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第14話 ……いいのだろうか?
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「お、にぃ……」
『お義兄様』と呼ぼうとしたアルメリアの可愛らしい唇に人差し指をあてる。それ以上は言わせないようにと。
「アリア。お願いだよ?」
話せないアルメリアは、何も言わず視線で会話を進めてくる。
「いい子だ。これからは、僕のことを名で呼んでほしい。それが、僕の願いだ」
アルメリアの唇に当てていた人差し指を取ると、抗議をするかのように口を開いたが言葉にならなかった。
「これも、すぐじゃなくていい。一生『お義兄様』でもかまわないけど、名を呼んでくれると嬉しいよ」
これ以上、アルメリアをこの屋敷にとどめることは出来ない。どう歌えばいいのか忘れてしまった小鳥のように、止まってしまったアルメリアを公爵家の屋敷へ帰らせることにする。
「グレン」
「はい、何でしょうか? ジャスティス様」
「アルメリアを公爵家へ送って行ってやってくれ。じきに暗くなる」
「かしこまりました。アルメリアお嬢様、こちらへ」
「……いやっ! 離してグレン」
「アルメリアお嬢様」
「アリア、いうことをききなさい。もう、帰る時間だ」
「……そうやって、お義兄……ジャ……は、私を遠ざけるおつもりですか?」
「そういうわけじゃない。アリアの外聞が悪くなる。婚約破棄をしたばかりのアリアを悪い噂から守るためだよ? ここには、来てはいけない」
「でも、ここには、おにぃ……ジャスティ……まが、いるではないですか?」
「ここが、本来の僕の屋敷だからね。僕がこの屋敷の主だ。今までは、養父上が管理していてくれたけど、その時間も終わったんだよ」
めいっぱい目を見開くアルメリアは、驚いているのだろう。ここの屋敷は、公爵家の別宅として扱われていたが、本来は王族の別宅。第二妃など、側室がお忍びなどで使うように、昔々に建てられたものだ。
この国の第一王子である僕は、本来なら城に住んでいるはずだったが、昏睡していたためこの屋敷を与えられ、今の今までティーリング公爵に匿われていたのだ。
「グレン」
「……アルメリアお嬢様、お屋敷に送ります。ジャスティス様は、こうして話していますが、まだ、本調子ではありませんから……少し、休ませてあげてくださいませ」
「……また、来てもいいですか?」
ドレスをギュっと掴み、唇を噛みしめながら震える。そのいじらしい姿を見て、「いいよ」と答えそうになる。
どうして、こんなに可愛いことをしてくれるんだろう……。そんな姿を見ては、追い返すこともダメだということも、僕にできるわけがないのに。
アルメリアの手首を掴み、抱き寄せる。ふわっと鼻をくするぐるのは、僕があげた薔薇の香油の香りだった。
「唇を噛みしめるだなんて……切れてしまうじゃないか」
「お義兄様」
「可愛いアリア」
そっと囁くと、瞼を閉じた。
……いいのだろうか? アリアは、寂しいだけで、僕を受け入れようとしているんじゃないのだろうか?
