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第18話 魔王の力があるものを示す
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城でダグラスとの一件があってから3日後、執務室でぼんやりと過ごしていた。
グレンが用意してくれた王族に関する書物をよみながら、別の本にある家系図を見る。
現王を中心に書かれたそれを見ていると、ずっと端の方にティーリング公爵家の名が連なっており、そこには養父母とアルメリアの名をありそっと撫でる。アルメリアの名には、花冠がついていた。
この花冠は、聖女を表すものか……?
サッと目を通せば、アルメリア以外にも、花を冠した名の人物には、名と同じ花冠が描かれている。
ジャスティスと名が書かれた場所に視線を合わせれば、現王夫婦の子として、レオナルドの隣に並んでいた。
……こうやって、レオナルドと名が並んでいるのを見ると、不愉快極まりないな。あの夜会でのことは、時間が経てば経つほど、アルメリアへの仕打ちに腹が立ってくる。アルメリアへのジャスの気持ちを思えば、この苛立ちは当然のことか。僕も今は、ジャスと同じ気持ち……アルメリアを心の底から愛おしく思っているのだから、このいらだたしさは仕方のないことか。大体、あれほど、頭も残念すぎる弟を今までアルメリアを始め、ティーリング公爵家が根気よく支えてきたものだ。
我ながら、よく頑張ったよな……アルメリアの頼みであったとしても、捻り潰してやりたい衝動を抑えて。
兄弟として、並んでいるのを見ていると、あまりにも出来の悪い弟が恥ずかしい気持ちになる。ため息をつき、家系図をよく見れば、僕の名のところだけが、レオナルドとは違う。
なんだ? 僕の方だけ、……違う? 青黒いインクで書かれているのは何故なんだろう?
どう言う意味があるのか、父の名にも、特に何もなく、さらに遡った先の先祖のところに、同じような表記を見つけた。
その隣には、花冠のついた女性の名があった。
聖女を表す花冠と対になっているのか? でも、こっちは、花冠の女性はいないし、こちらは逆にその表記がない。
さらに遡って見ているところで、扉がノックされ、許可を出せば、グレンが申し訳無さそうに眉根を寄せていた。
「どうした?」と問おうとしたとき、後ろにグレンより少しガタイのいいダグラスがいるので、何も言わず、グレンに視線で通せと指示をした。
「急な訪問で申し訳ない。一刻も早く先日のことを謝りたくて」
「いえ、叔父上が何を思われて、こちらを訪ねたのかは、計り知れませんが、どうぞ、おかけください」
あれから、グレンにこっぴどく叱られたことを思い出しながら、客用のソファにかけるようダグラスを促した。
グレン曰く、『味方にしておいたほうがいい方』らしいので、不躾な訪問でも受け入れることにしたのだ。
「先日は、僕の方も、家族のことを悪く言われ、カッとなってしまいました。叔父上には、申し訳な……」
「微塵も思っていないだろう?」
「……バレていましたか? アルメリアや養父母は、僕にとって、大切な家族です。叔父上と敵対したいとは思ってはいませんが……」
「よい、あれは、こちらに非があったのだから、ジャスティスが謝る必要もない。王族の一員になるなら、まず、不用意に謝ることをやめよ。それが、国や民を守ることに繋がる」
申し訳なさそうではあるが、僕の言動を嗜めてくれた。ある意味、謝る行為を使って、叔父の度量をはかっていたのだが、見透かされているようだ。
別に、なんとも思っていないので、微笑んで頷いておく。
「それで、今日は、何の御用ですか?」
「さっきも言っただろう? 先日のアルメリアやティーリング公爵家のことをよく知りもせずに悪く言ってしまったこと、噂なんぞに踊らされてしまったこと、すまなかった」
深々と頭を下げるダグラス。
……さっき、ダグラス本人が謝るなと言っていなかったか?
