人外娘と真面目にファンタジーしちゃう本

葛葉幸一

文字の大きさ
9 / 68
第1章 亡国の魔法騎士

最強の剣を作るため


鍛冶場に着いた二人は、精霊石を前に、暗い面持ちで話をしていた。
「なぜだ。なぜあんな無茶な条件を、ソウマに突き付けた!」
珍しく怒りを露わにするエグゼに、ティアラは向き直ることもせず、話を続ける。


「もし、この国を救いたいのなら……」
その大きな一つ瞳に、憂いをたたえながら。
「絶対のカリスマとチカラを兼ね備え、どんな逆境にも負けない、正に『救世主』が必要なんだよ、エグゼ」
と言った。


「特に、お前が負けたからな」
鋭い視線をエグゼに向ける。
若き英雄。
最強の魔法騎士の頂点に君臨する、軍神。
神話に謳われる、精霊王と契約した、救世主。
当時、この国の人々は、思いつく限りの賞賛をエグゼに送っていた。


「お前に実感はないかもしれないが、そこに寄せられる信頼は神に送る祈りにも等しい、といっても過言ではないくらいだった」
エグゼはなにも言えなかった。
いや、口を挟めなかった。
代わりに血がにじむ程、歯を食いしばる。
「この国に生きるものが、どれほどの絶望を味わったかわかるか?正に地獄だよ。自分たちが信じてやまなかったものが、あっさりと根幹から無くなったんだからな」


だからこそ。
くるり、とエグゼに向き直ったたたらの瞳は、意外にも、怒りや失望ではなく、後悔と悲しみに満ちていた。
「だからこそ、私たち国民も甘えていた部分はある。あまりに優秀な国や人材に負ぶさり、自分たちが窮地に立たされた時に、これほどなにもできないとはな……」


このシスカの町でも、最古参の一人であるだろう、たたらはその時にどのような戦いをしていたのか。
「だからこそ、今回は私たちも戦わなければならない。
これは、ジハード(聖戦)でも、レコンキスタ(再征服)でもあってはならない。今までにない、新たな世界を作る、神話の如き、ジェネシス(創世記)であるべきなんだ。
そのために、トップに求められるものは、生半可なものではない。
たとえ、どのような状況下に置かれても、絶対に折れぬ神剣のような意思力と、世界の人々が諦めるような逆境を覆す程の能力と、それすらも希望に変えられるような存在力がなければ行けないんだ」


「……。それが、ソウマなのか?」
「いや。ソウマ自身も気づいているだろうが、その役目は、ソウマたりえない。なぜなら、この戦いはエルミナ大陸に住む生き物の戦いだからだ。ソウマが救世主だったのは、ソウマの国が救われるまでだ。ここから先は違う」


「なら、誰が……」
本当は、わかっている。
たたらに聞かずとも、その役目を誰が負うべきなのか。
しかし。
無理だ。
あの時の、あの絶望。
あの時の、あの屈辱。
あの時の、あの怒り。
あの時の、あの悲しみ。
死すら生ぬるい程の罪を、あの時に負ったのだ。


せめてミハエルに一矢報い、その後はどうでもいい。
この国を救えなかった自分などに、平和になった国、暮らす価値などない。
しかし。
たたらの口は、一番聞きたくない言葉を発する。


「エグゼ。お前だよ。絶望と混沌の淵に立たされ、神から見放されたこの世界をすくうのは。お前以外の何物にも代わることはできない」
「無理だ!  僕は精一杯やった!あらゆる手を尽くして、最善の策をとって、万全の体制で戦ったんだっ!  ……でも、負けた
手も足も出なかった。完膚なきまでに叩きのめされた。
尊敬するものを失い。
信頼する者を奪われ。
愛する者を蹂躙される!
この気持ちがわかるかっ!?」


エグゼの瞳に浮かぶのは、侮辱された怒りではない。
明らかな恐怖だった。
「怖いんだよ…。戦うのが。また、あの無明の中に立たされたら、僕は今度こそ、この魂ごと、再起不能になる。
みんなの希望の眼差しが。みんなの期待の言葉が。今、なんの力も持たない僕は、怖いんだ…」


