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第1章 亡国の魔法騎士
伝説の鍛治師
「どうした、こんな気持ちのいい朝に辛気臭い!」
晴れ渡る空。
朝露に濡れた草原が、新緑の香りを風にはらませて運んでくる。
さわやかな日差しの中、エグゼは一人ぐったりと歩みを進めていた。
「う、腕が・・・」
両腕が筋肉痛で、どうにかなりそうだ。
もげるものなら、もいでしまいたいほどに。
「お前が普段、どれだけ筋肉を使わずにいたか痛感したろ」
そして、出かける前に渡された道具。
「重い・・・」
10キロのウエイトが入ったジャケット。
その上に鎧を着ている。
「鎧でさえ重いのに・・・。てか、こんなジャケット常に持ち歩いてるのか?」
「それは俺が着ていた奴だ。俺も普段から鍛えてるんだぜ?」
この男はこれをつけたまま、今まで敵と戦ったりしていたのか・・・。
「とことん規格外だな・・・」
「ところで、目的の町まで、どれくらいかかるんだ?」
「このままいくと、後3日、と言ったところかな?」
追っ手から逃れるため、街道を避け、回り込むように、山を抜けている。
時間がかかるのは仕方のないことだった。
「まぁ、腑抜けを鍛えなおすには、ちょうどいいかもな!」
何がそんなに楽しいのか、ソウマは大きく笑いながら旅を続けるのだった。
昼はひたすら歩き続け、夜になればソウマから指導を受ける。
日が落ちる前から、夜を越す準備を始めなるべく訓練の時間を取る様にしていた。
後3日、と言ったところから、5日かけて、目的地に到着する。
「アレが、シスカの町か?」
「あぁ。やっと付いたな。」
大きな山の麓に、小さな町が栄えている。
町は川の横に出来ていて、町のあちこちからは、溶鉱炉の煙が上がっている。
町中に、鍛冶師、刀匠などの職人が、日々競い合いながらより質のいい武具を作り続けている。
この山では、質のいい金属がとれるのだ。
鉄に限らず、ミスリル、鋼。そして、なんといっても精霊の力を通しやすい、精霊石が取れるのが大きい。
エグゼが愛用していた、『大いなる精霊王の剣』も、純度の高い精霊石をふんだんに使い、腕のいい刀匠に仕上げてもらったものだ。
「ここに、その腕のいい職人がいるのか?」
「名前はまだあまり知られていないが、若くて、最高の武具職人がいるのさ。性格は最悪だけどな」
エグゼは、例の偏屈な職人の顔を思い浮かべながら語った。
「危ないぞ~」
「え?痛っ!」
ソウマの注意も間に合わず、エグゼの頭に、なにか硬いものが飛んできた。
「な、なんだ?トンカチ?」
地面に落ちた飛来物を拾いながら、頭をさする。
たんこぶが出来たしまった・・・。
「最悪で悪かったな!」
後ろから、まだ年端も行かないであろう、少女の声が聞こえる。
「その声は・・・」
一つの瞳に、一本の脚。
一本多々良と呼ばれる種族の少女が、エグゼを見下ろしていた。
「何しにきた、この負け犬!この私が、最高の剣を作り上げてやったというのに、あんなチビでハゲデブー、に国を乗っ取られやがって!
