ! ……ちくしょう!)
「くああああっ!」
舌の責め合いで、首から下の警戒が疎かになっていた。服の上からではあるが、手で胸を責められて苦悦の嬌声を上げる。
下着が勃起した先端に擦れ、ピリッと電流が走った。
(ニンゲン、コロス! オカス! ナブル! ………………ウウウ、ナゼ……ヤサシイ……)
(レモン! レモン……苦しいかい? 辛いかい? 全部受け止めるから……おいで……)
「くううっ……ぅあああっ!」
レモンは身長差を利用して乳首に甘噛みを仕掛ける。乱暴に服を引き剥がされ、汗で蒸れたチョコレートの肌が顕になった。
その先端へ顔が近づく。しこりが歯に挟まれ、その度に胸全体を刺激する甘い電流が流れる。
胸の中を直接撫でられているような快感。それが、次第に全身へと広がっていく。頭の中でチカチカと星が瞬き始めた。
楽はそれを離そうとせず、そっと抱きしめた。
(ニンゲン……ヤサシイ? ナゼ……コロス……ウゥ……ヤサシイ、コロス……? ウウウ?)
「あくっ……あはあ……はー、はー……」
(ウ、ウウウウウ! オカス! ナブル! ウウウウウウウウウッ!)
「んきゃあああああっ!? レモン! 痛いっ! いたあああ!?」
唐突に乳首を強く噛まれ、痛みが走る。天に昇る様な心地良さから落とされ、乳首を切られるような痛撃に悲鳴を上げる。
それでも楽は、引き剥がすのをぐっと堪えた。
(ウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!)
「ぐああああっ……くっ……っ! ~っ!」
(ナゼダ、ナゼダ、ナゼダ! ニンゲン、ヒドイ! フツウ! ナゼダ! コノニンゲン、ヤサシイ。……ゴシュジんサマ……チガウ! ……チガウ……?)
「くぅっ! はあっ! あくう……」
脂汗で額を濡らしながら痛みに耐えた楽。レモンは胸から口を離しており、その後しばしの間、困惑したような様子で胸に顔を埋めていた。
(ゴシュジンサマ……? チガウ、チガウ、チガウ。ワタシのゴシュジンサマ……楽……グググ……シラナイ……ウルサイゾ!)
「んっ! くそ、また……今度は股間か……んああっ!」
レモンの欲望……荒獣としての欲求は、少しずつ戻り始めた自我を押しのけ戦闘を強制する。
楽の秘部に細指が深くまで入り込み、肉ヒダに隠されたツボを押し始めた。
痛みを得たとはいえ、前戯で感度を上げられスイッチの入ってしまっていた身体は否応なしに反応を始める。意識はもう一度天へと押し上げられ、目の前が白い光で覆われていく。
(ゴシュジンサマ……ウルサイ! 楽様……ウルサイ……ウルサイって何!? ジャマヲスルナ! ……ニンゲンオカス!)
レモンの、レモンとしての意識は幽閉され、獣として楽への攻撃を始めた。
急速に高まる性感に熱が渦を巻き、身体を溶かして甘い香りを漂わせる。
「んくうぅぅぅっ!? あっ! んああああぁぁぁぁあぁぁぁっっっっっ!」
(責め方が変わった!? 今までのどこか迷ってた責めじゃない! 僕の記憶を失って……レモン! あああっ!)
急膨張する熱。それが一瞬で収縮し、北の果てにいるような冷感が毛細血管をも凍らせていく。
刹那、収縮した時と同じ速度で熱が戻り全身を震わせた。熱気に押され、雲の頂きに登ったような浮遊感に脳が揺れる。
ガクガクと腰が跳ね、秘部から火傷しそうなほど熱い雫が噴出する。
レモンが次第に正気を取り戻していたために油断していた楽は一瞬でイカされてしまう。
震える膝が折れるのを、歯を全力で食いしばって我慢する。
卑猥な音を立てる自身の秘部の水音が、好きな者の陥落をより一層意識させてくれる。荒獣としての本能に堕とされたレモンの存在を感じてしまう。
数多の後悔と怒りで脳の反応が鈍くなる中、最悪の結末も脳裏に浮かべる。それだけは避けなければならない。優しいだけでは先に堕とされてしまう。
引いてダメなら、押さねばならない。快楽と、自身の不甲斐なさに対する悔しさの入り交じった涙を流して激しい責めに入った。
絶句。言葉が途切れ途切れになりながら抗議にならない抗議の声を上げた。そうしている内に紅いコアはレモンの中に収まってしまう。
八雲は注射針を抜き、バッと両手を広げて自信たっぷりに楽の顔を見る。
「安心したまえよ! この僕が考案し、作り出した人工コアだよ! 万が一にも失敗はないさ!」
「……いったいその自信はどこから」
「ふー……いいかい、失敗しない。するはずもない。なぜなら、僕がやった事だからだ」
手を広げたかと思えば、今度は額に手を当てて溜息をつき、横に頭を振る。
「いや、それが凄く不安なんだけど……」
「まあ見ていたまえ! 必ずレモンくんは蘇生に成功する!」
灰色の景色の中、唯一色褪せない黄色の前で、まるで演説者のように力強く握り拳を作りながら説得する。やはりうるさい男だと楽は思った。
「どのくらいかかるのさ」
「コアは生体電気で動いているんだ。反応には数ミリ秒もかからないと見ていい。レモンくんの周波数と同期するまで数秒。レモンくんの身体が目覚めるには数十秒から数分。だから、早ければもうすぐ……」
八雲が全てを言い終わらない内に、ピクリとレモンの指先が動く。
「……!」
「言っただろう? 失敗しないと」
レモンは目を開けて身体を起こし、周りを見渡す。状況が掴めていないようだ。楽が嬉しそうに膝をつき、顔をのぞき込む。
「レモン! レモン、僕だよ!」
「う……」
掠れた声だが、はっきりとレモンは声を出した。
「レモン! 良かった! 無事でよかった!」
「ふっ。これにて一件落着……と」
楽は涙を流して喜ぶ。八雲は自分の仕事に満足し、車に腰掛けた。
「生きてる! 生きてるよ!」
「う……うう……楽様……」
「レモン! よかった……」
名前を呼ばれたことで、楽は一層強くレモンを抱きしめる。
だが、逆に八雲の顔は一瞬で険しくなった。
(なんだ……違和感が……! 蘇生後の同期に問題がでたのか……? だとすれば……!)