柔らかい頬に触れる。手に伝わる温もり、さっきまで噛みしめていた唇は、少しだけ赤くなっていた。親指の腹で、唇を優しくなぞったあと、そっとキスをする。
……僕の理性。ここまでだね。
抱き寄せていたアルメリアを離し、グレンに頷けば、渋々というふうに部屋から出ていこうとする。扉の前に立ったとき、アルメリアが振り返る。
「お義兄様、いままで、ありがとうございました。私の我儘もたくさん聞いてくださり、支えてくださいました。次、会うときは、別の形で、お義兄様と。ごきげんよう、さようなら……お義兄様」
「あぁ、さようなら。気を付けて帰るんだよ?」
「はいっ!」と笑うアルメリアを見て頷いた。
大丈夫そうだね。これで、義兄としての役目も終わりだ。
グレンに促され出ていくアルメリア。寝室の扉が、静かに閉まった。
「さようなら、僕の初恋。アルメリア。次は僕から必ず会いに行くから」
扉を見つめていたら、頬を一筋伝うものがあった。
◇
ベッドでアルメリアが焼いたというクッキーを食べていた。程よい甘さのそれは、アルメリアの「思いやり」が入っているようで優しい味がする。
「ただいま戻りました」
「無事、送り届けてくれたんだね? ありがとう、グレン」
「いえ、当然のことですから。それより、よかったのですか?」
「何がだい?」
少し言いにくそうにしているグレン。すべての事情を知っているとはいえ、今までの僕らを一番近くで見守っていたからか、心配してくれているのだろう。
「……ここに住むこともですが、何よりアルメリアお嬢様と離れ離れになっても」
「いいわけはないけどさ? それに、離れ離れといっても、アリアも学園へ行ったり、僕が街へ出歩いていることもあったから、四六時中一緒ってわけでもなかったんだし、今更じゃない?」
「そうですけど、アルメリアお嬢様は、ジャスティス様のことをとても頼りにされていたので……馬車の中のアルメリアお嬢様は、見ていられませんでした」
「……そうか、そうかもね。僕もアリアもお互いに依存していたからね。兄妹として。今後を思えば、離れるのはちょうどいいのかもしれない。兄妹の距離に戻れるかもしれないし……」
「ジャスティス様……」と、神妙な声で呼びかけられたので、グレンに苦笑いする。
僕は、拒絶されたわけじゃないんだ。義兄として、支えてきた中で、アリアとの信頼はあった。それを今度は、一人の男として向けてほしいと、本来のジャスティスの望みを言っただけだ。
判断をするのは、僕ではなく……アルメリアでなくてはならない。選ばれたいのだ。『アルメリア・ティーリング』に、この僕が。
例え、選ばれなかったとしても、僕の、僕たちの気持ちは知っておいて欲しかった。昨日の今日で、たくさんのことが起こって、アルメリア自身も混乱しているだろうけど……。
クスっと笑うと、グレンが訝しむ。クッキーに合いそうなお茶を淹れてくれたようで、カップをもらい口をつけるととても美味しかった。
「ありがとう、グレン。いつも、僕の側にいてくれて……」
「私は、ティーリング公爵家に仕えているわけではありませんから、何なりとお申し付けください。できる限り、主の意向は、叶えさせていただきます」
「頼もしいな、本当に。それじゃあ、さっそく頼みたいことがあるんだ」
「何でございましょうか?」と、ベッド近くへやってくるので、頭を下げる。
「何をなさっているのですか!」
「頼む、1ヶ月以内に、この国の王子らしくなれるよう協力してくれ。第一王位継承者として、アリアとレオナルドの婚約破棄パーティーへ乗り込むから!」
「それは……よろしいのですか?」
「アリアからの返事待ちではあるけどね……それでも、義兄としても、アリアの雄姿は見届けたいと思っているんだよ。例え、アリアに振られたとしても、僕は行くつもりだから」
「かしこまりました。明日より、私めにお任せくださいませ。ティーリング公爵が、9割方ジャスティス様を王族として、また、一国の王子として、いつでも擁立できるよう育ててまいりましたから、それほど時間はかからないでしょう」
