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第4章 トール・ド・ルート
それぞれの戦い
塔の中に足を踏みいえれた、一向は、注意を払いながら先へすすむ。
魔水晶の明かりがいまだに灯っているため、光源には事欠かないのが幸いだ。
「これは結構厄介そうっすね……」
ハピナがその聴覚を用いてあたりを伺う。
「チョット試してみるっすね、あ、お二人はこの耳栓をしてくださいっす」
ハピナに渡された耳栓を二人がつけたのを確認すると、ハピナは大きく息を吸い込んだ。
『-------------------っ!!!』
「くっ!?」
「これは!!」
いうなれば超音波だ。
直接聞こえる音域外の音を出すことによって、相手を昏倒させることの出来る、ハピナの能力でもある。
「ふぅ。これで、このフロアの大体の構造もわかったすよ!」
超音波にも種類がある。
壁で跳ね返ってくるもの。
壁を越え、さらに遠くまで聞こえるもの。
そういったあらゆる不可聴域の音を数種類混ぜることによって、この部屋全体の構造を把握したのだ。
「や、やるなハピナ」
「ついでに何体かの魔物も昏倒してるはずっす!」
そして、マッピング。
「こうしてみるとかなり複雑だが……」
マップを片手に、ビスタが三頭を歩く。
真ん中にハピナ、後方にたたら。
もしバックアタックを受けたとき。サポートのハピナが最前列にでないようにだ。
天井の大して高くないこの塔の中では、空を主戦場とするハピナは不利だ。
しかしハピナはそれを補って余りある声の攻撃や、踊りを覚えていた。
「この塔自体はそんなに高いものではない。おそらく3階くらいまだろう」
ビスタが前線から話しかける。
「そうね、外から見た感じもそれくらいだった」
たたらも同意する。
しかしここは未開の塔だ。
闇の精霊がいたような地獄につながっていることもある。
「後は……」
攻撃が通用するのか。
一応三人とも魔水晶の武器を用意して、肉体を持たない、エネルギー体だけの存在も攻撃できるように装備は整えている。
さらに、今は亡きアイテム師のダイモスの工房は、今はその家族に使われているが、かなり膨大なアイテムのレシピがあり、ほかにいるメリクリウスのアイテム師が数人がかりで解読をしている。
かなりのアイテムがあり、その中には幽対を傷つけることの出来るアイテムもあるらしい。
「しかし、今はまだそんなアイテムたちの恩恵は受けられないからな、己が体一つでいくしかあるまい」
ハピナの言うとおり、何匹かの魔物や、ここに住み着いていたであろう野生の動物たちが倒れていた。
ありがたいことに、先の超音波攻撃はここのモンスターには有功だったようだ。
地図を作っているとはいえ、ここは未踏の塔だ。重要なアイテムが無いか、チェックしながら先に進む。
探索は順調で、特に何事も無く2回へ続く階段を見つけてしまった。
「よし、1回ここで休憩しよう」
とたたらが提案する。
「ついでに手に入れたアイテムも確認しときたいっすね」
そう言って三人は階段の下に座ると、手に入れたアイテムを鑑定し始めた。
「これは……。ただの短剣っすかね、鉄の」
ハピナがたたらに渡す。
金属のことなら、たたらに任せればたいていのことはわかる。
「まて、これは鉄のナイフではないぞ」
じっと剣を見たたたらがチョット興奮した声を出す。
「これは隕鉄と、さらにはダークマターを混ぜ合わせた混合の剣だ」
隕鉄とは、その名の通り、地上に落ちてくる隕石に含まれている鉄分で、加工は難しいが使いこなせたなら玉鋼の剣よりも鋭利な刃物になる。
そして、ダークマター。
宇宙にはまだ星の中では見つからず、さらには発見し解析も出来ない未知の物質があるという。
それらを総称してダークマターと呼ぶのだ。
試しにたたらが剣を大地に突き立ててみる。
すると。
押してもいないのに、大地に突き刺さっていく。
それは柄で止まったが、それまでは「大地を切り裂いて根元まで達した」のだ。
「なんという切れ味なんだ……」
しかしそれは柔軟な弾力を持ち、ゴムのようなしなやかさを持っていた。