ダグラスが、本心で謝ってくれているので、謝罪を受け入れることにした。謝罪より、僕としては、ダグラスがティーリング公爵家をきちんとした目で見てくれたことの方が嬉しかった。
「いいですよ。僕もまだまだ、子どもだったのだと、あの日、実感しましたから。おあいこと言うことで」
「そう言ってもらえると助かる。そなたの寛大な心に感謝する」
「感謝されることなんて。それより、少し、教えてほしいことが……」
おもむろに立ち上がり、執務机に置かれていた本を手に取る。先ほどまで、読んでいた家系図だった。
「家系図か。これの見方を?」
「えぇ、教えていただきたい。この花冠は、聖女だと当たりをつけたのですが、僕のところのこれは、何を意味しているのですか?」
僕の名の場所を、指差し、先ほど疑問に思ったこと尋ねた。
「これは、魔王の力があるものを示す」
「……魔王の?」
「そう、ジャスティスには、魔王の力が濃く発現された。だから、生まれたときから、昏睡状態だったと言われている」
「……それって、養父上が考えたいたものと同じ……」
「そうか、ティーリング公爵はそんなふうに考えていたのか。……なるほど。他にもどんな推測を立てていたのだ?」
それから、ダグラスに対し、養父が考えていたことを話す。全面的に信用していいのかという疑問も残ってはいたが、欲しい情報をえられるならと、開示することにした。
「ティーリング公爵が考えていることは正しい。私や兄には、魔王の力は発現されなかったので、ジャスティスが生まれたとき調べ上げた。残された文献も少なく知っているのは、ごくわずかで、ティーリング公爵にはその情報は知らせていなかった」
「何故です? 養子にまで迎えてくれた人に……言わなかったのですか?」
「……当時、情報統括は私がしていた。ジャスティスは、あのまま眠り続けると思っていたし、聖女が存在するならと深く考えていなかった」
「アルメリアが聖女として覚醒したから、僕も目を覚ましたのでは? という仮説に対しては、どう思われますか?」
顎を指でなぞるようにして、考えをまとめているらしい。その様子をジッと見つめる。父である王を見たとき、ぼんやりと似ているなと感じたが、ダグラスを見ていると、まるで、数年後の自身を見ているようで、不思議な感覚になった。
「……正しいのではないか? 魔王が現れると、聖女も現れるという文献に記述がある。弟であるレオナルドには、魔王の力が全くないのに対して、ジャスティスには備わっているのだ」
「ずっと、聞きたかったのですが、魔王の力とは何なのですか?」
「国をも亡ぼすと言われている代物らしいのだが……もう何百年と魔王の系譜にかかる子が生まれていなかったので、文献によるとしか言えないのだ。詳しいことは、これから、調べることにするが……すまぬ。今は、答えられることが何もない」
僕は、自身の右手をジッと見つめた。魔王というのだから、魔法でも使えるのかな? と安易に考え、心の中でいろいろ考えてみた。ゲームに出てくるような名称をイメージしながら、適当に心の中で唱えるが、何もでなかった。
……魔法では無いのか? なら、魔王とは、一体なんのことなんだろうか?
ダグラスと話す中で、疑問が膨らんでいく。
「僕も一緒に調べてもいいですか?」
「えっ?」
「実際、僕のことですし……それに、叔父上には、王族として、僕に欠けているところを指南してほしいのです。屋敷に籠っていても、仕方がありませんしね……アルメリアも養父に断たれてしまったので、とにかく、自身で立ち上がり、迎えに行けるようになるためには、もっと、自分のことを知らないといけない……そんな気がするので」
実際問題、あまり時間がない。レオナルドが開くであろう、アルメリアとの婚約破棄のパーティーと同日に行われるメアリーとの婚約パーティーに間に合わないといけない。
アルメリア自身は着飾って一番目立ってくると豪語していたが、アルメリアを好奇の目にさられるような場で、一人にだけはしたくない。一人の女性として、愛しているのだ。あの残念過ぎる弟のために、心優しいアルメリアに惨めな思いをさせたくなかった。
「わかった。同時進行で、魔王のことを調べ、王族としてジャスティスの補うべきところを教えよう」
「よろしくお願いします」
「……ただ、命令をすればいいと思うが?」
「命令で動かすのと、お願いで動いてもらうには、差がありますから。今回は、教えを乞う側なので、お願いが正しいと判断しました」
「なるほど」と呟いたダグラスに値踏みされるように見られ、「手ごわそうだ」と小さく笑っていた。
グレンが用意してくれた王族に関する書物をよみながら、別の本にある家系図を見る。
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この花冠は、聖女を表すものか……?
サッと目を通せば、アルメリア以外にも、花を冠した名の人物には、名と同じ花冠が描かれている。
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我ながら、よく頑張ったよな……アルメリアの頼みであったとしても、捻り潰してやりたい衝動を抑えて。
兄弟として、並んでいるのを見ていると、あまりにも出来の悪い弟が恥ずかしい気持ちになる。ため息をつき、家系図をよく見れば、僕の名のところだけが、レオナルドとは違う。
なんだ? 僕の方だけ、……違う? 青黒いインクで書かれているのは何故なんだろう?
どう言う意味があるのか、父の名にも、特に何もなく、さらに遡った先の先祖のところに、同じような表記を見つけた。
その隣には、花冠のついた女性の名があった。
聖女を表す花冠と対になっているのか? でも、こっちは、花冠の女性はいないし、こちらは逆にその表記がない。
さらに遡って見ているところで、扉がノックされ、許可を出せば、グレンが申し訳無さそうに眉根を寄せていた。
「どうした?」と問おうとしたとき、後ろにグレンより少しガタイのいいダグラスがいるので、何も言わず、グレンに視線で通せと指示をした。
「急な訪問で申し訳ない。一刻も早く先日のことを謝りたくて」
「いえ、叔父上が何を思われて、こちらを訪ねたのかは、計り知れませんが、どうぞ、おかけください」
あれから、グレンにこっぴどく叱られたことを思い出しながら、客用のソファにかけるようダグラスを促した。
グレン曰く、『味方にしておいたほうがいい方』らしいので、不躾な訪問でも受け入れることにしたのだ。
「先日は、僕の方も、家族のことを悪く言われ、カッとなってしまいました。叔父上には、申し訳な……」
「微塵も思っていないだろう?」
「……バレていましたか? アルメリアや養父母は、僕にとって、大切な家族です。叔父上と敵対したいとは思ってはいませんが……」
「よい、あれは、こちらに非があったのだから、ジャスティスが謝る必要もない。王族の一員になるなら、まず、不用意に謝ることをやめよ。それが、国や民を守ることに繋がる」
申し訳なさそうではあるが、僕の言動を嗜めてくれた。ある意味、謝る行為を使って、叔父の度量をはかっていたのだが、見透かされているようだ。
別に、なんとも思っていないので、微笑んで頷いておく。
「それで、今日は、何の御用ですか?」
「さっきも言っただろう? 先日のアルメリアやティーリング公爵家のことをよく知りもせずに悪く言ってしまったこと、噂なんぞに踊らされてしまったこと、すまなかった」
深々と頭を下げるダグラス。
……さっき、ダグラス本人が謝るなと言っていなかったか?
