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アンコール
第4話 『制服の僕ら』
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「ヒナいる?」
文化祭の当日。僕は特進クラスの展示に顔を見せる。つまらなさそうに受付をしていた女の子が僕を見てアワアワしているのがなんとも可愛らしい。
「……葉月くんなら、あちらに」
そっと差した指の方を見れば、友人たちと談笑している。当番が終わったと連絡が来たのでその輪に入っていく。
「ヒナ」
「あっ、湊」
「ジスペリの湊だ!」
「如月くんが友人とか羨ましい」
僕を見て、陽翔の友人たちは騒ぐわけでもなく淡々とした社交辞令として話してくれる。何度か来ているが、にこやかに僕を受け入れてくれた。特進クラスでも、僕らの人気はあるらしいのだが、僕を見ても騒ぐ感じではない。
「じゃあ、ヒナ借りてくね?」
「どうぞどうぞ」
「そのまま持って帰ってくれて大丈夫だよー!」
「こら! 言い方!」
「えぇー」とぼやいている男子生徒を嗜めてる女子生徒に小突かれていた。僕たちが廊下へと歩いていくと陽翔がボソッと囁く。
「あの二人、付き合っているんだ」
「そうなの?」
教室を出る前に振り返ると二人が肩を寄せ合っていた。クラスの中でも公認らしい。
「いいよなぁ……修学旅行もきっと楽しいんだろうな?」
「修学旅行の前って、やたらカップル増えるしな」
「そりゃぼっちよりかはさ、共通の思い出欲しいじゃん?」
廊下を歩きながら、修学旅行の話をしている陽翔に「今はそうでも、未来は違うかもよ?」と思わず意地悪を言ってしまった。「湊?」と呼ばれてハッとなり、何事もなかったように陽翔の方を見て笑った。
「……いいんじゃない? 今の思い出が未来でいい思い出じゃなくても。そんなことあったなぁ……くらいで。俺はこの先、アイドルをしていれば、湊との思い出がたくさんできるだろうけど、普通の思い出はできないだろ?」
「……ごめん。僕が悪……」
言いかけた言葉を陽翔に止められてしまった。泣きそうに目を眇めて笑う。その表情が悲しそうでそれ以上は言葉にならなかった。
「謝んのなしー! 俺は俺がよくてアイドルになるって決めたし、湊と思い出を共有できるほうが楽しみなんだ。アイドルHinatoを舐めるなよっと」
あげた手でデコを小突かれ、マジマジと見てしまった。
「楽しいんだ。湊と見れる新しい景色が。アイドルとしてステージに立った日も、CM撮影のことも、レッスンにレッスンの日々も、初めての大阪のドームで語ったあの夜も、今日このときも。どれもこれも俺は宝物だよ。それに夢の国に行ったし、修学旅行も俺と行ってくれるんだろ?」
ニカっと笑う陽翔に普通の学生の思い出を手放したことを後悔しているところはどこにもなかった。申し訳ないとこちらが心を閉ざしてしまっていたことに気がつく。
「……もちろんだ。修学旅行の計画は、また考えよう」
「春からもツアーって話あるからね。いつ行けるかわからないけど、楽しみにしてる」
少し前を歩いていた陽翔が隣で肩を並べて歩く。
「それより、食べよ! 実はいっぱいチケットをもらったんだ」
「ジャーン!」と飲食のチケットを出す陽翔に苦笑いをする。どうやら僕と回ると言っていたらしく、それを聞いた模擬店をしている子たちが、持たせてくれたらしい。どれもこれも2枚ずつある。
「もらったもので食べるのもな」
「いいじゃん、貰いものでも食べられるよ?」
「せっかくだし、利益に還元しないと悪いだろ? それ、タダでもらったんだろうから」
「正解。じゃあ、返す?」
ぴらぴらと宙に浮かぶチケットを見て、「同じ店で他にも買ったらいいんじゃない?」と笑い合った。
「もらった分だけじゃ、ヒナは足りないだろ?」
「さすが湊さま。よくわかっていらっしゃる!」
「台車とダンボールもらってきて。片っ端から買っていこう」
「太っ腹!」
「学祭の屋台くらいなら、店丸ごとでも買えるから」
「さっすがぁー! じゃあ、一軒目は焼きそばだね」
「買いにきたよー!」と元気よく店員に声をかける陽翔の後からついて歩く。
「もらったチケットと……あと、もう1つ追加で。それとその唐揚げ……」
「えっ? 後にいるのは湊くん?」
「今日は二人で回ってるの。だから、二人分!」
「じゃ、じゃあ、二人分持ってってよ! うちの焼きそば美味しいから!」
