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第2章 剣聖の魂
第2話 精霊の宝玉
~幕間~
大広間の玉座にて、頬杖をつく一人の人物。
ハゲ散らかった頭に、脂がのりすぎてベルトの上に乗った腹。
短過ぎて組めない足。
かつて一つの国だったこの大陸を戦乱に陥れた張本人ミハエル・ド・カザドその人である。
「精霊の力……」
人間の兵士すら苦戦する普通の剣士を、熟練の戦士ですら勝てないかも知れない程強力な造魔を倒すほどに成長させる、精霊魔法。
先日は造魔よりもさらに強力な、『神魔』までをも容易く葬られている。
それは魔法なのか、造魔を通して今の戦いを見ていたミハエルは思案する。
もしエグゼたちが向かうとすれば、エグゼたちの仲間がいて、次なる精霊のいるツクヨミの町だと思っていたが…。
「いったい、ここに何が?」
精霊と契約しないと造魔に勝てないエグゼが、寄り道をする利点がない。
造魔がやられてしまってたので、これ以上の監視はできないが、エグゼの位置を知ることはできる。
エグゼたちが離れたあと、念入りに調べるとしよう。
死んで塵となった造魔たちを見送り、エグゼはアーニャと合流する。
「大丈夫かい?アーニャ?」
「うん…...」
アーニャの無事を確認すると、再び二人は神木の所までもどってくる。
「エグゼ、ここに精霊と会うためのアイテムがあるって話だけど…」
それならば、 前回エグゼが手に入れたときに持っているはずである。
「あぁ、昔は魔法力があったから、 それで会うことができたみたいなんだ。本来なら、 ここにあるアイテムがないと会えないんだ」
この森の長に会い、アイテムをもらう。
そういうクエストをこなさなければ、本来は『月の精霊』には会うことはできないのだ。
「でも、ここの長って……」
どう見ても焼け野原で、到底生き物がすんでいるとは思えない。
「本当なら、この木の精霊がもっているはずなんだ」
しかし、あの日に森は焼き付くされてしまったのだ。
エグゼの手によって。
「エグゼ……」
事情のよくわからないアーニャですら、胸が締め付けられるよな感覚に陥る。
この人はどれだけの悲しみや絶望を抱えているのだろう。
「この辺りをよく調べて、 なにもなかったら手がかりを求めてツクヨミの街に行こう」
二人は手分けして、辺りをくまなく創作したが、手がかりは見つけることはできなかった。
「だめだぁ!」
疲れはてたアーニャが、地面に寝転がる。
「おかしいな、手がかりすらないなんて」
しかも、アーニャの『真実を写す瞳』を持ってしてもみつけることが叶わなかった。
「思ったより遅くなっちゃったな。今夜はここにテントを建てよう」
こうして二人は暫しの休息をとるのだった。
夢。それは誰かの夢だった。
しばしばこういうことが起きるのだ。
長く誰かと一緒にいたとき。
誰かの思いでの地を訪れたとき。
断片的にみる夢。
だからアーニャは気が付いたのだ。
これがエグゼの記憶なのだと。
場面は獅子のごとき立派な金髪の鬣を持つ、赤子の姿を映している。
それ以前の記憶はない。
とあるエルフの集落に打ち捨てられていたのだ。
偶然通りがかったエルフの少女。
その少女は、足を止め赤子を抱き上げる。
本来なら、エルフの里に人間を招き入れるなどご法度だ。
それが大人であろうが、赤子であろうが、許可無き物を入れることはできない。
そして少女自身、人間が好きではなかった。
自分等の欲のために領土を広げ、無駄な争いをしては他の種族をも巻き込んでいく、自分勝手な人間。
彼女は、好きでもない人間との縄張り争いに巻き込まれ、好きでもない剣を取らざるを得なかったのである。
しかし。しかしなぜかこの赤子を見たとたん、彼女は決心したのだ。
ーーこの赤子は私が育てる、と。
もちろんエルフの里ではすべての者が大反対だった。
他種族の、ましてや人間なんぞの子供を育てるなんてもっての他だ、と。
しかし、エルフの少女はかたくなだった。
その晩、なんと赤子をつれてエルフの里を出てしまったのだ。