まるで、こちらの意志を汲み取って、その切れ味を変えているようだった。
これを解析できれば、今までにない強力な武器が作ることが可能かもしれない。
「これは私がもらっていいか?」
と嬉しそうにたたらは短剣をしまう。
「もちろんだ。お前に持ってもらうのが一番だ」
ビスタも賛同する。
「しかし、材料になる隕鉄とダークマターがないと作りようがないっすね」
それが懸念材料だった。
「しかし、ここはまだ一階。これから、素材が手に入らないとも限らん」
そうしてさらに鑑定していく。
「後わからないはこのノートか」
あいにく、大陸の言語で書かれていないため、読むことは不可能だか、かなり古いことはわかった。
「もしかしたら、ミク辺りが読めるかも知れないな」
古代語(エンシェント・スペル)を読むことが出来るのはミクだけなのだ。
「他は無いな、よしいくぞっ!!」
気合を入れなおして、三人は未知の塔二階に向かうのだった。
2階はガランとした広間だった。
敷居や壁は一切無い。
向こう側には上る階段が見えている。
「なーんか逆にあやしいっすよねぇ……」
「そうだな、ここまであからさまだと……」
大方の予想通り階上から、多数のモンスターが下りてきた。
幸いだったのは、全ての魔物が肉体を持っていた、というところか。
「まずは1発、行くっすよ!!」
ハピナが得意の超音波を発する。
衝撃に弱いものはそれだけで昏倒し、それ以外のものも三半規管を破壊される。
三半規管のないスライムや、大ナメクジなど、大して強くない魔物が影響を受けずに飛び掛ってくる。
しかし。
「邪魔だ!!」
自身の2/3はあろうかと言う巨大なハルバートを軽々と振り回し、敵をなぎ払うビスタ。
その動きは千変万化。
無限の引き出しに、無限の組み合わせ。
それを読みきれる魔物は、この中にはいない。
たとえ一人だったとしても、このケンタウロスを止められる魔物は、この塔には存在しないだろう。
方や振るうは、自身の体重の100倍はあろうかと言う鉄槌。
ただ振り下ろす。
それだけがすでに致命傷なのだ。
掠ろうものなら骨は砕け、直撃すれば命をももぎ取る。
それをまるで紙で出来たものかの様に扱いこなし、縦横無尽に敵を叩き潰していく。
際限なく湧き出る魔物は、それでも確実に数を減らしていた。
「---------------っ!!」
ハピナの強力な音波がこの階に響き渡る。
それは呪い。
聞いたものに恐慌をあたえ、その体を動かなくする、バインドの効果。
さらに低レベルの魔物にいたっては、絶命するほどの音波である。
脳まで達し、神経を破壊し、心すらも砕く破壊兵器。
特別な耳栓をしている仲間だからこそ、無事だが敵はそうはいかない。
空を舞えぬからと言って、ハーピーを侮ってはいけない。
その声は、確実に命を奪う死神の歌なのだ。
「ふう、やっと1段落ついたか」
倒しも倒したり。
その数は100を越えるだろうか。
(よし……!)
ビスタは強くなった確信を得ていた。
これなら、エグゼやソウマにも。
「一息ついてから、3階を目指そう」
「よし」
エグゼ達は、かなりのスピードで進軍をしていた。
途中立寄った村や町などでは、たくさんの人々に歓待され、期待されて進軍していく。
(ソウマ、アーニャ、ナターシャ、無事でいてくれ)
ラーズを越え、平原ニュクスにはいる。
「もうすぐだ、急ぐぞ!」
ここから役1日。
交戦上は少しずつ奥へ奥へ、と敵地ギアナ側へ進んでいる。
こちら側が推している証だ。
「さすがソウマ様ですね」
ダビデがエグゼに話しかける。
「あぁ、あの傷で戦闘できるのが信じられないよ」
エグゼは笑顔を絶やさない。
それは心配をかけまいという優しさがそうさせていた。
しかし、内心の焦りは隠せない。
(トール・ド・ルートの魔物は脆弱ではない)
トール・ドライゼン。
彼こそは、同じ城で同じ隊長という立場で戦ったこともある勇者だ。
そして、トール・ド・ルートの大半は、彼の部隊に所属していた兵士たちだ。
ただでさえ身体能力では人間のはるか上を行く魔物たちである。
その魔物たちが体を鍛え、さらに武術を身につける。
それがどれほどの脅威か……。
それでも。