「だーめっ! チケット分以外は売上貢献するよ! 微々たるものだけど……ねっ?」
陽翔がニコニコとしながら、チケット分と他に注文したものを受け取り、僕がお金を払う。
「一生、このお金は他の人に触らせない!」
「ちょ、ちょっと! 私にも!」
「私にも触らせて!」
「喧嘩しないでね?」とニコッと笑いかけると「……はい」と返事が返ってきた。ついでにと余っているダンボールと台車を借り、僕らはもらったチケットの場所を回っては買い込んでいく。大きめのダンボールがいっぱいになるくらい食べ物がたくさんだ。
「こんなに食べられる?」
「凛が補習で来てるから一緒に食べればいいさ」
「あっ、来てるんだ?」
「結構な日数休んでたし、夏休みもソロの仕事で補習受けられなかったらしいからね」
芸能コースの教室へ向かう最後に「クレープが食べたい」と言い出す陽翔に1つだけ買うことにした。
「うっまい! これは2個買っとけばよかった……。湊も食べてみ?」
差し出される食べかけのクレープを見ながら、陽翔をチラリとみた。早く! と促してくるので、パクッと食べる。甘いクリームとチョコレート、バナナにイチゴ……。口の中で混ざり合って絶妙なバランスをとっている。
「うまい!」
「だっろ? 俺が作ったわけじゃないけど」
そう言って、残りをパクパクと食べてしまう。なんの戸惑いもなく、陽翔はたいらげてしまった。
台車を押しながら廊下を歩く。クラスの違う僕らが学校で滅多に並んで歩くことはない。『制服の僕ら』というのはなかなか新鮮で、たわいのない会話も弾んでいるように聞こえてくる。
「だぁあ!」
芸能コースの教室に近づくと荒れている凛の声がした。他のメンバーは補習を夏休みに済ませているので一人。苛立ちも相まって叫んでいた。
「外まで丸聞こえ。ファンが聞いたら驚くぞ?」
「湊! 今日は不参加だろ? なんで……」
凛がそう言ったとき、僕の後ろから陽翔が「こんちゃ」と出てくる。それに驚いている凛がおかしくて仕方がない。
「な、な、な、な、な、なんで!」
「なんでって、ヒナもこの学校の生徒だから」
「このクラスにいないじゃないか! 見たことないぞ?」
「そう? 俺はちょくちょく見かけているけど? wing guysの凛、さん?」
「ジスペリのヒナト」
「はぁーい」と軽い返事をしている陽翔に凛の方が少し苛立っているようだ。
「ご飯は食べたか?」
「これだけ」
カロリーバーを見せてくるので、呆れてため息をつく。
僕もよく食べてたなぁ……あれだけで、生活してたときもあるくらい。凛は、今もそんな生活してるんだろう。
「それじゃ足りないだろ? 今、屋台を回って買ってきたから食べよ」
「一緒にか?」
「嫌なら、僕ら別のところで……」
僕の話を半分くらい聞いたあと、ぶつぶっの話始める。
そりゃ、僕らはアイドルではてっぺんを競うライバルだ。ど底辺だと甘く見ていたヤツから、施されるなんて思っているのか?
チラッと凛のほうを見れば、好戦的な表情ではなく、昔よく見た穏やかな表情だ。僕らはいつの間にかライバルだとお互いを意識しすぎていたところがあったし、僕に凛への劣等感があったから衝突も多かったが、元々は同じホールで踊っていた者どおし。仲もそこそこよかったのだ。
「……俺のこと、嫌いじゃないのかよ?」
「嫌いではないよ。意識しすぎて好戦的だったことは認めるけど」
「そっか。俺、嫌われてはないんだな。よかった……」
「嫌ってはいないけど、好きではないから。ステージに上がればライバルだし、蹴落としたい気持ちしかないから」
「うっわ……本性が出てるよ? 湊くん」
「うるさいな。食べるの? 食べないの? 早く決めないと、ヒナが全部食べちゃうよ?」
そういうと、整えていた陽翔の隣に早々と座る凛。僕も座って段ボールから戦利品を取り出して並べる。
あんなにあった戦利品も食べ盛りの三人の前では一瞬でなくなってしまった。
「ありがとう」
「どういたしまして」
「じゃあ」と席を立とうとすると、腕を掴まれる。どうやら、課題が苦戦しているようで終わらないらしい。
「貸し一で。ヒナ、教えてあげて」
「湊が教えてくれるんじゃないのかよ?」
「バカな僕に教えてもらうより、この学校始まって以来の天才に教えてもらった方が、早く終わるよ」
陽翔が凛に勉強を教え、僕が食べた後を片付ける。こうしていると、普通の高校生だ。
「……こんな日も悪くないな」