そして、何ヵ月かさ迷い歩き、ここ精霊の森にたどり着いたのだ。
その頃はまだ、青々と木々を繁らせた、精霊の楽園へ。
エルフの少女が幸せそうに赤子を抱き締める。
そんなシーンで、アーニャは目をさました。
「おはよう」
アーニャが目を覚ました時には、 エグゼは火を焚いて簡易的な朝食を作っていた。
「あ、エグゼ……。私、夢を見たの」
まだ寝ぼけ眼なのか、呆けたような調子で、話をしている。
「夢?どんな夢を見たんだい?」
エグゼはさして気にした風もなく、続きを促した。
「昔の夢。エルフ女性と、エグゼの夢……。」
ポツリ、ぽつりと語った内容は、エグゼすら知らないエグゼと育ての親の話だった。
「この神木の下で、彼女とエグゼは暮らしてたの。幸せに」
そんな夢。幸せだった頃の夢。
エグゼは静かに、急かすこともなくアーニャの話を最後まできいていた。
「彼女はこの木に…」
大切な物を隠していたのだ、いつか、自分が居なくなった時のために。
「この木のこの場所に」
それは、エグゼも知らなかった真実だった。
神木の根本に施された封印。
魔法が消え去った今、それを取り出すのは安易なことだった。
「これは……」
それはこの世のものとは思えないほど美しい細工の施された宝玉。
「月の精霊に会うための、アイテム」
月の精霊に会うための宝玉。
この宝玉は、月の精霊に祝福を受けた者しか持つことができない。
前回エグゼが月の精霊と契約した際は、人の身には有り余る程の魔力が有ったればこそ、なんの制約もなしに契約できたが、今回はちがう。
この宝玉がないと、精霊にあうことはできない。
「ありがとう、アーニャ。君がいなかったら、 このアイテムをみつけることはできなかったよ」
それに。とエグゼは柔らかな笑みをたたえて。
「えへへ、役にたてたみたいでよかった!」
「よし、一刻も早く月の精霊と契約するために、次の町に急ごう! 」
エグゼとアーニャは、朝御飯もそこそこに一路進路を次の町に定めて歩きだした。目指すはツクヨミの町。月の精霊の加護のある町へ。
大広間の玉座にて、頬杖をつく一人の人物。
ハゲ散らかった頭に、脂がのりすぎてベルトの上に乗った腹。
短過ぎて組めない足。
かつて一つの国だったこの大陸を戦乱に陥れた張本人ミハエル・ド・カザドその人である。
「精霊の力……」
人間の兵士すら苦戦する普通の剣士を、熟練の戦士ですら勝てないかも知れない程強力な造魔を倒すほどに成長させる、精霊魔法。
先日は造魔よりもさらに強力な、『神魔』までをも容易く葬られている。
それは魔法なのか、造魔を通して今の戦いを見ていたミハエルは思案する。
もしエグゼたちが向かうとすれば、エグゼたちの仲間がいて、次なる精霊のいるツクヨミの町だと思っていたが…。
「いったい、ここに何が?」
精霊と契約しないと造魔に勝てないエグゼが、寄り道をする利点がない。
造魔がやられてしまってたので、これ以上の監視はできないが、エグゼの位置を知ることはできる。
エグゼたちが離れたあと、念入りに調べるとしよう。
死んで塵となった造魔たちを見送り、エグゼはアーニャと合流する。
「大丈夫かい?アーニャ?」
「うん…...」
アーニャの無事を確認すると、再び二人は神木の所までもどってくる。
「エグゼ、ここに精霊と会うためのアイテムがあるって話だけど…」
それならば、 前回エグゼが手に入れたときに持っているはずである。
「あぁ、昔は魔法力があったから、 それで会うことができたみたいなんだ。本来なら、 ここにあるアイテムがないと会えないんだ」
この森の長に会い、アイテムをもらう。
そういうクエストをこなさなければ、本来は『月の精霊』には会うことはできないのだ。
「でも、ここの長って……」
どう見ても焼け野原で、到底生き物がすんでいるとは思えない。
「本当なら、この木の精霊がもっているはずなんだ」
しかし、あの日に森は焼き付くされてしまったのだ。
エグゼの手によって。
「エグゼ……」
事情のよくわからないアーニャですら、胸が締め付けられるよな感覚に陥る。