「そうか……よかった」
「ただ……」
グレンの視線が厳しいものとなる。身を引き締めるつもりだったが、尋ね返す。
「ただ?」
「公爵家の一員として育ってきたジャスティス様には、少々王族として覇気が足りませんので、そちらを磨いていただく必要があります。それが、1番大変なことだとは思いますが……」
グレンに言われた意味が分からず、首を傾げる。
「百聞は一見に如かずです。明日から、毎日、王宮へ向かいましょう。王族とはこういうものだというのをご自身で感じ取ってください。もちろん、レオナルド様のことではございませんよ? あれは、手本としては、最悪なものですからね?」
「……言われなくても、それはわかっている。なら、誰がいいだろうか?」
「……そうですね。王弟ダグラス様にお会いになられるといいでしょう」
「ダグラス……、わかった」
「手筈は整えておきます」とグレンにいわれ、今日はもう休むことにした。山のようにあったクッキーのおかげで、腹も満たされたので、ゆっくり眠れそうだった。
『お義兄様』と呼ぼうとしたアルメリアの可愛らしい唇に人差し指をあてる。それ以上は言わせないようにと。
「アリア。お願いだよ?」
話せないアルメリアは、何も言わず視線で会話を進めてくる。
「いい子だ。これからは、僕のことを名で呼んでほしい。それが、僕の願いだ」
アルメリアの唇に当てていた人差し指を取ると、抗議をするかのように口を開いたが言葉にならなかった。
「これも、すぐじゃなくていい。一生『お義兄様』でもかまわないけど、名を呼んでくれると嬉しいよ」
これ以上、アルメリアをこの屋敷にとどめることは出来ない。どう歌えばいいのか忘れてしまった小鳥のように、止まってしまったアルメリアを公爵家の屋敷へ帰らせることにする。
「グレン」
「はい、何でしょうか? ジャスティス様」
「アルメリアを公爵家へ送って行ってやってくれ。じきに暗くなる」
「かしこまりました。アルメリアお嬢様、こちらへ」
「……いやっ! 離してグレン」
「アルメリアお嬢様」
「アリア、いうことをききなさい。もう、帰る時間だ」
「……そうやって、お義兄……ジャ……は、私を遠ざけるおつもりですか?」
「そういうわけじゃない。アリアの外聞が悪くなる。婚約破棄をしたばかりのアリアを悪い噂から守るためだよ? ここには、来てはいけない」
「でも、ここには、おにぃ……ジャスティ……まが、いるではないですか?」
「ここが、本来の僕の屋敷だからね。僕がこの屋敷の主だ。今までは、養父上が管理していてくれたけど、その時間も終わったんだよ」
めいっぱい目を見開くアルメリアは、驚いているのだろう。ここの屋敷は、公爵家の別宅として扱われていたが、本来は王族の別宅。第二妃など、側室がお忍びなどで使うように、昔々に建てられたものだ。
この国の第一王子である僕は、本来なら城に住んでいるはずだったが、昏睡していたためこの屋敷を与えられ、今の今までティーリング公爵に匿われていたのだ。
「グレン」
「……アルメリアお嬢様、お屋敷に送ります。ジャスティス様は、こうして話していますが、まだ、本調子ではありませんから……少し、休ませてあげてくださいませ」
「……また、来てもいいですか?」
ドレスをギュっと掴み、唇を噛みしめながら震える。そのいじらしい姿を見て、「いいよ」と答えそうになる。
どうして、こんなに可愛いことをしてくれるんだろう……。そんな姿を見ては、追い返すこともダメだということも、僕にできるわけがないのに。
アルメリアの手首を掴み、抱き寄せる。ふわっと鼻をくするぐるのは、僕があげた薔薇の香油の香りだった。
「唇を噛みしめるだなんて……切れてしまうじゃないか」
「お義兄様」
「可愛いアリア」
そっと囁くと、瞼を閉じた。
……いいのだろうか? アリアは、寂しいだけで、僕を受け入れようとしているんじゃないのだろうか?
