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第2章 訓練の日々
訓練の日々 44
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叙任式の日は天気も良く、清々しく眩しい光が、シエンナ騎士団の領地にも降り注いでいた。
その日は朝食を済ませたあと、皆にオレンジ色のチュニックとカーキのズボン、ハーブブーツが配られた。すぐに着替えを済ませ身なりを整える。トーブのチュニックだけはタイトで、特に腕の部分には光沢のある違う素材が使われたいた。
「カッコいいじゃねえか、な」
とトーブがレイに格好を見せる。
他の所で着替えていたノアが走ってやって来る。
「ジャーン。どうだ」
ノアはくるりと回ると誇らしげにその姿をレイに見せた。
レイは笑って「あんま浮かれんなよ。ノアもトーブも」と注意したが、レイ自身も、真新しいシエンナオレンジのチュニックに袖を通すと気持ちが昂り、「どうだ」と言いたくなった。
宗教との関係を持たないシエンナ騎士団に礼拝堂はない。よって叙任式は、中央建物の謁見の間にて執りおこなわれる。中央建物のまえに全員到着するとすぐに大きな鉄張りの扉がゆっくりと開いた。
輝く鎖かたびらを着た騎士に連れられ広間を抜け、謁見の間へとつづく広い廊下を進む。
その日は朝食を済ませたあと、皆にオレンジ色のチュニックとカーキのズボン、ハーブブーツが配られた。すぐに着替えを済ませ身なりを整える。トーブのチュニックだけはタイトで、特に腕の部分には光沢のある違う素材が使われたいた。
「カッコいいじゃねえか、な」
とトーブがレイに格好を見せる。
他の所で着替えていたノアが走ってやって来る。
「ジャーン。どうだ」
ノアはくるりと回ると誇らしげにその姿をレイに見せた。
レイは笑って「あんま浮かれんなよ。ノアもトーブも」と注意したが、レイ自身も、真新しいシエンナオレンジのチュニックに袖を通すと気持ちが昂り、「どうだ」と言いたくなった。
宗教との関係を持たないシエンナ騎士団に礼拝堂はない。よって叙任式は、中央建物の謁見の間にて執りおこなわれる。中央建物のまえに全員到着するとすぐに大きな鉄張りの扉がゆっくりと開いた。
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