この人はどれだけの悲しみや絶望を抱えているのだろう。
「この辺りをよく調べて、 なにもなかったら手がかりを求めてツクヨミの街に行こう」
二人は手分けして、辺りをくまなく創作したが、手がかりは見つけることはできなかった。
「だめだぁ!」
疲れはてたアーニャが、地面に寝転がる。
「おかしいな、手がかりすらないなんて」
しかも、アーニャの『真実を写す瞳』を持ってしてもみつけることが叶わなかった。
「思ったより遅くなっちゃったな。今夜はここにテントを建てよう」
こうして二人は暫しの休息をとるのだった。
夢。それは誰かの夢だった。
しばしばこういうことが起きるのだ。
長く誰かと一緒にいたとき。
誰かの思いでの地を訪れたとき。
断片的にみる夢。
だからアーニャは気が付いたのだ。
これがエグゼの記憶なのだと。
場面は獅子のごとき立派な金髪の鬣を持つ、赤子の姿を映している。
それ以前の記憶はない。
とあるエルフの集落に打ち捨てられていたのだ。
偶然通りがかったエルフの少女。
その少女は、足を止め赤子を抱き上げる。
本来なら、エルフの里に人間を招き入れるなどご法度だ。
それが大人であろうが、赤子であろうが、許可無き物を入れることはできない。
そして少女自身、人間が好きではなかった。
自分等の欲のために領土を広げ、無駄な争いをしては他の種族をも巻き込んでいく、自分勝手な人間。
彼女は、好きでもない人間との縄張り争いに巻き込まれ、好きでもない剣を取らざるを得なかったのである。
しかし。しかしなぜかこの赤子を見たとたん、彼女は決心したのだ。
ーーこの赤子は私が育てる、と。
もちろんエルフの里ではすべての者が大反対だった。
他種族の、ましてや人間なんぞの子供を育てるなんてもっての他だ、と。
しかし、エルフの少女はかたくなだった。
その晩、なんと赤子をつれてエルフの里を出てしまったのだ。
そして、何ヵ月かさ迷い歩き、ここ精霊の森にたどり着いたのだ。
その頃はまだ、青々と木々を繁らせた、精霊の楽園へ。
エルフの少女が幸せそうに赤子を抱き締める。
そんなシーンで、アーニャは目をさました。
「おはよう」
アーニャが目を覚ました時には、 エグゼは火を焚いて簡易的な朝食を作っていた。
「あ、エグゼ……。私、夢を見たの」
まだ寝ぼけ眼なのか、呆けたような調子で、話をしている。
「夢?どんな夢を見たんだい?」
エグゼはさして気にした風もなく、続きを促した。
「昔の夢。エルフ女性と、エグゼの夢……。」
ポツリ、ぽつりと語った内容は、エグゼすら知らないエグゼと育ての親の話だった。
「この神木の下で、彼女とエグゼは暮らしてたの。幸せに」
そんな夢。幸せだった頃の夢。
エグゼは静かに、急かすこともなくアーニャの話を最後まできいていた。
「彼女はこの木に…」
大切な物を隠していたのだ、いつか、自分が居なくなった時のために。
「この木のこの場所に」
それは、エグゼも知らなかった真実だった。
神木の根本に施された封印。
魔法が消え去った今、それを取り出すのは安易なことだった。
「これは……」
それはこの世のものとは思えないほど美しい細工の施された宝玉。
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月の精霊に会うための宝玉。
この宝玉は、月の精霊に祝福を受けた者しか持つことができない。
前回エグゼが月の精霊と契約した際は、人の身には有り余る程の魔力が有ったればこそ、なんの制約もなしに契約できたが、今回はちがう。
この宝玉がないと、精霊にあうことはできない。
「ありがとう、アーニャ。君がいなかったら、 このアイテムをみつけることはできなかったよ」
それに。とエグゼは柔らかな笑みをたたえて。
「えへへ、役にたてたみたいでよかった!」
「よし、一刻も早く月の精霊と契約するために、次の町に急ごう! 」
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