柔らかい頬に触れる。手に伝わる温もり、さっきまで噛みしめていた唇は、少しだけ赤くなっていた。親指の腹で、唇を優しくなぞったあと、そっとキスをする。
……僕の理性。ここまでだね。
抱き寄せていたアルメリアを離し、グレンに頷けば、渋々というふうに部屋から出ていこうとする。扉の前に立ったとき、アルメリアが振り返る。
「お義兄様、いままで、ありがとうございました。私の我儘もたくさん聞いてくださり、支えてくださいました。次、会うときは、別の形で、お義兄様と。ごきげんよう、さようなら……お義兄様」
「あぁ、さようなら。気を付けて帰るんだよ?」
「はいっ!」と笑うアルメリアを見て頷いた。
大丈夫そうだね。これで、義兄としての役目も終わりだ。
グレンに促され出ていくアルメリア。寝室の扉が、静かに閉まった。
「さようなら、僕の初恋。アルメリア。次は僕から必ず会いに行くから」
扉を見つめていたら、頬を一筋伝うものがあった。
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ベッドでアルメリアが焼いたというクッキーを食べていた。程よい甘さのそれは、アルメリアの「思いやり」が入っているようで優しい味がする。
「ただいま戻りました」
「無事、送り届けてくれたんだね? ありがとう、グレン」
「いえ、当然のことですから。それより、よかったのですか?」
「何がだい?」
少し言いにくそうにしているグレン。すべての事情を知っているとはいえ、今までの僕らを一番近くで見守っていたからか、心配してくれているのだろう。
「……ここに住むこともですが、何よりアルメリアお嬢様と離れ離れになっても」
「いいわけはないけどさ? それに、離れ離れといっても、アリアも学園へ行ったり、僕が街へ出歩いていることもあったから、四六時中一緒ってわけでもなかったんだし、今更じゃない?」
「そうですけど、アルメリアお嬢様は、ジャスティス様のことをとても頼りにされていたので……馬車の中のアルメリアお嬢様は、見ていられませんでした」
「……そうか、そうかもね。僕もアリアもお互いに依存していたからね。兄妹として。今後を思えば、離れるのはちょうどいいのかもしれない。兄妹の距離に戻れるかもしれないし……」
「ジャスティス様……」と、神妙な声で呼びかけられたので、グレンに苦笑いする。
僕は、拒絶されたわけじゃないんだ。義兄として、支えてきた中で、アリアとの信頼はあった。それを今度は、一人の男として向けてほしいと、本来のジャスティスの望みを言っただけだ。
判断をするのは、僕ではなく……アルメリアでなくてはならない。選ばれたいのだ。『アルメリア・ティーリング』に、この僕が。
例え、選ばれなかったとしても、僕の、僕たちの気持ちは知っておいて欲しかった。昨日の今日で、たくさんのことが起こって、アルメリア自身も混乱しているだろうけど……。
クスっと笑うと、グレンが訝しむ。クッキーに合いそうなお茶を淹れてくれたようで、カップをもらい口をつけるととても美味しかった。
「ありがとう、グレン。いつも、僕の側にいてくれて……」
「私は、ティーリング公爵家に仕えているわけではありませんから、何なりとお申し付けください。できる限り、主の意向は、叶えさせていただきます」
「頼もしいな、本当に。それじゃあ、さっそく頼みたいことがあるんだ」
「何でございましょうか?」と、ベッド近くへやってくるので、頭を下げる。
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「それは……よろしいのですか?」
「アリアからの返事待ちではあるけどね……それでも、義兄としても、アリアの雄姿は見届けたいと思っているんだよ。例え、アリアに振られたとしても、僕は行くつもりだから」
「かしこまりました。明日より、私めにお任せくださいませ。ティーリング公爵が、9割方ジャスティス様を王族として、また、一国の王子として、いつでも擁立できるよう育ててまいりましたから、それほど時間はかからないでしょう」
「そうか……よかった」
「ただ……」
グレンの視線が厳しいものとなる。身を引き締めるつもりだったが、尋ね返す。
「ただ?」
「公爵家の一員として育ってきたジャスティス様には、少々王族として覇気が足りませんので、そちらを磨いていただく必要があります。それが、1番大変なことだとは思いますが……」
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「……言われなくても、それはわかっている。なら、誰がいいだろうか?」
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