人外娘と真面目にファンタジーしちゃう本

葛葉幸一

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第1章 亡国の魔法騎士

強くなるために


朝。
目を覚ましたエグゼは、バネで出来た人形のように、勢いよく飛び起きた。
「おはよう!よく寝たな」
傍では、昨夜の焚き火の残り火を使って、ソウマが料理をしていた。
「僕は、寝てたのか?!」
「自分で寝てたかどうか、わからんとは…。頭は大丈夫か?」

よっ、と鍋の中の食材をひっくり返し、その上に調味料をふりかける。
エグゼは驚いていた。
もちろん、自分が寝ていたことは理解しているが、こうも深く寝入ることは、あの日から、一度たりとも無かったからだ。

「そろそろ出来上がるから、ちょっとまってろよ」
焼きあがったそれを、皿に移し替え、次は干し肉を取り出す。
「料理、出来るのか…?」

昨日の、鬼神の如き強さを誇った男とは思えぬほど、慣れた手つきだ。
「なに、長旅だ。飯はうまい方がいいだろう?お前さんはやらないのか?」
「そんなこと、考えたこともなかったな…。
保存食か、狩った獣の肉を燻製か干すかした物しか、食べてないな…」
「だから、チカラが出ないんだよ!
普段から、しっかり休んでないみたいだしな。よく食べて、よく寝る。効率良く動くには、必要不可欠だ」


干し肉と香草の香ばしい匂いが、朝の森に漂う。
「大丈夫か?火を焚いたり、料理したり…。敵にここにいる、とアピールしてるようなものだぞ?」
エグゼは警戒するように、あたりを見渡す。
今のところ、不穏な気配はないが…

「大丈夫だよ。周囲1㎞以内には、獣しかいないよ。野生の動物は、逆に人間の気配があれば、近寄ってこないからな」
「気配って、そんなことまでわかるのか?」
ソウマに、特に辺りに気を配っているような素振りはない。
無意識にそんなことができているのだろうか?


「なんだ、お前さんはできないのか?」
「魔法を使えていた時はできてたけど、結界が張られてからは、出来なくなったな…」
どれだけ魔法に頼っていたか。
魔法が使えない自分が、どれだけなにもできない人間だったのか、思い知らされた。
「俺のいた大陸は、魔法や魔法科学が発展が、このエルミナ大陸ほどしていないからな。魔法力がある人間が、あまりいないんだ」
その割に戦が多く、そのためソウマの様な魔法を使わないでも、強力な戦士が多数いる。

「ソウマは別の大陸から、来たのか」
南方にある、最近独立し、国だ。
それまでは、戦乱が絶えなかったらしいが、最近になって一つの勢力が全ての部族や、勢力を平定し、一つの国を立ち上げたという。
「ま、戦争ばっかやってりゃあ、強くもなるさ。かく言う俺は、新しく出来た国の主戦力として、各地の豪族なんかをぶっ倒してたわけだ」

自分で作った料理を平らげながら、ソウマが自分のことを話し出す。
「俺みたいな、生粋の戦士には、戦争のなくなった国で、できることなんかないからな。このエルミナ大陸とも交易を始めたから、来てみたんだ。
が…。こんなことになってるとはな…」


とても。
とソウマは続けた。
「人と魔物が共存する、とてもいい国だと、聴いたんだ。この国の現状までは、聞いてなかったからな」
今まで見せたことがない、寂しげな目をしていた。
自分の憧れていた物が、幻想だった時の嘆き。
「だから、俺は俺のチカラで、この国のためにできることをやろうと思ったんだ」