ダグラスが、本心で謝ってくれているので、謝罪を受け入れることにした。謝罪より、僕としては、ダグラスがティーリング公爵家をきちんとした目で見てくれたことの方が嬉しかった。
「いいですよ。僕もまだまだ、子どもだったのだと、あの日、実感しましたから。おあいこと言うことで」
「そう言ってもらえると助かる。そなたの寛大な心に感謝する」
「感謝されることなんて。それより、少し、教えてほしいことが……」
おもむろに立ち上がり、執務机に置かれていた本を手に取る。先ほどまで、読んでいた家系図だった。
「家系図か。これの見方を?」
「えぇ、教えていただきたい。この花冠は、聖女だと当たりをつけたのですが、僕のところのこれは、何を意味しているのですか?」
僕の名の場所を、指差し、先ほど疑問に思ったこと尋ねた。
「これは、魔王の力があるものを示す」
「……魔王の?」
「そう、ジャスティスには、魔王の力が濃く発現された。だから、生まれたときから、昏睡状態だったと言われている」
「……それって、養父上が考えたいたものと同じ……」
「そうか、ティーリング公爵はそんなふうに考えていたのか。……なるほど。他にもどんな推測を立てていたのだ?」
それから、ダグラスに対し、養父が考えていたことを話す。全面的に信用していいのかという疑問も残ってはいたが、欲しい情報をえられるならと、開示することにした。
「ティーリング公爵が考えていることは正しい。私や兄には、魔王の力は発現されなかったので、ジャスティスが生まれたとき調べ上げた。残された文献も少なく知っているのは、ごくわずかで、ティーリング公爵にはその情報は知らせていなかった」
「何故です? 養子にまで迎えてくれた人に……言わなかったのですか?」
「……当時、情報統括は私がしていた。ジャスティスは、あのまま眠り続けると思っていたし、聖女が存在するならと深く考えていなかった」
「アルメリアが聖女として覚醒したから、僕も目を覚ましたのでは? という仮説に対しては、どう思われますか?」
顎を指でなぞるようにして、考えをまとめているらしい。その様子をジッと見つめる。父である王を見たとき、ぼんやりと似ているなと感じたが、ダグラスを見ていると、まるで、数年後の自身を見ているようで、不思議な感覚になった。
「……正しいのではないか? 魔王が現れると、聖女も現れるという文献に記述がある。弟であるレオナルドには、魔王の力が全くないのに対して、ジャスティスには備わっているのだ」
「ずっと、聞きたかったのですが、魔王の力とは何なのですか?」
「国をも亡ぼすと言われている代物らしいのだが……もう何百年と魔王の系譜にかかる子が生まれていなかったので、文献によるとしか言えないのだ。詳しいことは、これから、調べることにするが……すまぬ。今は、答えられることが何もない」
僕は、自身の右手をジッと見つめた。魔王というのだから、魔法でも使えるのかな? と安易に考え、心の中でいろいろ考えてみた。ゲームに出てくるような名称をイメージしながら、適当に心の中で唱えるが、何もでなかった。
……魔法では無いのか? なら、魔王とは、一体なんのことなんだろうか?
ダグラスと話す中で、疑問が膨らんでいく。
「僕も一緒に調べてもいいですか?」
「えっ?」
「実際、僕のことですし……それに、叔父上には、王族として、僕に欠けているところを指南してほしいのです。屋敷に籠っていても、仕方がありませんしね……アルメリアも養父に断たれてしまったので、とにかく、自身で立ち上がり、迎えに行けるようになるためには、もっと、自分のことを知らないといけない……そんな気がするので」
実際問題、あまり時間がない。レオナルドが開くであろう、アルメリアとの婚約破棄のパーティーと同日に行われるメアリーとの婚約パーティーに間に合わないといけない。
アルメリア自身は着飾って一番目立ってくると豪語していたが、アルメリアを好奇の目にさられるような場で、一人にだけはしたくない。一人の女性として、愛しているのだ。あの残念過ぎる弟のために、心優しいアルメリアに惨めな思いをさせたくなかった。
「わかった。同時進行で、魔王のことを調べ、王族としてジャスティスの補うべきところを教えよう」
「よろしくお願いします」
「……ただ、命令をすればいいと思うが?」
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