「だからこそ、剣が必要なんだろう。『勇気』という名の剣が。
私が作るよ。決して折れることのない、最強の剣を。
この火の本”バレンシア”たたら、の名にかけて」
その名を名乗るのは、何百年振りか。
たたらの長い人生の中でも、片手で数えられるほどしかしたことのない、命をかけた戦いでしか、名乗らなかった、真名。
その意味は、勇気。だ。



「たたら…」
「なにも、お前一人にその重責を負わそうとは思っていない。お前が戦うのなら、私も共に行こう。
それに…」
チラリ、と先ほどまで、2人がいた部屋を見る。
「私が作る剣にも劣らない、素晴らしい相棒がいるじゃないか。それを見極めるための、難題だ。しかも、この程度の課題、クリアできなければ、ミハエルを倒すなど、夢のまた夢だしな」


あいつは気にくわんがな、と付け加え、たたらは深呼吸をすると、エグゼを見据えた。
言葉を発することなく、返答を求める。
痛いほどの沈黙の中、間伸びした時間だけが過ぎていく。


「…たたら…。僕は…」
口を開いたその瞬間、玄関の方から、轟音と怒声が響いて来た。
「ふぅ。最近騒がしいな。静かに好きな武具を作って、ゆっくり隠居したいんだがな」
そういっちあた、たたらは、声の方へと歩いて行く。
エクゼも、答えを探しながら、その後へと続くのだった。


「ちょっと、ソウマ!なんで私を置いて行くのよ!」
「お、アーニャ!久しぶりだな。元気だったか?」
たたらとエグゼが応接室に着くと、一人の少女と、ソウマがいがみ合っていた。
「元気か?ですって?そりゃ元気よ!こうやっていきなりいなくなったあなたを探し当てて、文句を言うくらいにはね!」


少女は、相当激昂しているらしく、部屋に入ってきた、たたらとエグゼには気づいていないようだ。
烏の濡羽色をした、美しい髪を腰までたたえた、あどけなさの残る少女。
強い意志をたたえた複眼は、深い碧の宝玉を思わせる色をしていた。


人間の歳の頃にするならば、10歳前後、といったところか。もっとも、魔物に当てはまるとは言い難いが。
「姫…」
つぶやいたエグゼの声は、たたらの怒声にかき消され、誰の耳にも届かなかった。


「おい、貴様!」
大地震でも起こせそうなほど大きな鉄槌を手に、たたらが二人の下へと歩いて行く。
「なによ!部外者はだま…」
怒りを露わにしたまま振り返る少女の瞳に映ったのは、悪鬼の如き相で、鉄槌を振りかぶるたたらの姿だった。


「でこれはどういう状況だ?場合によっては、二人とも叩き出すぞ」
頭にタンコブを作った少女とソウマは、二人仲良く、たたらの前で正座させられていた。
「この男が…っ!」
再び激昂しそうになる少女を、その眼光だけで黙らせるたたら。


「まずは、お前が誰なのか、そこから始めろ、馬鹿者め」
「うっ。あ、アーニャ・クーネリアです…。えっと…」
「私は、火之本たたら、だ」
「よろしくお願いします」
相当たたらが怖いのか、アーニャと名乗ったアラクネの少女は、たたらが鉄槌を持ち直すたびに、ビクビクと身体を震わせる。



「こいつ。ソウマと一緒に旅をしてたんだけど、ソウマが急にいなくなって、それで…」
「いや、俺は確かに、お前に先に帰ってろ、と言っただろ?それを勝手についてきて、切れられてもなぁ」
話を総合するに。


この、アーニャという、アラクネの少女も、メリクリウスの一人。
ソウマと二人で旅をしていて、ミハエルの手下に見つかり、顔が割れているソウマは、アーニャを逃がすため一人囮となり、敵を引きつける。
道中、こういうことが、再び起こらないとは限らないので、ソウマはアーニャに一人で、メリクリウスの拠点に帰るように指示をした。