二人を見ながら思ったが、楽しそうにお勉強している陽翔と凛の姿がモヤっとしたので、僕も二人の勉強に割り込むことにした。
文化祭の当日。僕は特進クラスの展示に顔を見せる。つまらなさそうに受付をしていた女の子が僕を見てアワアワしているのがなんとも可愛らしい。
「……葉月くんなら、あちらに」
そっと差した指の方を見れば、友人たちと談笑している。当番が終わったと連絡が来たのでその輪に入っていく。
「ヒナ」
「あっ、湊」
「ジスペリの湊だ!」
「如月くんが友人とか羨ましい」
僕を見て、陽翔の友人たちは騒ぐわけでもなく淡々とした社交辞令として話してくれる。何度か来ているが、にこやかに僕を受け入れてくれた。特進クラスでも、僕らの人気はあるらしいのだが、僕を見ても騒ぐ感じではない。
「じゃあ、ヒナ借りてくね?」
「どうぞどうぞ」
「そのまま持って帰ってくれて大丈夫だよー!」
「こら! 言い方!」
「えぇー」とぼやいている男子生徒を嗜めてる女子生徒に小突かれていた。僕たちが廊下へと歩いていくと陽翔がボソッと囁く。
「あの二人、付き合っているんだ」
「そうなの?」
教室を出る前に振り返ると二人が肩を寄せ合っていた。クラスの中でも公認らしい。
「いいよなぁ……修学旅行もきっと楽しいんだろうな?」
「修学旅行の前って、やたらカップル増えるしな」
「そりゃぼっちよりかはさ、共通の思い出欲しいじゃん?」
廊下を歩きながら、修学旅行の話をしている陽翔に「今はそうでも、未来は違うかもよ?」と思わず意地悪を言ってしまった。「湊?」と呼ばれてハッとなり、何事もなかったように陽翔の方を見て笑った。
「……いいんじゃない? 今の思い出が未来でいい思い出じゃなくても。そんなことあったなぁ……くらいで。俺はこの先、アイドルをしていれば、湊との思い出がたくさんできるだろうけど、普通の思い出はできないだろ?」
「……ごめん。僕が悪……」
言いかけた言葉を陽翔に止められてしまった。泣きそうに目を眇めて笑う。その表情が悲しそうでそれ以上は言葉にならなかった。
「謝んのなしー! 俺は俺がよくてアイドルになるって決めたし、湊と思い出を共有できるほうが楽しみなんだ。アイドルHinatoを舐めるなよっと」
あげた手でデコを小突かれ、マジマジと見てしまった。
「楽しいんだ。湊と見れる新しい景色が。アイドルとしてステージに立った日も、CM撮影のことも、レッスンにレッスンの日々も、初めての大阪のドームで語ったあの夜も、今日このときも。どれもこれも俺は宝物だよ。それに夢の国に行ったし、修学旅行も俺と行ってくれるんだろ?」
ニカっと笑う陽翔に普通の学生の思い出を手放したことを後悔しているところはどこにもなかった。申し訳ないとこちらが心を閉ざしてしまっていたことに気がつく。
「……もちろんだ。修学旅行の計画は、また考えよう」
「春からもツアーって話あるからね。いつ行けるかわからないけど、楽しみにしてる」
少し前を歩いていた陽翔が隣で肩を並べて歩く。
「それより、食べよ! 実はいっぱいチケットをもらったんだ」
「ジャーン!」と飲食のチケットを出す陽翔に苦笑いをする。どうやら僕と回ると言っていたらしく、それを聞いた模擬店をしている子たちが、持たせてくれたらしい。どれもこれも2枚ずつある。
「もらったもので食べるのもな」
「いいじゃん、貰いものでも食べられるよ?」
「せっかくだし、利益に還元しないと悪いだろ? それ、タダでもらったんだろうから」
「正解。じゃあ、返す?」
ぴらぴらと宙に浮かぶチケットを見て、「同じ店で他にも買ったらいいんじゃない?」と笑い合った。
「もらった分だけじゃ、ヒナは足りないだろ?」
「さすが湊さま。よくわかっていらっしゃる!」
「台車とダンボールもらってきて。片っ端から買っていこう」
「太っ腹!」
「学祭の屋台くらいなら、店丸ごとでも買えるから」
「さっすがぁー! じゃあ、一軒目は焼きそばだね」
「買いにきたよー!」と元気よく店員に声をかける陽翔の後からついて歩く。
「もらったチケットと……あと、もう1つ追加で。それとその唐揚げ……」
「えっ? 後にいるのは湊くん?」
「今日は二人で回ってるの。だから、二人分!」
「じゃ、じゃあ、二人分持ってってよ! うちの焼きそば美味しいから!」
「だーめっ! チケット分以外は売上貢献するよ! 微々たるものだけど……ねっ?」
陽翔がニコニコとしながら、チケット分と他に注文したものを受け取り、僕がお金を払う。