よく、おめおめと顔を出せたものね」
腕を組み、冷ややかな眼で、エグゼを見下ろす。
返す言葉もなかった。
「とはいえ、魔法が使えなくなったあんたには、荷が重いかもね。精霊魔法が使えなくなった、ということはその剣も抜けなくなったんでしょ?とりあえず、私の家に来なさい」
大きくため息をつくと、少女は身を翻し、歩き出す。
「あぁ、ありがとう」
エグゼは、小さくつぶやくと、ソウマと共に少女の後について、一軒の家に入っていった。
「この刀がこんなになるなんて・・・」
エグゼではまったく抜けなかった剣を少女鍛冶師は、いとも簡単に引き抜いて見せた。
「ど、どうやって・・・?」
「製作者特権って奴だ。気にするな。しかし・・・」
少女は自身が造り出した、最高傑作を眺める。
「いくら、精霊の力を借りられなくなったとは、いえ、この剣がここまでやられるとは・・・」
「ほう!すごい剣だな」
その剣から発せられる荘厳なまでの輝きに、それまで黙り込んでいたソウマが、声を上げる。
気を悪くしたかのように、じろりとソウマを睨みつける。
「ところで、お前が連れてきた、この男は何者なんだ?」
「そういえば、まだ紹介してなかったな」
「この子は、僕の剣を作ってくれた、天才鍛冶師の火之本たたら。見ての通りまだ子供だけどね。いてっ!」
「誰が子供だ。確かに私の種族としては、まだ年若い方だが、お前の何倍も生きているんだ。見た目で判断するな」
手に持っていた木槌で、エグゼの頭を叩く。
「俺は、ソウマ。ソウマ・ブラッドレイだ。よろしくな」
「ほう」
ソウマの名前を聞いた、たたらの眉が興味深そうに動いた。
「あの、『メリクリウス』に現れた救世主というのは、お前か。通りで・・・」
「ソウマのことを知っているのか?」
「あぁ。こう見えても、情報通なんだ。所でその救世主様が、この負け犬と一緒に私の所になんの用だ?」
ソウマは見定めるように、たたらを見つめる。
「話が早くて、助かる。どう交渉したものか、考えていたんだ。俺たちのため。『メリクリウス』のために、武具を作ってほしい」
ソウマは居住まいを正すと、たたらに向かって大きく頭をさげた。
「あなたがとても気位の高い方だというのは、よくわかっている。自分のプライドにかけても気に入らない人間のためにその腕を振るうことはないだろう。
それを押しても・・・」
「断る」
ソウマの頼む声を遮り、たたらは二の句も告げさせぬよう、きっぱりと言い切った。
その目線はソウマを見ていない。手にした『大いなる精霊王の剣』に向けられたままだ。
「あんたの言うとおりだ、救世主様よ。私は、どこの馬の骨とも知らん奴等のために、武具を作る気はない。しかも、それが戦争の道具になるなんて反対だ」
そういって、多々良は立ち上がる。
「エグゼ。お前に頼みがある。この剣を直すために必要なことだ」
「あ、あぁ・・・。しかし、たたら。ソウマの話を聞いてやっても・・・!」
「黙れ。あまりしつこいと、お前の頼みもきかないぞ?」
「ぐっ!」
そう言われては、エグゼも引き下がるしかなかった。
「どうすれば、認めてもらえる?」
なおも引き下がるソウマにを振り返りながら、たたらはつぶやいた。
「自分で考えろ。私はヒントを与えたつもりだ」
そういって、部屋を出て行った。
「ソウマ・・・」
なんと声をかけて言いか、機を逃したエグゼが立ちすくむ。
「いけよ、エグゼ。俺のことは気にするな!お前は、お前の目的を果たせ!」
いつもの、少年の様な笑顔を浮かべソウマはエグゼを見送った。
「たたら・・・」
小走りで、少女鍛冶師に追いついたエグゼは声をかけた。
「言うな、エグゼ。お前も知っているだろう?私が戦がきらいなのは。お前に私が剣を作ったのも、お前は人を傷つけるためにその力を振るわないことを、知っているからだ。
あの男には、夥しい血の色が見える。一体、どれだけの人間を殺せばああなるのか・・・」
「でも、あいつは・・・」
「だまれっ!・・・。たのむ、そのことは言わないでくれ・・・」
たたらはその大きな瞳で、ソウマの何を見たのか・・・。
たった一度だけ。
たたらが語ってくれたことがある。
人の悲しみが見える、と。
それは、種族による能力なのか、それとも彼女固有の異能なのか。