そして追っ手を倒しているところで、エグゼと出会いそのままここまでやってきたのだ。
して少女は、一人で帰れと言われたものの、まだ今回の旅の目的である、武具を手に入れていなかったため戻るに戻れず、ソウマの痕跡を探しながらこの町までたどり着いた。


「貴様が悪い!」
たたらは、手に持った鉄槌で、ソウマの頭を一撃する。
「いや、しかしだな!」
「だいたい、貴様の腕ならこの娘を守ることくらい簡単だろう?こんな年端のいかない女の子が、一人で荒野に置き去りにされてみろ!不安に決まってるじゃないか!貴様、それでも男か!?」
ソウマはなにも言い返せなかった。


「すまん、わるかった…」
「もういいわよ。で、ソウマはなんで、この町に来たの?」
ということで、今までの経緯を、アーニャに話して行く。
「ということで、もうすぐこの町は、ミハエルの兵と交戦する。アーニャ。お前は先に拠点へ戻れ」



「私もここにいる。だいたい、こんなとこで逃げてたら、これから先あのデブと戦い続けられないわよ!」
「…。話はまとまったな。今、見張りの者から連絡が入った。
グランベルトの旗を持った兵が、こちらに向かっている。進軍スピードからして、この町につくのは3日後。
それまでに準備を整えておけ」



「3日後か。なら、2日後に、町の前の草原で迎え討つ。
エグゼは、それまでに『大いなる精霊王の剣』を、仕上げてくれ」
腕組みをしたソウマが、静かに言う。
「わ、私はなにをしたら…」
あわてて、アーニャが声を発するが、ソウマは片手でそれを制する。
「たたらとの約束だ。手を出すな。俺一人。もしくは、剣を手にしたエグゼの二人でやる」


「そんな…」
「俺を信じろ!」
有無を言わさない、ソウマの言葉にアーニャは口をつぐみ、うなずく。
圧倒的に不利な状況が覆るわけではもちろんないのだが、ソウマが言い切ると、自然となんとかなる気がする。
それほどの信頼を寄せられるなにかが、ソウマにはあった。


「先ほどは途中でこっちに来てしまったが、改めて行くぞ、エグゼ。お前は、トレーニングなりなんなりしておけ。施設は好きに使わせてやる」
「ありがたい。久々に身体を動かすか!行くぞ、アーニャ!」
「はぁ?私、今着いたばかりで、つかれてるんだけど…」
ごねるアーニャの襟首を掴み、ソウマ二の句も告げさせず、家の外へ出て行った。


「お前はもう少し空気を読め!」
と言い残して…。
「騒がしい奴らだ」
悪態をついた、たたらの頬は真っ赤になっていた。
 

「ところで、たたら。僕は、剣を作るにあたって、どんな手伝いが出来るんだい?」
エグゼがいつもの笑顔で話しかける。先ほどの話の続きは、するつもりがないとの意思表示でもあった。


「まぁ、いい。追い追い意思がついてくることもあるだろう」
「まずは、剣を作る上で、前回と違うのは、私が魔法を使えない、と言うことだ」
剣を作る、一振りひとふりに、絶大な魔力を込めて、鍛えていた。
それが今回は使えない。


「しかし、魔法を使えないのは僕も一緒だ。腕力という面においても、もちろん技術的な面でも、僕がたたらの役に立てるとは思わないんだ」
それは率直な意見だった。


「で、でもあれだ。私が女で、貴様が男、という利点を生かせば、一つだけ、魔法を使わなくても、前回以上の力を、剣に込めることができる」
たたらが、元は東方の国の出身で、その国から伝わるチカラだと言う。


「この星の生きとし生きるもの、全てが持っている、『気』というものだ。
根本は全く違うが、魔力のようなものだと思ってもらって構わない。
これを使い、剣を作る。
ただ、私はこの『気』を使うのが、あまりうまくないのだ。そこで、それを飛躍させる方法が、ある。そしてその方法は、私一人ではできない。そ、そこで、お前に手伝ってもらいたいんだ」
言いながら、だんだんと歯切れが悪くなっていくたたら。