それでもソウマなら、負けるはずが無い。
誰もがソウマを信じていた。
魔水晶の明かりがいまだに灯っているため、光源には事欠かないのが幸いだ。
「これは結構厄介そうっすね……」
ハピナがその聴覚を用いてあたりを伺う。
「チョット試してみるっすね、あ、お二人はこの耳栓をしてくださいっす」
ハピナに渡された耳栓を二人がつけたのを確認すると、ハピナは大きく息を吸い込んだ。
『-------------------っ!!!』
「くっ!?」
「これは!!」
いうなれば超音波だ。
直接聞こえる音域外の音を出すことによって、相手を昏倒させることの出来る、ハピナの能力でもある。
「ふぅ。これで、このフロアの大体の構造もわかったすよ!」
超音波にも種類がある。
壁で跳ね返ってくるもの。
壁を越え、さらに遠くまで聞こえるもの。
そういったあらゆる不可聴域の音を数種類混ぜることによって、この部屋全体の構造を把握したのだ。
「や、やるなハピナ」
「ついでに何体かの魔物も昏倒してるはずっす!」
そして、マッピング。
「こうしてみるとかなり複雑だが……」
マップを片手に、ビスタが三頭を歩く。
真ん中にハピナ、後方にたたら。
もしバックアタックを受けたとき。サポートのハピナが最前列にでないようにだ。
天井の大して高くないこの塔の中では、空を主戦場とするハピナは不利だ。
しかしハピナはそれを補って余りある声の攻撃や、踊りを覚えていた。
「この塔自体はそんなに高いものではない。おそらく3階くらいまだろう」
ビスタが前線から話しかける。
「そうね、外から見た感じもそれくらいだった」
たたらも同意する。
しかしここは未開の塔だ。
闇の精霊がいたような地獄につながっていることもある。
「後は……」
攻撃が通用するのか。
一応三人とも魔水晶の武器を用意して、肉体を持たない、エネルギー体だけの存在も攻撃できるように装備は整えている。
さらに、今は亡きアイテム師のダイモスの工房は、今はその家族に使われているが、かなり膨大なアイテムのレシピがあり、ほかにいるメリクリウスのアイテム師が数人がかりで解読をしている。
かなりのアイテムがあり、その中には幽対を傷つけることの出来るアイテムもあるらしい。
「しかし、今はまだそんなアイテムたちの恩恵は受けられないからな、己が体一つでいくしかあるまい」
ハピナの言うとおり、何匹かの魔物や、ここに住み着いていたであろう野生の動物たちが倒れていた。
ありがたいことに、先の超音波攻撃はここのモンスターには有功だったようだ。
地図を作っているとはいえ、ここは未踏の塔だ。重要なアイテムが無いか、チェックしながら先に進む。
探索は順調で、特に何事も無く2回へ続く階段を見つけてしまった。
「よし、1回ここで休憩しよう」
とたたらが提案する。
「ついでに手に入れたアイテムも確認しときたいっすね」
そう言って三人は階段の下に座ると、手に入れたアイテムを鑑定し始めた。
「これは……。ただの短剣っすかね、鉄の」
ハピナがたたらに渡す。
金属のことなら、たたらに任せればたいていのことはわかる。
「まて、これは鉄のナイフではないぞ」
じっと剣を見たたたらがチョット興奮した声を出す。
「これは隕鉄と、さらにはダークマターを混ぜ合わせた混合の剣だ」
隕鉄とは、その名の通り、地上に落ちてくる隕石に含まれている鉄分で、加工は難しいが使いこなせたなら玉鋼の剣よりも鋭利な刃物になる。
そして、ダークマター。
宇宙にはまだ星の中では見つからず、さらには発見し解析も出来ない未知の物質があるという。
それらを総称してダークマターと呼ぶのだ。
試しにたたらが剣を大地に突き立ててみる。
すると。
押してもいないのに、大地に突き刺さっていく。
それは柄で止まったが、それまでは「大地を切り裂いて根元まで達した」のだ。
「なんという切れ味なんだ……」
しかしそれは柔軟な弾力を持ち、ゴムのようなしなやかさを持っていた。
まるで、こちらの意志を汲み取って、その切れ味を変えているようだった。
これを解析できれば、今までにない強力な武器が作ることが可能かもしれない。
「これは私がもらっていいか?」