「楽……サマ……はなれテくダサイ」
「ああ! ごめんねレモン! ちょっと苦しかった……レモン?」
楽も異常に気づき、レモンに言われた通り、かつ警戒しながら離れる。
「ウウ……ガア……収まれ……ウアア……」
時折正気に戻ったように意味ある言葉を口にするが、苦しいのかほとんどは唸り、自らの身体を掻きむしるような行動を取っている。
「どうなってる……」
「レモンくんの自我が崩壊した」
「崩壊……!?」
八雲がメガネを手で上げ、恐ろしいことを言い始めた。
「うん。自我が崩壊すると、欲望や感情と同時に理想や良心が全て噴出する事になる。今、彼女は物凄い葛藤と戦っているはずだよ」
「なんとかなるのか!?」
「本能が勝れば獣と化し、理性が勝れば理想を追い求め続ける抜け殻となる。コアの改善点か……面白い結果が得られたよ!」
「面白いだと! 何呑気な事を!」
楽が怒気を含んだ声で八雲に食ってかかる。だが八雲は薄ら笑いを浮かべながら、興味有りげにレモンを見つめるばかり。
こんな状況でもヘラヘラとしていられる底抜けた能天気さ。だがそれ故に、冷静な分析も可能。
「僕の予想はこうだ。本能が勝り獣と化す。だから欲求が噴出するはずだ。楽くん、君はその欲求を満たしてやればいい。レモンくんは荒獣……性欲に生きる獣だ。即ち、レモンくんの欲求を満たすには性的刺激を与えてやれば、自我は戻る!」
八雲が説明している間にもレモンの唸り声は大きく苦悶に満ちたものとなり、言葉を失う。最後に一声唸ると、楽の方を向いて敵意を露にした。
その顔に、いつもの天使はいない。悪魔の形相で楽を睨む。
「ニンゲン……ユルサナイ!」
「レモン……くそっ! 八雲さん、要はいつも通りにやれば元のレモンに戻るって事か?」
「その通り」
楽の質問に、コクリと大きく首を縦に振る。
「分かった。レモンは僕が止める。後、やっぱりあなたの事は嫌いだ」
「みんなに言われているから慣れたよ。君だって元からそうだろう?」
「まあね」
言いたいことは言って、気持ちを落ち着かせる。レモンへの思いだけを、彼女にぶつける。
「レモン、戻れ……!」
どちらからともなくキスを始める。全てを貪るようなキスと、優しく癒すようなキスがぶつかり合う。
楽の舌が啄むようにレモンの舌をつつくと、それに反応して歯茎を舐め回してくる。最初から激しいキスに翻弄され、押される。
熱い吐息、いつも嗅いでいる相手の匂いとくすぐったい快感が口内を包んだ。
(ニンゲン……コロス……ニンゲン……オカス……ニンゲン……ナブル!)
(レモン、レモン戻ってくれ! 思い出して!)
「ングウ!?」
「ん……んー! ふー……あ……んんんっ!」
激しい責めで楽が不利。それでもあえて、楽は優しくレモンを抱きしめ頭を撫でる。
ジワリと染みる快感に、フワリと柔らかな安心感がレモンを蕩かしていく。
「グウウウウウウウッ!?」
(ニンゲン……ニンゲン……ユルサナイ……ニンゲン…………コワス!)
(レモン、レモン! レモンッ! お願い!)
身体が熱い。今すぐにでも激しく責め立てて屈服させ、反撃を許さずに犯したい。
それでも構わないのに、楽は優しく介抱する事を選んだ。
(ニンゲン……ニンゲン………………? ……ウグ、ユルサナイ……オカス…………?)