その人間の背負う悲しみや、苦しみ。葛藤が見えるのだという。
人殺しと許せないソウマ。
人間として、信頼できるソウマ。
その矛盾する二つ気持ちが、たたらを悩ませているのだろう。
「まずは、お前の剣だろう?」
「あぁ、そうだな」
そうして、『大いなる精霊王の剣』を直す話が始まった。
「まずはこの剣が何からできているのか、しっているな?」
「もちろんだ。精霊の力を、極限まで伝えやすく出来る、『精霊石』だろ?」
「そうだ。その『精霊石』を、私が、鍛えに鍛えぬき、この剣として精製した。そして、既存の精霊石では、精霊王の力をその刀身に宿すことが出来なかった」
「いかに精霊石と言っても、精霊王の巨大すぎる力に耐え切れず、砕け散る・・・」
「そういうことだ。他にも、精霊王と契約し、その力を借りることの出来る者が今まで存在しなかった、というのもある」
それが唯一果たせたのが、エグゼだったのだ。
「そして、お前と私の力が合わさって、初めて『大いなる精霊王の剣』は誕生したのだ」
そして。
「この剣を作る材料は、この山でしか取れない。」
シスカの町のうしろにある、聖地『精霊の寝床』
その洞窟の奥底に、純度の高い精霊石がある。
そして、その聖地の中の聖地に入ることができるのは、精霊王に認められたものだけ。
つまり、エグゼだけなのだ。
「僕は、もう一度、精霊石をとってくればいいんだな?」
この剣を作ってもらったときも、同じクエストをこなした。
精霊の寝床ほどの聖地になると、モンスターも近寄らずそれは楽な旅だった記憶がある。
もっともそれは祝福されし、エグゼだからこそ、なのだが。
「そういうことだ。だが」
今回はわけが違う。と、たたらは続けた。
「この山はグランベルトに、ミハエルに半分制服されてしまったのだ」
伝説になるといわれている『大いなる精霊王の剣』を作り出した天才、鍛冶師がいる町。
そして、その材料となる、精霊石。
聖地、精霊の寝床。
何より。
「ミハエルは、精霊石を欲している」
「な!?だって、魔法は・・・っ?」
使えないはず。
「そう。魔法は使えない。だけど、精霊はいなくなったわけではない」
「精霊は、いなくならない・・・?」
「そもそも、お前はどうやって精霊を使役していた?」
「それは・・・」
魔法・・・。
精霊魔法とは言っているが、それは結局、精霊の力を借りているだけだ。
自分の魔力を使い精霊を召喚し、使役する。それが精霊魔法。
「お前は魔力を使い、精霊と交信し呼び出して、その力を借りていたはずだ。というか、普通の精霊使いはそうなんだ」
お前が特別だ、とたたらは言った。
「僕は、小さいころから当たり前のように、精霊と一緒にいたから、魔力を使って精霊を召喚してるっていう意識がないんだ」
「だからお前は特別なんだ。一般の精霊使いは、精霊を召喚するので魔力を多大に使い、自分の魔法を使う余剰魔力なんてないはずなんだ。しかも、精霊は一種類しか扱えない。どれだけ規格外なんだ・・・」
さらにエグゼは、自分の魔法に精霊の力をプラスする、ということを当たり間のようにやってのけいた。これは精霊を召喚してもなお、余りある巨大な魔力がなければ出来ないことだ。
普通の魔法使いとしても、超一流で、さらに精霊魔法まで使えていたのだ。
「いや、そうは言われても・・・」
本当に物心が付いたときには出来ていたことだから自分が特別、という感覚はなかった。
「とにかく、お前が魔力を使えないだけで、精霊はいなくなったわけではない。ただ、今までのように、接することが出来なくなっただけだ」
「そうだったのか・・・」
精霊が今までと同じように、自分のそばにいる。
そう思っただけで、エグゼは少し心が明るくなった。
「しかし、それでなぜミハエルは精霊石をほしがるんだ?魔法が使えないなら、精霊石を手に入れたとしても、何の意味もないだろう?」
魔力で精霊を召喚している以上、魔力が大陸全体で使えなくなったのら、精霊の力を借りることは出来ない。
それは、ミハエルにも等しくいえることだ。
「ミハエルは、造魔とやらを扱うらしいな」
「・・・。あぁ。ミハエルが作り出し、ミハエルの意のままに動く、忠実かつ強力な魔物だ」