と嬉しそうにたたらは短剣をしまう。
「もちろんだ。お前に持ってもらうのが一番だ」
ビスタも賛同する。
「しかし、材料になる隕鉄とダークマターがないと作りようがないっすね」
それが懸念材料だった。
「しかし、ここはまだ一階。これから、素材が手に入らないとも限らん」
そうしてさらに鑑定していく。
「後わからないはこのノートか」
あいにく、大陸の言語で書かれていないため、読むことは不可能だか、かなり古いことはわかった。
「もしかしたら、ミク辺りが読めるかも知れないな」
古代語(エンシェント・スペル)を読むことが出来るのはミクだけなのだ。
「他は無いな、よしいくぞっ!!」
気合を入れなおして、三人は未知の塔二階に向かうのだった。
2階はガランとした広間だった。
敷居や壁は一切無い。
向こう側には上る階段が見えている。
「なーんか逆にあやしいっすよねぇ……」
「そうだな、ここまであからさまだと……」
大方の予想通り階上から、多数のモンスターが下りてきた。
幸いだったのは、全ての魔物が肉体を持っていた、というところか。
「まずは1発、行くっすよ!!」
ハピナが得意の超音波を発する。
衝撃に弱いものはそれだけで昏倒し、それ以外のものも三半規管を破壊される。
三半規管のないスライムや、大ナメクジなど、大して強くない魔物が影響を受けずに飛び掛ってくる。
しかし。
「邪魔だ!!」
自身の2/3はあろうかと言う巨大なハルバートを軽々と振り回し、敵をなぎ払うビスタ。
その動きは千変万化。
無限の引き出しに、無限の組み合わせ。
それを読みきれる魔物は、この中にはいない。
たとえ一人だったとしても、このケンタウロスを止められる魔物は、この塔には存在しないだろう。
方や振るうは、自身の体重の100倍はあろうかと言う鉄槌。
ただ振り下ろす。
それだけがすでに致命傷なのだ。
掠ろうものなら骨は砕け、直撃すれば命をももぎ取る。
それをまるで紙で出来たものかの様に扱いこなし、縦横無尽に敵を叩き潰していく。
際限なく湧き出る魔物は、それでも確実に数を減らしていた。
「---------------っ!!」
ハピナの強力な音波がこの階に響き渡る。
それは呪い。
聞いたものに恐慌をあたえ、その体を動かなくする、バインドの効果。
さらに低レベルの魔物にいたっては、絶命するほどの音波である。
脳まで達し、神経を破壊し、心すらも砕く破壊兵器。
特別な耳栓をしている仲間だからこそ、無事だが敵はそうはいかない。
空を舞えぬからと言って、ハーピーを侮ってはいけない。
その声は、確実に命を奪う死神の歌なのだ。
「ふう、やっと1段落ついたか」
倒しも倒したり。
その数は100を越えるだろうか。
(よし……!)
ビスタは強くなった確信を得ていた。
これなら、エグゼやソウマにも。
「一息ついてから、3階を目指そう」
「よし」
エグゼ達は、かなりのスピードで進軍をしていた。
途中立寄った村や町などでは、たくさんの人々に歓待され、期待されて進軍していく。
(ソウマ、アーニャ、ナターシャ、無事でいてくれ)
ラーズを越え、平原ニュクスにはいる。
「もうすぐだ、急ぐぞ!」
ここから役1日。
交戦上は少しずつ奥へ奥へ、と敵地ギアナ側へ進んでいる。
こちら側が推している証だ。
「さすがソウマ様ですね」
ダビデがエグゼに話しかける。
「あぁ、あの傷で戦闘できるのが信じられないよ」
エグゼは笑顔を絶やさない。
それは心配をかけまいという優しさがそうさせていた。
しかし、内心の焦りは隠せない。
(トール・ド・ルートの魔物は脆弱ではない)
トール・ドライゼン。
彼こそは、同じ城で同じ隊長という立場で戦ったこともある勇者だ。
そして、トール・ド・ルートの大半は、彼の部隊に所属していた兵士たちだ。
ただでさえ身体能力では人間のはるか上を行く魔物たちである。
その魔物たちが体を鍛え、さらに武術を身につける。
それがどれほどの脅威か……。
それでも。
それでもソウマなら、負けるはずが無い。
誰もがソウマを信じていた。
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