食事はすでに食べ終え、荷物をまとめはじめている。
そろそろ、出発だ。
なんとなく流れる沈黙。
お互いに荷物も少ない。
荷造りは、あっと言う間に終わり、2人は立ち上がる。
「エグゼはどこに行くんだ?」
荷物を肩に担ぎながら、ソウマが問う。
「僕は、この先にある、シスカと言う町に行くんだ。
僕が昔から愛用している剣を、作ってくれている鍛冶師がいるんだ」
腰に携えた剣に、手を掛けて答える。
あの日、魔法を使えなくなってから抜けなくなってしまった、聖剣。
「魔法力に応じて威力を変えるタイプの剣か…」
しかし、魔法の使えなくなったエグゼには、使いこなせない。


「そういう能力を付随させなくても、十分いい武器を作ってくれるんだ。剣だけじゃなく、防具なんかも最高のを作ってくれる」
エグゼの言葉に、ソウマが少し思案する。
「…。俺もいっていいか?」
「?いいけど、本拠地に戻るんじゃないのか?」
「元々、今回俺が一人で旅していたのは、組織のための良質な武具を求めてのことだったんだ。
しかし、グランベルトに対向するためだ、と言ったら、ことごとく断られたよ」


肩をすくめ成果無しさ、とおどけて見せた。
「あぁ、別に構わないけど…」
エグゼは、その武具職人の顔をおもい浮かべながら、答える。
「認めてもらうのは大変かもな」
と言った。

歩きながらエグゼが語るこの国の歴史。
はるか昔の吟遊詩人の詩を織り交ぜながら、語る。
エルミナ大陸。
大小、様々な国が入り乱れ、人、魔物と言う様々な種族が暮らしている。
ここ500年大きな戦のなかった、奇跡の大地。

それもすべて大陸中央にある「聖エルモワール」という賢君の収める、巨大国家の統治の賜物だった。
初代エルモワール王は、巨大な魔法力を有し、次々と属国を増やしていった。
それも武力による統治、制圧ではなく、あくまでも対話のみで、各国の猛者たちを、一人また一人と仲間にしていったのだ。


しかし、今から2年前その一大国家が、突如として幕を下ろした。
当時大臣として聖エルモワールの側近として、辣腕を振るっていた、「ミハエル・ド・カザド」の謀反が原因だった。
第6代エルモワール王は死に、その一人娘である、「ミスティライト・フォン・エルモワールも行方不明になってしまったのだ。


その原因の一つとして、その類い稀なる魔法力を封印されたことにある。
2年前のその日、エルミナ大陸全土を覆った黒いカーテン。
その天変地異は、人、魔物、動植物関係なく、エルミナ大陸に生きるすべてのモノから、魔法を奪い去った。
そして、大臣ミハエルは、密かに従えていた屈強な魔物の軍隊を用いて、一気に
聖エルモワールを落城させた。
もちろん、聖エルモワール王もただ蹂躙されたわけではない。
王の腹心、100万の魔法騎士団を束ねる、若き英雄、「エグゼ・トライアド」とともに、抵抗を試みた。

しかし、魔法を封じられた王、騎士団など、強大な力を持つ魔物の群れの前では、ただの人間でしかなく抵抗虚しく、結果。

聖エルモワールは滅んだ。

王の亡骸は、貼り付けにされ、大陸全土にその訃報を知らしめることとなる。
そして、王女と魔法騎士団長は、行方不明となり、新たな王の下恐怖の政権が始まったのだ。

聖エルモワールとは真逆の、武力と、恐怖による制圧。
500年の平穏を覆す、戦乱の時代が、エルミナ大陸に訪れたのだ
ミハエルが打ち立てた、「王政グランベルト」によって。