「一生、このお金は他の人に触らせない!」
「ちょ、ちょっと! 私にも!」
「私にも触らせて!」
「喧嘩しないでね?」とニコッと笑いかけると「……はい」と返事が返ってきた。ついでにと余っているダンボールと台車を借り、僕らはもらったチケットの場所を回っては買い込んでいく。大きめのダンボールがいっぱいになるくらい食べ物がたくさんだ。
「こんなに食べられる?」
「凛が補習で来てるから一緒に食べればいいさ」
「あっ、来てるんだ?」
「結構な日数休んでたし、夏休みもソロの仕事で補習受けられなかったらしいからね」
芸能コースの教室へ向かう最後に「クレープが食べたい」と言い出す陽翔に1つだけ買うことにした。
「うっまい! これは2個買っとけばよかった……。湊も食べてみ?」
差し出される食べかけのクレープを見ながら、陽翔をチラリとみた。早く! と促してくるので、パクッと食べる。甘いクリームとチョコレート、バナナにイチゴ……。口の中で混ざり合って絶妙なバランスをとっている。
「うまい!」
「だっろ? 俺が作ったわけじゃないけど」
そう言って、残りをパクパクと食べてしまう。なんの戸惑いもなく、陽翔はたいらげてしまった。
台車を押しながら廊下を歩く。クラスの違う僕らが学校で滅多に並んで歩くことはない。『制服の僕ら』というのはなかなか新鮮で、たわいのない会話も弾んでいるように聞こえてくる。
「だぁあ!」
芸能コースの教室に近づくと荒れている凛の声がした。他のメンバーは補習を夏休みに済ませているので一人。苛立ちも相まって叫んでいた。
「外まで丸聞こえ。ファンが聞いたら驚くぞ?」
「湊! 今日は不参加だろ? なんで……」
凛がそう言ったとき、僕の後ろから陽翔が「こんちゃ」と出てくる。それに驚いている凛がおかしくて仕方がない。
「な、な、な、な、な、なんで!」
「なんでって、ヒナもこの学校の生徒だから」
「このクラスにいないじゃないか! 見たことないぞ?」
「そう? 俺はちょくちょく見かけているけど? wing guysの凛、さん?」
「ジスペリのヒナト」
「はぁーい」と軽い返事をしている陽翔に凛の方が少し苛立っているようだ。
「ご飯は食べたか?」
「これだけ」
カロリーバーを見せてくるので、呆れてため息をつく。
僕もよく食べてたなぁ……あれだけで、生活してたときもあるくらい。凛は、今もそんな生活してるんだろう。
「それじゃ足りないだろ? 今、屋台を回って買ってきたから食べよ」
「一緒にか?」
「嫌なら、僕ら別のところで……」
僕の話を半分くらい聞いたあと、ぶつぶっの話始める。
そりゃ、僕らはアイドルではてっぺんを競うライバルだ。ど底辺だと甘く見ていたヤツから、施されるなんて思っているのか?
チラッと凛のほうを見れば、好戦的な表情ではなく、昔よく見た穏やかな表情だ。僕らはいつの間にかライバルだとお互いを意識しすぎていたところがあったし、僕に凛への劣等感があったから衝突も多かったが、元々は同じホールで踊っていた者どおし。仲もそこそこよかったのだ。
「……俺のこと、嫌いじゃないのかよ?」
「嫌いではないよ。意識しすぎて好戦的だったことは認めるけど」
「そっか。俺、嫌われてはないんだな。よかった……」
「嫌ってはいないけど、好きではないから。ステージに上がればライバルだし、蹴落としたい気持ちしかないから」
「うっわ……本性が出てるよ? 湊くん」
「うるさいな。食べるの? 食べないの? 早く決めないと、ヒナが全部食べちゃうよ?」
そういうと、整えていた陽翔の隣に早々と座る凛。僕も座って段ボールから戦利品を取り出して並べる。
あんなにあった戦利品も食べ盛りの三人の前では一瞬でなくなってしまった。
「ありがとう」
「どういたしまして」
「じゃあ」と席を立とうとすると、腕を掴まれる。どうやら、課題が苦戦しているようで終わらないらしい。
「貸し一で。ヒナ、教えてあげて」
「湊が教えてくれるんじゃないのかよ?」
「バカな僕に教えてもらうより、この学校始まって以来の天才に教えてもらった方が、早く終わるよ」
陽翔が凛に勉強を教え、僕が食べた後を片付ける。こうしていると、普通の高校生だ。
「……こんな日も悪くないな」
二人を見ながら思ったが、楽しそうにお勉強している陽翔と凛の姿がモヤっとしたので、僕も二人の勉強に割り込むことにした。
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