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晶の記憶

罪と真珠

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和歌の深淵の様な黒い瞳は潤んでいた。
もっとほしい…と目が訴えて、我慢をしているのか太ももに力が入っている。

俺は耳を撫でると、和歌はひゃん!と身体が跳ねた。
そして耳元で熱い吐息まじりに

「俺のは大きいぞ、痛いかもしれない」と囁いた。

「いいよ…赤ちゃん産む練習したい」

俺の身体の孕ませたい本能が疼いた。
赤ちゃんを産む…俺を煽らないでくれ…
男はメスを孕ませたい気持ちで腰を振る生き物だ。
好きになり、欲しくなるというのはこういう気持ちだった事を思い出す。

いてもたってもいられず、肩を抱きしめ、そのまま新宿御苑からタクシーで自宅まで戻る。

車内てずっと手を握ったままで
沈黙のまま只時間が過ぎていった。
覚悟をきめるために。



自宅に着き、扉を開けて鍵を掛けた瞬間。
和歌を強く抱きしめ、激しく口を塞ぎ、舌を絡ませ、鼻息を荒くしていた。

ふっ…んんっつ!…んむぅっ!

和歌は身をよじる様にして、両手を俺の頬に添えて顔を離し、そして優しい声で

「大丈夫、全て私のせいだから」蕩けた声で囁いた。

「責任は取る、花嫁姿にできなくてごめん、好きだ」

「ほんとお堅いね晶は…一生すきよ」

「……っ!」

俺は父親にはなれなかった。
1ヶ月ももたなかった…
人間とは、業の深い、罪を重ねる生き物だ

背徳の悲しみと、愛しい女を抱ける高揚感に駆られ
和歌を両手で抱えて布団に下ろす。

すると和歌は正座をし、三つ指を立て

「不束者ではありますが、宜しくお願いします」

と言って頭を下げた。

「俺の方こそ…」

俺も正座をし、頭を下げる。

夕焼けの光が和歌を後光のように射し、
真っ白い肌が茜色に染まる。

「綺麗だ…」

紅茶を見つめる和歌の姿を見た気持ちは、嘘では無い。
改めて確信した。
綺麗だ、好きだ…

……その余裕を壊したい

俺は我慢できずに押し倒し、頸に、頬に、そして唇に唇を押し当て、舌を強引に押し入れた!

「ふっ!ふぐうっ!…んんっ!」

和歌の余裕無い鼻息と、力の入った舌の絡ませ方、余裕の無い和歌がとても嬉しかった。

滾る

小さな膨らみかけの乳房を激しく揉みしだき、ポロシャツから浮き出たぷくりとした若芽を摘むと和歌の身体はびくっと軽くしなり、涎まみれの口で はんっ! と喘ぐ。

可愛い…俺だけの和歌…

「上書きしてやる」

ポロシャツとスカートをぬがし、ありとあらゆるところを舐め回す。
頸、耳、目蓋、眉、唇、鎖骨、脇、腕、胸、肋骨、腹、太腿、脹脛、そして…

「…そこは…ちょっと待って!」

「ん?」

「本気?汚い…」

「初めてか…貰う!」

容赦なく足の裏を舐める!
そうか、これが和歌の初めての味、
とても汗臭く、とても塩っぱい、皮膚の甘くすえた香りがたまらない。
唾液と混じりまた甘い香りからツンとした匂いに変わる。

「ひいいっだめえええっ!いやっ!ああっ!」

舌をさらに上につつっ…と這わせ、指の間を舐める。
垢も指のかさつきも、全てこそげ落とし、指をしゃぶり、甘噛みをする。

「ああっ!ああっ!」

和歌はポニーテールを乱し、よがり、腰を浮かせる。

それを見逃さなかった。

すぐにミントのしましまのパンツを下ろし、
和歌の何もない、秘部の割れ目が赤黒く、テラテラとパンツから糸を引いた猥褻な光景に、俺は唾を飲み、喉仏を上下に動かした。

「ああ…いやらしい絵だ」

俺は容赦なく陰核を人差し指と中指で挟み、根本まで剥いたり隠したり、まるで男性器をこするように上下に動かす
そして先端をチロチロと舐める。

「ひあっ!はっ!あっ!」

甘い声が部屋に響く。そうだ!もっと悦べ!
俺の意のままに動け!

「雌の様に鳴きやがって…」

「だって…だって」

「だって何だ?」

「晶がこんなに凄いとは…はっ」

俺は赤く充血した陰核を摘む。
和歌は ひっ! と悲鳴をあげ、身体が跳ねる。

「舐められたもんだ」

俺はそのまま尿道を舐め、膣の周りのヒダを舐め回し、舌を膣に入れた。

「い…いや…」

「いいんだろ?」

俺は口を離す

「いや!もっと…」

「もっと…ね」

俺は鼻で笑い、人差し指と中指をしゃぶり、膣に挿入する。最初はゆっくり入り口から探り、ザラザラなところを見つけ、指のはらでゆっくり擦る。

「指の腹でたたくのと…こするの…どっちが好きだ?」

「…どっちも好き!」

和歌は甘えた声で強請る。

「わがままな子供はお仕置きだな!」

俺は激しく押しながら擦る。
和歌は涙目になりながらびくん!びくん!と跳ね始める。
もうすぐだ…陥落する!
膣の壁が閉まると共にヒダも動く

(ミミズ千匹に数の子か…これは余裕ないかも)

そんなことを思った瞬間、

「だめぇーーーっ!」

和歌は泣きながら膣が痙攣し、身体が震え、見事な潮を吹いた。

「よくできた、いい子だ」

惚けた和歌の頭を撫で、俺はズボンとボクサーパンツを下ろす。
それは和歌には想像がつかなかったであろう光景をみたような口ぶりで…

「ヘソまで…大きくて太い…で…これ…」

「で?」

「まるいの…これ…」

そう、ヘソまであるツチノコ型の一物の亀頭の根元にはシリコンボールが埋まっていた。

外はもう夕闇に染まっていた。
これからの行為をさも知っているかの様に……
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