「それから2年で、大きく勢力が分かれたんだ」
各地を転々としながら得た情報を二人で照らし合わせ、正確なものとしていく。
まずは一つ目。

「聖エルモワールの中でも親人間派の重臣たちが、独立してつくった人間だけの勢力」
エグゼが皮紙に丸をつける。
その丸の中には『クロス・クルセイド』とあった。

ソウマがそれに付け加える。
「人間だけの勢力であるがゆえに、非常に統率力の取れた軍隊で、指揮官も有能な人間ばかりだ。しかし」
トンと皮紙を叩いて。

「武力がたらん。同じ人間やそこらの魔物ならまだしも、鍛え上げられた魔物やミハエルの手勢にはまるで歯が立たん」
エグゼが戦力不足、と情報を付け加える。

「もうひとつが魔物のみで構成された勢力。『トール・ド・ルート』」
「逆から呼んでも『トール・ド・ルート』ってか」
実際は、その頂点に君臨する魔物の名前なのだが。

「魔物らしい武力に優れた勢力だね。特に幹部クラスはミハエルの強力な魔物を何体も倒してる」
「その実、統制は取れていない」
ここの力はたいしたものだがいかんせん命令を聞くような輩ではなく、結果として全体的な戦力としては、『クロス・クルセイド』と大差がない。

「最後に・・・」
「メリクリウス」
聖エルモワールのように、人間と魔物が共存を目指していける国づくりを目的とした勢力。
一番若い勢力だけに、戦力も武力もま他の勢力には譲るが、総合力としては悪くない。

そして、最近になって絶大な戦闘力と類まれなるカリスマ性を持つものがTOPにたち、一気にその勢力を広げているといううわさが立っている。
「それがこの俺ってわけだ」

鼻高々とエグゼが自分を指差す。
しかし、それは過信ではないだろう。少なくとも昨夜見たソウマの戦闘力は、ピーク時のエグゼと同等かそれ以上だったかもしれない。

「特に大陸南西部」
今現在いる場所を含め、ツクヨミの町からこちら側は、メリクリウスの配下にあった。
「ツクヨミの町を配下にしていれば、南西部は実質すべて掌握したことになる」
エグゼは手にした地図を手に持ったペンでぱん、とたたく。

「この町は霊峰『ストローム山脈』の入り口だ。この町より西に行きたいと思うなら、この霊峰を迂回しければならない。
そして迂回するためには、この町を通らないと迂回路にははいれない!」

「このツクヨミの町を拠点にして、各地を制圧しながら最北にあるグランベルトを目指す」
二人の意見は一致している。

「しかし、いうほどたやすくはないな」
ソウマは勢力図を見ながらうなる。敵はミハエル率いるグランベルトだけではないのだ。
各地域を根城にしている他勢力も撃破していかなくてはならないのだ。

「そのためにもまずは、良質の武具を手に入れないとな」
この大陸で良質の武具を求める時、まず名前が挙がるのがこれから向かうシスカの町だ。
鉱石が良質なのもそのとおりだが、何より職人の腕がいいことで知られている。
鍛冶が得意なドワーフ族や、多々良族などが多く住んでいる上に近くにはフェアリーや精霊の住処があり、優れた武具にさらに祝福を掛け能力を最大限に引き出している。

「精霊の住処」
そこに行けば、精霊たちに会えるかもしれない。
それが、エグゼの目的の一つでもあった。

夜を明かした森から歩くこと2日。
その間は特に、追っ手や魔物と遭遇するとこもなく、旅は順調に進んでいた。
その間、お互いにお互いのことを話し合った。

エグゼは騎士団に入隊するために、聖霊と契約を交わし聖霊の王たる者と戦い勝利したこと。
ソウマは、自分がいた国がいかな蛮行をくり返していたかを語った。
報復が報復を呼び、すでに戦争を始めた当初の理由など忘れていたこと。

戦争によって、利益を得る者たちだけが安全な所から命令を出し、普通の暮らしをしていた農民や商人などの一般人が戦に駆り出され、その命を散らしていったこと。

そして、その戦争を終わらせるべく最前線で戦い続けたのがソウマだった。
「この国には、どうすれば人と魔物が手を取り合って暮らせるか学びに来たんだけどな」
希望の先にたどり着いた国は、かつて自分たちが犯していた過ちと同じことを繰り返していた。

