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第2夜、夜行さんーやぎょうさんー
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人気のないところで怪異に会うというのは特別ではない。
しかし。
人がたくさん往来しているところで出会う怪異は、タチが悪い。
言うなれば、セーブポイントなのにゾンビがいるようなものだ。
そして今日。
出会ってしまった。
街中のスクランブル交差点。
沢山の人が行き来する場所だ。
隣に並ぶ馬。
もちろん、本当に馬が走っていたら騒動にならない訳がない。
だからこそ、それが怪異だとすぐに気がついた。
馬、たしかに馬だ。
だが、顔がない。
首の先には大きな1つの目。
夜行さん…!
俺は気づいていない振りをして、コンビニの中に入る。
そして、祖父の言葉を思い出した。
祖父曰く。
夜行ってのは、先触れよ。
百鬼夜行。
あれの、な。
ぬらりひょんと、夜行と、先頭に立ってやってくるんだ。
コンビニで立ち読みした振りをする。
が、奴は鏡越しに俺の目の前に立ち、じっとこちらをみてくる。
俺は気づかない振り。
やがて1つ目の馬は、やってきた老人を乗せてどこかへ行ってしまった。
ホッとした俺は、急いで家に帰る。
何事もなく家にたどり着き、テレビを見ている時。
耳元で声がした。
-見つけたぞ-
そして、馬の嗎がこだました。
しかし。
人がたくさん往来しているところで出会う怪異は、タチが悪い。
言うなれば、セーブポイントなのにゾンビがいるようなものだ。
そして今日。
出会ってしまった。
街中のスクランブル交差点。
沢山の人が行き来する場所だ。
隣に並ぶ馬。
もちろん、本当に馬が走っていたら騒動にならない訳がない。
だからこそ、それが怪異だとすぐに気がついた。
馬、たしかに馬だ。
だが、顔がない。
首の先には大きな1つの目。
夜行さん…!
俺は気づいていない振りをして、コンビニの中に入る。
そして、祖父の言葉を思い出した。
祖父曰く。
夜行ってのは、先触れよ。
百鬼夜行。
あれの、な。
ぬらりひょんと、夜行と、先頭に立ってやってくるんだ。
コンビニで立ち読みした振りをする。
が、奴は鏡越しに俺の目の前に立ち、じっとこちらをみてくる。
俺は気づかない振り。
やがて1つ目の馬は、やってきた老人を乗せてどこかへ行ってしまった。
ホッとした俺は、急いで家に帰る。
何事もなく家にたどり着き、テレビを見ている時。
耳元で声がした。
-見つけたぞ-
そして、馬の嗎がこだました。
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