「んっ! くぅっ! はあっ……は……んんんっ!」
(好きだ。君が好きだ! 無邪気な笑顔を見せる君が好きなんだ! 元気な君に戻れ!)
度重なる舌の絡め合いにピンク色の霞が目の前に漂い始める。全身が熱く滾り、熱気が身体を覆い尽くす。舌根まで溶けてしまったような感覚の中、舐り合う。
愛液が太ももを伝って落ちる。今すぐ押し倒してしまえばどれほど楽だろうか。
(ニンゲン……ニンゲン……ウグゥ……ナゼダ…………ググ、コロス……)
(好きだ! レモンっ! レモン、君が好きだ! くそ、戻れ! ……ちくしょう!)
「くああああっ!」
舌の責め合いで、首から下の警戒が疎かになっていた。服の上からではあるが、手で胸を責められて苦悦の嬌声を上げる。
下着が勃起した先端に擦れ、ピリッと電流が走った。
(ニンゲン、コロス! オカス! ナブル! ………………ウウウ、ナゼ……ヤサシイ……)
(レモン! レモン……苦しいかい? 辛いかい? 全部受け止めるから……おいで……)
「くううっ……ぅあああっ!」
レモンは身長差を利用して乳首に甘噛みを仕掛ける。乱暴に服を引き剥がされ、汗で蒸れたチョコレートの肌が顕になった。
その先端へ顔が近づく。しこりが歯に挟まれ、その度に胸全体を刺激する甘い電流が流れる。
胸の中を直接撫でられているような快感。それが、次第に全身へと広がっていく。頭の中でチカチカと星が瞬き始めた。
楽はそれを離そうとせず、そっと抱きしめた。
(ニンゲン……ヤサシイ? ナゼ……コロス……ウゥ……ヤサシイ、コロス……? ウウウ?)
「あくっ……あはあ……はー、はー……」
(ウ、ウウウウウ! オカス! ナブル! ウウウウウウウウウッ!)
「んきゃあああああっ!? レモン! 痛いっ! いたあああ!?」
唐突に乳首を強く噛まれ、痛みが走る。天に昇る様な心地良さから落とされ、乳首を切られるような痛撃に悲鳴を上げる。
それでも楽は、引き剥がすのをぐっと堪えた。
(ウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!)
「ぐああああっ……くっ……っ! ~っ!」
(ナゼダ、ナゼダ、ナゼダ! ニンゲン、ヒドイ! フツウ! ナゼダ! コノニンゲン、ヤサシイ。……ゴシュジんサマ……チガウ! ……チガウ……?)
「くぅっ! はあっ! あくう……」
脂汗で額を濡らしながら痛みに耐えた楽。レモンは胸から口を離しており、その後しばしの間、困惑したような様子で胸に顔を埋めていた。
(ゴシュジンサマ……? チガウ、チガウ、チガウ。ワタシのゴシュジンサマ……楽……グググ……シラナイ……ウルサイゾ!)
「んっ! くそ、また……今度は股間か……んああっ!」
レモンの欲望……荒獣としての欲求は、少しずつ戻り始めた自我を押しのけ戦闘を強制する。
楽の秘部に細指が深くまで入り込み、肉ヒダに隠されたツボを押し始めた。
痛みを得たとはいえ、前戯で感度を上げられスイッチの入ってしまっていた身体は否応なしに反応を始める。意識はもう一度天へと押し上げられ、目の前が白い光で覆われていく。
(ゴシュジンサマ……ウルサイ! 楽様……ウルサイ……ウルサイって何!? ジャマヲスルナ! ……ニンゲンオカス!)
レモンの、レモンとしての意識は幽閉され、獣として楽への攻撃を始めた。
急速に高まる性感に熱が渦を巻き、身体を溶かして甘い香りを漂わせる。
「んくうぅぅぅっ!? あっ! んああああぁぁぁぁあぁぁぁっっっっっ!」
(責め方が変わった!? 今までのどこか迷ってた責めじゃない! 僕の記憶を失って……レモン! あああっ!)
急膨張する熱。それが一瞬で収縮し、北の果てにいるような冷感が毛細血管をも凍らせていく。
刹那、収縮した時と同じ速度で熱が戻り全身を震わせた。熱気に押され、雲の頂きに登ったような浮遊感に脳が揺れる。
ガクガクと腰が跳ね、秘部から火傷しそうなほど熱い雫が噴出する。
レモンが次第に正気を取り戻していたために油断していた楽は一瞬でイカされてしまう。
震える膝が折れるのを、歯を全力で食いしばって我慢する。
卑猥な音を立てる自身の秘部の水音が、好きな者の陥落をより一層意識させてくれる。荒獣としての本能に堕とされたレモンの存在を感じてしまう。
数多の後悔と怒りで脳の反応が鈍くなる中、最悪の結末も脳裏に浮かべる。それだけは避けなければならない。優しいだけでは先に堕とされてしまう。
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