「他の仲間は先に帰っちまったが。俺は残ることにしたんだ。ちょうど、人と魔物の共存を目指す反乱軍と出会えたし手を貸そうと思ってな」
たしかに、ソウマの様な一騎当千の戦士なら大歓迎だろう。

あの日、あの森で見たソウマの鬼神の如き強さは今も鮮明に脳裏に焼きついている。
「ソウマのあの攻撃は、なにかの技なのか?」
腕の一振りで、人間を容易く切り裂いた、あの技。
断じて魔法ではない。
魔法が封じられているから、というのもあるが、そもそも魔力が働いた痕跡が一切ない。

「俺がいた国に伝わる格闘術だな。俺のいた大陸では、魔力を持つものがほとんどいない。
その代わり、身体能力に長けた人間が多いんだ。
その中で、長年の魔物との戦争で、負けない為の格闘術が必要になった訳だ」


「それがこの前の・・・」
「アレは基本的な技だな。腕の振りで真空の刃を起こし、離れた敵に攻撃を仕掛ける技だ。
名を、風鎌拳(ふうれんけん)という」
そういって、ソウマは、右手を軽く振ってみせる。

刹那、数メートル離れた大木が、音を立てて切り裂かれた。
その胴回りは、優に人間の胴体の3倍はある。
「すごい、威力だな・・・」
まるで、風の精霊を操っているかの如き切れ味だ。


「僕にも、そのくらいの力があれば・・・」
ぎり、と唇から血が吹き出んばかりに、歯を食いしばる。
「エグゼは、剣の師はいるのか?」
「一応な。しかし、精霊の力を借りることが前提の技が多いんだ。剣だけでは、威力は10分の1以下さ」
大いなる精霊王の加護を受けた剣は、魔法が使えなくなって以来抜けなくなってしまった。

今主に使っているのは、倒した敵から奪った数打ちのロングソードだ。
「まぁ、剣と拳の違いはあるかもしれんが、体捌きなんかは俺が見てやろうか」
道中長いしな、と付け加え。
「今日はこの辺で野営に入ろう」
と言った。
気がつけば、もう黄昏時だった。

「・・・。どういうつもりなんだ?」
エグゼが問う。
前、技の教えを請うたときには、きっぱりと断られたというのに。
「勘違いするな。俺の技を教えるわけじゃない。
ただ基本的な、身体の使い方を教えるだけさ」
そういってソウマは立ち上がる。

「本当に、剣術を習っていたのか不思議になるくらい、身体の使い方が下手すぎる。よく今まで生きてこれたな」
「う・・・。そんなにだめだめか・・・?」

「だめだめもいいところだ。身体の軸が左右前後にぶれすぎている。普段から正中線をずらさないことを意識するだけで、隙が減ると思え」
エグゼも倣って立ち上がり、姿勢を正す。

「そのまま、剣を振るってみろ」
まずは何も考えず、上段から剣を振り下ろす。
「その時点で、剣を扱いきれずに、重さに振り回されている。筋力が足りない証拠だ。もし武器を作ってもらうなら、自分にあった重さの剣を作ってもらうことだな」

言われたことを修正していきながら、何回か素振りを繰り返す。
「早く振らなくていい。ゆっくり、形を確認しながら振ってみろ。
そうだな・・・。10秒くらいかけて、1回振り下ろせ」
ゆっくりと、時間をかけて一回、剣を振り下ろす。


それだけのことが、つらい。
「ただ振り下ろすんじゃないぞ。一回いっかい、形を確認しながらやってみろ。
そうだな、とりあえず、それを100回やったら今夜は終わりにするか!」
「ひゃ、100回!?」
このスピードで、数回振っただけで、腕が痙攣を始める。


「それがつらいのは、基礎を疎かにしている証拠だ。魔法に頼っていた所為もあるのだろうが、筋力と体幹がなさ過ぎる。とりあえずは、それを鍛えるぞ」
100回。それをやりきるころには、もう両腕は感覚がないほどだった・・・。
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