卵を拾ってみたが食べられないので捨ててみようと思います

おんちゃん

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成長するんじゃなかった・・

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「いやぁぁぁぁぁーーーぷっぎゃぁぁぁぁー!」




我が家に響き渡る超音波で叫んでいるのは、ご想像通り我が息子です。え~わかっていましたよ、泣き叫び拒絶する事は予想はしてました。

泣きじゃくり地団駄まで踏んで、パンパンと凄い力で床を蹴るので床が抜けてしまうんじゃないのかと不安になる。

この1年であっという間に11歳児ぐらいに成長したりっちゃん。身長も145センチの私と目線が一緒になりました。気付けば何度目かの脱皮を繰り返し、やっとお顔も人型になり蜥蜴さんの要素といえば、長い舌と腰から伸びている蜥蜴尻尾ぐらい人型のお顔は将来有望な眉目秀麗。小さい頃からの真紅の瞳は変わらない。

なかなかの美少年に育った自慢の我が息子ママはとっても嬉しい♪






「ユイカたん何が不満なんですか?貴方が喜んで誉めてくれるから頑張ってここまで成長し、言葉だってこんなに話せる様になったのに~ぷっぎゃ~」


「りっちゃん落ち着きなさい、そんな癇癪起こして地団駄を踏むのを止めなさい。我が家は古い木の家なんだから貴方が暴れたら壊れてしまうでしょ」


「落ち着けるわけないでしょ~こんな事になるなら、もうちょっと5歳児で居ればよかった・・うかつだった・・一年でまさかここまで拒絶してくるとは・・ユイカたん完全なる裏切り行為です・・・・ぷっぎゃ~」




金髪の綺麗な髪をかき乱し、動揺が隠せないりっちゃん・・・・




「なんにも裏切ってないでしょ!一般常識を教育してるだけです。そもそも5歳児で居ればよかったってどういう事なの?」


「ま~ま~二人とも落ち着けよ・・・・」





言い争う私達を余所に長椅子でのほほ~んと寛いで、緊迫してるこの状況をまったく理解してないワンコロに苛つきを覚える




「貴方がちゃんと教育してくれないから、りっちゃんはこんなに甘ったれでマザコンになっちゃったんですよ!!」


「おいおい!俺のせいなのかよ~そもそもユイカがりっちゃん様に激甘だったんだろぉ~」


「ぷっぎゃぁぁぁぁ!!アナタってあなたって、旦那様って意味のアナタじゃないですよねぇぇ~ぷきゃぁぁぁぁ~ユイカたん違いますよねぇぇぇ?」





りっちゃんは先程の動揺とは比べ物にならないぐらい落ち着きを失い、大きなお目目を見開きギラギラしながら私を睨み付ける。グラグラ私の肩を揺らし地団駄の時とは違う地震が起きガタガタと家具や部屋が揺れ始めた。足元がおぼつかなくなりフラフラする。





「ひぃぃぃぃ・・・・りっちゃん様この部屋で地の魔法を使うのはお止めください・・」


「カイザーお前には聞いてない!僕はユイカたんに尋ねてるんです・・・・消しますよ・・」


「ひぃぃぃぃ・・・・りっちゃん様目が本気マジですから!ユイカ否定しろよぉ~」


「りっちゃん何にそんなに怒ってるの?カイザーさんが私の旦那様なわけないでしょ?昨日だってカイザーさんの奥様と産まれたての赤ちゃんとお会いしたでしょ?」




りっちゃんは私にギューッと抱きつき私の頬に自らの頬を擦り付ける。スリスリと柔らかい頬が何度も擦りついてくすぐったい。困った愚息の頭を優しく撫でてあげれば、ふぅ~ふぅ~と怒りを抑えてる様だ。ゆっくり部屋の揺れは落ち着き始める。

りっちゃんは成長と共に沢山の魔法を使うようになった。凄いと感嘆するが余り使わないで欲しいとお願いしてた。


『なんでぷっぎゃ~?』


『魔法がなくてもこの緩やかで穏やかな生活できるじゃない?そりゃ~治癒魔法とかありがたいけど、薬草もあるし村にいけばお医者さんだって居る。魔法は便利だけどメリットもデメリットもあるでしょ?』


『メリットしか無いぷっぎゃ?』


『時に魔法で自らの身体を傷つける事もあるって聞いたの魔法を使うことで体力の消耗も激しくなるって、それに私は使えないからりっちゃんが魔法で傷ついた時に救えないかもしれない』


『ユイカママ僕は魔法を使わなくてもいいの?』


『必要最低限の魔法でいいわ、身に危険を感じた時とかそんな時だけ。ちゃんと魔法の知識を積んで正しく使って欲しいし。身に余る力は時に自身を傷付けるって二次元で教わったわ!』


『二次元?』


つい異世界転移する前の記憶が甦り口走ってしまった。私が異世界転移した事をりっちゃんには話してない、まだ理解出来るとは思ってなかったから


『なんでもないの♪魔法はあまり使わないでりっちゃん約束ね♪』


『ユイカたん魔法無くても、りったん要らなくならない?ぷっぎゃ~』


『りっちゃんを要らなくなるはずないでしょ~お馬鹿だな~要らないなら貴方を育てるわけないじゃない~』


『りったんのこと好きぷっぎゃ~?』


『好きじゃない~大好きだよぉぉぉ~』




いつもの甘えるりっちゃんじゃなく、その時のりっちゃんは何かに堪えるように、私に抱きついてギューギュー音がするんじゃないかってぐらいしがみつく。プルプル震える肩を優しく撫でてあげればポロポロと真紅の瞳から水が溢れた・・

特に泣いてる理由は聞かなかった、その時はりっちゃんが気が済むまで抱き合ってた。






「なぁ~、そもそも~二人は何でそんなに言い争っていたんだ?」



ふっと思い出にふけってしまって、現状を忘れていた。頬を擦り付けているりっちゃんから身体を離す、りっちゃんは名残おしそうに『ぷっぎゃ~』と鳴く




「ユイカたん・・・・魔法使ってごめんなさいぷっぎゃ~」



魔法を使ってしまった事に反省して項垂れるりっちゃん



「りっちゃん感情がコントロール出来なくなって出ちゃっただけだもんね・・・・。それはしょうがない、あとで揺れた家具の配置を直すの手伝ってね♪」


「ぷっぎゃ~ぷっぎゃ~」



素直に頷く我が子はなんて可愛いんでしょ~!あぁぁ~あざとい仕草なのかもしれないが、キラキラした瞳で見つめられれば馬鹿親の私は許してしまう。最近は大きくなったから頭を撫でてあげるときも腕を上げないと。




「ユイカたん・・・・あと・・・・」


「最初に言ったでしょ~お風呂はもぉ~一緒には入りません。りっちゃんは立派なお兄さんになったんだから、カイザーさんとこの赤ちゃんに笑われちゃうわよ~」



「いやぁぁぁぁぁーーーぷっぎゃぁぁぁぁー!」



「あ~そいう事ね、二人が言い争ってた事は・・」

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