「なるほど。で、ぼくはなにをすればいいんだい?」
真っ赤になってしまった、たたらは、しばらく俯いたまま、沈黙してしまう。
「ここ、これを読んで勉強しろ!わた、私は湯を浴びて、寝所に行っている!準備が出来たら来いっ!」


机の上に置いてあった、一冊の本をエグゼの顔に叩きつけると、たたらすごい勢いで、部屋を出て行った。
「なんなんだ、一体…」
投げつけられた本の表紙を見て、パラパラと中を読んでいく。
「ぼう、ちゅう術…?」


ーー男女の交合によって不老長生を得ようとする養生術。本来,男女の気を交えることで体内の陰陽の気の調和を図り,
あわせて精気の消耗を防いで健康を保持し長寿を得ようとする古代保健医学の一分野で,
主として性交の際の禁忌や技法を説く。その起源は古く,前漢の《漢書》芸文志には,すでに房中八家の書が記載されており,
また,近年湖南省長沙の馬王堆漢墓から出土した帛書(はくしよ)《養生方》には後世の房中術書の原型的記事が見られるーー

「だ、男女の交わり…?これって18禁だったっけ?」

オイルランプの灯る、薄暗い部屋の中。たたらは頬を染め、一人布団の上に佇んでいた。
体を包めるほどの布を纏っているが、それ以外は身につけていない。
水をも弾くような滑らかな肌。
無駄な肉など一切ない小柄な身体だが、


しっかりと女性らしいラインが浮かび上がっている。
その肌は蒸気し、しっとりと汗で濡れていた。
沈黙の時間が過ぎていく。ほんの数刻に満たないが、たたらにとっては、無限にも近い時がながれていた。


早鐘のように打ち付ける心臓。自分の身体ではないかのように、火照る肌。自分でも驚くほど高揚している気分。
まるで、男を知らない少女のように、エグゼが来るのを待ちわびていた。
思えば卑怯なやり方かもしれない。


最強の武器を作る代わりに、精を捧げる。逃げられない状況の中で結ばれる。
そんな方法でも、エグゼと結ばれることができるなら。


心は通わず、ただ一度の逢瀬でも、エグゼを肌で感じることができるなら。
それは、なんと幸せなことなのだろう。
そして、万が一、お互いの想いまで重なり合うなら…。
エグゼに受け入れてもらえた時。
エグゼに受け入れてもらえなかった時。それぞれの妄想を繰り広げては、一喜一憂する。


「たたら…?」
ノックの音と共に、エグゼの声が聞こえた。
ただそれだけなのに、たたら飛び上がらんばかりに体を竦ませる。
「ど、どうぞ!」
声が裏返り、なぜか丁寧語になってしまう。
扉の軋む音と共に、エグゼの気配が近付いてくる。
まともに顔が見れない!


「たたら…。その…」
申し訳なさそうに、同じベッドに腰をかけるエグゼ。
「本当に、これしか方法はないのか?」
たたらが目を合わせないとわかるや、エグゼはあまり刺激しないように、話しかける。



「そ、そうだ。だから、その…。わ、私と…」
語尾が小さくなって行く。
「わかった。剣を作るためにも、やるしかないんだね」
剣を作るためにも。
この一言は、たたらの胸に大きな衝撃をあたえた。


「そ、そうだ。『大いなる精霊王の剣』を作るためには、しかたないんだ…」
自分で行って、心に大きな穴が空いたような感覚に落ち入る。
ーー、ソンナコトオモッテモイナイノニーー
体ごと、心ごと、自身の全てをエグゼに捧げたい。
全てが混じり合って、溶けてなくなって、新しいたたらとエグゼになる。そんな繋がりができたら、どんなに幸せか。


「たたら」
不意にエグゼが、後ろからたたらの方を優しく抱く。
一瞬息が止まり、思わずエグゼの顔を見ようとして、思い止まった。
今のこんな情けない表情を、見られたくない。
悲しくて、悔しくて、寂しくて、愛おしくて。
いろんな感情で、ぐしゃぐしゃになった、たたら。