今でも、その脅威は忘れることが出来ない。
ただ、命令をきくだけではない。
軍師である、ミハエルのその戦略をそのままその身に宿して戦うことが出来るのだ。
「これは、あくまで推測だが。もし、ミハエルが魔物だけではなく、精霊すらも造り出したとしたら・・・?」
「っ!?ばかなっ!!?精霊というのは、この世界の事象を司るといっても過言じゃない存在だぞ!?」
精霊王を筆頭に、日、月、火、水、木、金、土、の7大精霊がいて、その下に、さまざまな精霊が存在している。
人間に懐き、簡単なお願いを聞いてくれる親しみやすい精霊も入れば、逆に、自然を破壊する人間を嫌う精霊もいる。
こと、自然に依存して生きる上位精霊は人間を敵視していることが多い。
特にその王たるものは・・・。
かの偉大な王の姿を思い浮かべ、エグゼは悲しい気持ちになる。
酒を酌み交わし、世界の行く末について話しあったあの日々は忘れることが出来ない。
「しかし、それ以外に精霊石を欲する理由がわからん。精霊がいなければ、あんなものただの石ころだ。それに・・・。見えたんだ。」
「みえた?なにが?」
「この眼に。見たこともない醜悪極まりない精霊を使う兵士の姿が、な」
自分の大きな瞳を指差し、たたらが言った。
たたら自身、鉱山に依存し、鍛冶師の山に対する恐怖や尊敬、信仰から生まれた妖魔だ。
人間より、よほど精霊に近しい存在なのだろう。
「本当か!?」
この世には存在しない、醜い精霊を生み出し、あまつさえ、その精霊を扱うものがいる・・・。
エグゼの心に、今までと違う、ドス黒い感情が染み出していた。
国を滅ぼされた怒りとも、大切な人たちを護れなかった不甲斐なさとも、自分の無力に打ちひしがれるのとも違う、感情。
それは初めてのエグゼ個人の、ミハエルに対する怒りや憎しみと言った、負の感情だった。
「そして。この私も狙われている」
「そんな・・・っ!?」
しかし、考えてみれば、当然の話しだ。
精霊石はそのままでは、ただの石と変わりない。
それを精製し、純度を上げ、天然の状態から淘汰して、刃物すら凌駕する切れ味を持たせる。
そんな神業とも言えることをやってのけられるのは、世界広しといえど、たたら以外にいない。
「命を狙われているわけではないのが、せめてもの救いだがな」
「でも、もし・・・。精霊石が使えないとわかったら・・・」
「私に用はなくなるな。それどころか。鍛冶師として優秀な上に、国に逆らったとなると、氾濫分子に、上質の武器を渡さないためにも、殺されるかもしれんな」
眼をつぶり、たたらはつぶやいた。
「ゆるせいないっ!そんなこと、絶対させるものか・・・っ!」
ぎりっ、と血が出んばかりに、唇を噛み締める。
「・・・。誰にでも優しいから、勘違いされるんだ。馬鹿め・・・」
「なにかいったか?」
「何でもない」
コホン、と咳払いをして、話を戻す。
「そして、もう一つ問題がある。」
「僕以外の人間は、聖地には入れない、だろ?」
「そういうことだ。エグゼ、お前がここに来たのはもしかしたら、あのチビでハゲデブーの予想のうちなのかもしれないな」
「ミハエルの・・・
「お前に、精霊石を取ってこさせて、私にそれを精製させる。それが奴の狙いだろう」
「それでも、僕がミハエルを倒すためにはもう一度、この剣が必要なんだ。」
「解っている。私もあんな奴のために、腕を振るうつもりはない」
お互いの瞳に、強い意志が宿っているのを確認する。
「とにかく、エグゼに頼みたいことは、二つ。純度の高い精霊石を採ってくることと、この山にいるグランベルトの刺客を、山から追い出すことだ。
これが出来たら、お前にもう一度、『大いなる精霊王の剣』を作ってやろう。
今度は魔法力がなく、精霊の力が借りられなくても、一流の武器として、使えるように、な」
「ああ。わかった」
「とにかく、今日はもう休んで行け。寝所は、私が用意してやろう。・・・あの男も、不本意だが、お前の仲間だからな」
そう言って背を向けて去っていく、たたらの頬がほんのりと赤く染まっていることに、気づくはずもない鈍感なエグゼだった。
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