それを察してか、エグゼはそのままの体制で、たたらの耳元で囁く。
「この夜だけかもしれない。たたらにとっては、剣を作るためだけかもしれない。でも、僕はせめて、今夜だけでもいいから、たたらと心も通わせたい。剣のため、とか、仕方ない、とかそんな気持ちで、たたらを抱きたくない」


その言葉は、どこまでも真面目だった。
エグゼの実直さ。
優しさ。暖かさ。全てが伝わってくる。
「だから、たたら。今夜だけでいい。今夜だけでいいから、僕をたたらの恋人にしてほしい」
そう言って、エグゼは、たたらを抱きしめる。
これ以上、大切なものなどない、と言うかのように。



背中越しに、エグゼの体温を感じられる。鼓動が聞こえる。
少し早い、エグゼのリズムは、たたらに深い安堵をもたらした。
緊張と不安が解けていく。
そして、たたらはいつもの調子を取り戻すことができた。


「仕方ない奴だな、貴様は」
今までのぐちゃぐちゃした感情が、最初からなかったように、穏やかな気持ちでエグゼの大きな手に、自分の手を重ねる。
そして、体を入れ替え大好きなエグゼへ向き直る。


「今夜だけは、私はお前の恋人だ。その…優しくしろよ!」
紅潮した頬。一つしかない大きな瞳に、真珠のような涙を浮かべ、たたらはエグゼにそっと顔を寄せていく。
エグゼも、まるで宝物を扱うかのように、優しく、愛おしそうにそれに答える。
軽く触れ合う、唇とくちびる。
身体も想いも、この夜だけは唯一つに溶けて交じり合っていく。
感想 3

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ねえ、今どんな気持ち?

かぜかおる
ファンタジー
アンナという1人の少女によって、私は第三王子の婚約者という地位も聖女の称号も奪われた 彼女はこの世界がゲームの世界と知っていて、裏ルートの攻略のために第三王子とその側近達を落としたみたい。 でも、あなたは真実を知らないみたいね ふんわり設定、口調迷子は許してください・・・

「お前を愛する事はない」を信じたので

あんど もあ
ファンタジー
「お前を愛することは無い。お前も私を愛するな。私からの愛を求めるな」 お互いの利益のために三年間の契約結婚をしたアヴェリンとロデリック。楽しく三年を過ごしたアヴェリンは屋敷を出ていこうとするのだが……。

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~

二階堂吉乃
恋愛
 同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。  1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。  一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。

その狂犬戦士はお義兄様ですが、何か?

行枝ローザ
ファンタジー
美しき侯爵令嬢の側には、強面・高背・剛腕と揃った『狂犬戦士』と恐れられる偉丈夫がいる。 貧乏男爵家の五人兄弟末子が養子に入った魔力を誇る伯爵家で彼を待ち受けていたのは、五歳下の義妹と二歳上の義兄、そして王都随一の魔術後方支援警護兵たち。 元・家族の誰からも愛されなかった少年は、新しい家族から愛されることと癒されることを知って強くなる。 これは不遇な微魔力持ち魔剣士が凄惨な乳幼児期から幸福な少年期を経て、成長していく物語。 ※見切り発車で書いていきます(通常運転。笑) ※エブリスタでも同時連載。2021/6/5よりカクヨムでも後追い連載しています。 ※2021/9/15けっこう前に追いついて、カクヨムでも現在は同時掲載です。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

「君は有能すぎて可愛げがない」と婚約破棄されたので、一晩で全ての魔法結界を撤去して隣国へ行きます。あ、維持マニュアルは燃やしました。

しょくぱん
恋愛
「君の完璧主義には反吐が出る」――婚約者の第一王子にそう告げられ、国外追放を命じられた聖女エルゼ。彼女は微笑み、一晩で国中の魔法結界を撤去。さらに「素人でも直せる」と嘘を吐かれた維持マニュアルを全て焼却処分した。守護を失いパニックに陥る母国を背に、彼女は隣国の軍事帝国へ。そこでは、彼女の「可愛くない」技術を渇望する皇帝が待っていた。